ゲスト
(ka0000)
【羽冠】知追う者、少年の忘れ物発見する
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/21 22:00
オープニング
●兄な気持ち
イスルダ島の港において、松永 光頼は大江 紅葉に注意事項を言い渡していた。一分も経たないうちに紅葉は聞いていないのだが、聞いているように見えるため、光頼は懇切丁寧に説明をしていた。
「分かっていただけましたか」
「はい、ハンターの皆さんの意見を聞いて注意しますね」
光頼はほっとする。彼が話したことはすべてそこにある。
紅葉らからすると家の人間にも言われることはそこである。
「では、いってきますね。ウィリアムさんにも私が見て聞いたことをきちんと報告いたします! 報告するのは得意です」
この瞬間、ウィリアムと光頼の反応が真っ二つに割れた。
「知追う者という二つ名のあなたに報告していただけるなら、信用に値する素晴らしい文書になるでしょう」
「いいですか! 美辞麗句はいりませんし、無理やり内容をあちこちつじつま合わせで書かないでください!」
ウィリアムと光頼は顔を見合わせた。
「まさか……そんな?」
「いえ、紅葉殿は言いくるめ技術がすごいときあるので」
ウィリアムの視線を受け、紅葉は首を横に振る。
「必要があるときはでっち上げしますけど、調査・研究においては見て聞いて推測できることしか書きませんよ」
紅葉は光頼をじっと見て訴える。
ウィリアムはうなずくしかできない。
「紅葉殿の寄り道に注意してください」
「大江殿をよろしく頼む」
光頼とウィリアムにハンターたちは念を押されるのだった。
●神殿跡地
今回の目的地は神殿跡地。天幕など張り、夜を迎えても、突然雨が降ってもどうにかなるような準備だけはしておいた。荷物を置いておくにしても場所は必要である。
どこかで戦いがあったとしても、紅葉たち一行がたどり着いたところは静寂が漂っていた。ハンターが拠点構築中に紅葉は手に熊手を持ち、近くで地面を掘っていた。
ハンターが拠点を作り終え、探索中に不要の荷物を置いて軽装になったところで紅葉を探す。視界の片隅で何か地面から引っ張り上げようとしている。
「この石外せます! 丈夫な棒があれば開けられますよね。何があるんでしょうか。神殿の地下? それともここが地上だったけれども埋まってしまったのでしょうか」
紅葉はわくわくしている。ハンターは怒るも何も調査に来たのだから、この石をどけることは問題ない。
てこの原理で何とか開いた。地下に空間が広がっており、紅葉が明かりを手に頭を突っ込む。警戒という文字が消えている。
「広いですよー、六畳ぐらいです」
日本的な広さの単位はなじみがないとさっぱりわからない代物。
「お部屋みたいです。扉がありますね」
つまり通路があってどこかにつながっている。下手すると、埋まっていて何もないかもしれない。
石をきっちりどけたうえで、縄梯子をたらし、一行は下りる。
扉を開けると通路となっている。しかし、明かりで照らすと左右はしばらく行くと行き止まりだ。通路の両サイドにはいくつか扉や扉がない出入り口が見える。
紅葉がマッピングセットを取り出すとせっせと地図を描き始めた。そして、確認のためじわじわ進む。
似たような部屋がいくつか続く。中は空っぽだ。何かの残骸があっても大したものはなさそうに見える。
扉がない部屋に入ると二つの大きな箱があった。木製で金属の枠で補強された頑丈そうな箱だ。一つは錠前がつけられている。もう一つは外れている。
「ざ・宝箱です……です?」
紅葉は目を輝かせて近づく。
閉まっている箱がガッタンガッタンと動き始めた。雑魔なのだろうかと思われる。
「あれ? 何か書いていますね」
二つの箱には手書きで紙が貼られている。
余の荷物、勝手に開けるな プエル(kz0127)
紅葉は目を何度か瞬いた。
「え、ええと……そういえば、報告書にプエルくん、べリアル(kz0203)の下にいたことあるってありましたね」
イスルダ島を離れるとき、置いていった荷物があったということだろう。紅葉はプエルについて念のため解説してくれる。王国に在住だけど結構あちこちに出没していた歪虚だということを。いろいろあった結果、去年討伐されたということを。
少し、寂しそうにも聞こえるが「結局、歪虚でも人間だったヒトは色々としがらみがあるのです」とつぶやいていた。
「開いているということは、誰かが持って行ったんですね?」
それよりも、動いている箱にツッコミを入れるべきだ。鍵部分がじわじわ開いている気もしなくはないが?
「……この箱の中身なんでしょうか……」
紅葉はじっと箱を見つめる。箱は一瞬動きを止めた。
ハンターはハッとする。
背後に巨大な影が迫ったのだ! もこもこ胴体に足がある。いや、見ると、そこにいたのはランタンを持った羊のぬいぐるみと、何も持っていない羊のぬいぐるみだった。
イスルダ島の港において、松永 光頼は大江 紅葉に注意事項を言い渡していた。一分も経たないうちに紅葉は聞いていないのだが、聞いているように見えるため、光頼は懇切丁寧に説明をしていた。
「分かっていただけましたか」
「はい、ハンターの皆さんの意見を聞いて注意しますね」
光頼はほっとする。彼が話したことはすべてそこにある。
紅葉らからすると家の人間にも言われることはそこである。
「では、いってきますね。ウィリアムさんにも私が見て聞いたことをきちんと報告いたします! 報告するのは得意です」
この瞬間、ウィリアムと光頼の反応が真っ二つに割れた。
「知追う者という二つ名のあなたに報告していただけるなら、信用に値する素晴らしい文書になるでしょう」
「いいですか! 美辞麗句はいりませんし、無理やり内容をあちこちつじつま合わせで書かないでください!」
ウィリアムと光頼は顔を見合わせた。
「まさか……そんな?」
「いえ、紅葉殿は言いくるめ技術がすごいときあるので」
ウィリアムの視線を受け、紅葉は首を横に振る。
「必要があるときはでっち上げしますけど、調査・研究においては見て聞いて推測できることしか書きませんよ」
紅葉は光頼をじっと見て訴える。
ウィリアムはうなずくしかできない。
「紅葉殿の寄り道に注意してください」
「大江殿をよろしく頼む」
光頼とウィリアムにハンターたちは念を押されるのだった。
●神殿跡地
今回の目的地は神殿跡地。天幕など張り、夜を迎えても、突然雨が降ってもどうにかなるような準備だけはしておいた。荷物を置いておくにしても場所は必要である。
どこかで戦いがあったとしても、紅葉たち一行がたどり着いたところは静寂が漂っていた。ハンターが拠点構築中に紅葉は手に熊手を持ち、近くで地面を掘っていた。
ハンターが拠点を作り終え、探索中に不要の荷物を置いて軽装になったところで紅葉を探す。視界の片隅で何か地面から引っ張り上げようとしている。
「この石外せます! 丈夫な棒があれば開けられますよね。何があるんでしょうか。神殿の地下? それともここが地上だったけれども埋まってしまったのでしょうか」
紅葉はわくわくしている。ハンターは怒るも何も調査に来たのだから、この石をどけることは問題ない。
てこの原理で何とか開いた。地下に空間が広がっており、紅葉が明かりを手に頭を突っ込む。警戒という文字が消えている。
「広いですよー、六畳ぐらいです」
日本的な広さの単位はなじみがないとさっぱりわからない代物。
「お部屋みたいです。扉がありますね」
つまり通路があってどこかにつながっている。下手すると、埋まっていて何もないかもしれない。
石をきっちりどけたうえで、縄梯子をたらし、一行は下りる。
扉を開けると通路となっている。しかし、明かりで照らすと左右はしばらく行くと行き止まりだ。通路の両サイドにはいくつか扉や扉がない出入り口が見える。
紅葉がマッピングセットを取り出すとせっせと地図を描き始めた。そして、確認のためじわじわ進む。
似たような部屋がいくつか続く。中は空っぽだ。何かの残骸があっても大したものはなさそうに見える。
扉がない部屋に入ると二つの大きな箱があった。木製で金属の枠で補強された頑丈そうな箱だ。一つは錠前がつけられている。もう一つは外れている。
「ざ・宝箱です……です?」
紅葉は目を輝かせて近づく。
閉まっている箱がガッタンガッタンと動き始めた。雑魔なのだろうかと思われる。
「あれ? 何か書いていますね」
二つの箱には手書きで紙が貼られている。
余の荷物、勝手に開けるな プエル(kz0127)
紅葉は目を何度か瞬いた。
「え、ええと……そういえば、報告書にプエルくん、べリアル(kz0203)の下にいたことあるってありましたね」
イスルダ島を離れるとき、置いていった荷物があったということだろう。紅葉はプエルについて念のため解説してくれる。王国に在住だけど結構あちこちに出没していた歪虚だということを。いろいろあった結果、去年討伐されたということを。
少し、寂しそうにも聞こえるが「結局、歪虚でも人間だったヒトは色々としがらみがあるのです」とつぶやいていた。
「開いているということは、誰かが持って行ったんですね?」
それよりも、動いている箱にツッコミを入れるべきだ。鍵部分がじわじわ開いている気もしなくはないが?
「……この箱の中身なんでしょうか……」
紅葉はじっと箱を見つめる。箱は一瞬動きを止めた。
ハンターはハッとする。
背後に巨大な影が迫ったのだ! もこもこ胴体に足がある。いや、見ると、そこにいたのはランタンを持った羊のぬいぐるみと、何も持っていない羊のぬいぐるみだった。
解説
紅葉を守ること。
敵を倒すこと。
●状況の整理
現在、羊のぬいぐるみはハンターを襲ってくるように見えない。
とはいえ、雑魔ならば襲ってくるだろう。
鍵が閉まっているはずの宝箱も開きそうだ。
●マップ
2|■
■|■
■|■
■|1
□|□
□|□
□|□
□|□
□=確認済みの部屋
■=未確認の部屋
|=通路 幅と高さ、3メートル
1=入ってきたところ
2=現在位置
※部屋のサイズは一律3×3スクエア
●同行NPC
大江 紅葉 ハンターの符術師ということになっているエトファリカ連邦国陰陽寮符術師。熊手を持っていたり、マッピングセットを持っていたり、やる気満々。セットスキルは浄化のみ。小さな弓や短刀、カードバインダーは持っている。
●敵情報
・羊のぬいぐるみ×10 雑魔、ちょっと賢い、サイズ0。どこかで販売されていたらしいただのぬいぐるみ。元気よく動き回る。攻撃方法は体当たり(頭突き)、すばしっこく逃げ回る。二体しか見当たらないけれど、どこかにいるらしい。意外と器用。
・羊のぬいぐるみの塊もしくは綿×1 雑魔、サイズ1。箱の中で何かあったらしく、ぬいぐるみの外が破れ、くっついている。綿部分で合体して頭や足がたくさんあり、巨大化している。キメラぽいのかもしれない。攻撃方法、包み込む、巻き付く。
・宝箱×2 雑魔、サイズ1。自力で錠前を開ける使用というか錠前はアイテム? 攻撃方法は噛みつき、飲み込み。
敵を倒すこと。
●状況の整理
現在、羊のぬいぐるみはハンターを襲ってくるように見えない。
とはいえ、雑魔ならば襲ってくるだろう。
鍵が閉まっているはずの宝箱も開きそうだ。
●マップ
2|■
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■|1
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□=確認済みの部屋
■=未確認の部屋
|=通路 幅と高さ、3メートル
1=入ってきたところ
2=現在位置
※部屋のサイズは一律3×3スクエア
●同行NPC
大江 紅葉 ハンターの符術師ということになっているエトファリカ連邦国陰陽寮符術師。熊手を持っていたり、マッピングセットを持っていたり、やる気満々。セットスキルは浄化のみ。小さな弓や短刀、カードバインダーは持っている。
●敵情報
・羊のぬいぐるみ×10 雑魔、ちょっと賢い、サイズ0。どこかで販売されていたらしいただのぬいぐるみ。元気よく動き回る。攻撃方法は体当たり(頭突き)、すばしっこく逃げ回る。二体しか見当たらないけれど、どこかにいるらしい。意外と器用。
・羊のぬいぐるみの塊もしくは綿×1 雑魔、サイズ1。箱の中で何かあったらしく、ぬいぐるみの外が破れ、くっついている。綿部分で合体して頭や足がたくさんあり、巨大化している。キメラぽいのかもしれない。攻撃方法、包み込む、巻き付く。
・宝箱×2 雑魔、サイズ1。自力で錠前を開ける使用というか錠前はアイテム? 攻撃方法は噛みつき、飲み込み。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
……ぬいぐるみ率多いのは気のせいです。
思い出の彼方にいる憂悦孤唱プエルが荷物を置いたままにしていたらしいところに色々あって雑魔化してもふもふ動いています。一見可愛らしいですが、雑魔です。ああ、でも、綿出てキメラ化した羊ぬいぐるみもいました。
なお、プエルを知らなくても現状の打開に関係ないのです。
よろしくお願いします。
……ぬいぐるみ率多いのは気のせいです。
思い出の彼方にいる憂悦孤唱プエルが荷物を置いたままにしていたらしいところに色々あって雑魔化してもふもふ動いています。一見可愛らしいですが、雑魔です。ああ、でも、綿出てキメラ化した羊ぬいぐるみもいました。
なお、プエルを知らなくても現状の打開に関係ないのです。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/19 08:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 ステラ・フォーク(ka0808) 人間(リアルブルー)|12才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/06/12 20:51:13 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/11 00:35:35 |