ゲスト
(ka0000)
雑魔が集まる場所の謎を追え
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/10 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/19 22:00
オープニング
●大島
エトファリカ連邦国の天ノ都より徒歩で二日ほど行ったところにある地域。
もともと治めていた武家が不在ということもあり、その補佐に近いような、ただ長い間住んでいるからボス的役割になっていた大江家主導で、都に避難していた民が戻っていた。
海に近いこともあるため内陸に住むことも検討されたが、海岸線の形状から現状維持となっていた。
大江家の住む島の名前がなかったのでとりあえず「大島でいいと思います」という大江 紅葉(kz0163)の思い付きでとりあえず、大島となった。
なお、島こそ「大島」とついたが、地域の名前は不明なままだった。大江家も周辺に住んでいた人も忘却した上、「今忙しいから後でいいや」と結構おおざっぱだった。
一気に人が増えたため、作業も捗る。
一方で問題もじわじわ湧く。
紅葉の師匠の吉備家も都から拠点をこちらに動かしてしまった。そのため、妻子と家臣の多くがこちらにいる。
都育ちの妻は文句こそ言わないが、不満が膨れ上がっている。大江家の方が非常に気を使って、優先的に屋敷の建造をはじめとして便宜は図っている。もちろん、それだけで優先しているわけでもない。小さな紅葉が陰陽寮に入った後、面倒を見ていたのが彼やその師匠だったから恩義も感じている。
子どもたちは都の外が初めてであり、思いっきり走り回っても怒られないためのびのびとしていた。里人の子らとも知り合いになり、色々と学ぶ良い機会となっていた。
妻子の状況は家臣から連絡を受けていた吉備 灯世は緊張感漂わせつつ、都で必要物資を買い込んで里に向かった。
灯世は荷物の一部は大江家に搬送する。そちらから注文を受けた物や、灯世自身が世話になっていることもあって色々差し入れたのもある。
ようやく妻と対面したが、不安と不満と色々入り混じる表情をしている。むろん、夫に会えて安堵しているのも伝わる。
「旦那様……」
「すまない……」
「なら、都に戻ってもよいのではありませんか」
「……スメラギ様に頼りっぱなしの安全確保も問題かもしれないと思っている……」
だからこその無理矢理の脱出だった。
妻はしおれる。
「安全に生きられることを願っている。都が安全だとは思う。ただ、住める地があるのにそこにとどまれば、妖怪をのさばらすことにつながるとも思っている」
「あなたが考えることでは……でも……そうですわね。そうです! 子どもたちに少し勉強するように叱ってくださいませ」
妻は少し表情を緩めた。
直後、子どもたちがなだれ込んでくる。父親の帰宅に非常に喜んだ。これまであったことをすべて話す勢いである。叱るどころではない。遊べるとき、遊んでおくのも重要だと感じる内容だ。子らは子らで「飲み水見つけた」「草がたくさん生えている所見つけた」などこの地域の発展に貢献をする遊びをしているのだから。
「で、紅葉さんはどうしたのですか?」
妻に言われた瞬間、灯世が何とも言えない顔になった。
「色々あってグラズヘイムにいる」
「え?」
「そろそろ戻ってくると思うが……」
妻はこの瞬間、夫も夫で大変だったのだと感じ。子らが疲れ果てて眠った後、二人で仲良くお茶を飲みながら夏の夜を過ごした。
●砦建設現場
妖怪は南から来る……ここの地理を考えると、都側のルートよりそちらから今後も多くは来るだろう。
南の道はちょっとした丘であるが、どこにつながっているか不明だ。だから、そちらに砦を作る昔も今も。
紅葉は「陸地と島をつなぐ橋を作る」とは言っているが、優先順位では砦だった。なにが起こるかわからないため見張りが必要だ。人数は増えたとはいえ、戦えるものは限られている。
砦を作り、防御し、少しでも時間を稼ぎ、有利に戦わないとならない。木材や竹材を使いつつも、できる限り石やレンガなど、頑丈な物にしようとしていた。
まず、ふんだんにある竹で大まかな建設位置を定め、柵を作った。それが徐々に石やレンガを使った建物に変わっていく予定だ。
現在は一棟だけ建った。高さは三階建てに近い建物で、屋上が見張り台となるものだ。それと、中は仮眠を取ったり、休憩を取ることができるスペースとしてある。とはいえ、ここの作業にかかわる人間の数を考えると足りない。その近くに仮設の小屋がある。
次に、その建物から左右に一定距離の壁を作っていく。壁の中に道があるタイプだが、まだ途中だ。
灯世はそれを見物に来る。
「紅葉も伊達に西に遊びに行っているわけではないな」
どう考えても、技術はこちらのものであるが、建物の形状は西の物を意識している。必要なものを取り入れ、新たなものを作っている。
「それにしても……嫌な雰囲気が漂っているんだが」
建設現場には仮設がある。仮設の建物自体は問題はないし、働く人にも問題はない。
「……何かはある?」
占ったところで何避けられると言えば、気持ちの問題だ。
羅盤を取り出し、方角や時間を示していく。そして、一つの卦が現れる。
「……冗談じゃないぞ……なんでだ、妖怪の卦? まあ、何かはいそうだがが」
注意は必要ということだろうか?
南からの強い風は生温かく、血の匂いを含んでいるようだった。
「おい、塔の上から南を見て、何かあるか?」
見張りに声をかける。
「……特には……いえ、女性でしょうか」
この瞬間、灯世ははっとする。旅人もいるだろうから人が来ないということもないだろう。しかし、この先に集落があるとは聞いていない。
先日、灯世の家に来たハンターたちは西にいたモノについて告げていた。
「おい、戦えるものは準備しろ。いや……逃げられるものもは早くしろ! 里まで戻ったら『妖怪が来たから防備を整えろ』と告げろ」
一気に緊張の糸が張り詰めた。
「焦るな……まあ、俺だって大した符術師じゃないんでな……」
灯世はつぶやいた。
●依頼
里から都まで時間がかかる。しかし、依頼を出すのにはそれしか方法はない。
結局、灯世自身もぎりぎりで離れた。敵の数が多かったこともあるし、砦でやり取りするほど力はない。
里では大島に避難したり、都側に避難経路を確保したり、体制を整える。
幸い、砦から敵は来る様子はなかった。しかし、それは不気味さが漂う。道はここから都に抜けられるが、道を通らなければ都には行ける。
何が起こっているのか、確認していかないとならなかった。
●妖怪
あな、懐かしや……あな、憎しや……結局、ここに戻ってきたのう。
ここに何があるのか……ついてくるモノもおる。
ああ、あの方……あの方……名前が思い出せぬ。
ここは? あの山の稜線、記憶に、ある? もっと、青々としていたような……。
エトファリカ連邦国の天ノ都より徒歩で二日ほど行ったところにある地域。
もともと治めていた武家が不在ということもあり、その補佐に近いような、ただ長い間住んでいるからボス的役割になっていた大江家主導で、都に避難していた民が戻っていた。
海に近いこともあるため内陸に住むことも検討されたが、海岸線の形状から現状維持となっていた。
大江家の住む島の名前がなかったのでとりあえず「大島でいいと思います」という大江 紅葉(kz0163)の思い付きでとりあえず、大島となった。
なお、島こそ「大島」とついたが、地域の名前は不明なままだった。大江家も周辺に住んでいた人も忘却した上、「今忙しいから後でいいや」と結構おおざっぱだった。
一気に人が増えたため、作業も捗る。
一方で問題もじわじわ湧く。
紅葉の師匠の吉備家も都から拠点をこちらに動かしてしまった。そのため、妻子と家臣の多くがこちらにいる。
都育ちの妻は文句こそ言わないが、不満が膨れ上がっている。大江家の方が非常に気を使って、優先的に屋敷の建造をはじめとして便宜は図っている。もちろん、それだけで優先しているわけでもない。小さな紅葉が陰陽寮に入った後、面倒を見ていたのが彼やその師匠だったから恩義も感じている。
子どもたちは都の外が初めてであり、思いっきり走り回っても怒られないためのびのびとしていた。里人の子らとも知り合いになり、色々と学ぶ良い機会となっていた。
妻子の状況は家臣から連絡を受けていた吉備 灯世は緊張感漂わせつつ、都で必要物資を買い込んで里に向かった。
灯世は荷物の一部は大江家に搬送する。そちらから注文を受けた物や、灯世自身が世話になっていることもあって色々差し入れたのもある。
ようやく妻と対面したが、不安と不満と色々入り混じる表情をしている。むろん、夫に会えて安堵しているのも伝わる。
「旦那様……」
「すまない……」
「なら、都に戻ってもよいのではありませんか」
「……スメラギ様に頼りっぱなしの安全確保も問題かもしれないと思っている……」
だからこその無理矢理の脱出だった。
妻はしおれる。
「安全に生きられることを願っている。都が安全だとは思う。ただ、住める地があるのにそこにとどまれば、妖怪をのさばらすことにつながるとも思っている」
「あなたが考えることでは……でも……そうですわね。そうです! 子どもたちに少し勉強するように叱ってくださいませ」
妻は少し表情を緩めた。
直後、子どもたちがなだれ込んでくる。父親の帰宅に非常に喜んだ。これまであったことをすべて話す勢いである。叱るどころではない。遊べるとき、遊んでおくのも重要だと感じる内容だ。子らは子らで「飲み水見つけた」「草がたくさん生えている所見つけた」などこの地域の発展に貢献をする遊びをしているのだから。
「で、紅葉さんはどうしたのですか?」
妻に言われた瞬間、灯世が何とも言えない顔になった。
「色々あってグラズヘイムにいる」
「え?」
「そろそろ戻ってくると思うが……」
妻はこの瞬間、夫も夫で大変だったのだと感じ。子らが疲れ果てて眠った後、二人で仲良くお茶を飲みながら夏の夜を過ごした。
●砦建設現場
妖怪は南から来る……ここの地理を考えると、都側のルートよりそちらから今後も多くは来るだろう。
南の道はちょっとした丘であるが、どこにつながっているか不明だ。だから、そちらに砦を作る昔も今も。
紅葉は「陸地と島をつなぐ橋を作る」とは言っているが、優先順位では砦だった。なにが起こるかわからないため見張りが必要だ。人数は増えたとはいえ、戦えるものは限られている。
砦を作り、防御し、少しでも時間を稼ぎ、有利に戦わないとならない。木材や竹材を使いつつも、できる限り石やレンガなど、頑丈な物にしようとしていた。
まず、ふんだんにある竹で大まかな建設位置を定め、柵を作った。それが徐々に石やレンガを使った建物に変わっていく予定だ。
現在は一棟だけ建った。高さは三階建てに近い建物で、屋上が見張り台となるものだ。それと、中は仮眠を取ったり、休憩を取ることができるスペースとしてある。とはいえ、ここの作業にかかわる人間の数を考えると足りない。その近くに仮設の小屋がある。
次に、その建物から左右に一定距離の壁を作っていく。壁の中に道があるタイプだが、まだ途中だ。
灯世はそれを見物に来る。
「紅葉も伊達に西に遊びに行っているわけではないな」
どう考えても、技術はこちらのものであるが、建物の形状は西の物を意識している。必要なものを取り入れ、新たなものを作っている。
「それにしても……嫌な雰囲気が漂っているんだが」
建設現場には仮設がある。仮設の建物自体は問題はないし、働く人にも問題はない。
「……何かはある?」
占ったところで何避けられると言えば、気持ちの問題だ。
羅盤を取り出し、方角や時間を示していく。そして、一つの卦が現れる。
「……冗談じゃないぞ……なんでだ、妖怪の卦? まあ、何かはいそうだがが」
注意は必要ということだろうか?
南からの強い風は生温かく、血の匂いを含んでいるようだった。
「おい、塔の上から南を見て、何かあるか?」
見張りに声をかける。
「……特には……いえ、女性でしょうか」
この瞬間、灯世ははっとする。旅人もいるだろうから人が来ないということもないだろう。しかし、この先に集落があるとは聞いていない。
先日、灯世の家に来たハンターたちは西にいたモノについて告げていた。
「おい、戦えるものは準備しろ。いや……逃げられるものもは早くしろ! 里まで戻ったら『妖怪が来たから防備を整えろ』と告げろ」
一気に緊張の糸が張り詰めた。
「焦るな……まあ、俺だって大した符術師じゃないんでな……」
灯世はつぶやいた。
●依頼
里から都まで時間がかかる。しかし、依頼を出すのにはそれしか方法はない。
結局、灯世自身もぎりぎりで離れた。敵の数が多かったこともあるし、砦でやり取りするほど力はない。
里では大島に避難したり、都側に避難経路を確保したり、体制を整える。
幸い、砦から敵は来る様子はなかった。しかし、それは不気味さが漂う。道はここから都に抜けられるが、道を通らなければ都には行ける。
何が起こっているのか、確認していかないとならなかった。
●妖怪
あな、懐かしや……あな、憎しや……結局、ここに戻ってきたのう。
ここに何があるのか……ついてくるモノもおる。
ああ、あの方……あの方……名前が思い出せぬ。
ここは? あの山の稜線、記憶に、ある? もっと、青々としていたような……。
解説
依頼内容、調査。
砦が占拠されているかも不明状態です。
●周辺地図
大江家の里から南方に徒歩で二時間の場所。
妖怪との戦いの真っ最中の時、大江家が粘っていたころに砦の一つがあった。
□◇□□□
□〇□□□
□◆▲□□里側
□〇□□□→
□◇□□□
◆=塔。サイズ10×10メートルの外見、高さは三階階建て相当、石造り
〇=石を使った通路付きの壁、建設中。中の幅は1メートル
◇=竹で作った柵
▲=仮設の小屋
□=枯れ草が多いが、ところどころ芽吹きもある。なお、地図外には身を隠すような岩や枯れ木もある
※地図は1マスはおおよそ10×10メートル
●NPC
・吉備 灯世 陰陽寮の符術師。何かあったら手伝う。実力は紅葉より上。
・堀川 瑞貴 大江家の家令、50代後半、男性。シナリオ中、地域のことを聞くにはこちらに。一応、彼の父親世代も存命。
以下PL情報
●図書館の歪虚
名前は不明。属は【傲慢】以外の可能性。
スキル、男性のみ対象に精神的に縛り言うことを聞かせるぽい。【薙ぎ払い】ぽい技を使ってきた。
武器は大太刀、鉄扇。
服装はドレスをまとい、頭はすっぽり覆う布がある。イメージ的には日本の貴族の女性が頭から小袖をかぶる感じ。
大江家の宗主が調合を知る香に反応を示している。
●雑魔
動く骸骨×20 東由来の鎧をまとい、手には刀を持つ骸骨。攻撃は武器で
スライム系×10 うめき声をあげる奇妙なスライム状態の物体。動きは遅いが酸攻撃、うめき声?による超音波のような攻撃。
砦が占拠されているかも不明状態です。
●周辺地図
大江家の里から南方に徒歩で二時間の場所。
妖怪との戦いの真っ最中の時、大江家が粘っていたころに砦の一つがあった。
□◇□□□
□〇□□□
□◆▲□□里側
□〇□□□→
□◇□□□
◆=塔。サイズ10×10メートルの外見、高さは三階階建て相当、石造り
〇=石を使った通路付きの壁、建設中。中の幅は1メートル
◇=竹で作った柵
▲=仮設の小屋
□=枯れ草が多いが、ところどころ芽吹きもある。なお、地図外には身を隠すような岩や枯れ木もある
※地図は1マスはおおよそ10×10メートル
●NPC
・吉備 灯世 陰陽寮の符術師。何かあったら手伝う。実力は紅葉より上。
・堀川 瑞貴 大江家の家令、50代後半、男性。シナリオ中、地域のことを聞くにはこちらに。一応、彼の父親世代も存命。
以下PL情報
●図書館の歪虚
名前は不明。属は【傲慢】以外の可能性。
スキル、男性のみ対象に精神的に縛り言うことを聞かせるぽい。【薙ぎ払い】ぽい技を使ってきた。
武器は大太刀、鉄扇。
服装はドレスをまとい、頭はすっぽり覆う布がある。イメージ的には日本の貴族の女性が頭から小袖をかぶる感じ。
大江家の宗主が調合を知る香に反応を示している。
●雑魔
動く骸骨×20 東由来の鎧をまとい、手には刀を持つ骸骨。攻撃は武器で
スライム系×10 うめき声をあげる奇妙なスライム状態の物体。動きは遅いが酸攻撃、うめき声?による超音波のような攻撃。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
間が開いてしまいましたが、「の謎を追え」は徐々に情報公開状態のシナリオとなっております。タイトルが迷走しているのは気のせいということで。
ここだけでもわかる内容にはしたつもりです(つもりが一番問題ですね)。
さて、今回は、これまでルゥルが関わってきていましたが、いきなり大江 紅葉が関連NPCとなりました。
質問があると灯世の答えが紅葉経由で伝えられる……伝書鳩紅葉。
なお、次回討伐の運びですが、どうするかは皆さまの行動次第でもあります。
よろしくお願いします。
間が開いてしまいましたが、「の謎を追え」は徐々に情報公開状態のシナリオとなっております。タイトルが迷走しているのは気のせいということで。
ここだけでもわかる内容にはしたつもりです(つもりが一番問題ですね)。
さて、今回は、これまでルゥルが関わってきていましたが、いきなり大江 紅葉が関連NPCとなりました。
質問があると灯世の答えが紅葉経由で伝えられる……伝書鳩紅葉。
なお、次回討伐の運びですが、どうするかは皆さまの行動次第でもあります。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/16 18:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/07 11:31:39 |
|
![]() |
依頼内容、調査。 カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/10 19:02:35 |