ゲスト
(ka0000)
心、響かせて 4
マスター:ゆくなが

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/08/17 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/31 15:00
オープニング
ハンターたちは、ついに堕落者の少年ヨルの示した島へと上陸した。
ヨルの「待ってる」という言葉通り、航海中に妨害などはなかった。
たどり着いたのは、こぢんまりとした穏やかな島である。船は島の港へ停泊したが、港には人の姿が全くなかった。
「おそらく、あの少年が引き連れていたゾンビたちはこの島の住人たちも含まれていたのでしょうね」
アラベラ・クララ(kz0250)が生気のない街を見渡して言う。
「なんてことを……」
グリューエリン・ヴァルファー(kz0050)は顔を顰め、ヨルの所業に嫌悪を示した。
「とにかく、劇場へ急ぎましょう」
航海前に、この島がまだ安全だった頃に立ち寄ったことのある船乗りたちから、島のおおよその形を聞いていた。だから、劇場までは迷うことなく一行は進む。
廃墟のような街を抜けて、劇場に至る大通りへ出る。すると、風に乗って歌声が聞こえてきた。
美しいボーイソプラノ。ヨルの歌声だった。
敵は、ハンターたちを待っている。
グリューエリンはロングソードの柄を一度ぎゅっと握りしめた。
──私は歌えなかった。
グリューエリンは思う。
──あの日以来、歌うのが怖かった。
──でも、私は歌いたい。
──私を支えてくれた人たちのために、誰かを笑顔にするために歌いたい。
──私は、もう、逃げない。
「……随分と変わりましたね」
アラベラがグリューエリンの凜とした顔つきを見て微笑んだ。
「はじめて会った時とは大違いです。……きっと、ハンターたちのおかげですね」
「いえ、アラベラ殿がいてくださらなかったら……ハンターの皆様を呼んでくださらなかったら、私はずっとあのままだったかもしれません」
グリューエリンもまた、アラベラに微笑んだ。
「ありがとう存じます、アラベラ殿」
「……きっとあなたなら、妾がいなくても……いえ、これ以上言うのは野暮ですね」
その時、流れる空気に嫌なものが混じった。
ハンターたちにも緊張が走る。
劇場へ向かう道の両脇から、大量のゾンビが行く手を阻むように湧いてきたのだ。
そこへ、すっと、アラベラが進み出でた。
「ここは妾が引き受けます。あなたたちはヨルの元へ向かいなさい」
盾と槍を構え、アラベラが言う。
「残念なことに、この話では妾は脇役のようです。でもそれも素晴らしい物語のためと我慢しましょう。だから──大団円はあなたたちに任せましたよ」
ゾンビの群れが襲ってくる。
それを、アラベラの槍が舞うように引き裂き、道を拓いた。
「行きましょう、皆様!」
その道をグリューエリンとハンターが駆け抜ける。
「アラベラ殿、御武運を!」
去りゆく刹那、グリューエリンがアラベラに言葉を贈った。
その言葉を受け取って、アラベラは不敵に笑う。
「……妾を誰と心得ます? 妾は鉄靴令嬢アラベラ・クララ! その多勢、歓迎する!」
●
歌声に導かれるように、グリューエリンたちは島の劇場にたどり着いた。
半円型、すり鉢状の劇場で、客席は階段になっている。
その底の舞台でヨルがコウモリを引き連れて歌っていた。
「来てくれたんだね、グリューエリン」
グリューエリンたちを見ると、彼は歌をやめてにっこり笑った。
「さあ、ここが君の舞台だ──君の、最期の舞台だ」
ヨルが両腕を広げて、歓迎するように言う。
「決着をつけましょう──」
グリューエリンは静かに2振りのロングソードを抜き放った。
ヨルの「待ってる」という言葉通り、航海中に妨害などはなかった。
たどり着いたのは、こぢんまりとした穏やかな島である。船は島の港へ停泊したが、港には人の姿が全くなかった。
「おそらく、あの少年が引き連れていたゾンビたちはこの島の住人たちも含まれていたのでしょうね」
アラベラ・クララ(kz0250)が生気のない街を見渡して言う。
「なんてことを……」
グリューエリン・ヴァルファー(kz0050)は顔を顰め、ヨルの所業に嫌悪を示した。
「とにかく、劇場へ急ぎましょう」
航海前に、この島がまだ安全だった頃に立ち寄ったことのある船乗りたちから、島のおおよその形を聞いていた。だから、劇場までは迷うことなく一行は進む。
廃墟のような街を抜けて、劇場に至る大通りへ出る。すると、風に乗って歌声が聞こえてきた。
美しいボーイソプラノ。ヨルの歌声だった。
敵は、ハンターたちを待っている。
グリューエリンはロングソードの柄を一度ぎゅっと握りしめた。
──私は歌えなかった。
グリューエリンは思う。
──あの日以来、歌うのが怖かった。
──でも、私は歌いたい。
──私を支えてくれた人たちのために、誰かを笑顔にするために歌いたい。
──私は、もう、逃げない。
「……随分と変わりましたね」
アラベラがグリューエリンの凜とした顔つきを見て微笑んだ。
「はじめて会った時とは大違いです。……きっと、ハンターたちのおかげですね」
「いえ、アラベラ殿がいてくださらなかったら……ハンターの皆様を呼んでくださらなかったら、私はずっとあのままだったかもしれません」
グリューエリンもまた、アラベラに微笑んだ。
「ありがとう存じます、アラベラ殿」
「……きっとあなたなら、妾がいなくても……いえ、これ以上言うのは野暮ですね」
その時、流れる空気に嫌なものが混じった。
ハンターたちにも緊張が走る。
劇場へ向かう道の両脇から、大量のゾンビが行く手を阻むように湧いてきたのだ。
そこへ、すっと、アラベラが進み出でた。
「ここは妾が引き受けます。あなたたちはヨルの元へ向かいなさい」
盾と槍を構え、アラベラが言う。
「残念なことに、この話では妾は脇役のようです。でもそれも素晴らしい物語のためと我慢しましょう。だから──大団円はあなたたちに任せましたよ」
ゾンビの群れが襲ってくる。
それを、アラベラの槍が舞うように引き裂き、道を拓いた。
「行きましょう、皆様!」
その道をグリューエリンとハンターが駆け抜ける。
「アラベラ殿、御武運を!」
去りゆく刹那、グリューエリンがアラベラに言葉を贈った。
その言葉を受け取って、アラベラは不敵に笑う。
「……妾を誰と心得ます? 妾は鉄靴令嬢アラベラ・クララ! その多勢、歓迎する!」
●
歌声に導かれるように、グリューエリンたちは島の劇場にたどり着いた。
半円型、すり鉢状の劇場で、客席は階段になっている。
その底の舞台でヨルがコウモリを引き連れて歌っていた。
「来てくれたんだね、グリューエリン」
グリューエリンたちを見ると、彼は歌をやめてにっこり笑った。
「さあ、ここが君の舞台だ──君の、最期の舞台だ」
ヨルが両腕を広げて、歓迎するように言う。
「決着をつけましょう──」
グリューエリンは静かに2振りのロングソードを抜き放った。
解説
●目的
ヨルとその使い魔であるコウモリの討伐
●敵のスペック
ヨル
通常攻撃に加え、以下のアクティブスキルを持ちます。歌声による攻撃は全て魔法スキルとします。
吸血 射程1 敵単体にダメージ・自分の体力の回復
歌声(魅了) 射程直径105スクエア 効果対象は射程内の全員(自分は除く) 行動操作(魅了)のBS付与……非覚醒者では抵抗は難しいが、覚醒者ならそんなに効果はない
歌声(鼓舞) 射程直径105スクエア 効果対象は射程内の味方全員 近接威力をアップ
歌声(単体) 射程25スクエア 効果対象は射程内の敵単体 ダメージ・行動阻害付与
コウモリ
ヨルの使い魔で6体います。
ヨルの歌声を拡散するスピーカーとしての機能を持ちます。
例えば、ヨルがスキル歌声(単体)を使った場合、ヨル+コウモリの数の分だけ複数回攻撃となります。
ヨルの持つ歌声スキルは全てコウモリで拡散可能です。
また、ヨルはコウモリを個別に操ることで、それぞれ体当たりなどの攻撃を指示することも可能です。
●戦場について
島の劇場です。
半円型、すり鉢状の劇場。客席は段状ですので、馬やバイクの使用は難しいでしょう。
劇場の半径は25スクエア(客席20スクエア+中心の舞台部分5スクエア)です。
特に障害物などはありません。
●島について
島の住人は全て、ヨルによってゾンビに変えられています。
生存者はいません。
●グリューエリンについて
ロングソード2刀流の闘狩人。ハンターと共闘します。
●アラベラについて
大通りでゾンビたちと戦っています。
もともと対軍戦闘に優れる英霊なので、心配はいりません。
●その他
ヨルがアラベラと交戦しているゾンビへ援軍のコウモリを送ったり、逆にゾンビたちがヨルへ加勢したりすることはありません。
また、OPでヨルが歌っていますが、スキルを用いずただ歌っているだけなので、BS・GSの心配はありません。
●質問について
今回は受け付けません。ご了承ください。
ヨルとその使い魔であるコウモリの討伐
●敵のスペック
ヨル
通常攻撃に加え、以下のアクティブスキルを持ちます。歌声による攻撃は全て魔法スキルとします。
吸血 射程1 敵単体にダメージ・自分の体力の回復
歌声(魅了) 射程直径105スクエア 効果対象は射程内の全員(自分は除く) 行動操作(魅了)のBS付与……非覚醒者では抵抗は難しいが、覚醒者ならそんなに効果はない
歌声(鼓舞) 射程直径105スクエア 効果対象は射程内の味方全員 近接威力をアップ
歌声(単体) 射程25スクエア 効果対象は射程内の敵単体 ダメージ・行動阻害付与
コウモリ
ヨルの使い魔で6体います。
ヨルの歌声を拡散するスピーカーとしての機能を持ちます。
例えば、ヨルがスキル歌声(単体)を使った場合、ヨル+コウモリの数の分だけ複数回攻撃となります。
ヨルの持つ歌声スキルは全てコウモリで拡散可能です。
また、ヨルはコウモリを個別に操ることで、それぞれ体当たりなどの攻撃を指示することも可能です。
●戦場について
島の劇場です。
半円型、すり鉢状の劇場。客席は段状ですので、馬やバイクの使用は難しいでしょう。
劇場の半径は25スクエア(客席20スクエア+中心の舞台部分5スクエア)です。
特に障害物などはありません。
●島について
島の住人は全て、ヨルによってゾンビに変えられています。
生存者はいません。
●グリューエリンについて
ロングソード2刀流の闘狩人。ハンターと共闘します。
●アラベラについて
大通りでゾンビたちと戦っています。
もともと対軍戦闘に優れる英霊なので、心配はいりません。
●その他
ヨルがアラベラと交戦しているゾンビへ援軍のコウモリを送ったり、逆にゾンビたちがヨルへ加勢したりすることはありません。
また、OPでヨルが歌っていますが、スキルを用いずただ歌っているだけなので、BS・GSの心配はありません。
●質問について
今回は受け付けません。ご了承ください。
マスターより
こんにちは、あるいはこんばんは。ゆくながです。
「心、響かせて 4」をお届けします。
ついにボス戦です。
再起したグリューエリンと共に立ち向かってください。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
「心、響かせて 4」をお届けします。
ついにボス戦です。
再起したグリューエリンと共に立ち向かってください。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/23 09:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/08/17 13:21:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/12 21:35:08 |