ゲスト
(ka0000)
トランクケース片手に
マスター:のどか

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/02 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/09/16 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
塀の中から見上げる空は、変わらず青かった。
アンナ=リーナ・エスト(kz0108)は大きなトランクケースを携えながら、正門に立つ憲兵に深く頭を下げる。
「お世話になりました」
「おう、路頭に迷ったらまたいつでも来いよ」
互いに敬礼を交わして、同盟軍本部に背を向けた。
軍に残り続けること、別の道を探すこと、正解は分からない。
だけど選択が与えられているのであれば、今は新しい一歩を踏み出してみたい。
それだけを胸につめて、彼女はヴァリオスの雑踏へと足を踏み出した。
しばらく街を歩きながら、これからの事を考える。
とりあえずこれまでの報酬でしばらく生活に迷うようなことはない。
だが、それもそう長くは続かないのは自明の理だ。
そもそも、軍の宿舎を出てしまった以上は今夜の宿もない。
しばらくはホテル暮らしも悪くはないものの……これまたそう長くは続けられない。
「アテはある……か」
ぽつりとつぶやいて、その足は迷うことなく何度もあるいた道筋をたどっていく。
「それで、ここに来たってわけねー」
窓口で提出された書類に記帳をしながら、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)はほむりと小さく頷いた。
「食べていくには仕事は必要だ。それに住居も融通してもらえるならば――これ以上にありがたいことはない」
「なるほどー。でも、環境を変える意気込みの割には堅実な選択ですネ」
話半分のルミの返事に、アンナは一瞬息を詰まらせる。
「だ……ダメだろうか?」
「いえいえ、ソサエティとしても優秀な経歴の人が登録してくれるのはありがたいことですよ。はい、これで完了っ」
ルミは書類の最後に丸っこい文字で自分のサインを連ねてからペンを置いた。
「とりあえず、しばらくの仮住まいがここです。ちゃんとしたお部屋は準備ができ次第に連絡しますから、待ってくださいね」
広げた地図に印を書き込みながら、仮住居の場所を伝えるルミ。
頷くアンナに満足しながら、彼女の持つ手荷物を眺める。
「それで、荷物とかって」
「これだけだ。軍の宿舎には最低限のものは揃っていたから」
アンナが足元のトランクケースに視線を落として答えると、ルミは腕組みをして小さく唸るように声をあげる。
それからポンと拍子を打って自分のデスクへ駆けていくと、積み上げられた書類の中から1つを引っ張りだして戻ってきた。
「これから新生活を始めるにあたって、いろいろ必要なものがあるよね。ちょうどいい依頼があるの」
「依頼?」
「そ、ハンターだもん。どうかな初仕事――」
顔合わせために指定された建物を訪れたアンナ。
ヴァリオスの一角のある小洒落た外見の一軒家の中はまだ改装中のようで、真新しい木や塗装の臭いと共に、封の開けられてない商品が所狭しと並んでいる。
大きく2つの区画に分けられた建物の中は、お店らしいスペースとは別に飲食店のようにカウンターと数人掛けのテーブルが並ぶスペースがあった。
そのテーブルの1つにほかのハンター達と共に座って依頼主の到着を待つ。
やがて、1人の男が店に現れた。
膝丈まである蒼くいジャケットを着こんだ姿は見るからに上流階級のいで立ち。
これまでそういう人間との関わりに慣れていないアンナは多少緊張した様子で椅子に深く座り直す。
「初めまして、オーナーのエヴァルドです。今回はよろしくお願いします」
エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)と名乗った男は自信に満ちた笑顔で恭しくお辞儀をすると、ざっと準備中の店内を見渡す。
「すみません、まだ散らかったままで。事前に依頼書で告知させていただいておりましたが、ここが新しい事業のお店です」
依頼の内容はヴァリオスで新たに出店する雑貨屋のレセプションパーティスタッフ。
お店とカフェを備えた複合施設で、そのプレオープンのお手伝いということだそう。
「リアルブルーでは珍しくない営業方法のようですね。実際に商品を使っているところを見せることで、使用イメージと購買意欲を持たせる。そういったコンセプトのお店となります。当日は多くの中~上流階級のお客様がいらっしゃいますので、まずはくれぐれも失礼のないように。そのうえで財布の紐を緩めさせて頂ければ――これ以上申し分のないことはありませんね」
そう言って、もう一度あの自信に満ちた笑顔を浮かべるエヴァルド。
あ、苦手なタイプだ――アンナは直感でそう思う。
だが、仕事は仕事。
これもハンターとして生活していくための第一歩として、彼女はテーブルの下でそっと拳を握りしめた。
塀の中から見上げる空は、変わらず青かった。
アンナ=リーナ・エスト(kz0108)は大きなトランクケースを携えながら、正門に立つ憲兵に深く頭を下げる。
「お世話になりました」
「おう、路頭に迷ったらまたいつでも来いよ」
互いに敬礼を交わして、同盟軍本部に背を向けた。
軍に残り続けること、別の道を探すこと、正解は分からない。
だけど選択が与えられているのであれば、今は新しい一歩を踏み出してみたい。
それだけを胸につめて、彼女はヴァリオスの雑踏へと足を踏み出した。
しばらく街を歩きながら、これからの事を考える。
とりあえずこれまでの報酬でしばらく生活に迷うようなことはない。
だが、それもそう長くは続かないのは自明の理だ。
そもそも、軍の宿舎を出てしまった以上は今夜の宿もない。
しばらくはホテル暮らしも悪くはないものの……これまたそう長くは続けられない。
「アテはある……か」
ぽつりとつぶやいて、その足は迷うことなく何度もあるいた道筋をたどっていく。
「それで、ここに来たってわけねー」
窓口で提出された書類に記帳をしながら、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)はほむりと小さく頷いた。
「食べていくには仕事は必要だ。それに住居も融通してもらえるならば――これ以上にありがたいことはない」
「なるほどー。でも、環境を変える意気込みの割には堅実な選択ですネ」
話半分のルミの返事に、アンナは一瞬息を詰まらせる。
「だ……ダメだろうか?」
「いえいえ、ソサエティとしても優秀な経歴の人が登録してくれるのはありがたいことですよ。はい、これで完了っ」
ルミは書類の最後に丸っこい文字で自分のサインを連ねてからペンを置いた。
「とりあえず、しばらくの仮住まいがここです。ちゃんとしたお部屋は準備ができ次第に連絡しますから、待ってくださいね」
広げた地図に印を書き込みながら、仮住居の場所を伝えるルミ。
頷くアンナに満足しながら、彼女の持つ手荷物を眺める。
「それで、荷物とかって」
「これだけだ。軍の宿舎には最低限のものは揃っていたから」
アンナが足元のトランクケースに視線を落として答えると、ルミは腕組みをして小さく唸るように声をあげる。
それからポンと拍子を打って自分のデスクへ駆けていくと、積み上げられた書類の中から1つを引っ張りだして戻ってきた。
「これから新生活を始めるにあたって、いろいろ必要なものがあるよね。ちょうどいい依頼があるの」
「依頼?」
「そ、ハンターだもん。どうかな初仕事――」
顔合わせために指定された建物を訪れたアンナ。
ヴァリオスの一角のある小洒落た外見の一軒家の中はまだ改装中のようで、真新しい木や塗装の臭いと共に、封の開けられてない商品が所狭しと並んでいる。
大きく2つの区画に分けられた建物の中は、お店らしいスペースとは別に飲食店のようにカウンターと数人掛けのテーブルが並ぶスペースがあった。
そのテーブルの1つにほかのハンター達と共に座って依頼主の到着を待つ。
やがて、1人の男が店に現れた。
膝丈まである蒼くいジャケットを着こんだ姿は見るからに上流階級のいで立ち。
これまでそういう人間との関わりに慣れていないアンナは多少緊張した様子で椅子に深く座り直す。
「初めまして、オーナーのエヴァルドです。今回はよろしくお願いします」
エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)と名乗った男は自信に満ちた笑顔で恭しくお辞儀をすると、ざっと準備中の店内を見渡す。
「すみません、まだ散らかったままで。事前に依頼書で告知させていただいておりましたが、ここが新しい事業のお店です」
依頼の内容はヴァリオスで新たに出店する雑貨屋のレセプションパーティスタッフ。
お店とカフェを備えた複合施設で、そのプレオープンのお手伝いということだそう。
「リアルブルーでは珍しくない営業方法のようですね。実際に商品を使っているところを見せることで、使用イメージと購買意欲を持たせる。そういったコンセプトのお店となります。当日は多くの中~上流階級のお客様がいらっしゃいますので、まずはくれぐれも失礼のないように。そのうえで財布の紐を緩めさせて頂ければ――これ以上申し分のないことはありませんね」
そう言って、もう一度あの自信に満ちた笑顔を浮かべるエヴァルド。
あ、苦手なタイプだ――アンナは直感でそう思う。
だが、仕事は仕事。
これもハンターとして生活していくための第一歩として、彼女はテーブルの下でそっと拳を握りしめた。
解説
▼目的
雑貨屋のレセプションパーティのお手伝い
▼概要
ヴァリオスに開店する新しい中~上流階級向けの雑貨屋で行われる、レセプションパーティのお手伝いをしてください。
レセプションには商工会関係の人々が招待されており、実際の営業と同じように買い物を楽しみます。
この雑貨屋はダイニングカフェが併設してあり、販売ブースで売っている食器類などを実際に使って飲み物や軽食の提供を行うという形式をとっています。
今回の依頼は【販売ブース】と【カフェブース】でのスタッフです。
【販売ブース】
お客に対しての商品の紹介がメインです。売上もあればうれしいですが、どちらかと言えばお客さんに「また利用しよう」と思わせる。また友人に紹介しようと思わせるなど、今後の固定客として定着させることが最大の目的です。
【カフェブース】
雑貨ブースの商品を使って軽食などを提供します。店内のインテリアなどもすべて現在入荷している商品を利用しており、このブース自体が実用例の見本市のような役割を担っています。接客や調理といった全般的な仕事が役目です。
依頼の後は自分たちもお客としてお店を利用できます。
気に入ったものがあれば仕事の最中に見繕っておくといいかもしれませんね。
▼友軍情報
<アンナ=リーナ・エスト>
今回の依頼を受けたメンバーの1人で、ソサエティに登録を済ませたばかりの新人のハンター。
元同盟陸軍の軍人で中間管理職歴が長く事務仕事は得意。
ハンターとしての立ち振る舞いはひよっこなので、時折調子が外れることがあるかもしれません。
雑貨屋のレセプションパーティのお手伝い
▼概要
ヴァリオスに開店する新しい中~上流階級向けの雑貨屋で行われる、レセプションパーティのお手伝いをしてください。
レセプションには商工会関係の人々が招待されており、実際の営業と同じように買い物を楽しみます。
この雑貨屋はダイニングカフェが併設してあり、販売ブースで売っている食器類などを実際に使って飲み物や軽食の提供を行うという形式をとっています。
今回の依頼は【販売ブース】と【カフェブース】でのスタッフです。
【販売ブース】
お客に対しての商品の紹介がメインです。売上もあればうれしいですが、どちらかと言えばお客さんに「また利用しよう」と思わせる。また友人に紹介しようと思わせるなど、今後の固定客として定着させることが最大の目的です。
【カフェブース】
雑貨ブースの商品を使って軽食などを提供します。店内のインテリアなどもすべて現在入荷している商品を利用しており、このブース自体が実用例の見本市のような役割を担っています。接客や調理といった全般的な仕事が役目です。
依頼の後は自分たちもお客としてお店を利用できます。
気に入ったものがあれば仕事の最中に見繕っておくといいかもしれませんね。
▼友軍情報
<アンナ=リーナ・エスト>
今回の依頼を受けたメンバーの1人で、ソサエティに登録を済ませたばかりの新人のハンター。
元同盟陸軍の軍人で中間管理職歴が長く事務仕事は得意。
ハンターとしての立ち振る舞いはひよっこなので、時折調子が外れることがあるかもしれません。
マスターより
おはようございます、のどかです。
約2か月ぶりの依頼となります今回は、アンナの新しい門出の作品となりました。
アンナは特別な協力者などではなく、同じ依頼を受けたハンターという扱いです。
同僚として、時にハンターの先輩として、はたまた同じ駆け出しのハンターとして、共に依頼成功を目指してください。
質問がありましたら別途卓を立ててご用命くださいませ。
依頼のことはエヴァルドが。
アンナへの質問は本人がお答えします。
皆様のご参加をお待ちしております!
約2か月ぶりの依頼となります今回は、アンナの新しい門出の作品となりました。
アンナは特別な協力者などではなく、同じ依頼を受けたハンターという扱いです。
同僚として、時にハンターの先輩として、はたまた同じ駆け出しのハンターとして、共に依頼成功を目指してください。
質問がありましたら別途卓を立ててご用命くださいませ。
依頼のことはエヴァルドが。
アンナへの質問は本人がお答えします。
皆様のご参加をお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/09/19 00:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談するとこです。 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/09/01 20:28:11 |
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質問するとこです。 アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/08/29 13:57:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/28 22:45:36 |