ゲスト
(ka0000)
兵どもが、夢の跡
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/05 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/14 12:00
オープニング
●とある古戦場
その場所は、遥か昔には大きな戦いが起きた元戦場だった。
今では見渡す限りの草原で、凄惨な戦いが起きたとは到底思えない場所だ。
当時は多くの人の死と、死体、そしてそれらで崩れたマテリアル環境に引き寄せられて集まった歪虚たちで、一時期溢れかえっていたという。
しかしそれも今は昔。定期的に行われる浄化術により、この地は平穏を保たれている。
どれだけ手を尽くしても、ここのマテリアルは淀みやすく、放っておけば負のマテリアルのたまり場になりやすいという特徴があった。
これが元々の地理条件が悪かったのか、それとも過去に起きた戦争と、定期的に集まってくる雑魔たちのせいなのかは分からないが、何度浄化しても、時が経つにつれて再び土地のマテリアルは澱んでいく。
そのため、定期的に人員を派遣し、浄化を行うのが通例になっていた。
今年も、その季節がやってきた。
●雑魔蠢く
草原に、白い怪異が何体も佇んでいる。
直立する骸骨たち。
スケルトンだ。
低位の雑魔である彼らは、ここで発生した個体もあれば、他所から引き寄せられてこの地を訪れた個体もあった。
この場所は中の雑魔を閉じ込めるため四方を外壁で囲まれており、四つ門を閉めることで完全に行き来を遮断できるようになっている。
増えていく雑魔が溢れ、他の場所へ流れて行かないようにするための処置だ。
ここへの流入自体は円滑に行わせるために通常は全て門を開けておき、浄化の日取りが近付けば、門を閉めるのだ。
「くわばらくわばら。結界を敷設してあるとはいえ、こんな近距離でご対面なんてしたくねえなぁ」
見張りの兵士の一人が、外壁の上から中の雑魔を見下ろしてため息をついた。
「そうだな。本格的に浄化できればいいんだが、全て浄化したように思えても、十年ほどで元に戻ってしまうからな」
もう一人の兵士が会話を続ける中、彼らの眼下ではスケルトンたちがカタカタと骨を鳴らして動き回っている。
兵士たちは見張りを行いながら、浄化の準備が整うのを待ち続けるのだった。
●浄化が必要
その土地の責任者である男は、浄化の手配が滞っていることに焦っていた。
「ええい! 浄化術の使い手はまだ見つからんのか! 練魔院はどうした! 錬金術師組合に当たっても駄目なのか!」
「そ、それが大きな作戦でほとんど出払っているらしく、現在こちらに動かせる人員の都合がつかないそうで……」
部下である男の答えは至極真っ当で、当たり散らすわけにもいかず、男はイライラと足を踏み鳴らしながら考え込む。
「……そういえば、ラズビルナムの浄化作戦があったな。そのせいか」
「はっ。断言はできませんが、その可能性は高いと思われます」
答える部下に、幾分か冷静さを取り戻した男は鷹揚に頷いてみせる。
真っ当な理由があるならば、諦めるしかない。
「仕方ない。今回はハンターに頼むことにする。せめて雑魔だけでも片付けなければ」
「それが、同作戦でハンターの方々も、かなり出払っているようで」
「なにぃ!?」
「依頼は出してみますが、すぐというわけにはいかないかもしれません」
男たちの間に、沈黙が満ちた。
●ハンターズソサエティ
受付嬢であるジェーン・ドゥは、一つの依頼を手に悩んでいた。
比較的早急な対応が必要な依頼なのだが、普段のハンターズソサエティとは違い今はたむろしていたハンターの数が一時的に減っているのだ。
斡旋したくても、肝心のハンターがこの場にいないのでは意味がない。
「まあ、今いる方々にダメ元で当たってみましょうか」
ジェーンは受付から出て、ハンターを捕まえては依頼の売り込みをかけた。
「一つお勧めの依頼がございますが、よろしければ如何でしょうか? 土地に蔓延る雑魔退治と浄化代行依頼です」
営業スマイルが相変わらずうさんくさいのは、もはやある意味では彼女の個性といっていいかもしれない。
「雑魔が発生している古戦場に赴き、これを駆除していただきます。浄化作業自体は強制ではございませんが、行っていただけるなら当然評価に加えさせていただきます。強力な雑魔は確認されておりませんので、ハンターの皆様なら問題なく倒せるでしょう。浄化が必要な土地は草原地帯で、外壁で囲まれています。見張りの兵士たちが通用門の開閉を担当していますので、浄化作業は中に入って行ってくださいませ」
最後にジェーンは深く頭を下げた。
その場所は、遥か昔には大きな戦いが起きた元戦場だった。
今では見渡す限りの草原で、凄惨な戦いが起きたとは到底思えない場所だ。
当時は多くの人の死と、死体、そしてそれらで崩れたマテリアル環境に引き寄せられて集まった歪虚たちで、一時期溢れかえっていたという。
しかしそれも今は昔。定期的に行われる浄化術により、この地は平穏を保たれている。
どれだけ手を尽くしても、ここのマテリアルは淀みやすく、放っておけば負のマテリアルのたまり場になりやすいという特徴があった。
これが元々の地理条件が悪かったのか、それとも過去に起きた戦争と、定期的に集まってくる雑魔たちのせいなのかは分からないが、何度浄化しても、時が経つにつれて再び土地のマテリアルは澱んでいく。
そのため、定期的に人員を派遣し、浄化を行うのが通例になっていた。
今年も、その季節がやってきた。
●雑魔蠢く
草原に、白い怪異が何体も佇んでいる。
直立する骸骨たち。
スケルトンだ。
低位の雑魔である彼らは、ここで発生した個体もあれば、他所から引き寄せられてこの地を訪れた個体もあった。
この場所は中の雑魔を閉じ込めるため四方を外壁で囲まれており、四つ門を閉めることで完全に行き来を遮断できるようになっている。
増えていく雑魔が溢れ、他の場所へ流れて行かないようにするための処置だ。
ここへの流入自体は円滑に行わせるために通常は全て門を開けておき、浄化の日取りが近付けば、門を閉めるのだ。
「くわばらくわばら。結界を敷設してあるとはいえ、こんな近距離でご対面なんてしたくねえなぁ」
見張りの兵士の一人が、外壁の上から中の雑魔を見下ろしてため息をついた。
「そうだな。本格的に浄化できればいいんだが、全て浄化したように思えても、十年ほどで元に戻ってしまうからな」
もう一人の兵士が会話を続ける中、彼らの眼下ではスケルトンたちがカタカタと骨を鳴らして動き回っている。
兵士たちは見張りを行いながら、浄化の準備が整うのを待ち続けるのだった。
●浄化が必要
その土地の責任者である男は、浄化の手配が滞っていることに焦っていた。
「ええい! 浄化術の使い手はまだ見つからんのか! 練魔院はどうした! 錬金術師組合に当たっても駄目なのか!」
「そ、それが大きな作戦でほとんど出払っているらしく、現在こちらに動かせる人員の都合がつかないそうで……」
部下である男の答えは至極真っ当で、当たり散らすわけにもいかず、男はイライラと足を踏み鳴らしながら考え込む。
「……そういえば、ラズビルナムの浄化作戦があったな。そのせいか」
「はっ。断言はできませんが、その可能性は高いと思われます」
答える部下に、幾分か冷静さを取り戻した男は鷹揚に頷いてみせる。
真っ当な理由があるならば、諦めるしかない。
「仕方ない。今回はハンターに頼むことにする。せめて雑魔だけでも片付けなければ」
「それが、同作戦でハンターの方々も、かなり出払っているようで」
「なにぃ!?」
「依頼は出してみますが、すぐというわけにはいかないかもしれません」
男たちの間に、沈黙が満ちた。
●ハンターズソサエティ
受付嬢であるジェーン・ドゥは、一つの依頼を手に悩んでいた。
比較的早急な対応が必要な依頼なのだが、普段のハンターズソサエティとは違い今はたむろしていたハンターの数が一時的に減っているのだ。
斡旋したくても、肝心のハンターがこの場にいないのでは意味がない。
「まあ、今いる方々にダメ元で当たってみましょうか」
ジェーンは受付から出て、ハンターを捕まえては依頼の売り込みをかけた。
「一つお勧めの依頼がございますが、よろしければ如何でしょうか? 土地に蔓延る雑魔退治と浄化代行依頼です」
営業スマイルが相変わらずうさんくさいのは、もはやある意味では彼女の個性といっていいかもしれない。
「雑魔が発生している古戦場に赴き、これを駆除していただきます。浄化作業自体は強制ではございませんが、行っていただけるなら当然評価に加えさせていただきます。強力な雑魔は確認されておりませんので、ハンターの皆様なら問題なく倒せるでしょう。浄化が必要な土地は草原地帯で、外壁で囲まれています。見張りの兵士たちが通用門の開閉を担当していますので、浄化作業は中に入って行ってくださいませ」
最後にジェーンは深く頭を下げた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
雑魔を全滅させ、可能なら土地の浄化も行ってください。
主にスケルトン系の雑魔が出ます。
一匹一匹は雑魚ですが数が多いです。
ただし密集している箇所も多いので、範囲攻撃が有効でしょう。
また、ある程度射程が長い武器なら、外から階段を伝って登れる外壁の上から直接雑魔を攻撃することが可能です。
外壁の高さは十五キューブ程度。外壁上から攻撃するつもりならば、少なくとも三十スクエア以上の射程がある武器を持ち込んだ方がいいでしょう。
基本的に敵は馬鹿なので、囮を立てての誘導戦法が突き刺さります。攻撃が届かない場合は移動させましょう。
空を飛んだり壁歩きを使ったりすればもっと少ない射程でも届くでしょうが、その場合敵の遠距離攻撃で撃ち落とされる危険性がありますので対策をしてください。
その他、浄化自体は地面の上に立って行った方がいいと思われます。
●達成条件
・雑魔を全滅させる
●戦場について
四方を外壁に囲まれています。
雑魔を閉じ込めることが目的であるため、城壁並に分厚く、ちょっとやそっとでは壊れません。
当然限界はありますが、壊そうと思って行動しない限り、壊れないと考えて問題ないでしょう。
戦争の舞台になるような土地なので、広さはそれなりにあると考えてください。
少なくとも十メートル程度を巻き込む範囲魔法の一つや二つで雑魔を一掃できるような広さではありません。
●敵
☆スケルトンウォーリア……三十二体
サイズ一。剣と盾を装備したスケルトンです。多少の武技を心得ていますが、生前とは比べるべくもなく劣化しています。
☆スケルトンアーチャー……十六体
サイズ一。弓を装備したスケルトンです。遠距離攻撃を行いますが、外壁の上までは届きません。
☆スケルトンメイジ……十六体
サイズ一。無属性魔法を使うスケルトンです。ごく単純な魔法を使いますが、威力は生前の足元にも及びません。
戦闘シナリオです。
雑魔を全滅させ、可能なら土地の浄化も行ってください。
主にスケルトン系の雑魔が出ます。
一匹一匹は雑魚ですが数が多いです。
ただし密集している箇所も多いので、範囲攻撃が有効でしょう。
また、ある程度射程が長い武器なら、外から階段を伝って登れる外壁の上から直接雑魔を攻撃することが可能です。
外壁の高さは十五キューブ程度。外壁上から攻撃するつもりならば、少なくとも三十スクエア以上の射程がある武器を持ち込んだ方がいいでしょう。
基本的に敵は馬鹿なので、囮を立てての誘導戦法が突き刺さります。攻撃が届かない場合は移動させましょう。
空を飛んだり壁歩きを使ったりすればもっと少ない射程でも届くでしょうが、その場合敵の遠距離攻撃で撃ち落とされる危険性がありますので対策をしてください。
その他、浄化自体は地面の上に立って行った方がいいと思われます。
●達成条件
・雑魔を全滅させる
●戦場について
四方を外壁に囲まれています。
雑魔を閉じ込めることが目的であるため、城壁並に分厚く、ちょっとやそっとでは壊れません。
当然限界はありますが、壊そうと思って行動しない限り、壊れないと考えて問題ないでしょう。
戦争の舞台になるような土地なので、広さはそれなりにあると考えてください。
少なくとも十メートル程度を巻き込む範囲魔法の一つや二つで雑魔を一掃できるような広さではありません。
●敵
☆スケルトンウォーリア……三十二体
サイズ一。剣と盾を装備したスケルトンです。多少の武技を心得ていますが、生前とは比べるべくもなく劣化しています。
☆スケルトンアーチャー……十六体
サイズ一。弓を装備したスケルトンです。遠距離攻撃を行いますが、外壁の上までは届きません。
☆スケルトンメイジ……十六体
サイズ一。無属性魔法を使うスケルトンです。ごく単純な魔法を使いますが、威力は生前の足元にも及びません。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは雑魚雑魔退治プラス浄化のセットとなっております。
最低でも一人は浄化術をセットしていた方がいいでしょう。
もし誰もいなかった場合は、後日改めて浄化の人員を派遣するという形で終了します。その場合でも評価が下がるようなことはありません。
壁の上から安全に攻撃できます。射程三十スクエア程度あれば狙撃手として現実的な働きが期待できます。六十スクエアほどある武器なら、立ち位置を変えていけば全域をカバーすることができるかもしれません。
敵が多いので範囲魔法も効果的です。普段は使えない大技をぶっぱしてストレス解消しましょう。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは雑魚雑魔退治プラス浄化のセットとなっております。
最低でも一人は浄化術をセットしていた方がいいでしょう。
もし誰もいなかった場合は、後日改めて浄化の人員を派遣するという形で終了します。その場合でも評価が下がるようなことはありません。
壁の上から安全に攻撃できます。射程三十スクエア程度あれば狙撃手として現実的な働きが期待できます。六十スクエアほどある武器なら、立ち位置を変えていけば全域をカバーすることができるかもしれません。
敵が多いので範囲魔法も効果的です。普段は使えない大技をぶっぱしてストレス解消しましょう。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/06 14:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ウィーダ・セリューザ(ka6076) エルフ|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/10/05 09:47:01 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/05 00:53:38 |