ゲスト
(ka0000)
知追う者、教え処を開設したい
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/30 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/11/08 12:00
オープニング
●痛いっ
大江 紅葉はとぼとぼと島の中を歩いていた。
空を見上げると、ようやくついた葉が赤く染まっている。
「紅葉なのです……ちなみに、漢字で書くと、私の名前と同じなのです……ふふふ、落葉するのです……」
ついつい馬鹿なことを言うくらい、空は青く澄んでいた。
師岬にある大島は今日も平和だった。
どこからか毬が飛んできて、紅葉の頭に衝突するまでは。
ドコッ。
「うぐっ」
衝撃で、転ぶ紅葉。
「げ」
「しーらね」
子どもたちが口々に言いながら走り去った。それを追う大江家の家臣。
独り取り残された紅葉は気付いた教育問題が残っていることに。
「教え処は重要なのです……頭が痛いです……うう、なんでこの毬こんなに痛いんですか」
紅葉は落ちていた毬を拾った。
●相談
こうなると頼りになるのは師匠で兄弟子で上司の吉備 灯世だった。
陸地側に建った新築の屋敷に向かう。
「いいですねー新築」
「お前のところは改装……できたなよく……」
「とはいえ、どちらかというと、新築に近いです」
ふかした芋を食べながら雑談をする。
「そういえば師匠、そちらのお子さんの教育はどうしています?」
灯世、恐る恐る紅葉を見た。
「家庭教師がさ、都から出たくないって来なかったから放置……で、昨日、妻にいい加減にしてほしいと叱られたところだ……まさか、妻に言われてきたのか!」
ここで紅葉は目をぱちぱちせず、じっと灯世を見つめる。内心は「にやり」である。
「師匠の教育方針はともかく、十歳前後までこの地域の子らをまとめて教えたほうがいいなと思ったのです」
「分かる、それ! うちの妹弟子はよくわかっている! そのあとはともかく、基礎的な勉強は必要だな」
「師匠、何を教えられます」
「待て! 計画なく俺に話したな!?」
気が緩んだ紅葉、普通に相談だったことが暴露した。
「……そもそも、何を教えたらいいんでしょうか?」
「読み書きそろばんだろうな」
「それ以外……」
二人は黙った。
紅葉の勉強は親の方針の元、宗主となるべく様々な行儀作法、有職故実など学んでいた。しかし、公家社会にでも行かないと不要な部分も多数ある。
紅葉からすれば、師匠である灯世も似たり寄ったりだろ。
「で、どこに建てたらいいのかなというのもあります」
「大島の人口とこっちの人口どっちが多いんだ」
「こっちです」
「なら、こっちだろう」
紅葉はこの地域の地図を広げた。
「高潮の被害はそれほどないですが……まあ、普通に高床式の建物にすればいいのでどこでもいい気がします……」
「で、どこら辺に建てたいんだ」
「山の上」
きっぱり言った紅葉のこめかみを、灯世はこぶしで挟んだ。
「言っていることが矛盾したぞ!」
「痛い、痛いです師匠おおお」
紅葉は抵抗して足を滑らして転んだ。
「山、どこにあるんだ!」
紅葉が指さすのはここから歩いて二時間近く行ったところだった。またグリグリされると思って逃げる。
「逃げるってことは無茶だってわかっているんだな……で、なぜそこに建てたいと思っているんだ?」
「本がいっぱいあると素敵ですよね!」
「……図書館は大島に作れ……」
紅葉は「書物一杯が幸せの一つです」とつぶやいた。
「そういえば、小島の調査していたのはどうなった」
「……進んでいますよ……私は不要なのです」
紅葉が言い出した結果話は進んだが、小舟がいるし、紅葉が一人でできないため、周囲が止めたのだった。
●依頼
陰陽寮の仕事の合間に、紅葉は依頼を出しにいく。
顔なじみの職員は紅葉の話を聞くとてきぱきと依頼を仕立てる。
「ハンターの意見を聞くということですね」
「はい。建設予定地と何を教えるといいのかというものです。それと、雑魔が出ると困りますし、意見を聞けるなら嬉しいのです」
「なるほど……現地に行くんですね?」
「はい、そうなります。よろしくお願いします」
紅葉は職員に頭を下げてから場を後にした。
大江 紅葉はとぼとぼと島の中を歩いていた。
空を見上げると、ようやくついた葉が赤く染まっている。
「紅葉なのです……ちなみに、漢字で書くと、私の名前と同じなのです……ふふふ、落葉するのです……」
ついつい馬鹿なことを言うくらい、空は青く澄んでいた。
師岬にある大島は今日も平和だった。
どこからか毬が飛んできて、紅葉の頭に衝突するまでは。
ドコッ。
「うぐっ」
衝撃で、転ぶ紅葉。
「げ」
「しーらね」
子どもたちが口々に言いながら走り去った。それを追う大江家の家臣。
独り取り残された紅葉は気付いた教育問題が残っていることに。
「教え処は重要なのです……頭が痛いです……うう、なんでこの毬こんなに痛いんですか」
紅葉は落ちていた毬を拾った。
●相談
こうなると頼りになるのは師匠で兄弟子で上司の吉備 灯世だった。
陸地側に建った新築の屋敷に向かう。
「いいですねー新築」
「お前のところは改装……できたなよく……」
「とはいえ、どちらかというと、新築に近いです」
ふかした芋を食べながら雑談をする。
「そういえば師匠、そちらのお子さんの教育はどうしています?」
灯世、恐る恐る紅葉を見た。
「家庭教師がさ、都から出たくないって来なかったから放置……で、昨日、妻にいい加減にしてほしいと叱られたところだ……まさか、妻に言われてきたのか!」
ここで紅葉は目をぱちぱちせず、じっと灯世を見つめる。内心は「にやり」である。
「師匠の教育方針はともかく、十歳前後までこの地域の子らをまとめて教えたほうがいいなと思ったのです」
「分かる、それ! うちの妹弟子はよくわかっている! そのあとはともかく、基礎的な勉強は必要だな」
「師匠、何を教えられます」
「待て! 計画なく俺に話したな!?」
気が緩んだ紅葉、普通に相談だったことが暴露した。
「……そもそも、何を教えたらいいんでしょうか?」
「読み書きそろばんだろうな」
「それ以外……」
二人は黙った。
紅葉の勉強は親の方針の元、宗主となるべく様々な行儀作法、有職故実など学んでいた。しかし、公家社会にでも行かないと不要な部分も多数ある。
紅葉からすれば、師匠である灯世も似たり寄ったりだろ。
「で、どこに建てたらいいのかなというのもあります」
「大島の人口とこっちの人口どっちが多いんだ」
「こっちです」
「なら、こっちだろう」
紅葉はこの地域の地図を広げた。
「高潮の被害はそれほどないですが……まあ、普通に高床式の建物にすればいいのでどこでもいい気がします……」
「で、どこら辺に建てたいんだ」
「山の上」
きっぱり言った紅葉のこめかみを、灯世はこぶしで挟んだ。
「言っていることが矛盾したぞ!」
「痛い、痛いです師匠おおお」
紅葉は抵抗して足を滑らして転んだ。
「山、どこにあるんだ!」
紅葉が指さすのはここから歩いて二時間近く行ったところだった。またグリグリされると思って逃げる。
「逃げるってことは無茶だってわかっているんだな……で、なぜそこに建てたいと思っているんだ?」
「本がいっぱいあると素敵ですよね!」
「……図書館は大島に作れ……」
紅葉は「書物一杯が幸せの一つです」とつぶやいた。
「そういえば、小島の調査していたのはどうなった」
「……進んでいますよ……私は不要なのです」
紅葉が言い出した結果話は進んだが、小舟がいるし、紅葉が一人でできないため、周囲が止めたのだった。
●依頼
陰陽寮の仕事の合間に、紅葉は依頼を出しにいく。
顔なじみの職員は紅葉の話を聞くとてきぱきと依頼を仕立てる。
「ハンターの意見を聞くということですね」
「はい。建設予定地と何を教えるといいのかというものです。それと、雑魔が出ると困りますし、意見を聞けるなら嬉しいのです」
「なるほど……現地に行くんですね?」
「はい、そうなります。よろしくお願いします」
紅葉は職員に頭を下げてから場を後にした。
解説
師岬の教え処問題へのアドバイスをください。
現地は大江 紅葉の案内の元移動します。
●建設予定地、徒歩で移動しても問題ない距離にある
1、大島の上の方。お墓を整理して建てることになる。図書館も建てられるけれどもお墓があることもネック。
2、師岬として勝手に住みついている地域の真ん中あたり。すでに家が建て込んでいるため、教え処しかできない。図書館を作りたいならば別途用地を確保する必要がある。
3、師岬の外れ、大きめの道沿い。土地の確保は簡単であるが、周囲に遮るものがない平地。
●何を教えたらいいの?
紅葉と灯世は「読み書きそろばん」と言っている。
それ以外にどのようなことを教えると良いのかアドバイスがあればほしい。
●在籍する予定の子どもたち
上は十歳前後を目安。下はおむつが外れて、一人でご飯が食べられる子から面倒を見るか検討中。
PLさんに合わせて言えば、幼稚園から小学校までを想定している。
そのくらいの年齢の子はこの地域では二十人前後いる。
●先生はどうしよう?
この辺りは、問題でもありますが、現状、大きく問題視はされていません。
読み書きそろばんならば、大江家の家臣で隠居している人もいる為、受け持つことになります。
……子どものパワーとスピードについていけないかもしれませんが。
●大江 紅葉
大江家の宗主。地域をまとめていくには頑張らないとならない状況に自動的に置かれている。
現地は大江 紅葉の案内の元移動します。
●建設予定地、徒歩で移動しても問題ない距離にある
1、大島の上の方。お墓を整理して建てることになる。図書館も建てられるけれどもお墓があることもネック。
2、師岬として勝手に住みついている地域の真ん中あたり。すでに家が建て込んでいるため、教え処しかできない。図書館を作りたいならば別途用地を確保する必要がある。
3、師岬の外れ、大きめの道沿い。土地の確保は簡単であるが、周囲に遮るものがない平地。
●何を教えたらいいの?
紅葉と灯世は「読み書きそろばん」と言っている。
それ以外にどのようなことを教えると良いのかアドバイスがあればほしい。
●在籍する予定の子どもたち
上は十歳前後を目安。下はおむつが外れて、一人でご飯が食べられる子から面倒を見るか検討中。
PLさんに合わせて言えば、幼稚園から小学校までを想定している。
そのくらいの年齢の子はこの地域では二十人前後いる。
●先生はどうしよう?
この辺りは、問題でもありますが、現状、大きく問題視はされていません。
読み書きそろばんならば、大江家の家臣で隠居している人もいる為、受け持つことになります。
……子どものパワーとスピードについていけないかもしれませんが。
●大江 紅葉
大江家の宗主。地域をまとめていくには頑張らないとならない状況に自動的に置かれている。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
天ノ都に住んでいるときは、人も多いし誰かしらが見ていたかもしれません。しかし、師岬という地域にまとまって住むには都会ではないため、自力でどうにかしないといけないのです。
紅葉個人の視線は学校より図書館に向けられているというのは過言ではないです。それでも成り行きでトップ扱いなので、するべきことはします。また、毬をぶつけられ逃げれても困りますから!
よろしくお願いします。
天ノ都に住んでいるときは、人も多いし誰かしらが見ていたかもしれません。しかし、師岬という地域にまとまって住むには都会ではないため、自力でどうにかしないといけないのです。
紅葉個人の視線は学校より図書館に向けられているというのは過言ではないです。それでも成り行きでトップ扱いなので、するべきことはします。また、毬をぶつけられ逃げれても困りますから!
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/03 13:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エンバディ(ka7328) ドラグーン|31才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/10/29 20:34:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/29 18:35:43 |