ゲスト
(ka0000)
【虚動】Doctor's Game
マスター:剣崎宗二

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2015/01/11 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/01/25 07:30
オープニング
●幕間~遊戯のルール~
「んー、まぁ確かにおっさんも欲しいか欲しくないか、って言ったら欲しいんだけどね」
金属質の肌。いたずらっ子のような笑み。
アレクサンドルが話している相手は、『ゲーム』の仕掛け人。『混迷の遊戯者』クラーレ・クラーラその人である。
「でしょ? なら、参加してくれるよね?」
「……ったく、しょうがない。おっさん、面倒事は嫌いだけど……久しぶりに遊んでいこうかね」
『元の仕事』柄、子供をあやすのは得意だ。無論、それを口に出すことはないが。
アレクサンドルは、剃っていないあごひげをじゃりじゃりと撫でながら、空を見上げる。
「あ、今回は公平を期すため、ルールを守ってもらうよ。もちろん、一旦負けた後に、キミの能力で再起動――なーんて事も、なしさ」
「ゲーム勝利した後までお預けって事か。参ったな……けど」
その目に浮かんだ邪悪な光は、果たしてクラーレに見えたのか否か。
「ルールは『それだけ』か? つまり、アレが最後に返す時に無事な状態にさえあれば。おっさんが何か『仕込み』をしてもいいのか?」
暫し、考えるクラーレ。
「ん、いいよ。最後に返す時に動かなくなる、とかそういう不公平な物じゃなければね。どうせ戦うことになるんだし、そう言う細かい事を気にしてられないから」
「――なら、おっさんも久々に、ちょっとマジにやろうとするかね」
大きく背伸びし。白衣の男、アレクサンドル・バーンズはその場を後にした。
(「用があるのはアレの『動力源』だけ。機体もガエルの為に持ち帰るべきだろうけど……まぁ、面倒くさくなったら放り出していけばいいか」)
ここで子供の機嫌を損ねる事もあるまい。そう考えたアレクサンドルは、『彼自身の目的』を、一旦後回しにしたのである。
●移動・追撃
――結論から言えば、辺境のとある部族への襲撃は『陽動』であった。
戦える部族員たちをそちらに誘き寄せ、そしてあわよくばその戦力を殺ぐべく行われた作戦であった。
多少なりとも守りが緩んでしまった隙に。嫉妬の眷属が実験場を襲撃し――CAMを奪い取ったのであった。
その後、当然ながら帝国軍、部族一丸となっての捜索が実行され、その結果、辺境に向かう谷で、目標は発見された。
アレだけの大きな物である。探知されずに動くには無理がある。
――あるいは、わざと探知されるように動いていたのか。
「来たね……さて、精々ゲームに付き合うとしますか」
周囲から一斉に起き上がる、無機質の歪虚たち。その数凡そ30体。
追撃してきたのは、ハンターたち。帝国軍は最初の襲撃の迎撃で。部族の戦士たちは、他部族の救援で。兵を送る余裕はない。ハンターたちに白羽の矢が立ったのも、また当然の事であった。
「いざ負ける事になろうと……おっさんはおっさんのほしい物だけ、頂いて帰るとするかね」
口角が、笑みに変わる。
「――人が語る正義は、『大多数に都合が良い』事実その物なんだよねぇ」
それは確かに、一つの『正義』の形なのかも知れない。
だが、それは即ち、少数を犠牲にすると言う意味でもある。
――その犠牲された、少数の正義は、果たして誰が体現してくれるのであろうか?
「さぁ、おっさんにお前たちの正義を見せてくれよ。でなきゃ、悪がゲームに勝利するんだ」
過去を思い出す彼の目に、浮かぶは無尽の憎悪。
両手に、『爪』が現れる。メスで作られた、鋼鉄の『爪』。
山の間に挟まれたザイダス峡谷。ほぼ一本道と言えるこの場所で、作戦は開始されたのであった。
「んー、まぁ確かにおっさんも欲しいか欲しくないか、って言ったら欲しいんだけどね」
金属質の肌。いたずらっ子のような笑み。
アレクサンドルが話している相手は、『ゲーム』の仕掛け人。『混迷の遊戯者』クラーレ・クラーラその人である。
「でしょ? なら、参加してくれるよね?」
「……ったく、しょうがない。おっさん、面倒事は嫌いだけど……久しぶりに遊んでいこうかね」
『元の仕事』柄、子供をあやすのは得意だ。無論、それを口に出すことはないが。
アレクサンドルは、剃っていないあごひげをじゃりじゃりと撫でながら、空を見上げる。
「あ、今回は公平を期すため、ルールを守ってもらうよ。もちろん、一旦負けた後に、キミの能力で再起動――なーんて事も、なしさ」
「ゲーム勝利した後までお預けって事か。参ったな……けど」
その目に浮かんだ邪悪な光は、果たしてクラーレに見えたのか否か。
「ルールは『それだけ』か? つまり、アレが最後に返す時に無事な状態にさえあれば。おっさんが何か『仕込み』をしてもいいのか?」
暫し、考えるクラーレ。
「ん、いいよ。最後に返す時に動かなくなる、とかそういう不公平な物じゃなければね。どうせ戦うことになるんだし、そう言う細かい事を気にしてられないから」
「――なら、おっさんも久々に、ちょっとマジにやろうとするかね」
大きく背伸びし。白衣の男、アレクサンドル・バーンズはその場を後にした。
(「用があるのはアレの『動力源』だけ。機体もガエルの為に持ち帰るべきだろうけど……まぁ、面倒くさくなったら放り出していけばいいか」)
ここで子供の機嫌を損ねる事もあるまい。そう考えたアレクサンドルは、『彼自身の目的』を、一旦後回しにしたのである。
●移動・追撃
――結論から言えば、辺境のとある部族への襲撃は『陽動』であった。
戦える部族員たちをそちらに誘き寄せ、そしてあわよくばその戦力を殺ぐべく行われた作戦であった。
多少なりとも守りが緩んでしまった隙に。嫉妬の眷属が実験場を襲撃し――CAMを奪い取ったのであった。
その後、当然ながら帝国軍、部族一丸となっての捜索が実行され、その結果、辺境に向かう谷で、目標は発見された。
アレだけの大きな物である。探知されずに動くには無理がある。
――あるいは、わざと探知されるように動いていたのか。
「来たね……さて、精々ゲームに付き合うとしますか」
周囲から一斉に起き上がる、無機質の歪虚たち。その数凡そ30体。
追撃してきたのは、ハンターたち。帝国軍は最初の襲撃の迎撃で。部族の戦士たちは、他部族の救援で。兵を送る余裕はない。ハンターたちに白羽の矢が立ったのも、また当然の事であった。
「いざ負ける事になろうと……おっさんはおっさんのほしい物だけ、頂いて帰るとするかね」
口角が、笑みに変わる。
「――人が語る正義は、『大多数に都合が良い』事実その物なんだよねぇ」
それは確かに、一つの『正義』の形なのかも知れない。
だが、それは即ち、少数を犠牲にすると言う意味でもある。
――その犠牲された、少数の正義は、果たして誰が体現してくれるのであろうか?
「さぁ、おっさんにお前たちの正義を見せてくれよ。でなきゃ、悪がゲームに勝利するんだ」
過去を思い出す彼の目に、浮かぶは無尽の憎悪。
両手に、『爪』が現れる。メスで作られた、鋼鉄の『爪』。
山の間に挟まれたザイダス峡谷。ほぼ一本道と言えるこの場所で、作戦は開始されたのであった。
解説
峡谷を通過中の歪虚に遠隔操作されたCAMを襲撃、撃破して奪還する依頼となります。
ここを通過される(この場合峡谷の向こうに待つ歪虚の軍勢が追撃を阻害します。クラーレによるルールとして、歪虚CAMが峡谷を抜けるまでは手出しを禁じられています)、若しくはハンターたちが全滅した場合依頼失敗となり、CAMの完全奪取が確定となります。
敵は歪虚化CAM×1、大量の岩型雑魔(数20体程)、そして『災厄の十三魔』が一人、『天命輪転』アレクサンドル・バーンズ。
『歪虚化CAM』:
この依頼に於いては攻撃しません。
サブアクションを使って向きを変える事が可能で、後ろ向きに歩いている際は移動力が低下しますが防御力が大幅に上昇し、前向きの際は防御力と引き換えに大きく移動力が上がります。
『雑魔』:
主に岩で作られた物が殆ど。アレクサンドルの能力による物だと予想されております。
動きは鈍重ですが攻撃、防御共にそれなり。また原材料となる岩の成分によっては特殊能力を持つ物もおります。(尚、周辺の岩石成分は主にマグネシウムとマグネタイトとなっております)
『アレクサンドル』
堕落者にして『災厄の十三魔』が一人。力は衰えているとは言え、未だに相応に強いです。
現在までに判明している能力(【命魔】三十年前の悪夢 にて)は
・無機物に触れる事で歪虚化する(但しクラーレの能力とは違う原理のようです)
・原理不明の攻撃阻止能力(特に遠距離攻撃に対して効果を発揮しやすいようです)
また、メスを使った近遠両方の戦闘力も高めです。
峡谷の幅は人間が六人並べる程度となります。初期配置では追跡してくるハンター側から順に「雑魔の壁」「アレクサンドル」「歪虚CAM」と、後退する形で峡谷を抜けようとしております。
他に質問があれば、質問卓を立てて代理のガルヴァンさんに聞いてください。
尚、彼は前回の依頼で負傷したため、今回の依頼には参戦しません。ご了承ください。
ここを通過される(この場合峡谷の向こうに待つ歪虚の軍勢が追撃を阻害します。クラーレによるルールとして、歪虚CAMが峡谷を抜けるまでは手出しを禁じられています)、若しくはハンターたちが全滅した場合依頼失敗となり、CAMの完全奪取が確定となります。
敵は歪虚化CAM×1、大量の岩型雑魔(数20体程)、そして『災厄の十三魔』が一人、『天命輪転』アレクサンドル・バーンズ。
『歪虚化CAM』:
この依頼に於いては攻撃しません。
サブアクションを使って向きを変える事が可能で、後ろ向きに歩いている際は移動力が低下しますが防御力が大幅に上昇し、前向きの際は防御力と引き換えに大きく移動力が上がります。
『雑魔』:
主に岩で作られた物が殆ど。アレクサンドルの能力による物だと予想されております。
動きは鈍重ですが攻撃、防御共にそれなり。また原材料となる岩の成分によっては特殊能力を持つ物もおります。(尚、周辺の岩石成分は主にマグネシウムとマグネタイトとなっております)
『アレクサンドル』
堕落者にして『災厄の十三魔』が一人。力は衰えているとは言え、未だに相応に強いです。
現在までに判明している能力(【命魔】三十年前の悪夢 にて)は
・無機物に触れる事で歪虚化する(但しクラーレの能力とは違う原理のようです)
・原理不明の攻撃阻止能力(特に遠距離攻撃に対して効果を発揮しやすいようです)
また、メスを使った近遠両方の戦闘力も高めです。
峡谷の幅は人間が六人並べる程度となります。初期配置では追跡してくるハンター側から順に「雑魔の壁」「アレクサンドル」「歪虚CAM」と、後退する形で峡谷を抜けようとしております。
他に質問があれば、質問卓を立てて代理のガルヴァンさんに聞いてください。
尚、彼は前回の依頼で負傷したため、今回の依頼には参戦しません。ご了承ください。
マスターより
どうもこんにちわ。いつも通り凶悪となります。剣崎です。
今回はクラーレのゲームに付き合わされたアレクサンドルと、それから奪還しようとするハンターたちの依頼となります。
この微妙な『目的の違い』が果たしてどう結果に影響してくるのか――十分に、ご注意ください。
尚、剣崎の『難しい』依頼の常として、大成功を狙う場合のみ更に難易度が爆増する事と成ります。
何を目的とするのか――十分に、お考えくださいませ。
今回はクラーレのゲームに付き合わされたアレクサンドルと、それから奪還しようとするハンターたちの依頼となります。
この微妙な『目的の違い』が果たしてどう結果に影響してくるのか――十分に、ご注意ください。
尚、剣崎の『難しい』依頼の常として、大成功を狙う場合のみ更に難易度が爆増する事と成ります。
何を目的とするのか――十分に、お考えくださいませ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/13 06:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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カルヴァンさんに質問 カール・フォルシアン(ka3702) 人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/01/06 13:59:45 |
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相談卓 カール・フォルシアン(ka3702) 人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/01/11 02:52:44 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/01/10 17:59:11 |