ゲスト
(ka0000)
芍薬の花が咲く頃に、想い伝えて
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在12人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/06 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/20 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●巡る季節と共に生きる伴侶を求めて
桜が散り、静かに風が吹く5月。
バレンタインデーと同じくリアルブルーの影響を受けたのか、
6月に入籍すると幸福な夫婦になれるという伝承がクリムゾンウェストににわかに流れ始めた。
もっとも富豪や貴族など地位の高い者にとっては
家同士の繋がりや招待客の都合の確認、会場の手配などの都合もある。
そういう人間の多くはとうに許婚の関係を結んでいるのだからほぼ関係ないのだが、一般人にとっては話は別だ。
男達は花束や指輪を手に恋人に愛を語らい、女達はその身を美しく彩って来るべき日を待つ。
つまりはプロポーズの時期が来たということ。
リアルブルーと異なるのは、6月中に役場まで届け出ればいいということ。
互いに了承の上で戸籍上結ばれれば良いのだから、既に結婚を決めている者にとっては気楽なものだ。
既に婚姻届けの予定日を仲間内に報告している者もいる。
邪神だの黙示騎士だのと物騒な話題が出ていてもやはり皆――少しでも早く幸せになりたいのだろう。
●やっぱりやってくるビッグウェーブ
そんなある日――気がつけばこのビッグウェーブに乗らんとばかりに、
帝国の大通りでも王国直輸入のドレスやアクセサリーが並ぶようになった。
『へぇ、人間ってのは変わったもんだねェ。ツガイを作るのに時期を選ぶなんて。
獣達は体の都合ってもんがあるから仕方ないけれど、人間はいつだって次の世代を作れるんだろ?』
精霊ローザリンデ(kz0269)がドレスの裾を揺らしながらショーウィンドウを覗き込む。
するとその後ろでまた買い物に付き合わされているフリーデリーケ・カレンベルク(kz0254)がため息をついた。
『そればかりは仕方あるまい、人間というものは何かとゲンを担ぎたがるものだ。
戦でも勝利を掴むためと言っては特定の飾り物を身に着けたり、
出陣前に神や精霊や祖先に祈りを捧げるとかする。こういう人生の節目なら尚更幸福を願うのだろうよ』
『ふうん……アンタもそういうことをしたりするのかい?』
『私は……そうだな、罪人になる前は出陣前に祖先に名誉を取り戻すことを誓っていた。
もっともその後はカレンベルクの名を穢したからな、友と祖先に赦しを請うために戦っていたようなものだが』
『いーや、そういう後ろ暗い話じゃなくて。今はそういうのはあるのかい?』
『い、いや……それは……』
顔を赤らめて斜め下に顔を逸らすフリーデ。きっと何かあるのだろうとローザはにんまりした。
『まぁ、いいさ。それにしてもドレスってのもいつの間にやら種類が増えたもんだね。
アタシが封印される前はなんだっけ……ああ、プリンセスラインとかいう重そうなものばかり見ていたよ』
『おそらく王国以外にも同盟や辺境やリアルブルーの文化が流入したんだろう。
最近は膝より上の丈のものもあるようだし……身体のラインに自信がある者にとっては楽しいだろうな』
そう言ってフリーデがそわそわと落ち着かない様子で窓の中のドレスを見ている。
いずれもサイズは一般的な女性のものであり、肩や腕が露出しているものも少なくない。
『なんだい? じっと見て……ああ、ドレスを着てみたいのかい?』
『……そんなわけないだろう、私が。あんな甘ったるい装束など興味はない。
私は甲冑を纏い斧を構えてこその絶火の騎士。あのように浮かれた服など……着られるものか』
突然むっとしたフリーデにローザが(あぁ、やっぱり)とほくそ笑んだ。
『まぁ、サイズの問題はあるだろうがね。でも東方から入ってきた着物はどうだろうね。
値が張るけれど、身体に合わせて作ってもらえば一生もんだってさ。
袖の丈を変えるだけで祝い事ならどこにでも着ていけるし体型もある程度補正できるから、
下手に白のドレスを買うよりも使い勝手がいいみたいだよ』
『……だから私には関係ないといっただろう。これ以上からかうつもりなら荷物を置いて帰るぞ!?』
半ば声を荒げて買い物袋を地面に置く素振りを見せるフリーデ。
ローザは慌てて謝ると近くの酒場でドワーフ領産の極上純米酒を一杯奢ると約束し、
何とかフリーデの機嫌を直すことに成功した。
●目の前にあるもの
さて。あなたの前には一枚の紙がある。
それはいわゆる婚姻届というものだ。
こんな紙切れ一枚で生涯の伴侶が決まるというのも何か不思議な気がするが……。
これをどうするかはあなた次第。
大切な人に想いを告げ、二人で書類を書き込んでもいいし。
今はまだ、と机の中にしまい込んでも構わない。
もしくはこんな書類がなくても共にあれば、と捨ててしまってもいいだろう。
――とにもかくにも。
結末が迫っているこの世界。
どのような道を選べど、終わるその前にあなたは誰かに何かを伝える必要があるんじゃないか?
後悔のないように……心のうちを吐き出すのもひとつの道ではないかと私は思う。
ここにもうひとつ、レターセットも置いておこう。
遠くに大切な誰かがいるとしたら文に気持ちをしたためてみてはどうだろうか。
――お節介な誰かより。
●巡る季節と共に生きる伴侶を求めて
桜が散り、静かに風が吹く5月。
バレンタインデーと同じくリアルブルーの影響を受けたのか、
6月に入籍すると幸福な夫婦になれるという伝承がクリムゾンウェストににわかに流れ始めた。
もっとも富豪や貴族など地位の高い者にとっては
家同士の繋がりや招待客の都合の確認、会場の手配などの都合もある。
そういう人間の多くはとうに許婚の関係を結んでいるのだからほぼ関係ないのだが、一般人にとっては話は別だ。
男達は花束や指輪を手に恋人に愛を語らい、女達はその身を美しく彩って来るべき日を待つ。
つまりはプロポーズの時期が来たということ。
リアルブルーと異なるのは、6月中に役場まで届け出ればいいということ。
互いに了承の上で戸籍上結ばれれば良いのだから、既に結婚を決めている者にとっては気楽なものだ。
既に婚姻届けの予定日を仲間内に報告している者もいる。
邪神だの黙示騎士だのと物騒な話題が出ていてもやはり皆――少しでも早く幸せになりたいのだろう。
●やっぱりやってくるビッグウェーブ
そんなある日――気がつけばこのビッグウェーブに乗らんとばかりに、
帝国の大通りでも王国直輸入のドレスやアクセサリーが並ぶようになった。
『へぇ、人間ってのは変わったもんだねェ。ツガイを作るのに時期を選ぶなんて。
獣達は体の都合ってもんがあるから仕方ないけれど、人間はいつだって次の世代を作れるんだろ?』
精霊ローザリンデ(kz0269)がドレスの裾を揺らしながらショーウィンドウを覗き込む。
するとその後ろでまた買い物に付き合わされているフリーデリーケ・カレンベルク(kz0254)がため息をついた。
『そればかりは仕方あるまい、人間というものは何かとゲンを担ぎたがるものだ。
戦でも勝利を掴むためと言っては特定の飾り物を身に着けたり、
出陣前に神や精霊や祖先に祈りを捧げるとかする。こういう人生の節目なら尚更幸福を願うのだろうよ』
『ふうん……アンタもそういうことをしたりするのかい?』
『私は……そうだな、罪人になる前は出陣前に祖先に名誉を取り戻すことを誓っていた。
もっともその後はカレンベルクの名を穢したからな、友と祖先に赦しを請うために戦っていたようなものだが』
『いーや、そういう後ろ暗い話じゃなくて。今はそういうのはあるのかい?』
『い、いや……それは……』
顔を赤らめて斜め下に顔を逸らすフリーデ。きっと何かあるのだろうとローザはにんまりした。
『まぁ、いいさ。それにしてもドレスってのもいつの間にやら種類が増えたもんだね。
アタシが封印される前はなんだっけ……ああ、プリンセスラインとかいう重そうなものばかり見ていたよ』
『おそらく王国以外にも同盟や辺境やリアルブルーの文化が流入したんだろう。
最近は膝より上の丈のものもあるようだし……身体のラインに自信がある者にとっては楽しいだろうな』
そう言ってフリーデがそわそわと落ち着かない様子で窓の中のドレスを見ている。
いずれもサイズは一般的な女性のものであり、肩や腕が露出しているものも少なくない。
『なんだい? じっと見て……ああ、ドレスを着てみたいのかい?』
『……そんなわけないだろう、私が。あんな甘ったるい装束など興味はない。
私は甲冑を纏い斧を構えてこその絶火の騎士。あのように浮かれた服など……着られるものか』
突然むっとしたフリーデにローザが(あぁ、やっぱり)とほくそ笑んだ。
『まぁ、サイズの問題はあるだろうがね。でも東方から入ってきた着物はどうだろうね。
値が張るけれど、身体に合わせて作ってもらえば一生もんだってさ。
袖の丈を変えるだけで祝い事ならどこにでも着ていけるし体型もある程度補正できるから、
下手に白のドレスを買うよりも使い勝手がいいみたいだよ』
『……だから私には関係ないといっただろう。これ以上からかうつもりなら荷物を置いて帰るぞ!?』
半ば声を荒げて買い物袋を地面に置く素振りを見せるフリーデ。
ローザは慌てて謝ると近くの酒場でドワーフ領産の極上純米酒を一杯奢ると約束し、
何とかフリーデの機嫌を直すことに成功した。
●目の前にあるもの
さて。あなたの前には一枚の紙がある。
それはいわゆる婚姻届というものだ。
こんな紙切れ一枚で生涯の伴侶が決まるというのも何か不思議な気がするが……。
これをどうするかはあなた次第。
大切な人に想いを告げ、二人で書類を書き込んでもいいし。
今はまだ、と机の中にしまい込んでも構わない。
もしくはこんな書類がなくても共にあれば、と捨ててしまってもいいだろう。
――とにもかくにも。
結末が迫っているこの世界。
どのような道を選べど、終わるその前にあなたは誰かに何かを伝える必要があるんじゃないか?
後悔のないように……心のうちを吐き出すのもひとつの道ではないかと私は思う。
ここにもうひとつ、レターセットも置いておこう。
遠くに大切な誰かがいるとしたら文に気持ちをしたためてみてはどうだろうか。
――お節介な誰かより。
解説
このシナリオは帝国に限定したものではありませんので、どの地域在住の方でもご参加できます。
(帝国以外の場合、リゼリオを舞台にした描写となります。ご了承ください)
PCさん同士の恋でもNPCさんへの想いでもドンと来い! のねっちりもっちり恋愛シナリオです。
ただしことね桃以外のMS様が担当されているNPCさんに対しては名指しではなく
「手紙を書く」「遠くから思う」「思い出を語る」というような形で、
直接的ではない恋愛描写になりますのでご注意ください。
なお、プレイングにそのNPCさんの名前を書いていただけましたらそれとなく匂わせる程度の描写をいたします。
あ、あと蔵倫は守りますので! お泊りはOKですけど直接の描写はできませんのでご了承くださいませ。
(キスとかハグとかは歓迎でございます。らーぶらーぶですね)
今年のバレンタインシナリオをご覧になった方はご存知と思いますが、
本当にねちっこく描写しますので「それでも構わない」猛者のご参加をお待ちしております。
(帝国以外の場合、リゼリオを舞台にした描写となります。ご了承ください)
PCさん同士の恋でもNPCさんへの想いでもドンと来い! のねっちりもっちり恋愛シナリオです。
ただしことね桃以外のMS様が担当されているNPCさんに対しては名指しではなく
「手紙を書く」「遠くから思う」「思い出を語る」というような形で、
直接的ではない恋愛描写になりますのでご注意ください。
なお、プレイングにそのNPCさんの名前を書いていただけましたらそれとなく匂わせる程度の描写をいたします。
あ、あと蔵倫は守りますので! お泊りはOKですけど直接の描写はできませんのでご了承くださいませ。
(キスとかハグとかは歓迎でございます。らーぶらーぶですね)
今年のバレンタインシナリオをご覧になった方はご存知と思いますが、
本当にねちっこく描写しますので「それでも構わない」猛者のご参加をお待ちしております。
マスターより
こんにちは、ことねです。
6月は結婚式シーズンということで。
でも皆さんクライマックスに向けて大忙しですよね?
なのでせめて心の準備ぐらいはをとプロポーズシナリオをご用意しました。
え? 死亡フラグ? そんなもん圧し折ればいいんですよ圧し折れば!!
一級フラグ解体士を取得すれば問題ないです!
最近エリザベートさんの影響で殺伐としてますけど、本当は幸せなシナリオも好きなんです私!!
そういうわけですので、片思い中の方も恋愛中・婚約中のカップルさんもなにとぞよろしくお願いします。
6月は結婚式シーズンということで。
でも皆さんクライマックスに向けて大忙しですよね?
なのでせめて心の準備ぐらいはをとプロポーズシナリオをご用意しました。
え? 死亡フラグ? そんなもん圧し折ればいいんですよ圧し折れば!!
一級フラグ解体士を取得すれば問題ないです!
最近エリザベートさんの影響で殺伐としてますけど、本当は幸せなシナリオも好きなんです私!!
そういうわけですので、片思い中の方も恋愛中・婚約中のカップルさんもなにとぞよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/19 15:54