ゲスト
(ka0000)
【血断】窓口業務お願いします!
マスター:三田村 薫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/06/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/06/28 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●すごい熱だ
その日、オフィス職員クレート・ジョルダン……通称C.J.(kz0273)は妙にテンションが高かった。符術師のヴィクターは、その頬がうっすら紅潮していることに気付いて怪訝そうな顔になる。
「え? 光源が欲しい? はいはい。待っててね! 今ライト持ってきてあげるから!」
ヴィクターたちとは別のハンターたちに告げながら、彼はカウンターからライトを持ってくるために出て来る。
「テンションたっけぇな、あいつ」
「ま、投票結果も出てやることは決まったし、張り切ってるんじゃない? あたしたちも負けてらんないよ」
猟撃士のナンシーが肩を竦めた。
「あ、ナンシーとヴィクターじゃん。何か困りごととかない? 平気? 今ライト取りに行くから、ついでがあるなら持ってきてあげるけど!」
「いや、間に合ってるよ」
「そう? じゃあ何かあったら言ってよね!」
そう言って彼はすたすたと歩いて行こうとし……その勢いで前に転倒した。その場にいた魔術師ヴィルジーリオが抱き留めたから良かったものの、そのまま倒れていれば顔面が床にめり込んでいたに違いない。
「……おや?」
抱き留めた魔術師の眉間がわずかに動いた。C.J.が起き上がろうとしないからである。彼はぐったりとしたC.J.の額に掌を当てた。そして言った。
「すごい熱だ……」
●病院送り
誰が触っても高熱である。低く見積もっても摂氏三十八度は出ているだろう。C.J.は顔を真っ赤にしながら、
「だ、大丈夫だよ。ちょっとだるいけど」
「大丈夫じゃねぇんだわ。それでテンション高かったんだな……」
ヴィクターは納得してため息を吐いた。
「お前さん、今朝なんともなかったのか?」
「ちょっと頭痛かったかな?」
「今は?」
「まあまあ痛いよ……」
「曹長、俺、こいつを医者に診せてくる」
「そうして。依頼にはあたしとマシューで行ってくるよ」
ナンシーが苦笑しながら頷くと、C.J.は慌てた。
「え、悪いよ。医者くらい一人で行ける」
「駄目だぞCJ、君、そう言って家で寝てるだけの気だろう」
腕を組んで険しい顔をしたのはジョンだ。
「バレたか。僕のかかりつけ、煎じ薬がめちゃくちゃまずいんだもん。行きたくない」
「ガキみてぇなことを言うな」
ヴィクターがぴしゃりと言いつけると、同じオフィス職員であり、叔父でもあるロベルト・ジョルダン……R.J.がやってくる。
「クレート、大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫」
「なあ、RJ、俺こいつを医者に診せてきたいんだが、早退させて構わないか?」
「構わない。そう言うことでクレート、医者に行って早く治すように」
「でも」
「でも、じゃない。これで不調が長引いたらどうするんだ。これからどうなるかわからないのに」
「はぁい……」
叔父から強く言われて、渋々という風に彼は頷いた。ヴィクターは魔導トラックを借り受けてC.J.を医者に連れて行った。
●窓口業務お願いします!
「……どうしたものか」
「もうやばいんですよぉ……C.J.さん、僕がやっとくから置いといてって皆の雑務引き受けてたんですけどぉ……すごいギリギリで仕事回してたみたいで……ほんと最近色んなことが起こりすぎてたじゃないですか……」
「疲れが出たな……ミコ、君、これできるかね?」
「できますけど、窓口が……」
ヴィクターがC.J.を連れて出発すると、カウンターの中でR.J.と平坂みことがひそひそと相談し始めた。
「大丈夫……?」
ナンシーが様子を窺うように声を掛けた。R.J.はちらり、とハンターたちの方を見ると、なにやら依頼書を書き始める。しばらくして書き終えると、彼はそれを他の依頼書と一緒に貼り出した。
「君たちにこんな仕事を頼むのは非常に恐縮なんだが、窓口職員が一人倒れた。今医者に行っている。彼がやっていた、オフィス職員じゃないとできない仕事を平坂と私でやるから、窓口が三人欠員する形になる。何人か手伝ってもらえないだろうか? もちろんボランティアじゃない。報酬は出す。検討してほしい」
そう言うR.J.の顔も、どことなく疲労の色が見えているのであった。
●どんな依頼が来てるの?
「とりあえず、この三件の依頼だ。まずは依頼人や目撃者から話を聞いて要約してくれ」
R.J.は集まったハンターたちに、三枚の依頼書を見せた。
「まず一つ目。川に出たでかいサワガニ雑魔の討伐だ。三人から四人募集する。えらく取り乱した依頼人だ。とりあえず喋らせて、そこからとっかかりを掴んでくれ」
もう一枚。
「二つ目。フマーレ近郊に出たシェオル型歪虚の討伐。幸いにも出たのは一体らしいが、私たち一般人には一体でも脅威だからね。フマーレは歪虚襲撃で火事も起きたことがある。その注意喚起も頼む。これは四人から八人募集だ。まあ、当然だがこちらも取り乱しているな……」
その依頼書もテーブルに載せる。
「三つ目。これは戦闘じゃない。ぎっくり腰になってしまったおばあさんの畑仕事を手伝って欲しいという依頼だ。三人から四人募集する。青菜を育てる為に耕したいんだそうだ。お孫さんが豚の貯金箱を持ってきている」
R.J.はハンターたちを見回した。
「ハンターだから見えてくる疑問点や注意点もあるだろう。よろしく頼むよ」
それから、彼はちらりとオフィスに置いてある魔導伝話を見た。ヴィクターから連絡はない。
「……まあ、心配するほどのことでもない……」
●すごい熱だ
その日、オフィス職員クレート・ジョルダン……通称C.J.(kz0273)は妙にテンションが高かった。符術師のヴィクターは、その頬がうっすら紅潮していることに気付いて怪訝そうな顔になる。
「え? 光源が欲しい? はいはい。待っててね! 今ライト持ってきてあげるから!」
ヴィクターたちとは別のハンターたちに告げながら、彼はカウンターからライトを持ってくるために出て来る。
「テンションたっけぇな、あいつ」
「ま、投票結果も出てやることは決まったし、張り切ってるんじゃない? あたしたちも負けてらんないよ」
猟撃士のナンシーが肩を竦めた。
「あ、ナンシーとヴィクターじゃん。何か困りごととかない? 平気? 今ライト取りに行くから、ついでがあるなら持ってきてあげるけど!」
「いや、間に合ってるよ」
「そう? じゃあ何かあったら言ってよね!」
そう言って彼はすたすたと歩いて行こうとし……その勢いで前に転倒した。その場にいた魔術師ヴィルジーリオが抱き留めたから良かったものの、そのまま倒れていれば顔面が床にめり込んでいたに違いない。
「……おや?」
抱き留めた魔術師の眉間がわずかに動いた。C.J.が起き上がろうとしないからである。彼はぐったりとしたC.J.の額に掌を当てた。そして言った。
「すごい熱だ……」
●病院送り
誰が触っても高熱である。低く見積もっても摂氏三十八度は出ているだろう。C.J.は顔を真っ赤にしながら、
「だ、大丈夫だよ。ちょっとだるいけど」
「大丈夫じゃねぇんだわ。それでテンション高かったんだな……」
ヴィクターは納得してため息を吐いた。
「お前さん、今朝なんともなかったのか?」
「ちょっと頭痛かったかな?」
「今は?」
「まあまあ痛いよ……」
「曹長、俺、こいつを医者に診せてくる」
「そうして。依頼にはあたしとマシューで行ってくるよ」
ナンシーが苦笑しながら頷くと、C.J.は慌てた。
「え、悪いよ。医者くらい一人で行ける」
「駄目だぞCJ、君、そう言って家で寝てるだけの気だろう」
腕を組んで険しい顔をしたのはジョンだ。
「バレたか。僕のかかりつけ、煎じ薬がめちゃくちゃまずいんだもん。行きたくない」
「ガキみてぇなことを言うな」
ヴィクターがぴしゃりと言いつけると、同じオフィス職員であり、叔父でもあるロベルト・ジョルダン……R.J.がやってくる。
「クレート、大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫」
「なあ、RJ、俺こいつを医者に診せてきたいんだが、早退させて構わないか?」
「構わない。そう言うことでクレート、医者に行って早く治すように」
「でも」
「でも、じゃない。これで不調が長引いたらどうするんだ。これからどうなるかわからないのに」
「はぁい……」
叔父から強く言われて、渋々という風に彼は頷いた。ヴィクターは魔導トラックを借り受けてC.J.を医者に連れて行った。
●窓口業務お願いします!
「……どうしたものか」
「もうやばいんですよぉ……C.J.さん、僕がやっとくから置いといてって皆の雑務引き受けてたんですけどぉ……すごいギリギリで仕事回してたみたいで……ほんと最近色んなことが起こりすぎてたじゃないですか……」
「疲れが出たな……ミコ、君、これできるかね?」
「できますけど、窓口が……」
ヴィクターがC.J.を連れて出発すると、カウンターの中でR.J.と平坂みことがひそひそと相談し始めた。
「大丈夫……?」
ナンシーが様子を窺うように声を掛けた。R.J.はちらり、とハンターたちの方を見ると、なにやら依頼書を書き始める。しばらくして書き終えると、彼はそれを他の依頼書と一緒に貼り出した。
「君たちにこんな仕事を頼むのは非常に恐縮なんだが、窓口職員が一人倒れた。今医者に行っている。彼がやっていた、オフィス職員じゃないとできない仕事を平坂と私でやるから、窓口が三人欠員する形になる。何人か手伝ってもらえないだろうか? もちろんボランティアじゃない。報酬は出す。検討してほしい」
そう言うR.J.の顔も、どことなく疲労の色が見えているのであった。
●どんな依頼が来てるの?
「とりあえず、この三件の依頼だ。まずは依頼人や目撃者から話を聞いて要約してくれ」
R.J.は集まったハンターたちに、三枚の依頼書を見せた。
「まず一つ目。川に出たでかいサワガニ雑魔の討伐だ。三人から四人募集する。えらく取り乱した依頼人だ。とりあえず喋らせて、そこからとっかかりを掴んでくれ」
もう一枚。
「二つ目。フマーレ近郊に出たシェオル型歪虚の討伐。幸いにも出たのは一体らしいが、私たち一般人には一体でも脅威だからね。フマーレは歪虚襲撃で火事も起きたことがある。その注意喚起も頼む。これは四人から八人募集だ。まあ、当然だがこちらも取り乱しているな……」
その依頼書もテーブルに載せる。
「三つ目。これは戦闘じゃない。ぎっくり腰になってしまったおばあさんの畑仕事を手伝って欲しいという依頼だ。三人から四人募集する。青菜を育てる為に耕したいんだそうだ。お孫さんが豚の貯金箱を持ってきている」
R.J.はハンターたちを見回した。
「ハンターだから見えてくる疑問点や注意点もあるだろう。よろしく頼むよ」
それから、彼はちらりとオフィスに置いてある魔導伝話を見た。ヴィクターから連絡はない。
「……まあ、心配するほどのことでもない……」
解説
●目的
ハンターオフィス窓口業務の代行
●何をしたら良いの?
下記依頼を、関係者からの話を聞いてまとめ、請けるハンターに説明してください。
足りないと思った情報は質問することもできますが、依頼者、目撃者が見ていない、知らない可能性もあります。
参加NPCは「こんな依頼があるらしい」というのを聞きつけて集まって来ます。
●解説する依頼の概要
・サワガニ討伐(目撃者)
「でっかいカニみたいな雑魔がさぁ! 俺の膝よりちょっと低いくらいの川の中をさぁ! 水吹きながら甲羅の半分くらいまで出して横歩きで走ってんだよ! 大きさ? びっくりしすぎて覚えてねぇよぉ! 数? 3だよ! 他にもいるかもしれねぇけど……こっちに寄ってくるから棒で叩いたら殴り返してきやがった! すばしっこいたらありゃしねぇ」
(参加者:ナンシー(猟)、マシュー(機)他2名)
・シェオル討伐(目撃者)
「居合わせたハンターさん、1人じゃ歯が立たなくて大怪我しちゃった! ぶん殴っただけで4メートルも吹き飛ぶの!? 爪も牙もすごく鋭くて、普通の人間だったらどうなるか。大きさは3メートル……えーっと私が160センチだけど……あ、そうね。私2人分はないわね。近くに工場があるのよ。何の工場はかはわかんないけど火を使ってるみたい。火事になったりしないかしら?」
(参加者:ヴィルジーリオ(魔)、藤代潤(闘)、エド(疾)他5名)
・おばあさんの畑仕事(孫娘)
「おばあちゃんがぎっくり腰になっちゃったんだけどね、そろそろ畑を耕さなきゃって言うの。みんなが駄目って言うのに、こっそり耕そうとして余計痛いって言ってる。だから、おばあちゃんの畑耕して欲しいの。今回は肥料の仕込みまでやりたいって。広さ……うーんとね……あ、『ふどうさんやさん』って人が『いちあーる』って言ってた! あと、おばあちゃんは人にすぐお茶だそうとする」
(参加者:アルトゥーロ(聖)、ハンク(魔)他2名)
ハンターオフィス窓口業務の代行
●何をしたら良いの?
下記依頼を、関係者からの話を聞いてまとめ、請けるハンターに説明してください。
足りないと思った情報は質問することもできますが、依頼者、目撃者が見ていない、知らない可能性もあります。
参加NPCは「こんな依頼があるらしい」というのを聞きつけて集まって来ます。
●解説する依頼の概要
・サワガニ討伐(目撃者)
「でっかいカニみたいな雑魔がさぁ! 俺の膝よりちょっと低いくらいの川の中をさぁ! 水吹きながら甲羅の半分くらいまで出して横歩きで走ってんだよ! 大きさ? びっくりしすぎて覚えてねぇよぉ! 数? 3だよ! 他にもいるかもしれねぇけど……こっちに寄ってくるから棒で叩いたら殴り返してきやがった! すばしっこいたらありゃしねぇ」
(参加者:ナンシー(猟)、マシュー(機)他2名)
・シェオル討伐(目撃者)
「居合わせたハンターさん、1人じゃ歯が立たなくて大怪我しちゃった! ぶん殴っただけで4メートルも吹き飛ぶの!? 爪も牙もすごく鋭くて、普通の人間だったらどうなるか。大きさは3メートル……えーっと私が160センチだけど……あ、そうね。私2人分はないわね。近くに工場があるのよ。何の工場はかはわかんないけど火を使ってるみたい。火事になったりしないかしら?」
(参加者:ヴィルジーリオ(魔)、藤代潤(闘)、エド(疾)他5名)
・おばあさんの畑仕事(孫娘)
「おばあちゃんがぎっくり腰になっちゃったんだけどね、そろそろ畑を耕さなきゃって言うの。みんなが駄目って言うのに、こっそり耕そうとして余計痛いって言ってる。だから、おばあちゃんの畑耕して欲しいの。今回は肥料の仕込みまでやりたいって。広さ……うーんとね……あ、『ふどうさんやさん』って人が『いちあーる』って言ってた! あと、おばあちゃんは人にすぐお茶だそうとする」
(参加者:アルトゥーロ(聖)、ハンク(魔)他2名)
マスターより
こんにちは三田村です。自分が風邪を引きました。
ルートも決まり、いよいよ終わりに近づいていますね。その前に、ちょっと一休みするようなシナリオをご用意してみました。
解説した依頼に同行することは不可ですのでよろしくお願いします。成功度はあくまで「目的」に書いてあることに対するアプローチで判定されます。
参加NPCと面識なくても大歓迎。というか依頼人・目撃者以外のNPCには触らなくても全然問題無いので、要約のお仕事に興味があれば是非~!
ご参加お待ちしています。
ルートも決まり、いよいよ終わりに近づいていますね。その前に、ちょっと一休みするようなシナリオをご用意してみました。
解説した依頼に同行することは不可ですのでよろしくお願いします。成功度はあくまで「目的」に書いてあることに対するアプローチで判定されます。
参加NPCと面識なくても大歓迎。というか依頼人・目撃者以外のNPCには触らなくても全然問題無いので、要約のお仕事に興味があれば是非~!
ご参加お待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/06/25 03:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 レオーネ・ティラトーレ(ka7249) 人間(リアルブルー)|29才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/06/18 21:54:10 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/06/14 19:49:01 |