ゲスト
(ka0000)
ボラ族、ファッションデザイナー
マスター:DoLLer

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 2日
- プレイング締切
- 2019/06/24 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/07/08 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
「今日からお前たちの担当は内務課メルツェーデスから引き継ぎ私となった」
魔導列車づくりにいそしむボラ族の元にやってきたのは帝国第一師団所属のギュントという男だった。冷徹な目つきと初対面にもかかわらずにこりともしない顔つきからして、友好的な態度はひとつもない。
そんな態度だからして、いかに元辺境の豪放磊落な移民一族であるボラ族と言えども、近づきにくいという印象を持った。
「ギュント。ダメよ。これから仲良くするんだから」
「いいえ、姫様も前任のメルツェーデスも甘すぎるのです。こいつらに合わせる必要があるのですか」
冷たい一瞥。
さすがにどうしても好意的に取れないその仕草に、真っ先に立ち上がったのはボラ族一の巨漢ゾールだ。2mの筋骨隆々とした巨体、そして日焼けした禿頭。存在感だけでも十分に威圧感がある。
「なんだ。言いたい事、はっきり言え」
「そうか、馬鹿には馬鹿と伝える必要があるか」
ギュントはそんなゾールを見上げながらも眉一つ動かさないどころか、万年筆でゾールの顎をくいと突き上げる。
「貴様たちがボラ族だろうが、今は北荻となった場所から来た悲運の一族だろうが、族長が非業の死を遂げたのだろうが知ったことではない。ここは帝国で、お前たちはここに住むことを決めて自分たちの足で庇護を求め、帝国は了承した。それが前任者の言う事も聞いたり聞かなかったり、言葉の訛りも一向に直らない。服装も辺境となんら変わらず、自由気ままな生き方。帝国に住んでいるというだけでやっていることは辺境の民の精神そのまま。ふざけるなと言いたいくらいだ。お前たちは客じゃない。帝国民だ」
猛烈な言葉の勢いに顔をのけぞらせるゾール。その勢いで顎を突き上げていた万年筆はそのまま顎を滑り、そのまま鼻の下に挿しあてられる。
「クリムゾンウェストを見ろ。世界各国は力を合わせ、異世界や星の意志ともつながり、各地にのさばっていた歪虚王を討伐し、邪神との戦いにあちら側の勢力である黙示騎士にも協力できないかと考えているという状況だぞ。それだけ世界が変わっているのに、お前たちはなんだ。帝国の特産物を作れと言ったら自分たちの民芸品を売り出して『これ辺境の品物じゃないんですか』と問われる始末。結局道を変えるといいながら精神は何一つ変えていない証拠だ。帝国はお前たちを甘やかすために受け入れたんじゃない。国民として力を合わせることを望んでいることになぜ気づかない」
どんどんずり上がる万年筆は、とうとう鼻の穴の中に埋もれていく。
それを言葉と共にねじり込んでいく姿はさすがに異様で、どうなるかと見ていたボラ族に仕事を任しているクリームヒルトがさすがに止めに入ったくらいだ。
「ぎ、ギュント。生き方を急に変えるのは難しいじゃない? 少しずつ……」
「5年待ちました。メルツェーデスも貴様たちにどれだけ粉骨砕身したか、ここにいる人間は全員知っているはずです。なのにこの男は虎の毛皮のパンツ一丁で過ごしている。自由のはき違えもいいところだ」
万年筆が半分ほど鼻の中に埋まったところでゾールはそのまま後ろに倒れ込んだ。完全ノックアウトである。
ギュントはその鼻水たっぷりの万年筆を軽く振って、次に食いついてくるであろうボラ族の女傑レイアを先んじて睨み付けた。レイアの方はと言えば完全に戦闘モードで覚醒しているのか、風が轟々と渦巻いているのがわかる。一触即発というのはまさにこのことだ。
その危機的状況に割って入ったのはクリームヒルトでもゾールでもレイアでもなく、5才の子供ウルだった。
「確かにその通りです。お兄さんは僕達を帝国民とするため何を求めていますか。僕達の力をどう使うつもりですか」
5才の子供、といってもその一言でボラ族達が全員喧嘩一色の色合いをひそめさせた。彼がこの一族のリーダーであることは十分に理解させた。
「邪神と戦うために全国民が心を一つにする。そんな広大無辺な命題に対して時間は短すぎるので手っ取り早い方法を試させてもらう」
ひと呼吸おいて、ギュントは言った。
「服を脱げ」
今度はギュントがクリームヒルトに叩きのめされる番だった。
●
「簡単に言うと、服をデザインしてほしいっていうことなの」
「服で人々の心が一つになりますか」
ウルの素朴な質問に、説明をしたクリームヒルトは静かにうなずいた。
「特別な儀式の時には、特別な衣装を着るでしょ? 歌とか祈りはもっと心を一つに高められるけど時間は非常に短いし、遠くまで届けるには工夫もたくさん必要よ。でも衣装なら見ているだけで同じ気持ちにさせてあげられるし、その人がたくさんの街や村を移動すれば、それだけたくさんの人に服を通して、メッセージを伝播できるんじゃないかと思って。そんな服を作ることで、貴方達にも帝国民の気持ちを考えてもらえたら、気持ちは一つになると思うの」
貴方達ボラ族なら辺境と帝国の架け橋にもなれる独特のデザインができるんじゃないかとも思っているのよ。
と、ウィンクするクリームヒルトに、ウルはこくりと頷き返した。
「わかりました。帝国民全員が着られる服を考えるんですね」
「ううん、今ね、ファッションモデルになるハンターさんを雇ったから、その人達に合う服を作ってあげて。そして貴方達も、帝国民として着られる服。みんなが素敵ねって言ってくれる服」
「服のデザインってどうすればいいですか? どんな服だとみんな喜んでくれますか」
「それもハンターさんに聞けばいいと思うし、わたしも手伝うから」
●
「今日からお前たちの担当は内務課メルツェーデスから引き継ぎ私となった」
魔導列車づくりにいそしむボラ族の元にやってきたのは帝国第一師団所属のギュントという男だった。冷徹な目つきと初対面にもかかわらずにこりともしない顔つきからして、友好的な態度はひとつもない。
そんな態度だからして、いかに元辺境の豪放磊落な移民一族であるボラ族と言えども、近づきにくいという印象を持った。
「ギュント。ダメよ。これから仲良くするんだから」
「いいえ、姫様も前任のメルツェーデスも甘すぎるのです。こいつらに合わせる必要があるのですか」
冷たい一瞥。
さすがにどうしても好意的に取れないその仕草に、真っ先に立ち上がったのはボラ族一の巨漢ゾールだ。2mの筋骨隆々とした巨体、そして日焼けした禿頭。存在感だけでも十分に威圧感がある。
「なんだ。言いたい事、はっきり言え」
「そうか、馬鹿には馬鹿と伝える必要があるか」
ギュントはそんなゾールを見上げながらも眉一つ動かさないどころか、万年筆でゾールの顎をくいと突き上げる。
「貴様たちがボラ族だろうが、今は北荻となった場所から来た悲運の一族だろうが、族長が非業の死を遂げたのだろうが知ったことではない。ここは帝国で、お前たちはここに住むことを決めて自分たちの足で庇護を求め、帝国は了承した。それが前任者の言う事も聞いたり聞かなかったり、言葉の訛りも一向に直らない。服装も辺境となんら変わらず、自由気ままな生き方。帝国に住んでいるというだけでやっていることは辺境の民の精神そのまま。ふざけるなと言いたいくらいだ。お前たちは客じゃない。帝国民だ」
猛烈な言葉の勢いに顔をのけぞらせるゾール。その勢いで顎を突き上げていた万年筆はそのまま顎を滑り、そのまま鼻の下に挿しあてられる。
「クリムゾンウェストを見ろ。世界各国は力を合わせ、異世界や星の意志ともつながり、各地にのさばっていた歪虚王を討伐し、邪神との戦いにあちら側の勢力である黙示騎士にも協力できないかと考えているという状況だぞ。それだけ世界が変わっているのに、お前たちはなんだ。帝国の特産物を作れと言ったら自分たちの民芸品を売り出して『これ辺境の品物じゃないんですか』と問われる始末。結局道を変えるといいながら精神は何一つ変えていない証拠だ。帝国はお前たちを甘やかすために受け入れたんじゃない。国民として力を合わせることを望んでいることになぜ気づかない」
どんどんずり上がる万年筆は、とうとう鼻の穴の中に埋もれていく。
それを言葉と共にねじり込んでいく姿はさすがに異様で、どうなるかと見ていたボラ族に仕事を任しているクリームヒルトがさすがに止めに入ったくらいだ。
「ぎ、ギュント。生き方を急に変えるのは難しいじゃない? 少しずつ……」
「5年待ちました。メルツェーデスも貴様たちにどれだけ粉骨砕身したか、ここにいる人間は全員知っているはずです。なのにこの男は虎の毛皮のパンツ一丁で過ごしている。自由のはき違えもいいところだ」
万年筆が半分ほど鼻の中に埋まったところでゾールはそのまま後ろに倒れ込んだ。完全ノックアウトである。
ギュントはその鼻水たっぷりの万年筆を軽く振って、次に食いついてくるであろうボラ族の女傑レイアを先んじて睨み付けた。レイアの方はと言えば完全に戦闘モードで覚醒しているのか、風が轟々と渦巻いているのがわかる。一触即発というのはまさにこのことだ。
その危機的状況に割って入ったのはクリームヒルトでもゾールでもレイアでもなく、5才の子供ウルだった。
「確かにその通りです。お兄さんは僕達を帝国民とするため何を求めていますか。僕達の力をどう使うつもりですか」
5才の子供、といってもその一言でボラ族達が全員喧嘩一色の色合いをひそめさせた。彼がこの一族のリーダーであることは十分に理解させた。
「邪神と戦うために全国民が心を一つにする。そんな広大無辺な命題に対して時間は短すぎるので手っ取り早い方法を試させてもらう」
ひと呼吸おいて、ギュントは言った。
「服を脱げ」
今度はギュントがクリームヒルトに叩きのめされる番だった。
●
「簡単に言うと、服をデザインしてほしいっていうことなの」
「服で人々の心が一つになりますか」
ウルの素朴な質問に、説明をしたクリームヒルトは静かにうなずいた。
「特別な儀式の時には、特別な衣装を着るでしょ? 歌とか祈りはもっと心を一つに高められるけど時間は非常に短いし、遠くまで届けるには工夫もたくさん必要よ。でも衣装なら見ているだけで同じ気持ちにさせてあげられるし、その人がたくさんの街や村を移動すれば、それだけたくさんの人に服を通して、メッセージを伝播できるんじゃないかと思って。そんな服を作ることで、貴方達にも帝国民の気持ちを考えてもらえたら、気持ちは一つになると思うの」
貴方達ボラ族なら辺境と帝国の架け橋にもなれる独特のデザインができるんじゃないかとも思っているのよ。
と、ウィンクするクリームヒルトに、ウルはこくりと頷き返した。
「わかりました。帝国民全員が着られる服を考えるんですね」
「ううん、今ね、ファッションモデルになるハンターさんを雇ったから、その人達に合う服を作ってあげて。そして貴方達も、帝国民として着られる服。みんなが素敵ねって言ってくれる服」
「服のデザインってどうすればいいですか? どんな服だとみんな喜んでくれますか」
「それもハンターさんに聞けばいいと思うし、わたしも手伝うから」
解説
参加者はボラ族でデザインした服を着こんで、帝国の街内でアピールします。
アピール方法はショーをするでも、たまたま偶然現れた悪い奴と大立ち回りするでも、普通にカフェでお茶するでも、お友達と街を遊び歩くでもなんでも構いません。
事実上のフリーアタックです。NPCがご入り用でしたら、DoLLerのところは自由にご利用可です。
服のデザインはプレイングに入れる事によって自由にオーダーできます。それによってたくさんの人に「あの服は素敵だ、着てみたい」と思わせることができれば成功です。
その為にいかに服を見せるかということを相談し、プレイングに込めてください。
優先順位は
1.アピール方法
2.魅力的なファッション
3.ボラ族の手伝い
ちなみにボラ族は服飾デザイナーは一人もいませんので、たまーにプレイングに書いたものでも、斜め向かいに飛んだデザインに仕上がることがあります。
これはアドバイスやらお手伝いをする事でカバーできます。
相談期間が普段より短いので、白紙にご注意ください。
アピール方法はショーをするでも、たまたま偶然現れた悪い奴と大立ち回りするでも、普通にカフェでお茶するでも、お友達と街を遊び歩くでもなんでも構いません。
事実上のフリーアタックです。NPCがご入り用でしたら、DoLLerのところは自由にご利用可です。
服のデザインはプレイングに入れる事によって自由にオーダーできます。それによってたくさんの人に「あの服は素敵だ、着てみたい」と思わせることができれば成功です。
その為にいかに服を見せるかということを相談し、プレイングに込めてください。
優先順位は
1.アピール方法
2.魅力的なファッション
3.ボラ族の手伝い
ちなみにボラ族は服飾デザイナーは一人もいませんので、たまーにプレイングに書いたものでも、斜め向かいに飛んだデザインに仕上がることがあります。
これはアドバイスやらお手伝いをする事でカバーできます。
相談期間が普段より短いので、白紙にご注意ください。
マスターより
イラスト発注したいけど、優先順位的に順番がなかなか回ってこない服装、ピンナップ。
そういうのを供養しつつ、それが人の心を一つにして邪神対策にまで使われるなんてことがあるかも、ないかも……あったらいいな。くらいの気持ちで作りました。
皆様の素敵な御衣裳楽しみにしております。ボラ族が丹精込めてオリジナルデザインさせていただきます。
そういうのを供養しつつ、それが人の心を一つにして邪神対策にまで使われるなんてことがあるかも、ないかも……あったらいいな。くらいの気持ちで作りました。
皆様の素敵な御衣裳楽しみにしております。ボラ族が丹精込めてオリジナルデザインさせていただきます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/07/07 13:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談】帝国に新たな流行を 未悠(ka3199) 人間(リアルブルー)|21才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2019/06/24 11:35:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/06/24 10:13:40 |