ゲスト
(ka0000)
【血断】その符術師、行動不能
マスター:狐野径

このシナリオは4日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/07/16 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/07/29 07:30
オープニング
●連絡
エトファリカ連邦国の天ノ都にある、ハンターオフィス。
都の外で人が暮らす集落の一つである師岬からの連絡がないことに気づいた。
都に避難する選択もあったのだが、何をしても危険が伴うため違うことを選んだ。避難したいという人に対してはそれをしていたが、疲弊が否めず、土地で生き延びることを優先したの。
世界のどこにいても危険ならば、未来を見て、そこで戦おうという決断だった。
それをある程度可能としたのは、大江 紅葉をはじめ、覚醒者でもある符術師や武人がいる為でもある。都から駆け付けることもある程度できる距離だ。
かつて、その地が憤怒の軍勢に落とされたとき、その地域の相当の人数が死んでいる。
避難民として都の端で細々と暮らして根付いてはいた。しかし、都に戦禍が及び、再度襲われる直前に離脱した。
そのあと、里として機能を始めたころ、新たな避難民を受け入れた。
結果、大所帯となり、移動することも難しくなった。
今回は未来をかけ、残ることとなった。
定期的にオフィスの職員に連絡を入れるのは、互いの状況の確認、情報を得る為である。
「今回は吉備様が来るんでしたっけ?」
灯世以外には大江家の善木か五来という鬼が来るはずだ。大人数ではなく身軽な数である。
「……ハンターに依頼を出しましょう」
それが師岬とかわした約束だから。集落が全滅しているのかもしれないし、途中で何かあったかもしれない。そう考えると心が苦しくなる。
「……きっと、立ち往生しているだけですよね」
ハンターへの依頼は、徒歩で仮眠等を含め約二日かかる師岬への状況確認だ。途中で歪虚などが出る可能性が高い。それがいるならば、排除もしくはできないならば状況の把握だ。
●移動中
吉備 灯世は連れの五来と隠れていた。
「さすがに……これはまずいなぁ」
引くに引けない、進むに進めない。敵に挟まれた状態だった。幸いなのは隠れるところがあったこと。マテリアルに敏感ならば、いずれ見つかる危険性は高い。
「お前さんだけでも、都に行くというのは……」
「それも危険です」
「それはそうだな」
五来だけ先に行かせることはできても、灯世がどこまで足止めできるかわからない。それに、命を落とす危険性が高いことは互いに理解している。どちらが落すか、どちらも落とすか。
都に向かったのは二日前。前方に狂気と思われる敵が複数現れた為、回り込んでいくことを検討した。
しかし、回り込むには条件や敵の数が問題だった。
一旦戻ろうとした。
そこでシェオル型らしい歪虚の出現を目の当たりにした。それが里に行くのも問題だが、こちらに来るのも問題だ。
何もできないため、一旦隠れることにした。乗っていた馬は放した。その馬がどうなったかは知らない。
「スキルもないし、さて」
灯世の口調はどこまでも軽い。五来は何も言わない。
「都の方で見回りとかきてくれないかな」
「遠いですよね」
「だなー」
灯世と五来は隠れている所から出られない。水と食料が尽きる前にどうにかしないとならない。
●師岬
紅葉は避難しないという決断を下した。
むろん、それが最良かなど戦いが終わらないと分からない。
避難したいという人が現状いないのは、戦いが続き、麻痺しているのもあるかもしれない。
「都にはついたでしょうね……。はあ……」
屋敷の廊下で、紅葉は寄ってきた虎猫を捕まえようとして庭に落ちる。
「何やっているんですか!」
たまたま通り過ぎようとした松永 光頼が慌てて抱き起す。紅葉は受け身をとったらしく「いたた」と入っているが、目立ったけがはない。
「……トラを触ろうとしました」
その虎猫は庭の植え込みに消えた。
二人は廊下に戻り座る。
「七夕の日は二回あります」
「は?」
「いえ、なんとなく……笹はないですが、竹をとってきて七夕もよかったですけどね……」
竹が生えているところは里から離れているため、取に行くならばそれなりの準備がいる。現状難しい。
「避難したほうが良かったのでしょうか」
「正直言って、人数的に動かすのは難しいです。確かに、攻撃は多いわけではないです。でも、いつ、どうなるかわからない。それに、あなたも言うように、食料はどうするのかという問題にも当たります」
「……」
「そんな顔をしないでください。避難したいと思えばすればいいのです」
「ぎりぎりだと……死者が……」
自分が避難したときを思い出す。あの頃と自分は違うが周囲の人はまた別だ。
「今回の戦いは憤怒の時とは違います」
以前は東方は分断され、西方がどうなったかわからなかった。自分たちでどうにかしないといけないと考えていた。
今回は、世界がすべて巻き込まれる。逃げ場はないとも考えることができる。それに、戦いが終われば、日常が戻る。
屋敷の外が騒がしくなる。
「申し上げます! 街道方面に歪虚が出現しました。推定ですがシェオル型です」
「……行ってきます」
「お願いします」
光頼は紅葉が固い顔をしているのに気づく。
「あなたは後方で見てください。どこから来るかわかりませんから」
紅葉の表情が引き締まる。
光頼を戦場に出すといううしろめたさがあるのが見える。一方で、どこから敵が来るかわからない事実はおそろしかった。
エトファリカ連邦国の天ノ都にある、ハンターオフィス。
都の外で人が暮らす集落の一つである師岬からの連絡がないことに気づいた。
都に避難する選択もあったのだが、何をしても危険が伴うため違うことを選んだ。避難したいという人に対してはそれをしていたが、疲弊が否めず、土地で生き延びることを優先したの。
世界のどこにいても危険ならば、未来を見て、そこで戦おうという決断だった。
それをある程度可能としたのは、大江 紅葉をはじめ、覚醒者でもある符術師や武人がいる為でもある。都から駆け付けることもある程度できる距離だ。
かつて、その地が憤怒の軍勢に落とされたとき、その地域の相当の人数が死んでいる。
避難民として都の端で細々と暮らして根付いてはいた。しかし、都に戦禍が及び、再度襲われる直前に離脱した。
そのあと、里として機能を始めたころ、新たな避難民を受け入れた。
結果、大所帯となり、移動することも難しくなった。
今回は未来をかけ、残ることとなった。
定期的にオフィスの職員に連絡を入れるのは、互いの状況の確認、情報を得る為である。
「今回は吉備様が来るんでしたっけ?」
灯世以外には大江家の善木か五来という鬼が来るはずだ。大人数ではなく身軽な数である。
「……ハンターに依頼を出しましょう」
それが師岬とかわした約束だから。集落が全滅しているのかもしれないし、途中で何かあったかもしれない。そう考えると心が苦しくなる。
「……きっと、立ち往生しているだけですよね」
ハンターへの依頼は、徒歩で仮眠等を含め約二日かかる師岬への状況確認だ。途中で歪虚などが出る可能性が高い。それがいるならば、排除もしくはできないならば状況の把握だ。
●移動中
吉備 灯世は連れの五来と隠れていた。
「さすがに……これはまずいなぁ」
引くに引けない、進むに進めない。敵に挟まれた状態だった。幸いなのは隠れるところがあったこと。マテリアルに敏感ならば、いずれ見つかる危険性は高い。
「お前さんだけでも、都に行くというのは……」
「それも危険です」
「それはそうだな」
五来だけ先に行かせることはできても、灯世がどこまで足止めできるかわからない。それに、命を落とす危険性が高いことは互いに理解している。どちらが落すか、どちらも落とすか。
都に向かったのは二日前。前方に狂気と思われる敵が複数現れた為、回り込んでいくことを検討した。
しかし、回り込むには条件や敵の数が問題だった。
一旦戻ろうとした。
そこでシェオル型らしい歪虚の出現を目の当たりにした。それが里に行くのも問題だが、こちらに来るのも問題だ。
何もできないため、一旦隠れることにした。乗っていた馬は放した。その馬がどうなったかは知らない。
「スキルもないし、さて」
灯世の口調はどこまでも軽い。五来は何も言わない。
「都の方で見回りとかきてくれないかな」
「遠いですよね」
「だなー」
灯世と五来は隠れている所から出られない。水と食料が尽きる前にどうにかしないとならない。
●師岬
紅葉は避難しないという決断を下した。
むろん、それが最良かなど戦いが終わらないと分からない。
避難したいという人が現状いないのは、戦いが続き、麻痺しているのもあるかもしれない。
「都にはついたでしょうね……。はあ……」
屋敷の廊下で、紅葉は寄ってきた虎猫を捕まえようとして庭に落ちる。
「何やっているんですか!」
たまたま通り過ぎようとした松永 光頼が慌てて抱き起す。紅葉は受け身をとったらしく「いたた」と入っているが、目立ったけがはない。
「……トラを触ろうとしました」
その虎猫は庭の植え込みに消えた。
二人は廊下に戻り座る。
「七夕の日は二回あります」
「は?」
「いえ、なんとなく……笹はないですが、竹をとってきて七夕もよかったですけどね……」
竹が生えているところは里から離れているため、取に行くならばそれなりの準備がいる。現状難しい。
「避難したほうが良かったのでしょうか」
「正直言って、人数的に動かすのは難しいです。確かに、攻撃は多いわけではないです。でも、いつ、どうなるかわからない。それに、あなたも言うように、食料はどうするのかという問題にも当たります」
「……」
「そんな顔をしないでください。避難したいと思えばすればいいのです」
「ぎりぎりだと……死者が……」
自分が避難したときを思い出す。あの頃と自分は違うが周囲の人はまた別だ。
「今回の戦いは憤怒の時とは違います」
以前は東方は分断され、西方がどうなったかわからなかった。自分たちでどうにかしないといけないと考えていた。
今回は、世界がすべて巻き込まれる。逃げ場はないとも考えることができる。それに、戦いが終われば、日常が戻る。
屋敷の外が騒がしくなる。
「申し上げます! 街道方面に歪虚が出現しました。推定ですがシェオル型です」
「……行ってきます」
「お願いします」
光頼は紅葉が固い顔をしているのに気づく。
「あなたは後方で見てください。どこから来るかわかりませんから」
紅葉の表情が引き締まる。
光頼を戦場に出すといううしろめたさがあるのが見える。一方で、どこから敵が来るかわからない事実はおそろしかった。
解説
ハンターたちは、天ノ都から師岬方面に向かいます。
(おおよそ、移動力1で翌日、移動力6以上で当日の夕方に狂気と接敵します)
灯世と五来の現状確認。
歪虚たちの討伐。
●マップ
↑天ノ都方面
ABCDEFG
あ□□□■草□池
い□□狂■草草□
う□□□■草草□
え□□□■□□□
お灌□□■□□□
か□□灌■□□□
き□□□■□く□
く□□□■倒□□
け□□ぬ■□□□
こ□□シ■ぬ□□
↓
師岬方面
□=1×1キロメートル
■=街道があるあたり
狂=狂気の歪虚がいるあたり
シェオル型=がいるあたり
ぬ=ぬかるみ
倒=倒木
灌=灌木
く=くぼみ
●敵情報
・歪虚 狂気、サイズ1、数は10。外装がある水生生物に似ている。動きは素早くはないが近接では触手で攻撃し、射撃としてはビームのようなものを飛ばしてくる。
なお、妙な音を出している(灯世曰く「聞き続けると思考が面倒になり、止まりそう」)。
・シェオル型 サイズ1、数は1。人の姿に近い。爪や牙などの攻撃および音波のようなもので攻撃をしてくる。
背にある翼で浮遊している。浮遊している位置は高くとも2メートルあたり。
●NPC
・吉備 灯世 四十路ほど、男。陰陽寮の符術師であり、大江 紅葉の師匠でもある。
現在、スキルはない。行方不明になっているけど、師岬ではまだ把握されていない。
・五来 二十代後半、男、鬼、舞刀士。まじめな性格、寡黙。
スキルは【受け流し】が二回、【次元斬】は一回残っている。行方不明になっているけど、師岬ではまだ把握されていない。
・松永 光頼 男、闘狩人。
シェオル型の討伐に出た。スキルは【衝撃波】【カウンターアタック】【ソウルエッジ】
・ハンター×5 実力は駆け出しよりは上、ベテランよりは下。
【猟撃士】【魔術師】【聖導士】が一人ずつ、【霊闘士】×2。
・一般兵 距離をおき待機。
(おおよそ、移動力1で翌日、移動力6以上で当日の夕方に狂気と接敵します)
灯世と五来の現状確認。
歪虚たちの討伐。
●マップ
↑天ノ都方面
ABCDEFG
あ□□□■草□池
い□□狂■草草□
う□□□■草草□
え□□□■□□□
お灌□□■□□□
か□□灌■□□□
き□□□■□く□
く□□□■倒□□
け□□ぬ■□□□
こ□□シ■ぬ□□
↓
師岬方面
□=1×1キロメートル
■=街道があるあたり
狂=狂気の歪虚がいるあたり
シェオル型=がいるあたり
ぬ=ぬかるみ
倒=倒木
灌=灌木
く=くぼみ
●敵情報
・歪虚 狂気、サイズ1、数は10。外装がある水生生物に似ている。動きは素早くはないが近接では触手で攻撃し、射撃としてはビームのようなものを飛ばしてくる。
なお、妙な音を出している(灯世曰く「聞き続けると思考が面倒になり、止まりそう」)。
・シェオル型 サイズ1、数は1。人の姿に近い。爪や牙などの攻撃および音波のようなもので攻撃をしてくる。
背にある翼で浮遊している。浮遊している位置は高くとも2メートルあたり。
●NPC
・吉備 灯世 四十路ほど、男。陰陽寮の符術師であり、大江 紅葉の師匠でもある。
現在、スキルはない。行方不明になっているけど、師岬ではまだ把握されていない。
・五来 二十代後半、男、鬼、舞刀士。まじめな性格、寡黙。
スキルは【受け流し】が二回、【次元斬】は一回残っている。行方不明になっているけど、師岬ではまだ把握されていない。
・松永 光頼 男、闘狩人。
シェオル型の討伐に出た。スキルは【衝撃波】【カウンターアタック】【ソウルエッジ】
・ハンター×5 実力は駆け出しよりは上、ベテランよりは下。
【猟撃士】【魔術師】【聖導士】が一人ずつ、【霊闘士】×2。
・一般兵 距離をおき待機。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
大江 紅葉たちはその場で迎え撃つことを決断しました。未来がどうなるかわからない、避難することの危険度などを考えた結果です。
それが正しいかなど全てが終わらないと分かりません。
さて、今回、PCさんが知っているのはOPの「●連絡」の部分のみとなっています。後のPL情報を生かし、どう進むかご相談下さると幸いです。
よろしくお願いします。
大江 紅葉たちはその場で迎え撃つことを決断しました。未来がどうなるかわからない、避難することの危険度などを考えた結果です。
それが正しいかなど全てが終わらないと分かりません。
さて、今回、PCさんが知っているのはOPの「●連絡」の部分のみとなっています。後のPL情報を生かし、どう進むかご相談下さると幸いです。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/07/27 13:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 クリスティア・オルトワール(ka0131) 人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/07/16 22:04:24 |
|
![]() |
【質問卓】 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2019/07/14 11:40:55 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/07/15 12:02:16 |