ゲスト
(ka0000)
芋煮とお汁粉
マスター:きりん

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在12人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在4 / 0~25
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/24 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/10/03 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●鶴の一声
受付業務中、ジェーン・ドゥは上司のエルス・モウザムに声をかけられた。
「あ、ジェーン君。来週帝国ハンターズソサエティ支部と錬金術師組合、錬魔院が合同で外部者も参加可能な芋煮会をやるから。サクラの依頼出しておいてね」
「分かりました。……今回は妙なことにはなっていませんよね?」
対するジェーンは何かを警戒している様子だ。
「というと?」
「去年納涼会をやった時は、錬金術師組合と錬魔院が張り合って妙なことになっていたじゃないですか」
「でも、アイスもかき氷も美味しかったでしょ? ジェーンちゃん喜んで食べてたじゃない」
ジェーンは両手を動かして問題を棚に上げる動作をした。
「それはそれ、これはこれ。で、どうなんです?」
「ははは。あの二つの組織の人員が顔を合わせて、何もないわけないじゃないか。出店内容で張り合ってるよ」
「笑いごとですか! ……で、何が出るんです?」
上司に苦言を呈しつつ、ひそひそとジェーンは尋ねる。
「錬金術師組合はオーソドックスにサトイモサツマイモジャガイモ三種が入った具沢山の芋煮汁だね」
芋煮会と銘打ちながら、先んじて芋を全て独占する様は、まさに悪魔の所業である。
「……うわぁ。どれか一つに絞ればいいのに、全部入れるんですか。錬魔院がどんな芋煮汁にしようと被るじゃないですか」
「うん、確信犯だね。錬金術師組合側の責任者が高笑いしてたよ」
語るエルス・モウザルはニコニコと福々しい笑みを浮かべている。
この部下にしてこの上司あり。彼も中々考えが読めない。
「で、それに対する錬魔院の秘策は?」
「甘味で攻めるみたいだね。しかも今回は東方風でいくらしい。白玉か焼き餅を選べるお汁粉に、味噌田楽をセットで出すらしいよ」
「その味噌田楽という選択はどこから出てきたんですか。意味不明なんですけど」
尋ねるジェーンの表情には呆れと憐憫が滲んでいた。
「錬魔院側の責任者がいうには、お汁粉に合うものが分からなかったんだって。客入りで勝ちたい錬魔院側が出した苦肉の策じゃないかな」
そして、エルスは最後にもう一つ付け足す。
「あと今回は、リアルブルーからの難民に対する慰撫の意味もあるから。あと幻獣とかと触れ合えるスペースも設けるらしいよ。無理やりCAMも置けるようにするって」
「……波乱の予感しかしません」
頭痛を感じたかのように、苦渋の表情でジェーンがこめかみを揉む。
「本音は?」
「美味しいものをタダで食べられるなら何でもいいです」
表情を清々しい笑顔に変え、ジェーンはきっぱりと言い切った。
●ハンターズソサエティ
ニッコニコの笑顔で、鼻歌まで歌いつつジェーンが依頼公開の準備をしている。
いつにも増してうさんくさい笑顔のジェーンに、他の職員たちは戦々恐々としていた。
「はい、これで終わり、と。じゃあさっそく斡旋に行きましょうか」
今回のようなサクラの依頼は公然の秘密的な扱いだが、あまり公にするのもアレなので、公開して埋まるのを待つより、斡旋の方が色々と都合がいい。
ジェーンは立ち上がり、ハンターズソサエティにいるハンターたちへ売り込みをかけた。
「皆さん、美味しい依頼がありますよ。対費用効果という意味でも、文字通りの意味でも、大変美味しい依頼です。内容は、ハンターズソサエティ帝国支部、錬金術師組合、錬魔院共催の芋煮会を盛り上げるサクラです。とはいえ難しいことを考える必要はなく、皆さんで提供される食事を食べて、飲めや騒げやの宴をすれば良いだけになっております。サクラとして参加してくださる方々は、当然全て無料で飲食可能です。ちなみに私も参加させていただきます。皆様もいかがですか?」
その場にいる誰もが、ジェーンが機嫌良くしている理由を理解した。
コイツ、タダメシが嬉しいだけだ……!
●平穏な世界で
冴子と美紅は帝国へとやってきていた。
まだ自然発生する歪虚たちや暴食の眷属たちは残っているものの、邪神が滅び世界は概ね平和になった。
世界を見て回りたいという美紅の熱意に、冴子が折れた形で、旅行をしているのだ。
クリムゾンウエストに来たばかりの頃と違い、二人の表情は明るい。
ハンターズソサエティ支部がある街を訪れた冴子と美紅は、ひょんなことからとあるチラシを手に入れる。
『芋煮会のお知らせ~錬金術師組合と錬魔院渾身の芋煮汁とお汁粉その他を味わってみませんか?』
思わず冴子と美紅は思わずチラシを破きそうになるくらい握り締め、穴が空くほど見つめた。
リアルブルーの日本人である二人にとって、どちらも馴染み深い食べ物だ。
食べたいという欲求が心を擽った。
「行ってみようよ!」
「うん!」
冴子と美紅は、詳細を尋ねようと慌ただしくハンターズソサエティへと走り出した。
●鶴の一声
受付業務中、ジェーン・ドゥは上司のエルス・モウザムに声をかけられた。
「あ、ジェーン君。来週帝国ハンターズソサエティ支部と錬金術師組合、錬魔院が合同で外部者も参加可能な芋煮会をやるから。サクラの依頼出しておいてね」
「分かりました。……今回は妙なことにはなっていませんよね?」
対するジェーンは何かを警戒している様子だ。
「というと?」
「去年納涼会をやった時は、錬金術師組合と錬魔院が張り合って妙なことになっていたじゃないですか」
「でも、アイスもかき氷も美味しかったでしょ? ジェーンちゃん喜んで食べてたじゃない」
ジェーンは両手を動かして問題を棚に上げる動作をした。
「それはそれ、これはこれ。で、どうなんです?」
「ははは。あの二つの組織の人員が顔を合わせて、何もないわけないじゃないか。出店内容で張り合ってるよ」
「笑いごとですか! ……で、何が出るんです?」
上司に苦言を呈しつつ、ひそひそとジェーンは尋ねる。
「錬金術師組合はオーソドックスにサトイモサツマイモジャガイモ三種が入った具沢山の芋煮汁だね」
芋煮会と銘打ちながら、先んじて芋を全て独占する様は、まさに悪魔の所業である。
「……うわぁ。どれか一つに絞ればいいのに、全部入れるんですか。錬魔院がどんな芋煮汁にしようと被るじゃないですか」
「うん、確信犯だね。錬金術師組合側の責任者が高笑いしてたよ」
語るエルス・モウザルはニコニコと福々しい笑みを浮かべている。
この部下にしてこの上司あり。彼も中々考えが読めない。
「で、それに対する錬魔院の秘策は?」
「甘味で攻めるみたいだね。しかも今回は東方風でいくらしい。白玉か焼き餅を選べるお汁粉に、味噌田楽をセットで出すらしいよ」
「その味噌田楽という選択はどこから出てきたんですか。意味不明なんですけど」
尋ねるジェーンの表情には呆れと憐憫が滲んでいた。
「錬魔院側の責任者がいうには、お汁粉に合うものが分からなかったんだって。客入りで勝ちたい錬魔院側が出した苦肉の策じゃないかな」
そして、エルスは最後にもう一つ付け足す。
「あと今回は、リアルブルーからの難民に対する慰撫の意味もあるから。あと幻獣とかと触れ合えるスペースも設けるらしいよ。無理やりCAMも置けるようにするって」
「……波乱の予感しかしません」
頭痛を感じたかのように、苦渋の表情でジェーンがこめかみを揉む。
「本音は?」
「美味しいものをタダで食べられるなら何でもいいです」
表情を清々しい笑顔に変え、ジェーンはきっぱりと言い切った。
●ハンターズソサエティ
ニッコニコの笑顔で、鼻歌まで歌いつつジェーンが依頼公開の準備をしている。
いつにも増してうさんくさい笑顔のジェーンに、他の職員たちは戦々恐々としていた。
「はい、これで終わり、と。じゃあさっそく斡旋に行きましょうか」
今回のようなサクラの依頼は公然の秘密的な扱いだが、あまり公にするのもアレなので、公開して埋まるのを待つより、斡旋の方が色々と都合がいい。
ジェーンは立ち上がり、ハンターズソサエティにいるハンターたちへ売り込みをかけた。
「皆さん、美味しい依頼がありますよ。対費用効果という意味でも、文字通りの意味でも、大変美味しい依頼です。内容は、ハンターズソサエティ帝国支部、錬金術師組合、錬魔院共催の芋煮会を盛り上げるサクラです。とはいえ難しいことを考える必要はなく、皆さんで提供される食事を食べて、飲めや騒げやの宴をすれば良いだけになっております。サクラとして参加してくださる方々は、当然全て無料で飲食可能です。ちなみに私も参加させていただきます。皆様もいかがですか?」
その場にいる誰もが、ジェーンが機嫌良くしている理由を理解した。
コイツ、タダメシが嬉しいだけだ……!
●平穏な世界で
冴子と美紅は帝国へとやってきていた。
まだ自然発生する歪虚たちや暴食の眷属たちは残っているものの、邪神が滅び世界は概ね平和になった。
世界を見て回りたいという美紅の熱意に、冴子が折れた形で、旅行をしているのだ。
クリムゾンウエストに来たばかりの頃と違い、二人の表情は明るい。
ハンターズソサエティ支部がある街を訪れた冴子と美紅は、ひょんなことからとあるチラシを手に入れる。
『芋煮会のお知らせ~錬金術師組合と錬魔院渾身の芋煮汁とお汁粉その他を味わってみませんか?』
思わず冴子と美紅は思わずチラシを破きそうになるくらい握り締め、穴が空くほど見つめた。
リアルブルーの日本人である二人にとって、どちらも馴染み深い食べ物だ。
食べたいという欲求が心を擽った。
「行ってみようよ!」
「うん!」
冴子と美紅は、詳細を尋ねようと慌ただしくハンターズソサエティへと走り出した。
解説
●概要
日常シナリオです。
ハンターズソサエティ帝国支部と、錬金術師協会、錬魔院が共同開催する芋煮会を楽しんでください。
会場は帝都内の空き地で行われます。
食べ物は錬金術師協会が芋煮汁、錬魔院がお汁粉と味噌田楽、ハンターズソサエティが酒やソフトドリンク類を提供する形になります。当然いくら消費しても無料です。
今回は会場中央に三組織がそれぞれ円状に設営しており、飲食スペースのそれぞれ好きな場所にシートなどを敷いて座る形になります。シートは食べ物飲み物を貰う時、一緒に貸し出されます。
CAMはCAM置き場に置いておく必要がありますが、幻獣やオートソルジャーなど、比較的小型で連れ歩けるものに関しては、自由に連れ歩いて構いません。
●達成条件
芋煮会を楽しむ
●会場について
中央で三組織が円を描くように出店を出しており、その周りのドーナツ状スペースが飲食スペース、さらにその外側のドーナツ状スペースがCAM置き場になっています。シートの他、必要なら三組織からキャンプ用の椅子とテーブルも借りられます。シートに座るのが辛い人はこちらをどうぞ。自前で何か食べ物や飲み物を持ち込むのも許可されています。当日は幻獣も使用できるサイズの仮設トイレが設置されます。
●訪れる人々について(基本は描写されません。絡み希望があった場合のみ登場します)
・ジェーン・ドゥ……うさんくさい受付嬢
・エルス・モウザル……ジェーンの上司
・ディルク、アンティ、アルム、トア……帝国の田舎から訪れた家族。トアは食いしん坊。アルムは歳の割にしっかりしたお兄ちゃん
・アルステフ……勘違いを拗らせた自信過剰な中二病少年
・竜造寺冴子、西園美紅……リアルブルーからの転移組。美紅はイクシード・アプリで契約者になっていたが、現在は二人ともハンターになっている。クリムゾンウエストの芋煮汁とお汁粉に興味が沸いてやってきた
日常シナリオです。
ハンターズソサエティ帝国支部と、錬金術師協会、錬魔院が共同開催する芋煮会を楽しんでください。
会場は帝都内の空き地で行われます。
食べ物は錬金術師協会が芋煮汁、錬魔院がお汁粉と味噌田楽、ハンターズソサエティが酒やソフトドリンク類を提供する形になります。当然いくら消費しても無料です。
今回は会場中央に三組織がそれぞれ円状に設営しており、飲食スペースのそれぞれ好きな場所にシートなどを敷いて座る形になります。シートは食べ物飲み物を貰う時、一緒に貸し出されます。
CAMはCAM置き場に置いておく必要がありますが、幻獣やオートソルジャーなど、比較的小型で連れ歩けるものに関しては、自由に連れ歩いて構いません。
●達成条件
芋煮会を楽しむ
●会場について
中央で三組織が円を描くように出店を出しており、その周りのドーナツ状スペースが飲食スペース、さらにその外側のドーナツ状スペースがCAM置き場になっています。シートの他、必要なら三組織からキャンプ用の椅子とテーブルも借りられます。シートに座るのが辛い人はこちらをどうぞ。自前で何か食べ物や飲み物を持ち込むのも許可されています。当日は幻獣も使用できるサイズの仮設トイレが設置されます。
●訪れる人々について(基本は描写されません。絡み希望があった場合のみ登場します)
・ジェーン・ドゥ……うさんくさい受付嬢
・エルス・モウザル……ジェーンの上司
・ディルク、アンティ、アルム、トア……帝国の田舎から訪れた家族。トアは食いしん坊。アルムは歳の割にしっかりしたお兄ちゃん
・アルステフ……勘違いを拗らせた自信過剰な中二病少年
・竜造寺冴子、西園美紅……リアルブルーからの転移組。美紅はイクシード・アプリで契約者になっていたが、現在は二人ともハンターになっている。クリムゾンウエストの芋煮汁とお汁粉に興味が沸いてやってきた
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは、芋煮会シナリオとなっています。
仲間内でわいわい騒いで楽しむもよし、適当なNPCと親交を深めるもよし、CAMの整備や掃除をしてみるもよし、幻獣やオートソルジャーと触れ合ってみるのもよし、ただひたすら食べて飲むのも良し、好きに過ごしてください。
食べ物の持ち込みも自由ですので、皆で宴会気分で盛り上がりましょう。
酒の席ですし、多少羽目を外しても笑い話で済みます。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは、芋煮会シナリオとなっています。
仲間内でわいわい騒いで楽しむもよし、適当なNPCと親交を深めるもよし、CAMの整備や掃除をしてみるもよし、幻獣やオートソルジャーと触れ合ってみるのもよし、ただひたすら食べて飲むのも良し、好きに過ごしてください。
食べ物の持ち込みも自由ですので、皆で宴会気分で盛り上がりましょう。
酒の席ですし、多少羽目を外しても笑い話で済みます。
それでは楽しんでくださいね。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/25 10:09