ゲスト
(ka0000)
ジューン・ブライドにしあわせを
マスター:あまねみゆ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~12人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2014/06/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/07/09 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「あの……」
「あ、ご依頼ですかー?」
ハンターオフィスに現れた小柄な少女は肩までの紅い髪を揺らして不安そうに辺りを見回していた。職員が声をかけるとホッとしたように息をついて近寄ってきた彼女は、カウンターに手をおいて口を開いた。
「お願いします、姉を、姉を町へ連れ帰ってください。でないと結婚式が……結婚式が……」
涙をぽろぽろ零してカウンターにもたれかかる少女に職員はハンカチを差し出して、落ち着いて事情を話して下さいねーとなだめたのだった。
* * *
「……どうしようかしら」
少女が去った後、職員の目の前には依頼書が二枚並べられていた。
ひとつは先ほど少女から受けた依頼。依頼人の名はカトリン・バルリング。
もう一つは少女がハンターオフィスを訪れる少し前に受理した依頼。依頼人の名はニコラ・バルリング。
「不可抗力よねー……だって名前を聞くまで二人が姉妹だなんてわからなかったんだもの!」
そう、偶然にも時間差で姉妹の両方から依頼を受けてしまったのだ。だが幸いにも依頼の内容を、余計な情報をそぎ落として彼女達の希望だけを取り出して純粋に見れば、競合しない。ならば。
「どっちも一緒に解決してもらえばいいのよ。そうすれば報酬も多くなるし、一石二鳥?」
職員は「問題は解決した」とばかりにウキウキと依頼を掲示しにかかるのだった。
* * *
妹・カトリンからの依頼は「町を出た姉を、結婚式までに町へ連れて帰る」こと。
姉・ニコラからの依頼は「妹が幸せな花嫁になれるように取り計らって欲しい」という内容。
ニコラとカトリンはとある小さな町の娘で、年の近い町長の一人息子を含めた町の子どもたちと兄弟姉妹のように育ったという。
だがその関係が変わったのが数ヶ月前。町長から直々にバルリング家の娘のどちらかを息子の嫁として貰い受けたいとの申し出があったのだ。もちろん二人の両親は喜んだし、万が一望まない縁組だとしても町長の申し出を断るなんて出来ない。両親は相談した後、やはり姉から嫁いでいくのが自然な流れだろうということで、ニコラと町長の息子フォルカーを婚約させた。結婚式はリアルブルーで花嫁が幸せになれると言われている6月に行うことになったという。
妹のカトリンによればニコラは結婚式が間近に迫った3日前、旅に出ますと書き置きを残して姿を消したのだという。両親は慌てて花嫁をニコラからカトリンに変更すると町長に申し入れ、それは受け入れられた。このままでは、カトリンがフォルカーの花嫁となることになる。
ただしカトリンはそれを嫌がっているわけではない。彼女は小さい頃からフォルカーに想いを寄せていたからだ。姉に恋の相談に乗ってもらうことも多かった。だからこそ、姉はカトリンのことを思って幸せになれる機会を捨てて家を出てしまったのではないか、それでは姉に申し訳が立たない、そう思っているのだ。自分のことは気にせず、姉には次期町長夫人として幸せになってほしいと願っているのだという。
姉のニコラによれば、婚約が決まってすぐに彼女は両親に自分ではなくカトリンを婚約者にするようにと訴えていたのだという。幼い頃からカトリンの想いを見てきたからこそ、自分が妹の幸せを壊してしまうなんて耐えられなかったのだ。けれども考え方の古い両親は年長者から嫁いでいくものだと耳を貸さなかった。
影では泣いているのだろう妹が祝福の言葉を述べながら式の準備を手伝ってくれていることが苦しくて、何とか出来ないものかと考えた結果、ニコラは姿を消すことにした。式が近ければ、両親は探して連れ戻すより花嫁をカトリンに変更する方を選ぶだろうと考えたのだ。町長の望みは「バルリング家の娘」を嫁にすること。家と家との結びつきを考えてのことだから、町長にとっては花嫁はニコラでもカトリンでもどちらでもいいはずだ。
だが、心優しいカトリンはそれをすんなりと受け入れないだろう。ニコラが犠牲になったと思い悩むかもしれない。けれども自分が下手に町に戻ったら花嫁にされるだけだろう。なんとか上手く、カトリンが笑顔で嫁げるように力を貸して欲しいという。
なんとか二人の希望を叶え、丸く収めて幸せな結婚式を迎えさせることは出来ないだろうか。
「あの……」
「あ、ご依頼ですかー?」
ハンターオフィスに現れた小柄な少女は肩までの紅い髪を揺らして不安そうに辺りを見回していた。職員が声をかけるとホッとしたように息をついて近寄ってきた彼女は、カウンターに手をおいて口を開いた。
「お願いします、姉を、姉を町へ連れ帰ってください。でないと結婚式が……結婚式が……」
涙をぽろぽろ零してカウンターにもたれかかる少女に職員はハンカチを差し出して、落ち着いて事情を話して下さいねーとなだめたのだった。
* * *
「……どうしようかしら」
少女が去った後、職員の目の前には依頼書が二枚並べられていた。
ひとつは先ほど少女から受けた依頼。依頼人の名はカトリン・バルリング。
もう一つは少女がハンターオフィスを訪れる少し前に受理した依頼。依頼人の名はニコラ・バルリング。
「不可抗力よねー……だって名前を聞くまで二人が姉妹だなんてわからなかったんだもの!」
そう、偶然にも時間差で姉妹の両方から依頼を受けてしまったのだ。だが幸いにも依頼の内容を、余計な情報をそぎ落として彼女達の希望だけを取り出して純粋に見れば、競合しない。ならば。
「どっちも一緒に解決してもらえばいいのよ。そうすれば報酬も多くなるし、一石二鳥?」
職員は「問題は解決した」とばかりにウキウキと依頼を掲示しにかかるのだった。
* * *
妹・カトリンからの依頼は「町を出た姉を、結婚式までに町へ連れて帰る」こと。
姉・ニコラからの依頼は「妹が幸せな花嫁になれるように取り計らって欲しい」という内容。
ニコラとカトリンはとある小さな町の娘で、年の近い町長の一人息子を含めた町の子どもたちと兄弟姉妹のように育ったという。
だがその関係が変わったのが数ヶ月前。町長から直々にバルリング家の娘のどちらかを息子の嫁として貰い受けたいとの申し出があったのだ。もちろん二人の両親は喜んだし、万が一望まない縁組だとしても町長の申し出を断るなんて出来ない。両親は相談した後、やはり姉から嫁いでいくのが自然な流れだろうということで、ニコラと町長の息子フォルカーを婚約させた。結婚式はリアルブルーで花嫁が幸せになれると言われている6月に行うことになったという。
妹のカトリンによればニコラは結婚式が間近に迫った3日前、旅に出ますと書き置きを残して姿を消したのだという。両親は慌てて花嫁をニコラからカトリンに変更すると町長に申し入れ、それは受け入れられた。このままでは、カトリンがフォルカーの花嫁となることになる。
ただしカトリンはそれを嫌がっているわけではない。彼女は小さい頃からフォルカーに想いを寄せていたからだ。姉に恋の相談に乗ってもらうことも多かった。だからこそ、姉はカトリンのことを思って幸せになれる機会を捨てて家を出てしまったのではないか、それでは姉に申し訳が立たない、そう思っているのだ。自分のことは気にせず、姉には次期町長夫人として幸せになってほしいと願っているのだという。
姉のニコラによれば、婚約が決まってすぐに彼女は両親に自分ではなくカトリンを婚約者にするようにと訴えていたのだという。幼い頃からカトリンの想いを見てきたからこそ、自分が妹の幸せを壊してしまうなんて耐えられなかったのだ。けれども考え方の古い両親は年長者から嫁いでいくものだと耳を貸さなかった。
影では泣いているのだろう妹が祝福の言葉を述べながら式の準備を手伝ってくれていることが苦しくて、何とか出来ないものかと考えた結果、ニコラは姿を消すことにした。式が近ければ、両親は探して連れ戻すより花嫁をカトリンに変更する方を選ぶだろうと考えたのだ。町長の望みは「バルリング家の娘」を嫁にすること。家と家との結びつきを考えてのことだから、町長にとっては花嫁はニコラでもカトリンでもどちらでもいいはずだ。
だが、心優しいカトリンはそれをすんなりと受け入れないだろう。ニコラが犠牲になったと思い悩むかもしれない。けれども自分が下手に町に戻ったら花嫁にされるだけだろう。なんとか上手く、カトリンが笑顔で嫁げるように力を貸して欲しいという。
なんとか二人の希望を叶え、丸く収めて幸せな結婚式を迎えさせることは出来ないだろうか。
解説
・目的
姉妹二人の希望を叶えよう!
姉・ニコラの希望⇒妹が幸せな花嫁になれるように取り計らって欲しい
妹・カトリンの希望⇒町をでた姉を、結婚式までに町へ連れて帰る
この2つを満たすのが成功のラインです。
もちろん、他の要素をいい方向へと向ける事も可能ですし、そうすると幸せになる人も増えるでしょう。
・目的地
姉妹の住む小さな町
⇒馬車で半日ほどです。馬車は貸し出されます。
・依頼人
ニコラ・バルリング(19歳)……赤毛のロングヘア。妹思いで行動力がある。町一番の裁縫の腕を持っている。現在王都の宿屋に宿泊している。
カトリン・バルリング(17歳)……赤毛の髪は肩口まで。町長の息子フォルカーに小さい時から想いを寄せている。彼にはまだ告白できていない。
フォルカー(18歳)……町長の一人息子。姉妹とは幼なじみ。姉妹のどちらが嫁に来ても仲良くやっていけると思っている。
・その他
結婚式は町にある聖堂で行われます。
結婚式までは2日ほど時間がありますが、移動時間も考慮して行動してください。
姉妹二人の希望を叶えよう!
姉・ニコラの希望⇒妹が幸せな花嫁になれるように取り計らって欲しい
妹・カトリンの希望⇒町をでた姉を、結婚式までに町へ連れて帰る
この2つを満たすのが成功のラインです。
もちろん、他の要素をいい方向へと向ける事も可能ですし、そうすると幸せになる人も増えるでしょう。
・目的地
姉妹の住む小さな町
⇒馬車で半日ほどです。馬車は貸し出されます。
・依頼人
ニコラ・バルリング(19歳)……赤毛のロングヘア。妹思いで行動力がある。町一番の裁縫の腕を持っている。現在王都の宿屋に宿泊している。
カトリン・バルリング(17歳)……赤毛の髪は肩口まで。町長の息子フォルカーに小さい時から想いを寄せている。彼にはまだ告白できていない。
フォルカー(18歳)……町長の一人息子。姉妹とは幼なじみ。姉妹のどちらが嫁に来ても仲良くやっていけると思っている。
・その他
結婚式は町にある聖堂で行われます。
結婚式までは2日ほど時間がありますが、移動時間も考慮して行動してください。
マスターより
はじめまして、またはこんにちは。
あまねみゆと申します。以後お見知り置きを。
今回は姉妹の希望を両方共叶えることが必要になります。
色々な方法が取れると思います。
決まった結末は用意していません。皆様の行動でいかようにも変化いたします。
自由な発想で意見を出し合って、楽しんでくださればと思います。
心情を添えていただけると、キャラクターをつかみやすくなりますので、字数に余裕がありましたらぜひお書きください。
それでは、いってらっしゃいませ。
あまねみゆと申します。以後お見知り置きを。
今回は姉妹の希望を両方共叶えることが必要になります。
色々な方法が取れると思います。
決まった結末は用意していません。皆様の行動でいかようにも変化いたします。
自由な発想で意見を出し合って、楽しんでくださればと思います。
心情を添えていただけると、キャラクターをつかみやすくなりますので、字数に余裕がありましたらぜひお書きください。
それでは、いってらっしゃいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/12 19:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/28 01:45:06 |
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相談卓 エリシャ・カンナヴィ(ka0140) エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/06/29 23:59:56 |