ゲスト
(ka0000)
【不動】愚者の墓穴
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/02 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/05/11 09:00
オープニング
●愚者の愚案
辺境の外れ。歪虚との戦いによって放棄された採石場がある。
長い間打ち捨てられていたその場所に今改めて灯りが燈っていた。
『オォ、グオオォォ……』
呪う巨人――フルーホは顔を押さえ呻き声を上げる。
先のハンター達との戦闘により傷つけられた左目は白濁しておりそこには何も映しているようには見えない。
『ユルサン、ユルサン』
フルーホは呪詛を吐く。己の目を奪った人間に今ある思考全てを掛けて憎悪の念を膨らませる。
そんなフルーホの元に袋を担いだ赤い肌の巨人――オーガがやってきた。
オーガはフルーホの前で袋を広げ、引っくり返してその中身を地面へと零し落とす。
中から出てきたのは血と肉だった。森の生物であろう狼や鹿、家畜らしき牛や豚、そして人間。手当たり次第に掻き集めてきたといった中身だ。
フルーホはそれに気づくと纏う襤褸切れの隙間から腕を伸ばす。二対四本の腕。その異形な姿で山積みにされた死体を頬張っていく。
ある程度頬張ったところでその体からごぼりと音が鳴った。それに構わずフルーホはただ血肉を喰らう。
『モットダ。モットモッテコイ』
フルーホの言葉にオーガは1つ頷くとその場を後にする。
『コロス。アノニンゲンタチハミナゴロシ』
フルーホの独り言は止まらない。そして気づけば白濁していたはずの左目が真っ赤に染まっていた。
●ホープの懸念
聖地奪還に注力する人類。その前線基地にもなっているホープの指令所にある情報が持ち込まれた。
「何、例の歪虚が見つかったのか?」
「はい。歪虚の支配区域に程近い採石場です」
例の歪虚――フルーホと呼ばれるその歪虚は聖地奪還が行われる中でホープを襲撃してきた歪虚の群れのリーダー格だった。
そのフルーホが撃退されてからその採石場の周辺の動物が姿を消し、その周辺を偵察していた辺境の戦士達も何人か姿を消している。
その為に行われた調査で発見されたのが採石場に陣取る怠惰の歪虚達。そしてその中にフルーホが居たということだ。
「しかし採石場か。随分と遠いな。ならば監視をするに留めて聖地奪還を優先するべきか」
回復を計っているのであればすぐには動かないだろう。そういった考えからの言葉だった。
「ええ。ですが気になる情報もあるんです」
「気になる? 何だ、言ってみろ」
「はい。その調査を行った者の話だと、何でも死体を集めて食べていたと」
「死体を食べる?」
歪虚は基本的に食事を必要としていない。戯れに何かを口に入れることはあるかもしれないが、それをするのは戯れという概念を持てる上位の歪虚くらいだろう。
あるいは生物や物を吸収タイプの歪虚であればそういった行為を行うかもしれないが、件のフルーホに関してはそのような能力は確認されていなかった。
「性質が急に変わる歪虚なんて存在するのか? どちらにせよ、確かに気になる」
聖地奪還の為に人員はなるべく割きたくない。だが、放っておいてまた横槍を入れられても厄介だ。
討伐に向かうべきか、静観し機を待つべきか。
「……ハンターを招集しろ。足の速い馬も用意しておけ」
こうして愚者を討つ為の作戦が開始された。
辺境の外れ。歪虚との戦いによって放棄された採石場がある。
長い間打ち捨てられていたその場所に今改めて灯りが燈っていた。
『オォ、グオオォォ……』
呪う巨人――フルーホは顔を押さえ呻き声を上げる。
先のハンター達との戦闘により傷つけられた左目は白濁しておりそこには何も映しているようには見えない。
『ユルサン、ユルサン』
フルーホは呪詛を吐く。己の目を奪った人間に今ある思考全てを掛けて憎悪の念を膨らませる。
そんなフルーホの元に袋を担いだ赤い肌の巨人――オーガがやってきた。
オーガはフルーホの前で袋を広げ、引っくり返してその中身を地面へと零し落とす。
中から出てきたのは血と肉だった。森の生物であろう狼や鹿、家畜らしき牛や豚、そして人間。手当たり次第に掻き集めてきたといった中身だ。
フルーホはそれに気づくと纏う襤褸切れの隙間から腕を伸ばす。二対四本の腕。その異形な姿で山積みにされた死体を頬張っていく。
ある程度頬張ったところでその体からごぼりと音が鳴った。それに構わずフルーホはただ血肉を喰らう。
『モットダ。モットモッテコイ』
フルーホの言葉にオーガは1つ頷くとその場を後にする。
『コロス。アノニンゲンタチハミナゴロシ』
フルーホの独り言は止まらない。そして気づけば白濁していたはずの左目が真っ赤に染まっていた。
●ホープの懸念
聖地奪還に注力する人類。その前線基地にもなっているホープの指令所にある情報が持ち込まれた。
「何、例の歪虚が見つかったのか?」
「はい。歪虚の支配区域に程近い採石場です」
例の歪虚――フルーホと呼ばれるその歪虚は聖地奪還が行われる中でホープを襲撃してきた歪虚の群れのリーダー格だった。
そのフルーホが撃退されてからその採石場の周辺の動物が姿を消し、その周辺を偵察していた辺境の戦士達も何人か姿を消している。
その為に行われた調査で発見されたのが採石場に陣取る怠惰の歪虚達。そしてその中にフルーホが居たということだ。
「しかし採石場か。随分と遠いな。ならば監視をするに留めて聖地奪還を優先するべきか」
回復を計っているのであればすぐには動かないだろう。そういった考えからの言葉だった。
「ええ。ですが気になる情報もあるんです」
「気になる? 何だ、言ってみろ」
「はい。その調査を行った者の話だと、何でも死体を集めて食べていたと」
「死体を食べる?」
歪虚は基本的に食事を必要としていない。戯れに何かを口に入れることはあるかもしれないが、それをするのは戯れという概念を持てる上位の歪虚くらいだろう。
あるいは生物や物を吸収タイプの歪虚であればそういった行為を行うかもしれないが、件のフルーホに関してはそのような能力は確認されていなかった。
「性質が急に変わる歪虚なんて存在するのか? どちらにせよ、確かに気になる」
聖地奪還の為に人員はなるべく割きたくない。だが、放っておいてまた横槍を入れられても厄介だ。
討伐に向かうべきか、静観し機を待つべきか。
「……ハンターを招集しろ。足の速い馬も用意しておけ」
こうして愚者を討つ為の作戦が開始された。
解説
【依頼内容】
呪う巨人フルーホの討伐
【敵情報】
・オーガ 1体
額に角を持つ巨人。頭は賢くないが力が強い。
防具はなく鉄刀を装備している。
<突撃>
前方3スクエアに存在する対象全てへ攻撃しながら移動する。
・咆哮する巨人(ゲブリュル) 1体
石斧で武装し、下半身には簡素ながら防具を纏っている。
<咆哮>
自身を中心とする範囲3スクエアにいる対象を恐慌状態(行動阻害:強度1)にする。
標的となった対象は抵抗を行う事が可能。
・呪う巨人(フルーホ) 1体
襤褸切れを纏った怠惰眷族の歪虚。杖以外の装備は確認されていない。
2対4本の腕を持っている異形の化け物。前回の戦闘で左目を負傷している模様。
<戯言>
指定した地点とその隣接するスクエアにいる対象を金縛り状態(行動不能:強度2)にする。
標的となった対象は抵抗を行う事が可能。
<吸引>
腕を向けた先にいる対象を強制的に手元へと引き寄せる。射程は然程長くはない。
【戦域情報】
開拓地『ホープ』の北東に位置する採石場。
入り口はなだらかな坂になっており、その先にドーナツ型の窪地がある。
窪地は直径は100m、深さは30m。あちこちに大小様々な石や岩が転がっており足場は悪いが、隠れられる場所は多い。
中央にある大岩は直径10m、高さ20m。四方に梯子がついており登る事が出来る。
外周部は岩肌が脆くなっており端に立つ場合は注意が必要。
【備考】
作戦の決行時間はハンター達に委ねられている。
フルーホは採石場の一番奥におり、その傍に常にゲブリュルが控えている。
オーガは基本的に採石場の入り口に陣取り、時折採石場の中をぐるりと一周し見回る。
あまりに時間をかけてしまった場合は狩りに出ている他の歪虚が戻ってくる可能性がある。その時には作戦失敗とし即時撤退すること。
呪う巨人フルーホの討伐
【敵情報】
・オーガ 1体
額に角を持つ巨人。頭は賢くないが力が強い。
防具はなく鉄刀を装備している。
<突撃>
前方3スクエアに存在する対象全てへ攻撃しながら移動する。
・咆哮する巨人(ゲブリュル) 1体
石斧で武装し、下半身には簡素ながら防具を纏っている。
<咆哮>
自身を中心とする範囲3スクエアにいる対象を恐慌状態(行動阻害:強度1)にする。
標的となった対象は抵抗を行う事が可能。
・呪う巨人(フルーホ) 1体
襤褸切れを纏った怠惰眷族の歪虚。杖以外の装備は確認されていない。
2対4本の腕を持っている異形の化け物。前回の戦闘で左目を負傷している模様。
<戯言>
指定した地点とその隣接するスクエアにいる対象を金縛り状態(行動不能:強度2)にする。
標的となった対象は抵抗を行う事が可能。
<吸引>
腕を向けた先にいる対象を強制的に手元へと引き寄せる。射程は然程長くはない。
【戦域情報】
開拓地『ホープ』の北東に位置する採石場。
入り口はなだらかな坂になっており、その先にドーナツ型の窪地がある。
窪地は直径は100m、深さは30m。あちこちに大小様々な石や岩が転がっており足場は悪いが、隠れられる場所は多い。
中央にある大岩は直径10m、高さ20m。四方に梯子がついており登る事が出来る。
外周部は岩肌が脆くなっており端に立つ場合は注意が必要。
【備考】
作戦の決行時間はハンター達に委ねられている。
フルーホは採石場の一番奥におり、その傍に常にゲブリュルが控えている。
オーガは基本的に採石場の入り口に陣取り、時折採石場の中をぐるりと一周し見回る。
あまりに時間をかけてしまった場合は狩りに出ている他の歪虚が戻ってくる可能性がある。その時には作戦失敗とし即時撤退すること。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
呪う巨人が三度の登場。聖地奪還に際し目の上のたんこぶであった奴を仕留めるチャンスです。
但し何やら怪しげな行動をしており何をしでかすか分かりません。十分に注意してください。
皆様のご参加をお待ちしております。
呪う巨人が三度の登場。聖地奪還に際し目の上のたんこぶであった奴を仕留めるチャンスです。
但し何やら怪しげな行動をしており何をしでかすか分かりません。十分に注意してください。
皆様のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/05/09 20:23
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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巨人退治 No.0(ka4640) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/05/02 01:09:26 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/29 02:46:15 |