※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●戦いの果てに
　辺境東部で南下する怠惰に籠城戦を仕掛けた『マギア砦籠城戦』。
　CAMの戦力投入を持って怠惰に打撃を加えた『ナナミ川撃滅戦』。

　そして――。

　辺境にて聖地として慕われる『リタ・ティト』を取り戻すべく大規模な反抗作戦を試みた『聖地奪還』。

　聖地は奪還できたものの、三度の戦による犠牲は、想像を絶するものだった。
　特に……CAM実験場と開拓地ホープ。
　無傷で――というわけにはいかなかった。災厄の十三魔・アイゼンハンダーの激しい攻撃を受けた影響で、何れも甚大な被害が生じている。
　しかし、曲がりなりにも歪虚を撤退させることができた――これは紛れもない事実で、結果だけを見れば人類側の勝利、なのだろう。
　大きな犠牲の上の、紙一重の勝利なのかも知れないが。
　ともあれ。この地での活動を再開するためには、大規模な復興作業が必要だった。

●希望のために
「……という訳でですね。皆さんに、開拓地ホープの復興作業をお手伝い戴きたいんです」
　ハンターズソサエティに現れた赤毛の青年。
　オイマト族の一員で、バタルトゥ・オイマト（kz0023） の補佐役であると名乗った彼は、極めて明るい口調でそう切り出した。
「ホープってほぼ壊滅状態なんだっけ……」
「ええ。集会場も、コテージも、皆破壊されたって聞いたわ」
　ため息をつくハンター達。
　ホープは開拓途中であった為、元々そんなに大きくはない――小さな村のような状態だった。
　これから先、開拓を進めて更に大きくしていく予定だったのに、振り出しに戻ってしまった……。
「……確かに、今回の被害は甚大でした。流れた血も少なくはない。でも、いつまでも下を向いてはいられないんです。『俺達は……立ち止まっている暇はない……』って族長も仰ってましたしね」
　急に顔をキリッとさせて、バタルトゥの物真似をした青年に、沈んでいたハンター達もたまらずにぶふーっと噴き出す。
「……お前、面白い奴だな。名前は？」
「あ、申し遅れました。イェルズ・オイマトと申します」
「無口なバタルトゥがこんな子を補佐役にするなんてね……」
「そこはほら。無口だからこそだと思いますよ！」
「……要するにお前、うるさいってことか」
「さすがハンターさん。よく分かってますねぇ」
　万事軽い調子のイェルズに、くすりと笑うハンター達。
　――そうだ。落ち込んでいる暇があるのなら、今困っている人達を助けなくては。
　自分達の力は、その為にあるのだから……。
　破壊しつくされたホープに散乱する瓦礫の撤去。
　コテージ再建に必要な物資の運搬。
　簡易医療施設の設置。
　集会場の再建……。
　やることは沢山ある。
「復興したら、ホープを部族会議の拠点とする話も出てるんです。だから、頑張って復興しないと……皆さんの力を貸してください」
「分かった。まず何から手伝えばいいかな」
「優先すべきは瓦礫の撤去と、簡易医療施設の設置と集会場の再建ですかね。仕事が速く終わったら、皆さんに猪肉をごちそうしますよ！　昨日大物を仕留めたので」
　イェルズの一言に、目がギラリと輝くハンター達。
　馬にニンジン。ハンターに肉。
　彼らは大張り切りで作業に乗り出した。

今回は聖地奪還作戦において破壊された開拓地ホープ復興のお手伝いをお願いします。
瓦礫の撤去と、簡易医療施設の設置と集会場の再建……やることは沢山あります。
勿論、これ以外のお手伝いも大歓迎です。思いついたことを書いてみてくださいね。

また、今回はオイマト族から復興に尽力して下さった皆さんに猪肉の差し入れがあります。
作業の後に皆でバーベキューをしながら疲れを癒しましょう。
飲み物やその他の食材の差し入れも大歓迎ですよ！

■同行者の指定
同行する人がいる場合【同行者のフルネームと番号】を冒頭に記載してください。
例：【同行者】バタルトゥ・オイマト（kz0023）
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。

■ＮＰＣの同行
今回はイェルズがお手伝いとして同行しています。
バタルトゥは大首長選その他の対応に追われており、多忙のため同行できません。

■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。

こんにちは。お世話になっております。猫又です。
今回は【不動】の結果を受けての依頼になります。

残念ながら破壊されてしまったホープですが、ここから新たに再建の道を辿ります。
復興作業の後は、バーベキューというお楽しみもありますし、ご気軽にご参加戴けましたら幸いです。

それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。