ゲスト
(ka0000)
母の日をもう一度!
マスター:星群彩佳

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/05/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/04 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
クラズヘイム王国に住む貴族の娘・ルサリィは、今年で十歳になる。
ルサリィに付き従うのは、メイドで十八歳のフェイト。
二人は屋敷の中庭にあるガゼボの中で、午後のティータイムを過ごしていた。
しかしルサリィの表情はどこか暗く、大好きなアップルティーを飲んでも変わらない。
「……ねえ、フェイト。この間の母の日のことなんだけどね」
「はい、奥様は随分と喜んでいらっしゃいましたね。ルサリィお嬢様から手作りの赤いカーネーションのコサージュをいただいた日から、ずっと身に着けておられますし」
「まあそれはフェイトに手芸を教えてもらったおかげもあるんだけどね。でもわたしの友達はそうじゃないみたい」
ルサリィはつい先日、貴族友達の家に行っておしゃべりを楽しんできた。
「友達に母の日にしたことを聞いたんだけど、みんな『お父様からお金をいただいて、高級品を買って贈った』と言うのよ。まあ悪いとは言わないけれど、なぁんか物足りないと思わない?」
「はあ……。しかし貴族のご子息・ご令嬢ならば、当然のお考えなのでは? どちらかと言えば、手作りの品を贈られたお嬢様の方が貴族として変わっておられるんですよ」
「……ハッキリと言ってくれるわね。でもフェイトのそういうところは気に入っているわ」
「ありがとうございます」
無表情ながらもペコリと頭を下げたフェイトを見て、ルサリィはため息を吐く。
「もっとこう……貴族のお子様達だけの力で、ちゃんとお母様に感謝を伝える方法ってないのかしら?」
「母の日にプレゼントをいただいただけでも、お母様達は喜んでいらっしゃると思いますよ」
フェイトはフルーツパイを切り分け、皿にのせてルサリィの前に置くも、悩む顔つきは変わらず腕を組んで唸っている。
「……でもお父様のお金で、お店で売っている物を買って贈る――というところが引っかかるのよね。お母様の為に自分で何かを作った方が、もっと喜ばれると思うのよ」
「お言葉ですが、貴族の方々はあまりご自分で何かを制作はされないでしょう? 今回はお嬢様が特別だっただけですよ」
「むう……」
確かに貴族のプレゼントとは、高級品を購入して贈ることが普通である。特に贈る相手が大人の場合、手作りよりも店で売られている物の方が喜ばれることがあるのだ。
「ねぇ、一般の家の子供達は母の日に、どんな贈り物をするのかしら?」
「そうですねぇ……。私が聞いた話ですと、カーネーションを贈ったり、料理やお菓子を作ったり、似顔絵を描いたりと様々のようです。庶民の方々は自由に使えるお金の金額は貴族の方々より少ないようですし、贈り物にお金をあまり使わない方法となれば、おのずと『自分で何か作れるもの』をと考えるようですからね」
「ふぅん。でもそっちの方が、心がこもっているようで良いと思うんだけど。わたしのお母様も、いつもよりも喜んでいるように見えたわ」
ルサリィはこれまでは他の貴族の子供達と同じように、金で高級品を買って贈っていた。しかし今回は特に、感動と喜びが強かったように見える。その証拠に今でも母の胸元には、ルサリィの手作りコサージュがあるのだ。
「……ねえ、フェイト。確かハンターの方々の中には、一般の出の人もいるのよね?」
「まあ大半がそうみたいですが……。何を考えていらっしゃるんです?」
顔を上げたルサリィは、ニッと笑う。
「なら依頼をするわ。母の日は過ぎてしまったけれど、改めて母の日をやり直したいの。友達はわたしが声をかけて、この屋敷に来てもらうわ。そこでハンターの方々に、母への手作りの贈り物を教えてほしいの。ハンターならば身分がちゃんと分かっているから、貴族の子供達が集まってもおかしな真似はしないでしょう」
「確かにハンターならば信頼はできますが……。本気ですか?」
「もっちろん! お父様にはわたしからお願いしておくから、フェイトはハンターに依頼をしてきてね。さあ、忙しくなるわよ!」
クラズヘイム王国に住む貴族の娘・ルサリィは、今年で十歳になる。
ルサリィに付き従うのは、メイドで十八歳のフェイト。
二人は屋敷の中庭にあるガゼボの中で、午後のティータイムを過ごしていた。
しかしルサリィの表情はどこか暗く、大好きなアップルティーを飲んでも変わらない。
「……ねえ、フェイト。この間の母の日のことなんだけどね」
「はい、奥様は随分と喜んでいらっしゃいましたね。ルサリィお嬢様から手作りの赤いカーネーションのコサージュをいただいた日から、ずっと身に着けておられますし」
「まあそれはフェイトに手芸を教えてもらったおかげもあるんだけどね。でもわたしの友達はそうじゃないみたい」
ルサリィはつい先日、貴族友達の家に行っておしゃべりを楽しんできた。
「友達に母の日にしたことを聞いたんだけど、みんな『お父様からお金をいただいて、高級品を買って贈った』と言うのよ。まあ悪いとは言わないけれど、なぁんか物足りないと思わない?」
「はあ……。しかし貴族のご子息・ご令嬢ならば、当然のお考えなのでは? どちらかと言えば、手作りの品を贈られたお嬢様の方が貴族として変わっておられるんですよ」
「……ハッキリと言ってくれるわね。でもフェイトのそういうところは気に入っているわ」
「ありがとうございます」
無表情ながらもペコリと頭を下げたフェイトを見て、ルサリィはため息を吐く。
「もっとこう……貴族のお子様達だけの力で、ちゃんとお母様に感謝を伝える方法ってないのかしら?」
「母の日にプレゼントをいただいただけでも、お母様達は喜んでいらっしゃると思いますよ」
フェイトはフルーツパイを切り分け、皿にのせてルサリィの前に置くも、悩む顔つきは変わらず腕を組んで唸っている。
「……でもお父様のお金で、お店で売っている物を買って贈る――というところが引っかかるのよね。お母様の為に自分で何かを作った方が、もっと喜ばれると思うのよ」
「お言葉ですが、貴族の方々はあまりご自分で何かを制作はされないでしょう? 今回はお嬢様が特別だっただけですよ」
「むう……」
確かに貴族のプレゼントとは、高級品を購入して贈ることが普通である。特に贈る相手が大人の場合、手作りよりも店で売られている物の方が喜ばれることがあるのだ。
「ねぇ、一般の家の子供達は母の日に、どんな贈り物をするのかしら?」
「そうですねぇ……。私が聞いた話ですと、カーネーションを贈ったり、料理やお菓子を作ったり、似顔絵を描いたりと様々のようです。庶民の方々は自由に使えるお金の金額は貴族の方々より少ないようですし、贈り物にお金をあまり使わない方法となれば、おのずと『自分で何か作れるもの』をと考えるようですからね」
「ふぅん。でもそっちの方が、心がこもっているようで良いと思うんだけど。わたしのお母様も、いつもよりも喜んでいるように見えたわ」
ルサリィはこれまでは他の貴族の子供達と同じように、金で高級品を買って贈っていた。しかし今回は特に、感動と喜びが強かったように見える。その証拠に今でも母の胸元には、ルサリィの手作りコサージュがあるのだ。
「……ねえ、フェイト。確かハンターの方々の中には、一般の出の人もいるのよね?」
「まあ大半がそうみたいですが……。何を考えていらっしゃるんです?」
顔を上げたルサリィは、ニッと笑う。
「なら依頼をするわ。母の日は過ぎてしまったけれど、改めて母の日をやり直したいの。友達はわたしが声をかけて、この屋敷に来てもらうわ。そこでハンターの方々に、母への手作りの贈り物を教えてほしいの。ハンターならば身分がちゃんと分かっているから、貴族の子供達が集まってもおかしな真似はしないでしょう」
「確かにハンターならば信頼はできますが……。本気ですか?」
「もっちろん! お父様にはわたしからお願いしておくから、フェイトはハンターに依頼をしてきてね。さあ、忙しくなるわよ!」
解説
<目的>
貴族の子供達に、母親に贈る手作りのプレゼントの作り方を教えてあげてください。
場所はルサリィの屋敷で、調理室や応接室などどの部屋を使ってもらっても構いません。
材料は全部ルサリィの方で用意しますので、必要な物は仰ってください。
○貴族の子供達について
ルサリィを含め、男女合わせて八人になります。年齢は上が十二歳から、下は八歳まで。
女の子達の方は教育の一つとして手芸を習っていますので、ある程度の腕はあります。
貴族の子供達ですが、素直で明るい性格のコが多いです。ちゃんと教えれば、真剣に取り組んでくれます。
○制作するプレゼントについて
各々お好きに決めてくださって構いませんが、相手が子供であることは忘れないようにお願いします。貴族の子供でも作れるような贈り物にしてください。
オープニングにも書きましたが、料理やお菓子を作ったり、カーネーションのコサージュを作ったりと、いろいろなことを教えてあげてください。
また最後には子供達の母親に屋敷まで迎えに来てもらった時に、サプライズでプレゼントを贈ることを予定しています。
母親達を驚き喜ばせるような贈り物にしてあげてくださいね。
貴族の子供達に、母親に贈る手作りのプレゼントの作り方を教えてあげてください。
場所はルサリィの屋敷で、調理室や応接室などどの部屋を使ってもらっても構いません。
材料は全部ルサリィの方で用意しますので、必要な物は仰ってください。
○貴族の子供達について
ルサリィを含め、男女合わせて八人になります。年齢は上が十二歳から、下は八歳まで。
女の子達の方は教育の一つとして手芸を習っていますので、ある程度の腕はあります。
貴族の子供達ですが、素直で明るい性格のコが多いです。ちゃんと教えれば、真剣に取り組んでくれます。
○制作するプレゼントについて
各々お好きに決めてくださって構いませんが、相手が子供であることは忘れないようにお願いします。貴族の子供でも作れるような贈り物にしてください。
オープニングにも書きましたが、料理やお菓子を作ったり、カーネーションのコサージュを作ったりと、いろいろなことを教えてあげてください。
また最後には子供達の母親に屋敷まで迎えに来てもらった時に、サプライズでプレゼントを贈ることを予定しています。
母親達を驚き喜ばせるような贈り物にしてあげてくださいね。
マスターより
今年の母の日は過ぎてしまいましたが、とりあえず五月中ならギリギリセーフかと……(汗ダラダラ)。
もしかしたらレギュラー化するかもしれない新キャラ・ルサリィとフェイトが登場しました!
貴族ながらも好奇心旺盛なルサリィと、どこか謎めいたフェイトがこれからも登場するかもしれませんが、とりあえず二人が初登場したこのシナリオを成功させてください。
もしかしたらレギュラー化するかもしれない新キャラ・ルサリィとフェイトが登場しました!
貴族ながらも好奇心旺盛なルサリィと、どこか謎めいたフェイトがこれからも登場するかもしれませんが、とりあえず二人が初登場したこのシナリオを成功させてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/04 21:00
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】ルサリィさんのお屋敷 咲魔 詩乃(ka4990) 人間(リアルブルー)|16才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/05/26 18:13:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/26 13:02:58 |