ゲスト
(ka0000)
【夜煌】湯に咲く毒花
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/19 19:00
オープニング
●この世の天国
要塞『ノアーラ・クンタウ』から見える辺境の光景は、時に幻想的な光景となる。
北を見れば連なる雪山。
その岩肌を彩る雪を夕暮れの太陽が照らし、オレンジ色へと染め上げる。
澄んだ空気が見る者を包み込み、別の世界へ誘われたかのような錯覚を起こさせる。
――そして。
このノアーラ・クンタウに新たなる名所が誕生する。
辺境ドワーフのカペラがマテリアル鉱山の新規開拓中に発見した温泉脈を、入浴可能な温泉地へと整備したのだ。
その温泉地の名は『テミス』。
怠惰との戦いをテミスで癒そうと、多くのハンターや各国の兵士が入浴にやってくる。
さらにハンター達の要望を受けて、温泉をポンプで引き上げて辺境の地を山から眺める事のできる露天風呂を公開。この露天風呂が大ヒット、更なる温泉客を呼び込む結果となり、西方世界に温泉の名が轟いた。
ドワーフも入浴料を徴収できて、みんながハッピー。
この時は、誰もがそう思っていた。
そう、あの事件が起こるまでは……。
●パルム変異事件
「きゃああああ!」
「皆、逃げてーーーっ!」
女湯から響く女性客達の悲鳴。
その後ろから、怪しい笑みを浮かべるパルム達が迫り来る。
その頭の傘の色は赤ではなく紫。
パルム達の目線は、女性客の胸や臀部に注がれていて……その熱視線は中年のオッサンが放つネットリとしたそれに近い。ふと横を見れば、機敏な動きで女性客に飛び掛り、『ウェヘヘヘヘ』とか妙な笑い声をあげつつ豊かな胸を揉みしだいでいるパルムまでおり……。
――突如訪れたこの地獄こそが、『パルムの異変事件』である。
あの可愛らしいパルムが、客に対し中年オッサン顔負けのセクハラを繰り広げたのだ。
オッサンパルム――通称『毒パルム』の登場で、当然ながら女性客が激減。今や、テミスは一部の愛好者とマニア以外の利用客は皆無。このままでは温泉を閉鎖する他ない所まで追い込まれていた。
情報によれば、毒パルムを捕まえて温泉の成分が抜けるまで乾かせば元に戻るようだ。だが、何処からやってきたのか露天温泉には多数のパルムが占拠している状態で……。
――この未曾有の事態に、ハンター達が呼び出されるまでそう時間はかからなかった。
●
今回の毒パルムであるが、「毒性」は様々である事をカペラで把握した。
その中のとあるケースにカペラは頭を悩ませている。
女湯で女性の胸や尻を触るケースもあるが、カペラが直面しているのは男湯。
カペラは年頃の娘であるが、男の裸を見てもあまり恥じらいは見せない。
自身が所属するドワーフ工房の熱源を扱う工房では当たり前のように男共は上半身裸になって汗だくになって仕事をしているので、いちいち恥らっていたら仕事にならないから。
今彼女の視界にいるのは温泉に浸かり、鉱泉の成分を吸った毒パルムと化した存在。
何か悪さをしようとしているわけではなく、集団でのんびり湯に浸かっている。
カペラの姿に気づいた一体のパルムはため息混じりに彼女の方を見やり、すぐに視線を外す。
「なぁんだ、小娘? つまらないわ」
毒パルムはそう言っているような気がした。
多分。
「さっさと湯から上がって」
カペラの言葉に毒パルム達は知らんぷり。
しかも、その仕草は女らしく艶っぽい。パルムのくせに。
この毒パルム達は女性の身体を見ても何も反応しなかったのだ。何故か、男湯に居座っている。
「こっちは商売してるのよ。お客さん寄り付かないじゃない」
更に問い詰めるカペラであるが、無視されている。
「カペラさぁーん」
呼ばれたカペラが振り向けば、父ヨアキム(kz0011)の側近であるキュジィ・アビトゥーア(kz0078)が爽やかに駆けて来た。
「キュジィ、どうしたの?」
「大丈夫かと気になって」
流石は敏腕執事、キュジィ。主の娘までにも見事な気遣いを見せてくれるとカペラは内心誉める。
彼はとても気遣いがよく、稀にドワーフ工房に現れては女性技師達の心を鷲掴みにしてアイドル状態だ。
「素晴らしいわ、給仕……」
「僕はキュジィで……」
キュジィのいつもの返しが途中で止まる。
現時点、カペラはキュジィと向き合っており、毒パルム達に背を向けている状態。
キュジィの表情と背後の様子がおかしい事に気づいた。
「なに、あのこ」
「やだ、なんかぁ、かわいい」
「あたし、渋いのがいいな」
何かパルムたちがそう言っているかのような気がするし、ざわめいているというか、色めいているような気もする。
「どうしたのでしょうか……」
キュジィが呟けば、湯煙の向こうからパルムにしては大柄な毒パルムがにじり寄ってきた。
紫よりもなお黒い傘の下に隠れた瞳は切れ長のように細く悪い。
ゆったりとキュジィの方へ見やると、温泉から出ずに上体を艶かしく傾ける。
「一緒に……どぉ?」
何だかそんな風に誘っているかのようだ。
「えええええ! ちょ、キュジィ! 離れたほうがいい!」
「は、はいいいい!!!」
カペラはキュジィの襟首を掴み、逃走した。
男が好きな毒パルムもいるようだ。
要塞『ノアーラ・クンタウ』から見える辺境の光景は、時に幻想的な光景となる。
北を見れば連なる雪山。
その岩肌を彩る雪を夕暮れの太陽が照らし、オレンジ色へと染め上げる。
澄んだ空気が見る者を包み込み、別の世界へ誘われたかのような錯覚を起こさせる。
――そして。
このノアーラ・クンタウに新たなる名所が誕生する。
辺境ドワーフのカペラがマテリアル鉱山の新規開拓中に発見した温泉脈を、入浴可能な温泉地へと整備したのだ。
その温泉地の名は『テミス』。
怠惰との戦いをテミスで癒そうと、多くのハンターや各国の兵士が入浴にやってくる。
さらにハンター達の要望を受けて、温泉をポンプで引き上げて辺境の地を山から眺める事のできる露天風呂を公開。この露天風呂が大ヒット、更なる温泉客を呼び込む結果となり、西方世界に温泉の名が轟いた。
ドワーフも入浴料を徴収できて、みんながハッピー。
この時は、誰もがそう思っていた。
そう、あの事件が起こるまでは……。
●パルム変異事件
「きゃああああ!」
「皆、逃げてーーーっ!」
女湯から響く女性客達の悲鳴。
その後ろから、怪しい笑みを浮かべるパルム達が迫り来る。
その頭の傘の色は赤ではなく紫。
パルム達の目線は、女性客の胸や臀部に注がれていて……その熱視線は中年のオッサンが放つネットリとしたそれに近い。ふと横を見れば、機敏な動きで女性客に飛び掛り、『ウェヘヘヘヘ』とか妙な笑い声をあげつつ豊かな胸を揉みしだいでいるパルムまでおり……。
――突如訪れたこの地獄こそが、『パルムの異変事件』である。
あの可愛らしいパルムが、客に対し中年オッサン顔負けのセクハラを繰り広げたのだ。
オッサンパルム――通称『毒パルム』の登場で、当然ながら女性客が激減。今や、テミスは一部の愛好者とマニア以外の利用客は皆無。このままでは温泉を閉鎖する他ない所まで追い込まれていた。
情報によれば、毒パルムを捕まえて温泉の成分が抜けるまで乾かせば元に戻るようだ。だが、何処からやってきたのか露天温泉には多数のパルムが占拠している状態で……。
――この未曾有の事態に、ハンター達が呼び出されるまでそう時間はかからなかった。
●
今回の毒パルムであるが、「毒性」は様々である事をカペラで把握した。
その中のとあるケースにカペラは頭を悩ませている。
女湯で女性の胸や尻を触るケースもあるが、カペラが直面しているのは男湯。
カペラは年頃の娘であるが、男の裸を見てもあまり恥じらいは見せない。
自身が所属するドワーフ工房の熱源を扱う工房では当たり前のように男共は上半身裸になって汗だくになって仕事をしているので、いちいち恥らっていたら仕事にならないから。
今彼女の視界にいるのは温泉に浸かり、鉱泉の成分を吸った毒パルムと化した存在。
何か悪さをしようとしているわけではなく、集団でのんびり湯に浸かっている。
カペラの姿に気づいた一体のパルムはため息混じりに彼女の方を見やり、すぐに視線を外す。
「なぁんだ、小娘? つまらないわ」
毒パルムはそう言っているような気がした。
多分。
「さっさと湯から上がって」
カペラの言葉に毒パルム達は知らんぷり。
しかも、その仕草は女らしく艶っぽい。パルムのくせに。
この毒パルム達は女性の身体を見ても何も反応しなかったのだ。何故か、男湯に居座っている。
「こっちは商売してるのよ。お客さん寄り付かないじゃない」
更に問い詰めるカペラであるが、無視されている。
「カペラさぁーん」
呼ばれたカペラが振り向けば、父ヨアキム(kz0011)の側近であるキュジィ・アビトゥーア(kz0078)が爽やかに駆けて来た。
「キュジィ、どうしたの?」
「大丈夫かと気になって」
流石は敏腕執事、キュジィ。主の娘までにも見事な気遣いを見せてくれるとカペラは内心誉める。
彼はとても気遣いがよく、稀にドワーフ工房に現れては女性技師達の心を鷲掴みにしてアイドル状態だ。
「素晴らしいわ、給仕……」
「僕はキュジィで……」
キュジィのいつもの返しが途中で止まる。
現時点、カペラはキュジィと向き合っており、毒パルム達に背を向けている状態。
キュジィの表情と背後の様子がおかしい事に気づいた。
「なに、あのこ」
「やだ、なんかぁ、かわいい」
「あたし、渋いのがいいな」
何かパルムたちがそう言っているかのような気がするし、ざわめいているというか、色めいているような気もする。
「どうしたのでしょうか……」
キュジィが呟けば、湯煙の向こうからパルムにしては大柄な毒パルムがにじり寄ってきた。
紫よりもなお黒い傘の下に隠れた瞳は切れ長のように細く悪い。
ゆったりとキュジィの方へ見やると、温泉から出ずに上体を艶かしく傾ける。
「一緒に……どぉ?」
何だかそんな風に誘っているかのようだ。
「えええええ! ちょ、キュジィ! 離れたほうがいい!」
「は、はいいいい!!!」
カペラはキュジィの襟首を掴み、逃走した。
男が好きな毒パルムもいるようだ。
解説
解説
※パルムは喋れません。OP、リプレイ内のパルムの言葉は身振りによる表現となります
依頼内容
オネェ種毒パルムの排除
現状、浴場がオネェバーと化してます。
皆さまは上手い事毒パルムを排除してください。
この浴場にいるパルムはいわゆるオネェ種。
お触りをするのは男性のみです。
色んなオネェパルムがいるようで、恋愛相談に乗ってくれるパルムもいた模様。
恋愛に頭を抱えている方は注意かもしれません。
力に頼ろうとすると、パルムの反撃に逢うかもしれません。
お気をつけて。
大柄の毒パルムがボスのようです。
気遣いのいい人、懐が広い人が好きな模様。
殿方注意されたし。
毒パルムは温泉から出して干せば元のパルムに戻ります。
干す為のロープ等必要なものはこちらで用意致します。
※パルムは喋れません。OP、リプレイ内のパルムの言葉は身振りによる表現となります
依頼内容
オネェ種毒パルムの排除
現状、浴場がオネェバーと化してます。
皆さまは上手い事毒パルムを排除してください。
この浴場にいるパルムはいわゆるオネェ種。
お触りをするのは男性のみです。
色んなオネェパルムがいるようで、恋愛相談に乗ってくれるパルムもいた模様。
恋愛に頭を抱えている方は注意かもしれません。
力に頼ろうとすると、パルムの反撃に逢うかもしれません。
お気をつけて。
大柄の毒パルムがボスのようです。
気遣いのいい人、懐が広い人が好きな模様。
殿方注意されたし。
毒パルムは温泉から出して干せば元のパルムに戻ります。
干す為のロープ等必要なものはこちらで用意致します。
マスターより
お世話になります。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回は「猫又案件」鷹羽ばーじょんとなります。
お色気シナリオはとりるMS、猫又MSにお任せしております。
鷹羽は純真無垢担当です。(真顔)
皆様のご参加、お待ちしております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回は「猫又案件」鷹羽ばーじょんとなります。
お色気シナリオはとりるMS、猫又MSにお任せしております。
鷹羽は純真無垢担当です。(真顔)
皆様のご参加、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/06/17 06:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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オネェ種毒パルム殲滅作戦相談卓 ラティナ・スランザール(ka3839) ドワーフ|19才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/08 22:09:49 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/07 01:09:39 |