ゲスト
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【春郷祭】採光花の観賞と命名
マスター:村井朋靖

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/03 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
今回のジェオルジ村長祭で大々的にお披露目されるのは、前領主で農業研究家のルーベン・ジェオルジが発見した不思議な花、その名も「採光花」。
これは昼に溜めた光を、夜に発光させる花であり。切花にしても光り、周囲をほのかに照らす。見た目はデージーで、色は多種。そのぼんやりとした光はとても幻想的だ。ルーベンはこの花を激しい戦いに晒された辺境に贈ることを決めている。
この植物もまた、おにぎり草「まめし」に続いて、ルーベンが手がけた傑作という立場は揺るがしようのない事実だ。
しかし、一家の女性陣はひとつだけクレームをつける。まぁ、だいたい察しはついていると思うが……
「なぜだ! なぜ、そんなに嫌がる!」
家族が集う食卓で、半年前とまったく同じセリフをのたまうルーベンは、妻・バルバラと娘・ルイーザに訴えかける。
「採光花でいいじゃないか! サイコーじゃないか!」
「あなた、口が酸っぱくなるほど言ってますけど……つくづく名付けに向いてませんわ」
「お母様の言う通り。採光花っていう名前は端的に本質を捉えてるんだけど、ちょっとセンスがないのよね……」
要するに「ダサい」と口を揃える二人。なお、今回もセストは何も言わずに、黙々と食事を続けている。
また自分の味方をしてくれない息子を横目で見ながら、ルーベンは無駄な熱弁を振るう。
「ならば、どうする。私の採光花は、もうすぐ鑑賞会でお披露目するんだぞ!」
「ああ、採光花は仮称よ。あなたが何度叫んでも、正式名称にはしませんから」
「ぐぬぬ……!」
農業研究にかけては右に出る者はいないルーベンも、ひとたび家庭に戻ればただのダメ親父である。
「お父様、今回も鑑賞会に参加された方に命名してもらおうと考えてるの」
ルイーザはそう切り出した。
今回の祭も盛り上がっている背景には、前回以上にハンターの活躍がある。そんな彼らに命名をお願いすれば、農耕推進地域ジェオルジとしても最大のPRとなる。この祭に協力する他の都市に華を持たせるのもいいが、ここは我等が領地。積極的に動かない理由などないわけで。
「姉上らしいご提案ですね。僕は賛成です」
最近は領主らしく、ハンターとも付き合っているセストも賛成。バルバラは……もはや説明するまでもない。
「ということで、鑑賞会にお越しのハンターさんに命名をお願いする手はずを、すでに整えてあります」
そこまで聞いたルーベンは「それじゃあ、もうラウロ師に手配を済ませているのか?」と聞くと、妻は「察しのいいことで」と微笑んだ。
「とはいえ、あなたの辺境への思いは私の知るところでもあります。ですから、今回は採光花の呼び名を考えていただくことにしました」
半年前の村長祭では「おにぎり草」というネーミングが複数のハンターから支持を受け、結果的に命名された名前に残った経緯がある。なので、今回は「採光花」というネーミングは最初から残す形で命名の募集を行うことにしたのだ。
「これで、お父様の顔も立つでしょ?」
「ま、まぁ、それならいい……かもしれんがだなぁ」
「じゃあ、万事オッケーということで」
ルイーザが一方的に話を打ち切ると、母と弟も「うんうん」と頷く。ルーベンはどこか腑に落ちない表情を浮かべてはいたが、そのうちに諦めて食事を口に頬張るのだった。
●
数日後。鑑賞会の会場に、審査員を務める自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータ(kz0022)がやってきた。
「いやはや、この度も名誉ある任務をお任せくださいまして、お礼の申し上げようもございません」
この言い方から察するに、どうやら報酬の話はまとまっているらしい。領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)は、ラウロと母の表情を見て察した。
「ほほぉ、これが採光花……今は昼なので、光を集めている状態なのですかな?」
「ええ、夕暮れを過ぎると徐々に発光します。とはいえ、遠くを見通す程の光量は発しません。周囲をぼんやりと照らす程度です」
セストがそう説明すると、ラウロは「なるほど」と顎に手をやる。
「ルーベン殿が辺境にこの花を贈りたいと思う気持ち、なんとなくわかる気がしますな」
「父は辺境での農業研究も進めてますから。おにぎり草「まめし」もそうです。今回は特にその気持ちが強いようです」
すでに領主の自覚はどこかその辺に放り捨てたはずのルーベンだが、今回は「村長祭を延期させたのは私の一存だ」と公言するなど、強い気持ちで挑んでいることは誰の目にも明らかだ。だから、家族もその珍しい心意気に応えようとしている。
「とはいえ、花の観賞だけでは退屈するかもしれませんので、お料理などを準備させていただきますわ。前回お披露目したおにぎり草「まめし」もたくさん準備しております」
「戦いに明け暮れたハンターの皆さんにとって、安息の一日になるといいですな」
ラウロはそう言って、採光花を見た。今のハンターに必要なのは、もしかしたら花を愛でる時間や余裕なのかもしれない。
かくして、「採光花」の観賞会と命名パーティーが、領主の土地で盛大に開催される運びとなった。
今回の開催は夜。採光花がほのかに輝くテーブルを囲み、皆で賑やかな一時を過ごしてみませんか?
●
今回のジェオルジ村長祭で大々的にお披露目されるのは、前領主で農業研究家のルーベン・ジェオルジが発見した不思議な花、その名も「採光花」。
これは昼に溜めた光を、夜に発光させる花であり。切花にしても光り、周囲をほのかに照らす。見た目はデージーで、色は多種。そのぼんやりとした光はとても幻想的だ。ルーベンはこの花を激しい戦いに晒された辺境に贈ることを決めている。
この植物もまた、おにぎり草「まめし」に続いて、ルーベンが手がけた傑作という立場は揺るがしようのない事実だ。
しかし、一家の女性陣はひとつだけクレームをつける。まぁ、だいたい察しはついていると思うが……
「なぜだ! なぜ、そんなに嫌がる!」
家族が集う食卓で、半年前とまったく同じセリフをのたまうルーベンは、妻・バルバラと娘・ルイーザに訴えかける。
「採光花でいいじゃないか! サイコーじゃないか!」
「あなた、口が酸っぱくなるほど言ってますけど……つくづく名付けに向いてませんわ」
「お母様の言う通り。採光花っていう名前は端的に本質を捉えてるんだけど、ちょっとセンスがないのよね……」
要するに「ダサい」と口を揃える二人。なお、今回もセストは何も言わずに、黙々と食事を続けている。
また自分の味方をしてくれない息子を横目で見ながら、ルーベンは無駄な熱弁を振るう。
「ならば、どうする。私の採光花は、もうすぐ鑑賞会でお披露目するんだぞ!」
「ああ、採光花は仮称よ。あなたが何度叫んでも、正式名称にはしませんから」
「ぐぬぬ……!」
農業研究にかけては右に出る者はいないルーベンも、ひとたび家庭に戻ればただのダメ親父である。
「お父様、今回も鑑賞会に参加された方に命名してもらおうと考えてるの」
ルイーザはそう切り出した。
今回の祭も盛り上がっている背景には、前回以上にハンターの活躍がある。そんな彼らに命名をお願いすれば、農耕推進地域ジェオルジとしても最大のPRとなる。この祭に協力する他の都市に華を持たせるのもいいが、ここは我等が領地。積極的に動かない理由などないわけで。
「姉上らしいご提案ですね。僕は賛成です」
最近は領主らしく、ハンターとも付き合っているセストも賛成。バルバラは……もはや説明するまでもない。
「ということで、鑑賞会にお越しのハンターさんに命名をお願いする手はずを、すでに整えてあります」
そこまで聞いたルーベンは「それじゃあ、もうラウロ師に手配を済ませているのか?」と聞くと、妻は「察しのいいことで」と微笑んだ。
「とはいえ、あなたの辺境への思いは私の知るところでもあります。ですから、今回は採光花の呼び名を考えていただくことにしました」
半年前の村長祭では「おにぎり草」というネーミングが複数のハンターから支持を受け、結果的に命名された名前に残った経緯がある。なので、今回は「採光花」というネーミングは最初から残す形で命名の募集を行うことにしたのだ。
「これで、お父様の顔も立つでしょ?」
「ま、まぁ、それならいい……かもしれんがだなぁ」
「じゃあ、万事オッケーということで」
ルイーザが一方的に話を打ち切ると、母と弟も「うんうん」と頷く。ルーベンはどこか腑に落ちない表情を浮かべてはいたが、そのうちに諦めて食事を口に頬張るのだった。
●
数日後。鑑賞会の会場に、審査員を務める自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータ(kz0022)がやってきた。
「いやはや、この度も名誉ある任務をお任せくださいまして、お礼の申し上げようもございません」
この言い方から察するに、どうやら報酬の話はまとまっているらしい。領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)は、ラウロと母の表情を見て察した。
「ほほぉ、これが採光花……今は昼なので、光を集めている状態なのですかな?」
「ええ、夕暮れを過ぎると徐々に発光します。とはいえ、遠くを見通す程の光量は発しません。周囲をぼんやりと照らす程度です」
セストがそう説明すると、ラウロは「なるほど」と顎に手をやる。
「ルーベン殿が辺境にこの花を贈りたいと思う気持ち、なんとなくわかる気がしますな」
「父は辺境での農業研究も進めてますから。おにぎり草「まめし」もそうです。今回は特にその気持ちが強いようです」
すでに領主の自覚はどこかその辺に放り捨てたはずのルーベンだが、今回は「村長祭を延期させたのは私の一存だ」と公言するなど、強い気持ちで挑んでいることは誰の目にも明らかだ。だから、家族もその珍しい心意気に応えようとしている。
「とはいえ、花の観賞だけでは退屈するかもしれませんので、お料理などを準備させていただきますわ。前回お披露目したおにぎり草「まめし」もたくさん準備しております」
「戦いに明け暮れたハンターの皆さんにとって、安息の一日になるといいですな」
ラウロはそう言って、採光花を見た。今のハンターに必要なのは、もしかしたら花を愛でる時間や余裕なのかもしれない。
かくして、「採光花」の観賞会と命名パーティーが、領主の土地で盛大に開催される運びとなった。
今回の開催は夜。採光花がほのかに輝くテーブルを囲み、皆で賑やかな一時を過ごしてみませんか?
解説
●依頼の目的
新種の花「採光花」の観賞し、ナイスな命名案を提示すること。
●依頼の内容
「採光花」の観賞会です。パーティーですので、お食事などもついてきます。
主催はジェオルジ一族で、おにぎり草「まめし」の他、さまざまな料理が並びますが、
メインは「採光花」の観賞なので、テーブルの中央にある花も見てください!
採光花は、昼に溜めた光を、夜に発光させる不思議な花。
切花でも光り、周囲をほのかに照らします。見た目はデージーで、色は多種です。
今回は、「採光花」の命名をお願いします。
こちらは【希望する名称】という形式で、プレイングに明記してください。
なお、採用される際は【採光花「○○」】という形で表記されます。
また、採用の際はアイテムの説明欄にPC名を掲載されます。
命名については、相談掲示板で事前に公開していただいても構いません。
また、他の方の名称を支持する場合は、【希望する名称】の明記してください。
命名は票数が多いものを優先して検討し、最終的にラウロが発表します。
ただし、最大得票の名称が採用されるとは限りません。
●おにぎり草「まめし」
蔓性植物の一種で、見た目は「大きな豆」。サヤは20センチ程度。
サヤの中に、おにぎりの素となる白い実が2~3個入っているので、
サヤごと煮たり焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。
しかもこの植物、つぼみの中に食材を入れることで白い実に味付けができる。
カレーを入れればカレー味、梅干を入れれば梅味となり、サヤと実も食材と同じ色に変化する。
●イベシナの登場人物
農業研究家で元領主のルーベン、領主の補佐役であるバルバラ、
派手な服装が大好きなルイーザ、現領主のセストのジェオルジ一族に加え、
自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータが登場します。
●その他の補足
・イベシナの質問は、ラウロ・デ・セータ(kz0022)がお答えします。
新種の花「採光花」の観賞し、ナイスな命名案を提示すること。
●依頼の内容
「採光花」の観賞会です。パーティーですので、お食事などもついてきます。
主催はジェオルジ一族で、おにぎり草「まめし」の他、さまざまな料理が並びますが、
メインは「採光花」の観賞なので、テーブルの中央にある花も見てください!
採光花は、昼に溜めた光を、夜に発光させる不思議な花。
切花でも光り、周囲をほのかに照らします。見た目はデージーで、色は多種です。
今回は、「採光花」の命名をお願いします。
こちらは【希望する名称】という形式で、プレイングに明記してください。
なお、採用される際は【採光花「○○」】という形で表記されます。
また、採用の際はアイテムの説明欄にPC名を掲載されます。
命名については、相談掲示板で事前に公開していただいても構いません。
また、他の方の名称を支持する場合は、【希望する名称】の明記してください。
命名は票数が多いものを優先して検討し、最終的にラウロが発表します。
ただし、最大得票の名称が採用されるとは限りません。
●おにぎり草「まめし」
蔓性植物の一種で、見た目は「大きな豆」。サヤは20センチ程度。
サヤの中に、おにぎりの素となる白い実が2~3個入っているので、
サヤごと煮たり焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。
しかもこの植物、つぼみの中に食材を入れることで白い実に味付けができる。
カレーを入れればカレー味、梅干を入れれば梅味となり、サヤと実も食材と同じ色に変化する。
●イベシナの登場人物
農業研究家で元領主のルーベン、領主の補佐役であるバルバラ、
派手な服装が大好きなルイーザ、現領主のセストのジェオルジ一族に加え、
自由都市評議会の議長、ラウロ・デ・セータが登場します。
●その他の補足
・イベシナの質問は、ラウロ・デ・セータ(kz0022)がお答えします。
マスターより
こんにちは、村井朋靖(むらい・ともやす)です。ようこそ、クリムゾンウェストへ!
今回は戦勝記念祭の【春郷祭】に関わるイベントシナリオをお届けします。
連動ページのイラストに描かれた光る花は、実はこれ全部「採光花」なんです。
ね、【春郷祭】のイラストにいっぱい描いてありますよね? これです、これ!
ただ、名称がまたまた残念(?)なので、ぜひハンターさんのお知恵を拝借したいのです。
今回もタダ飯が食べられるので、お仲間やお友達と一緒に楽しくご参加ください!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。
また、プレイングは仮で申請しておくと安心ですよ! 今回はよろしくお願いします!
今回は戦勝記念祭の【春郷祭】に関わるイベントシナリオをお届けします。
連動ページのイラストに描かれた光る花は、実はこれ全部「採光花」なんです。
ね、【春郷祭】のイラストにいっぱい描いてありますよね? これです、これ!
ただ、名称がまたまた残念(?)なので、ぜひハンターさんのお知恵を拝借したいのです。
今回もタダ飯が食べられるので、お仲間やお友達と一緒に楽しくご参加ください!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。
また、プレイングは仮で申請しておくと安心ですよ! 今回はよろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/14 00:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/24 00:04:56 |
|
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観賞会待合室 イルム=ローレ・エーレ(ka5113) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/22 21:06:58 |