ゲスト
(ka0000)
【燭光】死者の砲弾
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/22 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/31 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
「その程度か! ヒンメルリッターの兵長殿!」
ブルーネンフーフ上空。当地に更なる混乱をもたらすためにゾンビを輸送してきた量産型剣機が数騎。そのうち1体を駆るフリッツ・バウアーと1騎のグリフォンライダー……兵長オットー・アルトリンゲンが激しい空戦を繰り広げていた。といっても、旗色はオットーの方が悪そうだ。
「ほら、脇が甘いぞ!」
「……うおっ!?」
言うが早いか、フリッツの鞭がオットーの胴に纏わりつき……そのまま空中に放り投げられる。
主を空中に投げ飛ばされたグリフォンは慌ててその姿を追いかけ、背中でなんとかキャッチする。
「サンキュー! しかし……くそ、遊ばれてんな」
以前の戦闘でもオットーはフリッツと遭遇しているが、その時は師団長の指示で戦うことは出来なかった。今なら師団長が戦わせなかった、その理由も分かる。
「貴様らの十八番である空戦でもこの様だ。悔しかろう」
「くそ……言ってくれるぜ」
だが、押されているのは事実なので言い返しようもない。
(まじぃな……俺でもこの様じゃ誰が援護に来ても状況は変わらないだろうな)
「これは……死んだかな……?」
そうオットーが呟いたとき、視界の端に一つの影が映った。
「これで分かっただろう。貴様らは俺の足元にも……!」
及ばない、と続くはずだったのだろう。だが、フリッツがその言葉を言い終わることは無かった。フリッツの側頭部に……脚甲がめり込んでいたからだ。オットーとの戦闘に集中していたからか、それとも慢心していたのか。フリッツは援軍の接近に気づいていなかったようだ。そのまま剣機の背から蹴り落とされる。
「我が名は双撃の以下略! 久しぶりだなフリッツ!」
蹴りを入れたのは第5師団長、ロルフ・シュトライトだ。斜め上方から剣機に向かってグリフォンを急降下させて加速をつけ、然る後にその背から飛び出し突っ込んだのだ。
「……でも空中でそれやるか!? 頭おかしいだろ!」
思わずオットーは声を上げる。グリフォンライダーは基本的に命綱の類は付けない。当然フリッツと共にロルフも空中に投げ出される。
すぐさまフリッツは鞭を振るい、剣機の足を狙う。巻きつかせて地上への落下を防ぐつもりだ。
「悪いけど、そうはいかない」
ロルフは落下しながら狙いをつけ、剣を投擲。鞭は剣機の足との線上に割り込んだ剣の方に絡みついてしまう。すぐにもう一方の鞭を振ろうとするが、そうはさせまいとロルフが機導砲を撃ち込み牽制する。
「……くそ!」
苦し紛れにフリッツは手を返し、鞭で絡めとった剣を投げ返す。だが、ロルフは落下しながらも冷静にそれを受け止める。
「返してくれて礼を言うよ。それでは、御機嫌よう」
同時に、フリッツとロルフの距離が一気に広がる。見るといつのまにやら追いついてきたグリフォンが足でロルフの腕を掴んでいる。一方、フリッツの方はただ落ちていくだけだ。
その様子を見て、ロルフはホッと息を吐きグリフォンの背に跨りなおす。
「団長!」
「オットー。遅くなって悪かったね」
「それはいいんだけどよ……落ちたらどうする気だったんだ!?」
「いや、落ちないよ? 僕は」
「はぁ!?」
「こいつがいるからね」
そう言ってロルフはグリフォンの背をポンポンと叩いた。
ロルフはグリフォンを全面的に信頼しているのだろう。だからあんな無茶を平然と出来る。
(……これが、兵長と団長の差って奴なのかね)
オットーはそれほどの信頼をグリフォンには預けられない。だから自分と団長の空戦能力に差が出来る。彼はそう理解した。
「呆れるねぇ全く……俺には真似できねぇや」
「ハハ……まぁ褒められたと思っておくよ。さて、それじゃこのまま上の敵を片付けよう」
「え? でもよ。落ちたフリッツはどうするんだ? ダメージはありそうだが、あいつは俺か団長じゃないと相手にもならないんじゃ……」
「大丈夫、手は打ってあるよ」
そう言って下を指差すロルフ。見ると、下方からグリフォンライダーが数騎上がってくる。
「地上戦は専門家を連れてきたよ。彼らに任せておけば当面は大丈夫だろう」
ブルーネンフーフから逃げ出してくる人々の保護や残党処理などで当地にはハンターが多くいた。その中でも選りすぐりの人材をグリフォンに乗せて連れてきたのだ。
「そういうことだからオットー、僕たちは剣機を直接叩くよ」
「おう! 任せてくれ!」
「それ以外は散開。地上落着前にコンテナを破壊、ゾンビ共を無事に地上には降ろさないように……それじゃ、始めようか」
ロルフの指示に従い、グリフォンライダーたちが各々の役目を果たすため空に散った。
●
地上には立ち上がるフリッツの姿があった。上手く衝撃を殺すように着地したのだろう。多少ダメージは負ったようだが、戦闘には支障なさそうだ。
その周辺にはハンターの姿。事前に落下地点を予測していたロルフの指示により、グリフォンに乗せられてここまで連れてこられていた。彼らの役目はフリッツを倒すことだ。
「よくも……」
そのフリッツはというと……血走った両目を見開き、視線は空へ。
「俺を見下すのか……? ……また! この俺を!」
強い怒気を孕んだ叫び。同時に感じ取られるのは負のマテリアル。四霊剣などには及ばないが、それでも強者であることは伝わってくる。
その様子を見て、ハンターたちは武器を構える。
フリッツを倒すことが彼らの任務であることもそうだ。加えて、現在周辺にはまだ逃げ出している人もいる。フリッツを野放しにしておくわけにはいかなかった。
「……貴様ら、俺と戦うのか? ……そうか、これもあいつの差し金か……いいだろう」
周囲のハンターに気付いたのか、フリッツが鞭を構えた。
「ヒンメルリッターの前にまず貴様らだ……殺してやるぞ!」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
「その程度か! ヒンメルリッターの兵長殿!」
ブルーネンフーフ上空。当地に更なる混乱をもたらすためにゾンビを輸送してきた量産型剣機が数騎。そのうち1体を駆るフリッツ・バウアーと1騎のグリフォンライダー……兵長オットー・アルトリンゲンが激しい空戦を繰り広げていた。といっても、旗色はオットーの方が悪そうだ。
「ほら、脇が甘いぞ!」
「……うおっ!?」
言うが早いか、フリッツの鞭がオットーの胴に纏わりつき……そのまま空中に放り投げられる。
主を空中に投げ飛ばされたグリフォンは慌ててその姿を追いかけ、背中でなんとかキャッチする。
「サンキュー! しかし……くそ、遊ばれてんな」
以前の戦闘でもオットーはフリッツと遭遇しているが、その時は師団長の指示で戦うことは出来なかった。今なら師団長が戦わせなかった、その理由も分かる。
「貴様らの十八番である空戦でもこの様だ。悔しかろう」
「くそ……言ってくれるぜ」
だが、押されているのは事実なので言い返しようもない。
(まじぃな……俺でもこの様じゃ誰が援護に来ても状況は変わらないだろうな)
「これは……死んだかな……?」
そうオットーが呟いたとき、視界の端に一つの影が映った。
「これで分かっただろう。貴様らは俺の足元にも……!」
及ばない、と続くはずだったのだろう。だが、フリッツがその言葉を言い終わることは無かった。フリッツの側頭部に……脚甲がめり込んでいたからだ。オットーとの戦闘に集中していたからか、それとも慢心していたのか。フリッツは援軍の接近に気づいていなかったようだ。そのまま剣機の背から蹴り落とされる。
「我が名は双撃の以下略! 久しぶりだなフリッツ!」
蹴りを入れたのは第5師団長、ロルフ・シュトライトだ。斜め上方から剣機に向かってグリフォンを急降下させて加速をつけ、然る後にその背から飛び出し突っ込んだのだ。
「……でも空中でそれやるか!? 頭おかしいだろ!」
思わずオットーは声を上げる。グリフォンライダーは基本的に命綱の類は付けない。当然フリッツと共にロルフも空中に投げ出される。
すぐさまフリッツは鞭を振るい、剣機の足を狙う。巻きつかせて地上への落下を防ぐつもりだ。
「悪いけど、そうはいかない」
ロルフは落下しながら狙いをつけ、剣を投擲。鞭は剣機の足との線上に割り込んだ剣の方に絡みついてしまう。すぐにもう一方の鞭を振ろうとするが、そうはさせまいとロルフが機導砲を撃ち込み牽制する。
「……くそ!」
苦し紛れにフリッツは手を返し、鞭で絡めとった剣を投げ返す。だが、ロルフは落下しながらも冷静にそれを受け止める。
「返してくれて礼を言うよ。それでは、御機嫌よう」
同時に、フリッツとロルフの距離が一気に広がる。見るといつのまにやら追いついてきたグリフォンが足でロルフの腕を掴んでいる。一方、フリッツの方はただ落ちていくだけだ。
その様子を見て、ロルフはホッと息を吐きグリフォンの背に跨りなおす。
「団長!」
「オットー。遅くなって悪かったね」
「それはいいんだけどよ……落ちたらどうする気だったんだ!?」
「いや、落ちないよ? 僕は」
「はぁ!?」
「こいつがいるからね」
そう言ってロルフはグリフォンの背をポンポンと叩いた。
ロルフはグリフォンを全面的に信頼しているのだろう。だからあんな無茶を平然と出来る。
(……これが、兵長と団長の差って奴なのかね)
オットーはそれほどの信頼をグリフォンには預けられない。だから自分と団長の空戦能力に差が出来る。彼はそう理解した。
「呆れるねぇ全く……俺には真似できねぇや」
「ハハ……まぁ褒められたと思っておくよ。さて、それじゃこのまま上の敵を片付けよう」
「え? でもよ。落ちたフリッツはどうするんだ? ダメージはありそうだが、あいつは俺か団長じゃないと相手にもならないんじゃ……」
「大丈夫、手は打ってあるよ」
そう言って下を指差すロルフ。見ると、下方からグリフォンライダーが数騎上がってくる。
「地上戦は専門家を連れてきたよ。彼らに任せておけば当面は大丈夫だろう」
ブルーネンフーフから逃げ出してくる人々の保護や残党処理などで当地にはハンターが多くいた。その中でも選りすぐりの人材をグリフォンに乗せて連れてきたのだ。
「そういうことだからオットー、僕たちは剣機を直接叩くよ」
「おう! 任せてくれ!」
「それ以外は散開。地上落着前にコンテナを破壊、ゾンビ共を無事に地上には降ろさないように……それじゃ、始めようか」
ロルフの指示に従い、グリフォンライダーたちが各々の役目を果たすため空に散った。
●
地上には立ち上がるフリッツの姿があった。上手く衝撃を殺すように着地したのだろう。多少ダメージは負ったようだが、戦闘には支障なさそうだ。
その周辺にはハンターの姿。事前に落下地点を予測していたロルフの指示により、グリフォンに乗せられてここまで連れてこられていた。彼らの役目はフリッツを倒すことだ。
「よくも……」
そのフリッツはというと……血走った両目を見開き、視線は空へ。
「俺を見下すのか……? ……また! この俺を!」
強い怒気を孕んだ叫び。同時に感じ取られるのは負のマテリアル。四霊剣などには及ばないが、それでも強者であることは伝わってくる。
その様子を見て、ハンターたちは武器を構える。
フリッツを倒すことが彼らの任務であることもそうだ。加えて、現在周辺にはまだ逃げ出している人もいる。フリッツを野放しにしておくわけにはいかなかった。
「……貴様ら、俺と戦うのか? ……そうか、これもあいつの差し金か……いいだろう」
周囲のハンターに気付いたのか、フリッツが鞭を構えた。
「ヒンメルリッターの前にまず貴様らだ……殺してやるぞ!」
解説
●目的
フリッツ・バウアーの撃退
●状況
PCたちはブルーネンフーフ包囲中に第5師団長から特命を受けたハンターとなる。
戦場はブルーネンフーフ周辺(フリッツを中心とした凡そ20×20程度の範囲)。障害物の無い平野と考えて差支えない。
ブルーネンフーフからは逃げ出してくる人々もいるが、他のハンターや手すきのグリフォンライダーが保護を行うためこの依頼中は考慮する必要は無い。
●敵情報
フリッツ・バウアー
2本の鞭を武器とする人型歪虚。自身に対する銃撃を弾き狙った方向に飛ばす など、非常に高い戦闘力を持つ。
また、ゾンビに対しある程度指示を出すことで制御することも出来る。
多少のダメージを負っているようだがほぼ健在な状態と思ってもらって差し支えない。
ゾンビ×???
上空の量産型剣機が投下してくるゾンビ。但し、投下途中に第5師団からの攻撃でコンテナが破壊されるため落下の衝撃で大きなダメージを負っている。その為、一発与えれば大体撃破できる。
生命0になると自爆し、隣接スクエアに小ダメージと毒(強度3、ダメージ20)を与える。
●味方情報
オットー・アルトリンゲン
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は兵長。武器は大剣。
7ラウンド開始時に戦線参加。敵直上からの一撃離脱により援護を行う。
ロルフ・シュトライト
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は師団長。武器は双剣と機導術。
10ラウンド開始時に戦線参加。機導砲などで援護を行い、状況によっては地上戦に移行する。
※以下PL情報
●備考
ゾンビは毎ラウンド開始時に1D6で出た数だけ追加される。追加は10ラウンド開始時まで継続する。
一定条件を達するか12ラウンド経過で敵増援が出現し、フリッツは撤退する。
フリッツ・バウアーの撃退
●状況
PCたちはブルーネンフーフ包囲中に第5師団長から特命を受けたハンターとなる。
戦場はブルーネンフーフ周辺(フリッツを中心とした凡そ20×20程度の範囲)。障害物の無い平野と考えて差支えない。
ブルーネンフーフからは逃げ出してくる人々もいるが、他のハンターや手すきのグリフォンライダーが保護を行うためこの依頼中は考慮する必要は無い。
●敵情報
フリッツ・バウアー
2本の鞭を武器とする人型歪虚。自身に対する銃撃を弾き狙った方向に飛ばす など、非常に高い戦闘力を持つ。
また、ゾンビに対しある程度指示を出すことで制御することも出来る。
多少のダメージを負っているようだがほぼ健在な状態と思ってもらって差し支えない。
ゾンビ×???
上空の量産型剣機が投下してくるゾンビ。但し、投下途中に第5師団からの攻撃でコンテナが破壊されるため落下の衝撃で大きなダメージを負っている。その為、一発与えれば大体撃破できる。
生命0になると自爆し、隣接スクエアに小ダメージと毒(強度3、ダメージ20)を与える。
●味方情報
オットー・アルトリンゲン
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は兵長。武器は大剣。
7ラウンド開始時に戦線参加。敵直上からの一撃離脱により援護を行う。
ロルフ・シュトライト
第5師団所属のグリフォンライダー。階級は師団長。武器は双剣と機導術。
10ラウンド開始時に戦線参加。機導砲などで援護を行い、状況によっては地上戦に移行する。
※以下PL情報
●備考
ゾンビは毎ラウンド開始時に1D6で出た数だけ追加される。追加は10ラウンド開始時まで継続する。
一定条件を達するか12ラウンド経過で敵増援が出現し、フリッツは撤退する。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回も燭光連動依頼です。といっても、他に大きな影響があるわけではないので、目の前にいる敵をきっちり倒していただければと思います。
ただ、危険フラグ付きになっています。相応に難易度は高いのでご注意を。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回も燭光連動依頼です。といっても、他に大きな影響があるわけではないので、目の前にいる敵をきっちり倒していただければと思います。
ただ、危険フラグ付きになっています。相応に難易度は高いのでご注意を。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/30 07:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/19 21:07:48 |
|
![]() |
相談卓 麗奈 三春(ka4744) 人間(クリムゾンウェスト)|27才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/07/22 21:35:38 |