ゲスト
(ka0000)
もふもふでフカフカな……
マスター:香月丈流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/26 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/04 22:00
オープニング
「な……何だよ、『アレ』は」
太陽がイジメの如く照りつける中、スイカ畑に来た男性は困惑の声を上げた。
視線の先には、大玉のスイカがゴロゴロと実っている。数は恐らく、100個以上あるだろう。
丹精込めた作物が豊作なのは嬉しい事だが……問題は『その奥』。スイカ畑の一角が荒らされ、青々とした葉やツルも、収穫間近だった実も、完全に無くなっていた。範囲は10m四方程度だが、損害が出たのは見過ごせない事である。
どこの誰が、どんな理由で畑を荒らしたのか。その答えは、最初から男性の視界に映っていた。
畑の端で異彩を放つ、2mくらいの球体。いや……『茶色の毛玉』と表現した方が正しいかもしれない。もふもふで、フカフカで、猛烈に手触りが良さそうな。
よ~~~く見ると、毛玉には手足が生えている。それだけではなく、丸くて小さな耳と、つぶらで可愛らしい瞳も。外見が特殊過ぎるが、『これ』は毛玉ではなく動物。顔の特徴から推測するに、熊らしい。
男性の存在を知ってか知らずか、熊がスイカのツルを引っ張る。強引に根ごと引っこ抜き、器用に実を外して喰らい付いた。
「か……カワイイ……!」
思わず、男性の口から言葉が漏れる。
少し、想像して欲しい。妙に丸っこい熊が、両手でスイカを持って丸かじりしている光景を。もっふもふでフッカフカな熊さんが、スイカをモグモグしている光景を。そんな姿を見せられたら、老若男女関係なく見入ってしまうだろう。
スイカを1玉完食し、熊が再びツルを引っ張る。と同時に、見入っていた男性は正気に戻ったのか、大声を上げた。
「って、おい! うちの畑を荒らすな!」
その叫びに反応し、熊が男性に視線を向ける。そのまま軽く首を傾げた瞬間……頬の肉が、崩れ落ちた。
「……っ!?」
声にならない悲鳴。遠目でもハッキリ分かるくらい、顔の骨が一部剥き出しになっている。加えて、風に乗って微かに漂う腐臭。その発生源が熊だと気付くまで、長い時間は必要なかった。
そして、腐臭を放ちながら動く存在は、歪虚か雑魔しか居ない。
「う……うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
恐怖が全身を駆け抜け、男性の口から甲高い悲鳴が響く。錯乱する頭に浮かんだのは、逃げる事よりも『畑を守る』という義務感。それが男性の体を突き動かし、鎌を握って熊に突撃した。
が……訓練もしていない一般人が雑魔に敵対するのは、自殺行為以外の何物でもない。敵意を感じた熊は、スイカを置いて大きく口を開けた。
喉が震え、大気が振動し、空気の波が周囲に広がっていく。目には見えず、耳にも聞こえない超音波……それが男性を直撃し、目や耳や鼻から鮮血が噴き出した。噴水のように激しく、止め処無く。それが血溜りと化す頃、男性の体は力無く崩れ落ちた。
『敵』が倒れたのを確認し、再びスイカを喰らう熊。男性の悲鳴を聞いて住人が駆け付けた時、雑魔の数は4匹に増えていた。
太陽がイジメの如く照りつける中、スイカ畑に来た男性は困惑の声を上げた。
視線の先には、大玉のスイカがゴロゴロと実っている。数は恐らく、100個以上あるだろう。
丹精込めた作物が豊作なのは嬉しい事だが……問題は『その奥』。スイカ畑の一角が荒らされ、青々とした葉やツルも、収穫間近だった実も、完全に無くなっていた。範囲は10m四方程度だが、損害が出たのは見過ごせない事である。
どこの誰が、どんな理由で畑を荒らしたのか。その答えは、最初から男性の視界に映っていた。
畑の端で異彩を放つ、2mくらいの球体。いや……『茶色の毛玉』と表現した方が正しいかもしれない。もふもふで、フカフカで、猛烈に手触りが良さそうな。
よ~~~く見ると、毛玉には手足が生えている。それだけではなく、丸くて小さな耳と、つぶらで可愛らしい瞳も。外見が特殊過ぎるが、『これ』は毛玉ではなく動物。顔の特徴から推測するに、熊らしい。
男性の存在を知ってか知らずか、熊がスイカのツルを引っ張る。強引に根ごと引っこ抜き、器用に実を外して喰らい付いた。
「か……カワイイ……!」
思わず、男性の口から言葉が漏れる。
少し、想像して欲しい。妙に丸っこい熊が、両手でスイカを持って丸かじりしている光景を。もっふもふでフッカフカな熊さんが、スイカをモグモグしている光景を。そんな姿を見せられたら、老若男女関係なく見入ってしまうだろう。
スイカを1玉完食し、熊が再びツルを引っ張る。と同時に、見入っていた男性は正気に戻ったのか、大声を上げた。
「って、おい! うちの畑を荒らすな!」
その叫びに反応し、熊が男性に視線を向ける。そのまま軽く首を傾げた瞬間……頬の肉が、崩れ落ちた。
「……っ!?」
声にならない悲鳴。遠目でもハッキリ分かるくらい、顔の骨が一部剥き出しになっている。加えて、風に乗って微かに漂う腐臭。その発生源が熊だと気付くまで、長い時間は必要なかった。
そして、腐臭を放ちながら動く存在は、歪虚か雑魔しか居ない。
「う……うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
恐怖が全身を駆け抜け、男性の口から甲高い悲鳴が響く。錯乱する頭に浮かんだのは、逃げる事よりも『畑を守る』という義務感。それが男性の体を突き動かし、鎌を握って熊に突撃した。
が……訓練もしていない一般人が雑魔に敵対するのは、自殺行為以外の何物でもない。敵意を感じた熊は、スイカを置いて大きく口を開けた。
喉が震え、大気が振動し、空気の波が周囲に広がっていく。目には見えず、耳にも聞こえない超音波……それが男性を直撃し、目や耳や鼻から鮮血が噴き出した。噴水のように激しく、止め処無く。それが血溜りと化す頃、男性の体は力無く崩れ落ちた。
『敵』が倒れたのを確認し、再びスイカを喰らう熊。男性の悲鳴を聞いて住人が駆け付けた時、雑魔の数は4匹に増えていた。
解説
農地に突然現れた、可愛らし……凶悪な熊。スイカ畑を荒らすだけでなく、死者も出ています。被害が広がる前に、この雑魔達を退治して下さい。
熊達が居るのは、100m四方のスイカ畑。その南側と東側は森に接していて、西側には違う畑に繋がっています。北側は村に通じていますが、民家までは1km近く離れているので、一般人が巻き込まれる可能性はありません。
その畑の南東部に、雑魔が4匹居ます。端から10m四方は更地と化し、現在もスイカを喰らって荒らし続けています。今はスイカに夢中ですが……喰い付くしたら、村の住人が襲われる可能性が高いでしょう。
倒すべき雑魔は、死体型の熊。外見は毛玉のように丸く、もふもふでフカフカです。体長は2m前後で、滅多に移動しません。
今回の雑魔は敵意に敏感なので、攻撃する気で接近したら遠慮なく超音波を放ちます。攻撃範囲は90度の扇型で、射程は10m程度です。
一般人が喰らったら血を噴いて一瞬で絶命しますが、覚醒者なら耐えられるでしょう。抵抗の値次第では、ダメージをゼロにする事も不可能ではありません。
殺気を出さなければ、至近距離まで近付く事も可能です。腐敗していない部分もあるので、もっふもふでフッカフカな手触りを楽しむ事も出来るでしょう。
この雑魔を4体全て倒せなければ、依頼は失敗となります。耐久力や生命力は低いですが、攻撃能力は高いのでご注意を。
スイカ畑を踏み荒らしても失敗にはなりませんが、被害を抑えられたら被害者の家族に喜ばれるでしょう。
熊達が居るのは、100m四方のスイカ畑。その南側と東側は森に接していて、西側には違う畑に繋がっています。北側は村に通じていますが、民家までは1km近く離れているので、一般人が巻き込まれる可能性はありません。
その畑の南東部に、雑魔が4匹居ます。端から10m四方は更地と化し、現在もスイカを喰らって荒らし続けています。今はスイカに夢中ですが……喰い付くしたら、村の住人が襲われる可能性が高いでしょう。
倒すべき雑魔は、死体型の熊。外見は毛玉のように丸く、もふもふでフカフカです。体長は2m前後で、滅多に移動しません。
今回の雑魔は敵意に敏感なので、攻撃する気で接近したら遠慮なく超音波を放ちます。攻撃範囲は90度の扇型で、射程は10m程度です。
一般人が喰らったら血を噴いて一瞬で絶命しますが、覚醒者なら耐えられるでしょう。抵抗の値次第では、ダメージをゼロにする事も不可能ではありません。
殺気を出さなければ、至近距離まで近付く事も可能です。腐敗していない部分もあるので、もっふもふでフッカフカな手触りを楽しむ事も出来るでしょう。
この雑魔を4体全て倒せなければ、依頼は失敗となります。耐久力や生命力は低いですが、攻撃能力は高いのでご注意を。
スイカ畑を踏み荒らしても失敗にはなりませんが、被害を抑えられたら被害者の家族に喜ばれるでしょう。
マスターより
この依頼に目を通して下さった方、参加して下さった方、過去に参加して下さった方に感謝を。
香月丈流です。
今回の敵は熊の死体を利用した雑魔ですが、熊の特性は備えていません。
周囲の気温を下げても冬眠しませんし、木の実等で注意を引く事も出来ないでしょう。
香月は『純粋無垢な子供時代』に、熊の肉を喰った事があります。
猛烈に弾力があり、噛み切れなかった事『だけは』覚えています。
味の方は全く記憶にないので、機会があればもう一度味わいたいと思ったり思わなかったり。
香月丈流です。
今回の敵は熊の死体を利用した雑魔ですが、熊の特性は備えていません。
周囲の気温を下げても冬眠しませんし、木の実等で注意を引く事も出来ないでしょう。
香月は『純粋無垢な子供時代』に、熊の肉を喰った事があります。
猛烈に弾力があり、噛み切れなかった事『だけは』覚えています。
味の方は全く記憶にないので、機会があればもう一度味わいたいと思ったり思わなかったり。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/02 23:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談】もふもふ退治 ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/07/26 21:31:03 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/26 19:25:24 |