ゲスト
(ka0000)
【東征】陰の乾/兵どもが夢の跡
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/10 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/19 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
九蛇頭尾大黒狐・獄炎と人々との戦いは東方の広い範囲で行われていた。
あちこちで人類と歪虚が激突し、同時多発的に戦場が発生する。その中で繰り広げられる死闘と呼ぶべき両者入り乱れての戦い。
そんな戦場の一つ、そこに女は立っていた。
周りを見れば妖怪変化達の亡骸が文字通り死屍累々と積み上げられていた。この戦場では、人類側の優勢で進んでいるようだ。
その、人間達が集まり文字通り黒山の人だかりが出来ているそこへ、女は飛び込んでいった。
右腕にはその身の丈と同じぐらいはあろうかという大太刀。それを振り回し、一帯に殺戮の風を吹かせる。
そして左腕には何も無し。否、彼女には左腕そのものが無かった。隻腕の女武者、彼女の名は九尾御庭番衆が一人、乾御前。人だった頃の名は乾直虎、その人であった。
形勢を一気にひっくり返しかねないその獅子奮迅の戦いに、人間達もここで彼女を討伐すべく立ち向かう。
そんな人間達の姿を一瞥すると、御前はやおらその手にした太刀を投げつけた。その太刀は戦場を突き抜け、一気に人々の中へと飛び込んでいった。
刃が舞い、血煙が上がる。その様子を彼女は見ようともしなかった。なぜなら後ろから別の一団が彼女へと向かってきたからである。
すかさず御前は背中に担いだもう一振りの太刀を抜き、攻撃を受け止める。その次の刹那、彼女が投げ付けた太刀が手元へとひとりでに戻って来ていた。これぞ乾御前の秘剣、戻り刃である。
だが、彼女の右腕にはすでに太刀が握られている。そして左腕はそもそも無い。戻ってきた太刀の納まる場所が無い。その時だった。
「冥土の土産に見せてあげるよ。我がもう一つの秘剣――踊り刃を!」
その言葉とともに、御前は舞い踊るように身体を動かす。それに合わせ戻ってきた太刀も空中を舞い踊る。かくして起こる剣風に人々は為す術がなかった。
●
御前が一人刀を振るい続ける。人々は何とか押し返そうとするが、踊り刃を破る事は叶わなかった。そして、突然堰を切ったように人々は散り散りに逃げ出す。
臆病風に吹かれたか、御前はそう思い、興味を無くし太刀を納めようとする。その時だった。遠く離れたこの位置からでもはっきり見える、弾けるように霧散する炎の数々、そして吹き抜ける一陣の風。
「ああ、終わったのかい……」
それは彼女の主である歪虚王がその最期を迎えた事を意味していた。
●
一方ここは龍尾城大広間。そこではスメラギと立花院 紫草が向かい合っていた。
人々は歪虚王を討ち滅ぼすという悲願を果たし、勝利を収めていた。嫌でも心は浮かれるが、それをぐっと押しとどめる。被害状況の確認、傷ついた者の手当、それに歪虚の残党の討伐。彼らにはやらねばならぬ事がまだまだ残っていた。
紫草は一つづつやるべきことを説明し、確認していく。その時やおらスメラギが口を開いた。
「どうした、紫草。何か心残りがあるみてぇじゃねえか」
「……お見通しですか」
変わらず温和な笑みを浮かべながら答える紫草。
「何が心残りなのか当ててやろうか? ……乾直虎のことか?」
そのスメラギの言葉を、紫草は沈黙によって肯定した。乾御前討伐の報告はまだ彼らの元へとは上がっていなかった。彼女が人知れず討たれるとは考えにくい。ならば……彼女は放置しておくにはあまりに危険だ。
「紫草、間違ってもお前自ら打って出るなんてことは考えるんじゃねぇぞ」
「……ええ、わかっています。彼ら、ハンター達の力を借りましょう」
少しの間を開けて紫草はそう答える。そして彼は自らの腰に下げた刀を外した。
「……彼らのはこれを預けましょう」
●
その頃、乾御前は未だ一人戦い続けていた。立ち向かってくる者があればそれを斬り捨て、逃げ出す者があればそれをただ見逃す。彼女の主は既に居ない。彼女が戦う意味など既に無い。それでも彼女は悪鬼羅刹と化し戦い続けていた。
やがて、向かってくる者が誰も居なくなり、荒野に一人立つ。手にしていた太刀を納め、周りを舞っていたもう一振りの太刀を手元に戻す。
戦う意義を無くした彼女が未だ戦い続ける理由、それは誰にもわからなかった。彼女は太刀に付いた血を拭うと、龍尾城の方角を遠い目を見つめこう一言呟いた。
「待っているわ、紫草」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
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九蛇頭尾大黒狐・獄炎と人々との戦いは東方の広い範囲で行われていた。
あちこちで人類と歪虚が激突し、同時多発的に戦場が発生する。その中で繰り広げられる死闘と呼ぶべき両者入り乱れての戦い。
そんな戦場の一つ、そこに女は立っていた。
周りを見れば妖怪変化達の亡骸が文字通り死屍累々と積み上げられていた。この戦場では、人類側の優勢で進んでいるようだ。
その、人間達が集まり文字通り黒山の人だかりが出来ているそこへ、女は飛び込んでいった。
右腕にはその身の丈と同じぐらいはあろうかという大太刀。それを振り回し、一帯に殺戮の風を吹かせる。
そして左腕には何も無し。否、彼女には左腕そのものが無かった。隻腕の女武者、彼女の名は九尾御庭番衆が一人、乾御前。人だった頃の名は乾直虎、その人であった。
形勢を一気にひっくり返しかねないその獅子奮迅の戦いに、人間達もここで彼女を討伐すべく立ち向かう。
そんな人間達の姿を一瞥すると、御前はやおらその手にした太刀を投げつけた。その太刀は戦場を突き抜け、一気に人々の中へと飛び込んでいった。
刃が舞い、血煙が上がる。その様子を彼女は見ようともしなかった。なぜなら後ろから別の一団が彼女へと向かってきたからである。
すかさず御前は背中に担いだもう一振りの太刀を抜き、攻撃を受け止める。その次の刹那、彼女が投げ付けた太刀が手元へとひとりでに戻って来ていた。これぞ乾御前の秘剣、戻り刃である。
だが、彼女の右腕にはすでに太刀が握られている。そして左腕はそもそも無い。戻ってきた太刀の納まる場所が無い。その時だった。
「冥土の土産に見せてあげるよ。我がもう一つの秘剣――踊り刃を!」
その言葉とともに、御前は舞い踊るように身体を動かす。それに合わせ戻ってきた太刀も空中を舞い踊る。かくして起こる剣風に人々は為す術がなかった。
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御前が一人刀を振るい続ける。人々は何とか押し返そうとするが、踊り刃を破る事は叶わなかった。そして、突然堰を切ったように人々は散り散りに逃げ出す。
臆病風に吹かれたか、御前はそう思い、興味を無くし太刀を納めようとする。その時だった。遠く離れたこの位置からでもはっきり見える、弾けるように霧散する炎の数々、そして吹き抜ける一陣の風。
「ああ、終わったのかい……」
それは彼女の主である歪虚王がその最期を迎えた事を意味していた。
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一方ここは龍尾城大広間。そこではスメラギと立花院 紫草が向かい合っていた。
人々は歪虚王を討ち滅ぼすという悲願を果たし、勝利を収めていた。嫌でも心は浮かれるが、それをぐっと押しとどめる。被害状況の確認、傷ついた者の手当、それに歪虚の残党の討伐。彼らにはやらねばならぬ事がまだまだ残っていた。
紫草は一つづつやるべきことを説明し、確認していく。その時やおらスメラギが口を開いた。
「どうした、紫草。何か心残りがあるみてぇじゃねえか」
「……お見通しですか」
変わらず温和な笑みを浮かべながら答える紫草。
「何が心残りなのか当ててやろうか? ……乾直虎のことか?」
そのスメラギの言葉を、紫草は沈黙によって肯定した。乾御前討伐の報告はまだ彼らの元へとは上がっていなかった。彼女が人知れず討たれるとは考えにくい。ならば……彼女は放置しておくにはあまりに危険だ。
「紫草、間違ってもお前自ら打って出るなんてことは考えるんじゃねぇぞ」
「……ええ、わかっています。彼ら、ハンター達の力を借りましょう」
少しの間を開けて紫草はそう答える。そして彼は自らの腰に下げた刀を外した。
「……彼らのはこれを預けましょう」
●
その頃、乾御前は未だ一人戦い続けていた。立ち向かってくる者があればそれを斬り捨て、逃げ出す者があればそれをただ見逃す。彼女の主は既に居ない。彼女が戦う意味など既に無い。それでも彼女は悪鬼羅刹と化し戦い続けていた。
やがて、向かってくる者が誰も居なくなり、荒野に一人立つ。手にしていた太刀を納め、周りを舞っていたもう一振りの太刀を手元に戻す。
戦う意義を無くした彼女が未だ戦い続ける理由、それは誰にもわからなかった。彼女は太刀に付いた血を拭うと、龍尾城の方角を遠い目を見つめこう一言呟いた。
「待っているわ、紫草」
解説
●目的
九尾御庭番衆が一人、乾御前こと直虎を討伐してください。なお皆さんには紫草の持つ刀が一振り貸し出されます。
皆さんが乾御前を捜索する部分は描写されません。発見し、戦いが始まるところからリプレイは開始されますので、皆さんはただ乾御前との戦いに集中してください。
●敵
乾御前ただ一人です。
▼乾御前
憤怒の歪虚です。舞刀士のスキルをほぼ全て使用します。また切り札として戻り刃、及び踊り刃を持ちます。
・戻り刃
太刀を投げつけて攻撃してきます。非常に高い威力を持ち、射程もほぼ無限とお考えください。
またこれにより太刀がどこへ飛んでいったとしても、次のターンのサブアクション、またはメインアクションを用いることで手元にまで引き戻すことができます。
・踊り刃
戻り刃を放った後、戻ってくる太刀を手元に引き戻す際に、わざとかわすことで周囲を飛び回らせ、自らの攻撃と合わせて二段構えの攻撃を行うことができるようになります。
九尾御庭番衆が一人、乾御前こと直虎を討伐してください。なお皆さんには紫草の持つ刀が一振り貸し出されます。
皆さんが乾御前を捜索する部分は描写されません。発見し、戦いが始まるところからリプレイは開始されますので、皆さんはただ乾御前との戦いに集中してください。
●敵
乾御前ただ一人です。
▼乾御前
憤怒の歪虚です。舞刀士のスキルをほぼ全て使用します。また切り札として戻り刃、及び踊り刃を持ちます。
・戻り刃
太刀を投げつけて攻撃してきます。非常に高い威力を持ち、射程もほぼ無限とお考えください。
またこれにより太刀がどこへ飛んでいったとしても、次のターンのサブアクション、またはメインアクションを用いることで手元にまで引き戻すことができます。
・踊り刃
戻り刃を放った後、戻ってくる太刀を手元に引き戻す際に、わざとかわすことで周囲を飛び回らせ、自らの攻撃と合わせて二段構えの攻撃を行うことができるようになります。
マスターより
皆さんこんにちは、crです。
決着の時です。難しいことは言いません。やるべきことはただ一つです。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
決着の時です。難しいことは言いません。やるべきことはただ一つです。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/18 18:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/30 16:52:24 |
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仕事の時間です 真田 天斗(ka0014) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/09/09 23:12:53 |