ゲスト
(ka0000)
【深棲】ディープブルーの魔物
マスター:村井朋靖

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/02 19:00
オープニング
●海より出でしモノ
時は、極彩色の街「ヴァリオス」に設置されている自由都市評議会が異例の声明を発表する少し前に遡る。
身なりのいい若き海商と沖合いで釣りをしていたという老人が、朝早くから大声と焦燥でハンターズソサエティを賑わせていた。
「俺がここの港に帰った時、船の上から見たんだよ! 手に武器を持った人間が海から出てきたのを!」
「ワシもボートの上から見たんじゃ! 気味の悪い連中が、わらわらとヴァリオスに向かって歩いて行きよった!」
必死の剣幕で訴えるところから察するに、ウソではないように聞こえる。ただ、信憑性は皆無だ。海から人間が出てきたなんて話、誰が信じようか。ここに訪れた別の依頼人たちは、誰もが珍奇な目でふたりを見た。
「とにかく落ち着いてください。お話は伺いますので……」
受付嬢はマニュアル通りに話を進め、ひとまずふたりを椅子に座らせた。そして事務手続きをするために詳細を尋ねるが、阿吽の呼吸は相変わらず。
「体の半分がゴツゴツした感じ……なんかフジツボっぽい鎧を着てるような、そんな雰囲気だった」
「そうそう。あとは、ずいぶんと血色が悪かったかのぉ。誰が見ても怪しいとわかるはずじゃ」
さらに「人数は?」と聞けば、口を揃えて「少なくとも3人」と答えた。
「わかりました、では少々お待ちください」
押しかけた男たちを安堵させるために一度ニッコリと微笑み、受付嬢は早足で事務所の奥へ向かう。ハンターに依頼を出すかどうかの判断がどうにも下せそうになかったので、ひとまず上司と相談しようと考えたのだ。
その道すがら、上役が彼女を待ち構えていた。
「お疲れさん。俺をお探しなんだろ?」
「ええ、そうです。あれだけの大声だったんで、お聞きになってたと思いますけど……」
上役は「ああ」と頷きながら、カウンターに背を向け、小声で話し出す。
「本部から連絡があった。この件に関して、自由都市評議会から緊急声明が出されるらしい」
今度は受付嬢が大声を出しそうになったが、なんとか驚きは表情だけに留めた。
「ど、どういうことですか?!」
「簡単に言えば、あのふたりが言う通り、今後も海からいろいろ出てくるってこと。とにかくふたりを別室に通してくれ。俺は周辺の地図を用意する」
もし連中の現在地がわかれば、いろいろと都合がいい。上役はそう語る。
「それなら、できる限りの情報を集めたいですね……」
「その後はハンターに託そう。敵が海から出てきたとなれば、もはや討伐するしかないだろうしな」
●暗い影
目撃証言と同じ姿をした者たちが、夕日に染まる野原を歩く。
目撃地からかなり進んではいたが、ヴァリオス市街地にはまだ距離がある。この辺は集落もなく、街道からも外れていた。
彼らは何を求めているのかはわからないが、息を荒げ、奇怪な声を響かせ、頭を震わせながら、不恰好に歩き続ける。
朝も昼も、きっと夜という概念もないのだろう。赤い目で先を見据え、手には武器を持ち、ただ前へ進むだけ……
ハンターは提供された情報をうまく用い、この一団を発見した。
まもなく、完全に日が沈む。それまでに片をつけなければ、面倒なことになるかもしれない。敵の歩みを止めるのは、今しかない。
時は、極彩色の街「ヴァリオス」に設置されている自由都市評議会が異例の声明を発表する少し前に遡る。
身なりのいい若き海商と沖合いで釣りをしていたという老人が、朝早くから大声と焦燥でハンターズソサエティを賑わせていた。
「俺がここの港に帰った時、船の上から見たんだよ! 手に武器を持った人間が海から出てきたのを!」
「ワシもボートの上から見たんじゃ! 気味の悪い連中が、わらわらとヴァリオスに向かって歩いて行きよった!」
必死の剣幕で訴えるところから察するに、ウソではないように聞こえる。ただ、信憑性は皆無だ。海から人間が出てきたなんて話、誰が信じようか。ここに訪れた別の依頼人たちは、誰もが珍奇な目でふたりを見た。
「とにかく落ち着いてください。お話は伺いますので……」
受付嬢はマニュアル通りに話を進め、ひとまずふたりを椅子に座らせた。そして事務手続きをするために詳細を尋ねるが、阿吽の呼吸は相変わらず。
「体の半分がゴツゴツした感じ……なんかフジツボっぽい鎧を着てるような、そんな雰囲気だった」
「そうそう。あとは、ずいぶんと血色が悪かったかのぉ。誰が見ても怪しいとわかるはずじゃ」
さらに「人数は?」と聞けば、口を揃えて「少なくとも3人」と答えた。
「わかりました、では少々お待ちください」
押しかけた男たちを安堵させるために一度ニッコリと微笑み、受付嬢は早足で事務所の奥へ向かう。ハンターに依頼を出すかどうかの判断がどうにも下せそうになかったので、ひとまず上司と相談しようと考えたのだ。
その道すがら、上役が彼女を待ち構えていた。
「お疲れさん。俺をお探しなんだろ?」
「ええ、そうです。あれだけの大声だったんで、お聞きになってたと思いますけど……」
上役は「ああ」と頷きながら、カウンターに背を向け、小声で話し出す。
「本部から連絡があった。この件に関して、自由都市評議会から緊急声明が出されるらしい」
今度は受付嬢が大声を出しそうになったが、なんとか驚きは表情だけに留めた。
「ど、どういうことですか?!」
「簡単に言えば、あのふたりが言う通り、今後も海からいろいろ出てくるってこと。とにかくふたりを別室に通してくれ。俺は周辺の地図を用意する」
もし連中の現在地がわかれば、いろいろと都合がいい。上役はそう語る。
「それなら、できる限りの情報を集めたいですね……」
「その後はハンターに託そう。敵が海から出てきたとなれば、もはや討伐するしかないだろうしな」
●暗い影
目撃証言と同じ姿をした者たちが、夕日に染まる野原を歩く。
目撃地からかなり進んではいたが、ヴァリオス市街地にはまだ距離がある。この辺は集落もなく、街道からも外れていた。
彼らは何を求めているのかはわからないが、息を荒げ、奇怪な声を響かせ、頭を震わせながら、不恰好に歩き続ける。
朝も昼も、きっと夜という概念もないのだろう。赤い目で先を見据え、手には武器を持ち、ただ前へ進むだけ……
ハンターは提供された情報をうまく用い、この一団を発見した。
まもなく、完全に日が沈む。それまでに片をつけなければ、面倒なことになるかもしれない。敵の歩みを止めるのは、今しかない。
解説
●依頼の目的
極彩色の街ヴァリオスの郊外にあたる野原をうろつく謎の人間(?)を倒すこと。
●周辺の状況について
極彩色の街ヴァリオスの郊外とはいいますが、実際には「ただの野原」です。
ところどころに木々が生え、茂みもありますが、そこまで見通しは悪くありません。
近くには集落などもなく、人気は皆無と言っていいでしょう。
敵は「市街地と海岸をつなぐ街道からわずかに逸れた地点」に存在します。
ヴァリオスの位置や方向を知っているかは不明ですが、確実に接近しています。
●敵について
目撃者の証言によると「海から出てきた」とされる人間(?)たちです。
手には武器こそ持っていますが、その半身はなぜかフジツボで覆われています。
知性を有しているかは不明ですが、ずっと集団で移動しているようです。
なお、敵の数は「4人」です。これが変動することはありません。
肌の色は群青、フジツボ部分は灰色なので、まず見間違えることはないでしょう。
●その他の補足
・現地までは、ハンターズソサエティが用意した馬車で向かったとお考えください。
どのような形でも、戦闘が終われば、極彩色の街ヴァリオスまで送り届けます。
・調査に必要なものがあれば、プレイング内でご指定ください。
ハンターズソサエティで準備できるものであれば、お貸しします。
極彩色の街ヴァリオスの郊外にあたる野原をうろつく謎の人間(?)を倒すこと。
●周辺の状況について
極彩色の街ヴァリオスの郊外とはいいますが、実際には「ただの野原」です。
ところどころに木々が生え、茂みもありますが、そこまで見通しは悪くありません。
近くには集落などもなく、人気は皆無と言っていいでしょう。
敵は「市街地と海岸をつなぐ街道からわずかに逸れた地点」に存在します。
ヴァリオスの位置や方向を知っているかは不明ですが、確実に接近しています。
●敵について
目撃者の証言によると「海から出てきた」とされる人間(?)たちです。
手には武器こそ持っていますが、その半身はなぜかフジツボで覆われています。
知性を有しているかは不明ですが、ずっと集団で移動しているようです。
なお、敵の数は「4人」です。これが変動することはありません。
肌の色は群青、フジツボ部分は灰色なので、まず見間違えることはないでしょう。
●その他の補足
・現地までは、ハンターズソサエティが用意した馬車で向かったとお考えください。
どのような形でも、戦闘が終われば、極彩色の街ヴァリオスまで送り届けます。
・調査に必要なものがあれば、プレイング内でご指定ください。
ハンターズソサエティで準備できるものであれば、お貸しします。
マスターより
こんにちは、村井朋靖(むらい・ともやす)です。
今回の依頼は、自由都市同盟の極彩色の街「ヴァリオス」からお届けします。
海から出てきた謎の生物が、なんとヴァリオスに向かっているとのこと。
いったい彼らは何者なんでしょうか。これはなんだか、大事件の匂いがしますね。
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。今回はよろしくお願いします!
今回の依頼は、自由都市同盟の極彩色の街「ヴァリオス」からお届けします。
海から出てきた謎の生物が、なんとヴァリオスに向かっているとのこと。
いったい彼らは何者なんでしょうか。これはなんだか、大事件の匂いがしますね。
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。今回はよろしくお願いします!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/07 10:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談の場 鹿東 悠(ka0725) 人間(リアルブルー)|32才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/07/23 15:40:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/22 21:51:48 |