ゲスト
(ka0000)
【東征】気紛れな雷
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/15 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/09/24 07:30
オープニング
憤怒の歪虚王・九蛇頭尾大黒狐 獄炎――九尾が人類に倒された。
全くもって予想外で楽しい顛末を見届けた紫電の刀鬼(kz0136)は、上機嫌のままエトファリカの空を自力で飛んでいた。
「面白いものが見れましたネ~♪ アイちゃんは怒ったままデスが、まァ問題ないでショ~♪」
アイゼンハンダーの襲撃を邪魔した事で以前以上に嫌われてしまったが、その辺は如何でも良い。彼にとって重要なのは「東方が如何なったのか」だ。
元々オルクスの命で東方の様子を偵察するだけの予定だった。だが色々と思う所があり、結局は手を出してしまった。
「救世主は見事東方を護りぬきました。“貴方”も嬉しいデスよね……エトファリカのking」
フッと空を見上げて腕を伸ばす。
そろそろこの地を離れる頃合いだろう。オルクスの命である偵察は終了したし、何より今の東方に興味を惹かれるモノはない。
「次は何処にGoしましょ~かネ~♪」
そう言って首を捻った時、彼の視界に見覚えのある影が飛び込んで来た。
「っ、……なんで、ここに……!」
和風装束を翻し、祀は必死の思いで妖孤の攻撃を避けた。
膝を着き、改めて効き足に力を込めて立ち上がる。そして一気に駆け出すと納めた刀を抜き取った。
「当たれっ!!」
思いのほか早い攻撃が妖孤に迫る。だが刃が敵に触れる直前、妖孤は狐火を放って彼を牽制した。
これに祀の視線が逸らされる。
「あつっ、……ッ?!」
俯いた隙を突いて体当たりしてきた妖孤に幼い体が吹き飛ばされる。
成犬と似た大きさの妖孤は、倒れた祀を見止めると直ぐにトドメを刺すべく迫って来た。
(ダメだ、避けれない……!)
サッと脳裏を過った危険信号に立ち上がろうとする。しかし祀の足は動かなかった。
ハンターとの戦闘経験で少しは肝が据わったようだが、自身が窮地に陥るとその経験はなかった事になるらしい。
「――」
咄嗟に瞑った目が彼の覚悟を表していた。
だが衝撃の瞬間は訪れない。恐る恐る開けた瞳に映ったモノに彼の目が盛大に見開かれた。
「あなたは……」
「奇遇デ~ス。ナニしてるデスか~?」
驚く祀の前に立った刀鬼は、妖孤の首を掴んだまま彼に問い掛けた。これに彼の息が呑み込まれる。
「……憤怒の歪虚の残党を狩りに……」
ジリッと足を下げて警戒を示す。
その様子にクツリと笑って、刀鬼は手にしていた妖孤を地面に叩き付けた。
祀がいるのは廃墟寸前の村だ。村民の姿はなく、荒れた家々が建っているだけの地。
恐らくは天ノ都へ向かう歪虚に壊されたのだろう。
「ユーだけデスか~? だとしたらkillされますヨ~?」
「き、きる? えっと……」
「殺される、って意味デス」
そう囁き、刀鬼の顔が周囲を見回す。それにつられる様に祀の目が動くと、彼は何度目かの驚きを示して立ち上がった。
「妖孤がこんなに……まさか、歪虚の残党の住処は、ここ?」
依頼ではこの村の近くに歪虚の住処があると聞いていた。故にこの村で他のハンターと合流する予定だったのだ。
だが予定外だ。
こんなにも多くの妖孤がいる事も、ここが歪虚の巣だったことも。
「っ……、なんとか持ちこたえないと!」
ここで自分が傷付けば仲間に迷惑をかける。
祀は急ぎ印を刻むと意識を集中した。その姿に刀鬼の首が傾げられる。
「why? 宗野家の術デスか? ユーの術は最弱の弱の弱の弱デスよ?」
祀には簡易の妖怪除けの術を使う能力がある。もし出来るならこの術を使ってこの場を凌ごうと言うのだろう。
だが刀鬼は知っている。彼の術は殆ど効果を持っていないと言うことを。
けれど祀もそのことは承知していたようだ。
「わかっています。それでも使わなければ覚えられませんし、強くもなれません。それにこのままでは確実に勝てませんし生き残れません。だからこの術に賭けてみようと思うんです」
言葉を紡ぎながら構築されてゆく術式。それを眺めていた刀鬼の首が傾げられた。
「無謀な賭けに挑むのも血、デスかね……」
「え、今――」
やれやれ。そんな溜息が聞こえ顔を上げた瞬間、祀の耳に凄まじいまでの音が響いた。
大地を揺らし、草を焦がすのは雷だ。
「なにを」
「ユーのfightに感服して手を貸しマース♪ 仲間が来るまでkillされたらダメデスよ~?」
言って刀鬼は拳を握った。
そこから生まれる稲妻は彼の体に纏わり付き拡大してゆく。そして迫り来る妖孤の群を吹き飛ばすと、彼は僅かな鼻歌を零し人差し指を立てた。
全くもって予想外で楽しい顛末を見届けた紫電の刀鬼(kz0136)は、上機嫌のままエトファリカの空を自力で飛んでいた。
「面白いものが見れましたネ~♪ アイちゃんは怒ったままデスが、まァ問題ないでショ~♪」
アイゼンハンダーの襲撃を邪魔した事で以前以上に嫌われてしまったが、その辺は如何でも良い。彼にとって重要なのは「東方が如何なったのか」だ。
元々オルクスの命で東方の様子を偵察するだけの予定だった。だが色々と思う所があり、結局は手を出してしまった。
「救世主は見事東方を護りぬきました。“貴方”も嬉しいデスよね……エトファリカのking」
フッと空を見上げて腕を伸ばす。
そろそろこの地を離れる頃合いだろう。オルクスの命である偵察は終了したし、何より今の東方に興味を惹かれるモノはない。
「次は何処にGoしましょ~かネ~♪」
そう言って首を捻った時、彼の視界に見覚えのある影が飛び込んで来た。
「っ、……なんで、ここに……!」
和風装束を翻し、祀は必死の思いで妖孤の攻撃を避けた。
膝を着き、改めて効き足に力を込めて立ち上がる。そして一気に駆け出すと納めた刀を抜き取った。
「当たれっ!!」
思いのほか早い攻撃が妖孤に迫る。だが刃が敵に触れる直前、妖孤は狐火を放って彼を牽制した。
これに祀の視線が逸らされる。
「あつっ、……ッ?!」
俯いた隙を突いて体当たりしてきた妖孤に幼い体が吹き飛ばされる。
成犬と似た大きさの妖孤は、倒れた祀を見止めると直ぐにトドメを刺すべく迫って来た。
(ダメだ、避けれない……!)
サッと脳裏を過った危険信号に立ち上がろうとする。しかし祀の足は動かなかった。
ハンターとの戦闘経験で少しは肝が据わったようだが、自身が窮地に陥るとその経験はなかった事になるらしい。
「――」
咄嗟に瞑った目が彼の覚悟を表していた。
だが衝撃の瞬間は訪れない。恐る恐る開けた瞳に映ったモノに彼の目が盛大に見開かれた。
「あなたは……」
「奇遇デ~ス。ナニしてるデスか~?」
驚く祀の前に立った刀鬼は、妖孤の首を掴んだまま彼に問い掛けた。これに彼の息が呑み込まれる。
「……憤怒の歪虚の残党を狩りに……」
ジリッと足を下げて警戒を示す。
その様子にクツリと笑って、刀鬼は手にしていた妖孤を地面に叩き付けた。
祀がいるのは廃墟寸前の村だ。村民の姿はなく、荒れた家々が建っているだけの地。
恐らくは天ノ都へ向かう歪虚に壊されたのだろう。
「ユーだけデスか~? だとしたらkillされますヨ~?」
「き、きる? えっと……」
「殺される、って意味デス」
そう囁き、刀鬼の顔が周囲を見回す。それにつられる様に祀の目が動くと、彼は何度目かの驚きを示して立ち上がった。
「妖孤がこんなに……まさか、歪虚の残党の住処は、ここ?」
依頼ではこの村の近くに歪虚の住処があると聞いていた。故にこの村で他のハンターと合流する予定だったのだ。
だが予定外だ。
こんなにも多くの妖孤がいる事も、ここが歪虚の巣だったことも。
「っ……、なんとか持ちこたえないと!」
ここで自分が傷付けば仲間に迷惑をかける。
祀は急ぎ印を刻むと意識を集中した。その姿に刀鬼の首が傾げられる。
「why? 宗野家の術デスか? ユーの術は最弱の弱の弱の弱デスよ?」
祀には簡易の妖怪除けの術を使う能力がある。もし出来るならこの術を使ってこの場を凌ごうと言うのだろう。
だが刀鬼は知っている。彼の術は殆ど効果を持っていないと言うことを。
けれど祀もそのことは承知していたようだ。
「わかっています。それでも使わなければ覚えられませんし、強くもなれません。それにこのままでは確実に勝てませんし生き残れません。だからこの術に賭けてみようと思うんです」
言葉を紡ぎながら構築されてゆく術式。それを眺めていた刀鬼の首が傾げられた。
「無謀な賭けに挑むのも血、デスかね……」
「え、今――」
やれやれ。そんな溜息が聞こえ顔を上げた瞬間、祀の耳に凄まじいまでの音が響いた。
大地を揺らし、草を焦がすのは雷だ。
「なにを」
「ユーのfightに感服して手を貸しマース♪ 仲間が来るまでkillされたらダメデスよ~?」
言って刀鬼は拳を握った。
そこから生まれる稲妻は彼の体に纏わり付き拡大してゆく。そして迫り来る妖孤の群を吹き飛ばすと、彼は僅かな鼻歌を零し人差し指を立てた。
解説
●目的
村に住み付く妖孤の退治
●状況説明
みなさんはハンターオフィスでこんな依頼を受けました。
『廃村と化した村の近くに九尾が率いていた歪虚の残党が住みついているので退治して欲しい』
依頼の説明を受けた際、東方の少年が現地でみなさんを待っている、と聞いています。
なのでみなさんは彼と合流すべく魔導トラックに乗って現地に向かっていました。
しかし現地到着してみると村は既に戦場に。
しかも待ち合わせ相手と思われる少年を守るように紫電の刀鬼が妖孤と闘っていました。
みなさんは少年の元へ行き妖孤の退治を行うことになります。
●場所
廃村になりかけの村の広場で、集会場所にもなっているのか焚火の跡などがあります。
家と家の間は幅が広く、祀がいる場所は他の場所に比べて見通しが良いです。
戦闘場所が動く気配はなく、家などの配置は気にしなくて良さそうです。
●敵
【妖孤】憤怒の歪虚8体
2つ尾を持つ狐の姿をした歪虚。
獣らしい素早い動きと、知能を伺わせる仲間との連携攻撃などが見られます。
スキルは主に「狐火」「旋風撃(風のような素早い動きで擦れ違いざまに切る)」です。
●NPC
・祀(まつり)
現13歳の舞刀士。
素質はあるのだろうが経験がないため色々弱い。
また簡易的な妖怪除けの術を使えるがまだまだ未熟でほぼ効果がない。
負傷中のため戦闘参加はほぼ無理。
・紫電の刀鬼
災厄の十三魔の1人で自称「ライジングソルジャー」。
「人類の裏切者」と呼ばれることもある歪虚。
言動が意味不明で脈略がなく、今回も気まぐれで祀を援護している模様。
尚、ハンター到着後は戦闘を止めて離脱予定だが楽しいお誘いには乗る可能性もあり。
※質問にお答えすることは出来ません。
村に住み付く妖孤の退治
●状況説明
みなさんはハンターオフィスでこんな依頼を受けました。
『廃村と化した村の近くに九尾が率いていた歪虚の残党が住みついているので退治して欲しい』
依頼の説明を受けた際、東方の少年が現地でみなさんを待っている、と聞いています。
なのでみなさんは彼と合流すべく魔導トラックに乗って現地に向かっていました。
しかし現地到着してみると村は既に戦場に。
しかも待ち合わせ相手と思われる少年を守るように紫電の刀鬼が妖孤と闘っていました。
みなさんは少年の元へ行き妖孤の退治を行うことになります。
●場所
廃村になりかけの村の広場で、集会場所にもなっているのか焚火の跡などがあります。
家と家の間は幅が広く、祀がいる場所は他の場所に比べて見通しが良いです。
戦闘場所が動く気配はなく、家などの配置は気にしなくて良さそうです。
●敵
【妖孤】憤怒の歪虚8体
2つ尾を持つ狐の姿をした歪虚。
獣らしい素早い動きと、知能を伺わせる仲間との連携攻撃などが見られます。
スキルは主に「狐火」「旋風撃(風のような素早い動きで擦れ違いざまに切る)」です。
●NPC
・祀(まつり)
現13歳の舞刀士。
素質はあるのだろうが経験がないため色々弱い。
また簡易的な妖怪除けの術を使えるがまだまだ未熟でほぼ効果がない。
負傷中のため戦闘参加はほぼ無理。
・紫電の刀鬼
災厄の十三魔の1人で自称「ライジングソルジャー」。
「人類の裏切者」と呼ばれることもある歪虚。
言動が意味不明で脈略がなく、今回も気まぐれで祀を援護している模様。
尚、ハンター到着後は戦闘を止めて離脱予定だが楽しいお誘いには乗る可能性もあり。
※質問にお答えすることは出来ません。
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回は【東征】タグ付きの九尾の残党勢力の討伐作戦をお願いします。
若干一名空気を読んでいないモノもおりますが、最終目標は妖孤の討伐です。
少しでも早いエトファリカの復興を願い、みなさまのお手をお貸しください。
ではみなさまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
今回は【東征】タグ付きの九尾の残党勢力の討伐作戦をお願いします。
若干一名空気を読んでいないモノもおりますが、最終目標は妖孤の討伐です。
少しでも早いエトファリカの復興を願い、みなさまのお手をお貸しください。
ではみなさまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/23 05:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼相談板 秋桜(ka4378) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/09/15 01:04:44 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/13 18:58:44 |