ゲスト
(ka0000)
【深棲】雛鳥の翼
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/08/04 07:30
オープニング
「あの~、すみませ~ん! ユニオンリーダーのタングラムさんはいらっしゃいませんか~?」
リゼリオにある帝国ユニオンAPV。そこへユニオンリーダーを訪ねてやってきた一人の少女が居た。
歳の頃は十代半ばくらいだろうか。長い栗色の髪、可愛らしいが驚くほどではない顔立ち。別に大きくも小さくもない胸。実に平均値な魅力しか持たない身体を包んでいるのは帝国軍の下級兵士が着用する黒い制服である。
しかし通常の制服からはアレンジが加わっているのか、上着の裾が長い。特徴といえばそのくらいである。
「あのぅ……? もしかしてご不在、でしょうか……?」
今日もAPVは沢山のハンターでごった返しているが、喧騒で少女の声は掻き消えていた。片手を軽く前に出しつつ、少女は小刻みに震える。
「あわわわわ……これはもしかしていじめでしょうか? 私は今絶賛いじめられ中なのでしょうか……?」
涙目で振動する少女の姿に気づき、一人のハンターが声をかけた。すると少女はぱあっと明るく笑みを浮かべ。
「あの、私、ワルプルギス錬魔院所属、イルリヒト機関から派遣されてきました、ベルフラウ二等兵と言います! タングラムさんはご不在でしょうか?」
――イルリヒト機関。あまり聞き慣れない名前だが、その前についている錬魔院の方は聞き覚えがある。
「あ。イルリヒトっていうのは、帝国軍の覚醒者養成機関の事です。帝国唯一の軍学校で、エリート兵が日夜訓練を重ねているんですよ!」
と、別にあるのかないのか何とも言えない胸を張り、別に聞いていないのに教えてくれた。
「私達は正式に帝国軍十師団に配属されるまでの間、あちこちで実戦形式の実習を行うんです。それで、こういう指示が出まして……」
おずおずと両手で差し出された指示書を受け取るハンター。そこに目を通すと大体の事情は把握出来た。
APVのタングラムの紹介を受けてハンター数名と共に戦場へ向かい、そこで任務を遂行する事。それが少女がAPVを訪れた理由のようだ。
しかしハンターは知っていた。タングラムなら少し前にハンターを引き連れて依頼に向かってしまったのだ。
「あうぅ、そうでしたか……。そうすると私はどうしたらいいのでしょうか? 作戦開始時刻までにハンターさんが一緒にきてくれないと、私一人で歪虚と戦う事になってしまいます。自慢ではないのですが私はとってもよわっちいので、多分あっさり死んでしまうと思います。死ぬのはとっても痛くて苦しいですから、それはそれは困ってしまいます……」
良くわからないがしょんぼりした様子。しかし意を決したように笑みを浮かべ。
「でも仕方りません。命令は絶対ですから。私一人で歪虚に突っ込んできますね。親切なハンターさん、ありがとうございました!」
ぺこりと頭を下げて立ち去ろうとする肩を掴み首を横に振るハンター。少女はきょとんと首を傾げ。
「え……? もしかして、ついてきてくれるんですか?」
またぱあっと笑顔を作ると、正面からハンターに抱き付いた。
「ありがとうございます! 優しいんですね、ハンターさん……。私は落ちこぼれで常日頃皆に冷たくされているのでとても感動しました!」
なんだか不憫なようなそうでもないような気がしてきたが、ともあれこのまま放っておくわけにもいかない。
詳しい話を聞こうとユニオン内のテーブルへ案内しようとした時、ベルフラウの背中にある箱型の剣のような物が目に入った。
「これですか? これは“聖機剣”という錬魔院の試作兵器です。私達イルリヒト生の多くは試作兵器のテストも行っているんですよ」
聖機剣を抜いて構えるベルフラウ。するとマテリアルのラインが箱に走り、展開して剣の形状に変化した。
「クルセイダーのスキルと物理近接攻撃、その両立の為に作られた武器なんです。これがあればへっぽこの私でも戦えます!」
それ別に普通にロッド持てばいいんじゃないか? と少し思ったハンターだが、とりあえず感心してあげるとベルフラウは満足そうに笑いながら言った。
「――まあ、水中では使えないんですけどね!」
リゼリオにある帝国ユニオンAPV。そこへユニオンリーダーを訪ねてやってきた一人の少女が居た。
歳の頃は十代半ばくらいだろうか。長い栗色の髪、可愛らしいが驚くほどではない顔立ち。別に大きくも小さくもない胸。実に平均値な魅力しか持たない身体を包んでいるのは帝国軍の下級兵士が着用する黒い制服である。
しかし通常の制服からはアレンジが加わっているのか、上着の裾が長い。特徴といえばそのくらいである。
「あのぅ……? もしかしてご不在、でしょうか……?」
今日もAPVは沢山のハンターでごった返しているが、喧騒で少女の声は掻き消えていた。片手を軽く前に出しつつ、少女は小刻みに震える。
「あわわわわ……これはもしかしていじめでしょうか? 私は今絶賛いじめられ中なのでしょうか……?」
涙目で振動する少女の姿に気づき、一人のハンターが声をかけた。すると少女はぱあっと明るく笑みを浮かべ。
「あの、私、ワルプルギス錬魔院所属、イルリヒト機関から派遣されてきました、ベルフラウ二等兵と言います! タングラムさんはご不在でしょうか?」
――イルリヒト機関。あまり聞き慣れない名前だが、その前についている錬魔院の方は聞き覚えがある。
「あ。イルリヒトっていうのは、帝国軍の覚醒者養成機関の事です。帝国唯一の軍学校で、エリート兵が日夜訓練を重ねているんですよ!」
と、別にあるのかないのか何とも言えない胸を張り、別に聞いていないのに教えてくれた。
「私達は正式に帝国軍十師団に配属されるまでの間、あちこちで実戦形式の実習を行うんです。それで、こういう指示が出まして……」
おずおずと両手で差し出された指示書を受け取るハンター。そこに目を通すと大体の事情は把握出来た。
APVのタングラムの紹介を受けてハンター数名と共に戦場へ向かい、そこで任務を遂行する事。それが少女がAPVを訪れた理由のようだ。
しかしハンターは知っていた。タングラムなら少し前にハンターを引き連れて依頼に向かってしまったのだ。
「あうぅ、そうでしたか……。そうすると私はどうしたらいいのでしょうか? 作戦開始時刻までにハンターさんが一緒にきてくれないと、私一人で歪虚と戦う事になってしまいます。自慢ではないのですが私はとってもよわっちいので、多分あっさり死んでしまうと思います。死ぬのはとっても痛くて苦しいですから、それはそれは困ってしまいます……」
良くわからないがしょんぼりした様子。しかし意を決したように笑みを浮かべ。
「でも仕方りません。命令は絶対ですから。私一人で歪虚に突っ込んできますね。親切なハンターさん、ありがとうございました!」
ぺこりと頭を下げて立ち去ろうとする肩を掴み首を横に振るハンター。少女はきょとんと首を傾げ。
「え……? もしかして、ついてきてくれるんですか?」
またぱあっと笑顔を作ると、正面からハンターに抱き付いた。
「ありがとうございます! 優しいんですね、ハンターさん……。私は落ちこぼれで常日頃皆に冷たくされているのでとても感動しました!」
なんだか不憫なようなそうでもないような気がしてきたが、ともあれこのまま放っておくわけにもいかない。
詳しい話を聞こうとユニオン内のテーブルへ案内しようとした時、ベルフラウの背中にある箱型の剣のような物が目に入った。
「これですか? これは“聖機剣”という錬魔院の試作兵器です。私達イルリヒト生の多くは試作兵器のテストも行っているんですよ」
聖機剣を抜いて構えるベルフラウ。するとマテリアルのラインが箱に走り、展開して剣の形状に変化した。
「クルセイダーのスキルと物理近接攻撃、その両立の為に作られた武器なんです。これがあればへっぽこの私でも戦えます!」
それ別に普通にロッド持てばいいんじゃないか? と少し思ったハンターだが、とりあえず感心してあげるとベルフラウは満足そうに笑いながら言った。
「――まあ、水中では使えないんですけどね!」
解説
●目的
歪虚の殲滅。
●概要
帝国の同盟との貿易玄関口である港町、ベルトルードより出撃し、近辺の歪虚殲滅を行う。
ベルトルードは帝国領東にある港町で、同盟領からは遠い物の狂気の歪虚が目撃されている。
当然ながら貿易はかなり制限されている。この輸送路を再開する為には安全確保が必須だ。
ベルトルードから小型船に乗って出発し、歪虚を索敵し発見次第撃破。また発見地点や敵の能力等の報告を依頼したい。
ハンター以外にもベルトルード駐留の第四師団の兵達が作戦に当たっている。専用の魔導短伝話を渡しておくので、兵士の支援もお願いする。
小型船は三台まで貸し出され、乗員は四名想定。一応帆は張れるが多分手漕ぎの方が今回は都合がいい。
敵は水中から襲ってくる為、水中戦が予想される。そのつもりで参加すべし。
●敵情報
『半魚人』
さほど強くない銛持った半魚人。と言っても水中では脅威。
船に乗ってくる事もあるが、あんまり大量に乗ってくると転覆する。
『大エビ』
大きなエビのような歪虚。攻撃手段は鋏。
積極的に船には登ってこないが、壊そうとしてくる。
●特筆
聖導士のベルフラウが同行。
かなりへっぽこで弱い。泳ぎが下手だが何故かやる気満々で水着。
武器の聖機剣という試作兵器が水中で性能を発揮できない。一応物理では殴れる。
お荷物だが、一応回復は得意。
歪虚の殲滅。
●概要
帝国の同盟との貿易玄関口である港町、ベルトルードより出撃し、近辺の歪虚殲滅を行う。
ベルトルードは帝国領東にある港町で、同盟領からは遠い物の狂気の歪虚が目撃されている。
当然ながら貿易はかなり制限されている。この輸送路を再開する為には安全確保が必須だ。
ベルトルードから小型船に乗って出発し、歪虚を索敵し発見次第撃破。また発見地点や敵の能力等の報告を依頼したい。
ハンター以外にもベルトルード駐留の第四師団の兵達が作戦に当たっている。専用の魔導短伝話を渡しておくので、兵士の支援もお願いする。
小型船は三台まで貸し出され、乗員は四名想定。一応帆は張れるが多分手漕ぎの方が今回は都合がいい。
敵は水中から襲ってくる為、水中戦が予想される。そのつもりで参加すべし。
●敵情報
『半魚人』
さほど強くない銛持った半魚人。と言っても水中では脅威。
船に乗ってくる事もあるが、あんまり大量に乗ってくると転覆する。
『大エビ』
大きなエビのような歪虚。攻撃手段は鋏。
積極的に船には登ってこないが、壊そうとしてくる。
●特筆
聖導士のベルフラウが同行。
かなりへっぽこで弱い。泳ぎが下手だが何故かやる気満々で水着。
武器の聖機剣という試作兵器が水中で性能を発揮できない。一応物理では殴れる。
お荷物だが、一応回復は得意。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます。
というわけで、アホの子と一緒に海に行きましょう。
どう考えても邪魔なだけですが、出来れば死なないようにしてあげてください。
タイトルは昔出したシナリオからのリサイクルなのでさほどカッコイイ意味はありません。
水中戦闘になる可能性が非常に高い為、水中戦の準備をお願いします。
それでは宜しくお願い致します。
というわけで、アホの子と一緒に海に行きましょう。
どう考えても邪魔なだけですが、出来れば死なないようにしてあげてください。
タイトルは昔出したシナリオからのリサイクルなのでさほどカッコイイ意味はありません。
水中戦闘になる可能性が非常に高い為、水中戦の準備をお願いします。
それでは宜しくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/31 03:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 近衛 惣助(ka0510) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/07/26 02:38:46 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/22 23:25:07 |