ゲスト
(ka0000)
Co-sleeping
マスター:君矢

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/11 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/20 12:00
オープニング
崖に沿って作られた峠の道を、男の子が人形たちを引き連れてふらふら、ふらふらと歩いている。
男の子はパジャマに三角形のナイトキャップという姿だった。ナイトキャップからはみ出した桃色の髪の毛が歩調に合わせて揺れている。その姿は自宅のベッドから寝ぼけて出てきてしまったようで、峠道の荒涼とした風景から浮いていた。
男の子は一体、どこから歩いてきたのだろうか。男の子の足で歩ける距離に人家はない。
男の子は、抱きしめた枕に顔をうずめながら、おぼつかない足取りで峠を歩いていく。
「…………い、…………いよ……」
呟く声は枕に吸い込まれて消えてしまった。
男の子はふらふら、ふらふらと歩きペタンと座り込んでしまう。そのまま眠ってしまいそうな雰囲気に、周りにいる人形たちが男の子を励まし立ち上がらせていた。
狭い峠道は、片側は垂直に切りたった壁のようで地質が脆く触るとボロボロと崩れてしまい、反対側は足を踏み外せばどこまでも落ちていく崖、そして道幅は荷馬車が一台通れるくらいという悪路だった。
峠の途中に崖の上に広く突き出した大きな一枚岩がある。この場所を通行する人々から貴重な休憩場所として重宝されていた。
夜、美しく輝く満点の星の下、大きな一枚岩の上、旅人たちがここで一晩を明かそうと集まっていた。岩の真ん中にたき火を一つ用意する。寝る準備をすると、自然とたき火の周りに酒と食料を持ち集まっていた。
旅の途中で偶然この場に居合わせた旅人たちで、酒がすすみ話に花が咲く。このひと時を楽しんでいる楽しそうな顔が赤い炎に浮かび上がっていた。会話は通ってきた村の事情であったり、旅の途中で目撃した珍しい物についてであったり、郷里に残してきた家族についてだった。
ふと気配を感じて男が振り返る。夜の闇の中、枕を抱きしめた男の子が近寄ってくるのが見えた。
「お!? まだ子供じゃないか。ボウズ、親はどうした」
男は立ち上がり子供に声をかける。
素面であれば、こんな峠道にパジャマ姿の男の子がいることに違和感を持ったかもしれないが、雰囲気と酒に酔った男はパジャマじゃ寒いだろうなぁとのんきな感想を持っただけだった。
「……い。……」
「どうだ。火のそばに来いよ。あったかいぞ」
「うるさい! ねたいの!」
男の子の叫び声に、たき火を囲んでいた旅人たちは何事かと驚いた。
「おい、どうしたんだ」
男は少年を宥めようと近寄る。
「ミィ! やっちゃえ!」
男の子は子供特有の甲高い声で叫び、付き従う人形たちに命じる。枕から上げた頭には、羊のような角が一対生えていた。
男の子の声に反応した人形が素早く前に出る。
男は足に激しい痛みを感じて倒れた。岩の上に男の足から流れた血がゆっくりと広がっていく。
「ぐ、ぐぁぁぁ……ぐ………」
痛みにのたうち回っている男に人形が近寄り、ナタを男の頭に向かって振り下ろした。
星空の下、骨が割れる音が響く。
たき火の周りに集まっていた旅人たちは、炎の向こうに見える光景を呆然と見ていることしか出来なかった。
楽しかった雑談と目の前の出来事の差が大きすぎて、現実だと呑み込めない。男の子の駄々をこねる声だけが夜に響く。
「ねたいのに……。ポトルのじゃまするなよぉ……」
男の子は寝言の様な声を上げる。相変わらず枕を抱きしめている右手に香袋を持っていた。
男の子が動けない旅人たちに向かって香袋を強く握りしめると、甘い香りが撒き散らされた。
「う…………」
旅人たちは、甘くて美味しそうな香りに包まれて深い眠りの沼に落ちていった。
「峠の岩の上に人が倒れていると、通りかかった商人たちが目撃しました」
ハンターオフィスの受付係が今回の依頼を説明している。
「目撃者によると、倒れている人を助けようとして近寄った仲間もバタリと倒れてしまったそうです。何が起こったのか分からず、不用意に近づいて犠牲者を増やすことも出来ないためハンターに依頼することにしたそうです。生死や詳しい状況などわかっておりません。峠道の安全確保と倒れている人たちの救助をお願いします」
男の子はパジャマに三角形のナイトキャップという姿だった。ナイトキャップからはみ出した桃色の髪の毛が歩調に合わせて揺れている。その姿は自宅のベッドから寝ぼけて出てきてしまったようで、峠道の荒涼とした風景から浮いていた。
男の子は一体、どこから歩いてきたのだろうか。男の子の足で歩ける距離に人家はない。
男の子は、抱きしめた枕に顔をうずめながら、おぼつかない足取りで峠を歩いていく。
「…………い、…………いよ……」
呟く声は枕に吸い込まれて消えてしまった。
男の子はふらふら、ふらふらと歩きペタンと座り込んでしまう。そのまま眠ってしまいそうな雰囲気に、周りにいる人形たちが男の子を励まし立ち上がらせていた。
狭い峠道は、片側は垂直に切りたった壁のようで地質が脆く触るとボロボロと崩れてしまい、反対側は足を踏み外せばどこまでも落ちていく崖、そして道幅は荷馬車が一台通れるくらいという悪路だった。
峠の途中に崖の上に広く突き出した大きな一枚岩がある。この場所を通行する人々から貴重な休憩場所として重宝されていた。
夜、美しく輝く満点の星の下、大きな一枚岩の上、旅人たちがここで一晩を明かそうと集まっていた。岩の真ん中にたき火を一つ用意する。寝る準備をすると、自然とたき火の周りに酒と食料を持ち集まっていた。
旅の途中で偶然この場に居合わせた旅人たちで、酒がすすみ話に花が咲く。このひと時を楽しんでいる楽しそうな顔が赤い炎に浮かび上がっていた。会話は通ってきた村の事情であったり、旅の途中で目撃した珍しい物についてであったり、郷里に残してきた家族についてだった。
ふと気配を感じて男が振り返る。夜の闇の中、枕を抱きしめた男の子が近寄ってくるのが見えた。
「お!? まだ子供じゃないか。ボウズ、親はどうした」
男は立ち上がり子供に声をかける。
素面であれば、こんな峠道にパジャマ姿の男の子がいることに違和感を持ったかもしれないが、雰囲気と酒に酔った男はパジャマじゃ寒いだろうなぁとのんきな感想を持っただけだった。
「……い。……」
「どうだ。火のそばに来いよ。あったかいぞ」
「うるさい! ねたいの!」
男の子の叫び声に、たき火を囲んでいた旅人たちは何事かと驚いた。
「おい、どうしたんだ」
男は少年を宥めようと近寄る。
「ミィ! やっちゃえ!」
男の子は子供特有の甲高い声で叫び、付き従う人形たちに命じる。枕から上げた頭には、羊のような角が一対生えていた。
男の子の声に反応した人形が素早く前に出る。
男は足に激しい痛みを感じて倒れた。岩の上に男の足から流れた血がゆっくりと広がっていく。
「ぐ、ぐぁぁぁ……ぐ………」
痛みにのたうち回っている男に人形が近寄り、ナタを男の頭に向かって振り下ろした。
星空の下、骨が割れる音が響く。
たき火の周りに集まっていた旅人たちは、炎の向こうに見える光景を呆然と見ていることしか出来なかった。
楽しかった雑談と目の前の出来事の差が大きすぎて、現実だと呑み込めない。男の子の駄々をこねる声だけが夜に響く。
「ねたいのに……。ポトルのじゃまするなよぉ……」
男の子は寝言の様な声を上げる。相変わらず枕を抱きしめている右手に香袋を持っていた。
男の子が動けない旅人たちに向かって香袋を強く握りしめると、甘い香りが撒き散らされた。
「う…………」
旅人たちは、甘くて美味しそうな香りに包まれて深い眠りの沼に落ちていった。
「峠の岩の上に人が倒れていると、通りかかった商人たちが目撃しました」
ハンターオフィスの受付係が今回の依頼を説明している。
「目撃者によると、倒れている人を助けようとして近寄った仲間もバタリと倒れてしまったそうです。何が起こったのか分からず、不用意に近づいて犠牲者を増やすことも出来ないためハンターに依頼することにしたそうです。生死や詳しい状況などわかっておりません。峠道の安全確保と倒れている人たちの救助をお願いします」
解説
峠道の途中にある、一枚岩の上で眠っている旅人たちの救助と峠道の安全確保。
常識的な必要経費は依頼主の商人が用意してくれます。
現地の状況
一枚岩は、十分な広さがあり行動に支障はない。
○以下、現地の状況(PL情報)
岩の上の様子
・倒れている人間:一人死亡。七人眠っている(眠り続けている為、衰弱している)
・男の子:ポトル、歪虚。眠っている。
・人形:ミィ、雑魔。四体。見張っている。
眠っている男の子を真ん中にして人形が四方を取り囲み、周囲を見張っている。
人形の外側に輪を描くように、人間たちが眠らされている。衰弱し痩せこけているが、眠っている表情は幸せそう。
歪虚たちは眠っている人間をバリケードにしている。
面倒なことはしたくないので歪虚から積極的な行動はしないが、眠っている人間に近づけば攻撃してくる。
逃走目的以外で人間の輪から出ない。
●ミィ 人形の外見をした雑魔 四体
・手作り風の素朴な外見。くりっとした目がかわいい。40cmくらいの大きさ。
・ナタで攻撃。
・背が低いので足を狙い、倒れたら頭を狙う。
・眠ってしまった人間は攻撃しない。
・ポトルの逃走をサポート。
・戦闘が長引いた場合、ポトルを追いかけて逃走する(約10ターンくらい)
●ポトル 男の子の並歪虚 一体
・握っている香袋から睡眠ガスを噴射する。
・一度、眠ってしまうと眠り続ける。そのままでは衰弱死する。一定のダメージ(少量)で目が覚める。
・ハンターでも抵抗に失敗すると眠ってしまう(復帰の仕方→1;眠る、2;ダメージで覚醒、3;戦線復帰)
・枕。ぶん回す。
・戦闘二ターン目で逃走する。
※今回のシナリオでは、ポトルは逃走してしまいます。ご了承ください。また、ポトルの逃走は今回の結果に影響を与えません。
常識的な必要経費は依頼主の商人が用意してくれます。
現地の状況
一枚岩は、十分な広さがあり行動に支障はない。
○以下、現地の状況(PL情報)
岩の上の様子
・倒れている人間:一人死亡。七人眠っている(眠り続けている為、衰弱している)
・男の子:ポトル、歪虚。眠っている。
・人形:ミィ、雑魔。四体。見張っている。
眠っている男の子を真ん中にして人形が四方を取り囲み、周囲を見張っている。
人形の外側に輪を描くように、人間たちが眠らされている。衰弱し痩せこけているが、眠っている表情は幸せそう。
歪虚たちは眠っている人間をバリケードにしている。
面倒なことはしたくないので歪虚から積極的な行動はしないが、眠っている人間に近づけば攻撃してくる。
逃走目的以外で人間の輪から出ない。
●ミィ 人形の外見をした雑魔 四体
・手作り風の素朴な外見。くりっとした目がかわいい。40cmくらいの大きさ。
・ナタで攻撃。
・背が低いので足を狙い、倒れたら頭を狙う。
・眠ってしまった人間は攻撃しない。
・ポトルの逃走をサポート。
・戦闘が長引いた場合、ポトルを追いかけて逃走する(約10ターンくらい)
●ポトル 男の子の並歪虚 一体
・握っている香袋から睡眠ガスを噴射する。
・一度、眠ってしまうと眠り続ける。そのままでは衰弱死する。一定のダメージ(少量)で目が覚める。
・ハンターでも抵抗に失敗すると眠ってしまう(復帰の仕方→1;眠る、2;ダメージで覚醒、3;戦線復帰)
・枕。ぶん回す。
・戦闘二ターン目で逃走する。
※今回のシナリオでは、ポトルは逃走してしまいます。ご了承ください。また、ポトルの逃走は今回の結果に影響を与えません。
マスターより
最近、眠くて眠くてどうにもなりません。
枕はそば殻派です。
※ ※
プレイングには、行動と心情をバランスよく書いていただければ幸いです。
では、よろしくお願いします。
枕はそば殻派です。
※ ※
プレイングには、行動と心情をバランスよく書いていただければ幸いです。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/18 22:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 リューリ・ハルマ(ka0502) エルフ|20才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/10/11 10:09:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/10 18:21:10 |