ゲスト
(ka0000)
【闇光】夢幻城城門攻防
マスター:龍河流

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/05 22:00
オープニング
●
「――夢幻城を討つ」
人類連合軍総司令官ナディア・ドラゴネッティは、緊迫した様子でその決を下していた。
夢幻城は先の作戦展開の中でサルヴァトーレ・ロッソの主砲を受けて墜落。
今だ沈黙を続けてはいるが……その北の大地で繰り広げられた戦火を彼女も知らないわけではない。
さらには帝国本土への歪虚の侵攻、そしてヴィルヘルミナの件でハンターオフィスはもちろん世界中が大きなショックを受けている。
それでも夢幻城を討つ。討たなければならない。
その決断をナディアに迫ったのもまた、帝国本土侵攻という現実に他ならなかった。
勢いを増した歪虚の魔の手が、今まさに人類の営みの喉元へと迫っている。
その中で移動要塞とも言えるあの前線基地が力を取り戻し、此度の侵攻の折に人類の目と鼻の先に定着でもしようものなら――
不幸中の幸いと言っていいのかどうか、敵兵力はその多くが此度の戦線に出払い、城周辺の戦力自体は最小限であると推測されている。
場内の様子も先の威力偵察で得ている今、こちらも最小限の戦力で、最大限の成果を得ることも可能なハズなのだ。
「連合軍は帝国の件で混乱している……今この時、頼りとなるのはハンターの皆だけじゃ。どうか、頼んだぞ!」
北の地の命運を握る大攻略戦が、今、始まろうとしていた。
●夢幻城城門
「そうそう――姫様も、いざという時にご自分の身はご自分で守るのですよ?」
物憂いも怠惰も通り越して、存在することすら面倒そうなジャンヌ・ポワソンに、カッツォ・ヴォイは一応の警告を投げ掛けた。
これでジャンヌが発奮するはずもないが、自分の役目は果たしたことになる。
動くかどうかは、彼女の自由。
そして。
「さて、私は……帰ってしまってもいいのだが」
自分がどうしようと自分の勝手とばかりに、カッツォは先程ジャンヌらに告げたのとは異なる気分を口にした。
夢幻城の墜落から間を置かず、それなりの人数を寄越した人間共に興味がなくはない。
けれども、ここはジャンヌの城だ。カッツォが執着するかと言えば、否。
このまま城門を出て、どこへなりと行っても構わないだろう。今この時、幾らでも人間共を血祭りにあげる場所はあるのだから。やはりこの城内は、ジャンヌ達のために取っておくべきだ。
この心変わりを後押しするように、城内から人間の声が聞こえた。早くも誰かが入り込んで来たらしい。
カッツォのステッキが、足元に落ちる大理石の破片を横に弾いた。破片が転がった先には、小さな女の子がうずくまっている。
「そういえば……おまえを持ってきたのだったね」
「かっつぉさま、おにもつみてなさいって、いったの」
巨大な棺にも見える箱の傍らで、見るからに柔らかそうな頬を赤くした女の子は、首のもげた人形を抱えて立ち上がった。随分くたびれてはいるが、袖にも襟にも裾にもレースが遊ぶドレスは上等な物だ。
目が虚ろだが、可愛らしい顔立ちの女の子は、恐れげもなくカッツォの手を掴もうと小さな手を伸ばす。相手がするりと身を引いたせいで掴めず、不思議そうに眺める彼女自身の手は、陶器のすべらかさと球体の関節を持っていた。
「かっつぉさま?」
「おまえの遊び相手は、あちらだ。中の者達と一緒に、あの人間を全員殺せたら、私を追いかけて来ていい」
どこで拾ったのだが、カッツォの記憶にももうないが、また頭だけは人間のままの『お人形』。ジャンヌが動く気配があるならくれてやってもと、わざわざ連れて来たのだった。箱の中には、『お人形』のお人形が入っている。
持って帰るのも面倒だし、人間は元仲間には妙に甘いことがある。
そういう連中をぶつけて、多少なりとジャンヌに力添えをし、人間共も苦しめられれば、この急ごしらえの脚本もそこそこには面白いものになりそうだ。
「さ、殺しておいで」
夢幻城の城門前。
壊れた城の破片が散らばる前庭を見透かす大きな門に、小さな影が立ち塞がっていた。
その背後には、人間大の影が……三十か、四十か。
「ぜんいんころしたら、おいかけていいの」
首のない人形を抱えた女の子が、にっこりと極上の笑顔でそう言った。
「おとうさんもおかあさんも、みんないるから、すぐおいかけられるよ」
いずれも上質の服を着た、裕福な家庭の主や使用人を思わせる人形達が、身形に似合わぬ様々な武器を手に、城門を塞いでいた。
「――夢幻城を討つ」
人類連合軍総司令官ナディア・ドラゴネッティは、緊迫した様子でその決を下していた。
夢幻城は先の作戦展開の中でサルヴァトーレ・ロッソの主砲を受けて墜落。
今だ沈黙を続けてはいるが……その北の大地で繰り広げられた戦火を彼女も知らないわけではない。
さらには帝国本土への歪虚の侵攻、そしてヴィルヘルミナの件でハンターオフィスはもちろん世界中が大きなショックを受けている。
それでも夢幻城を討つ。討たなければならない。
その決断をナディアに迫ったのもまた、帝国本土侵攻という現実に他ならなかった。
勢いを増した歪虚の魔の手が、今まさに人類の営みの喉元へと迫っている。
その中で移動要塞とも言えるあの前線基地が力を取り戻し、此度の侵攻の折に人類の目と鼻の先に定着でもしようものなら――
不幸中の幸いと言っていいのかどうか、敵兵力はその多くが此度の戦線に出払い、城周辺の戦力自体は最小限であると推測されている。
場内の様子も先の威力偵察で得ている今、こちらも最小限の戦力で、最大限の成果を得ることも可能なハズなのだ。
「連合軍は帝国の件で混乱している……今この時、頼りとなるのはハンターの皆だけじゃ。どうか、頼んだぞ!」
北の地の命運を握る大攻略戦が、今、始まろうとしていた。
●夢幻城城門
「そうそう――姫様も、いざという時にご自分の身はご自分で守るのですよ?」
物憂いも怠惰も通り越して、存在することすら面倒そうなジャンヌ・ポワソンに、カッツォ・ヴォイは一応の警告を投げ掛けた。
これでジャンヌが発奮するはずもないが、自分の役目は果たしたことになる。
動くかどうかは、彼女の自由。
そして。
「さて、私は……帰ってしまってもいいのだが」
自分がどうしようと自分の勝手とばかりに、カッツォは先程ジャンヌらに告げたのとは異なる気分を口にした。
夢幻城の墜落から間を置かず、それなりの人数を寄越した人間共に興味がなくはない。
けれども、ここはジャンヌの城だ。カッツォが執着するかと言えば、否。
このまま城門を出て、どこへなりと行っても構わないだろう。今この時、幾らでも人間共を血祭りにあげる場所はあるのだから。やはりこの城内は、ジャンヌ達のために取っておくべきだ。
この心変わりを後押しするように、城内から人間の声が聞こえた。早くも誰かが入り込んで来たらしい。
カッツォのステッキが、足元に落ちる大理石の破片を横に弾いた。破片が転がった先には、小さな女の子がうずくまっている。
「そういえば……おまえを持ってきたのだったね」
「かっつぉさま、おにもつみてなさいって、いったの」
巨大な棺にも見える箱の傍らで、見るからに柔らかそうな頬を赤くした女の子は、首のもげた人形を抱えて立ち上がった。随分くたびれてはいるが、袖にも襟にも裾にもレースが遊ぶドレスは上等な物だ。
目が虚ろだが、可愛らしい顔立ちの女の子は、恐れげもなくカッツォの手を掴もうと小さな手を伸ばす。相手がするりと身を引いたせいで掴めず、不思議そうに眺める彼女自身の手は、陶器のすべらかさと球体の関節を持っていた。
「かっつぉさま?」
「おまえの遊び相手は、あちらだ。中の者達と一緒に、あの人間を全員殺せたら、私を追いかけて来ていい」
どこで拾ったのだが、カッツォの記憶にももうないが、また頭だけは人間のままの『お人形』。ジャンヌが動く気配があるならくれてやってもと、わざわざ連れて来たのだった。箱の中には、『お人形』のお人形が入っている。
持って帰るのも面倒だし、人間は元仲間には妙に甘いことがある。
そういう連中をぶつけて、多少なりとジャンヌに力添えをし、人間共も苦しめられれば、この急ごしらえの脚本もそこそこには面白いものになりそうだ。
「さ、殺しておいで」
夢幻城の城門前。
壊れた城の破片が散らばる前庭を見透かす大きな門に、小さな影が立ち塞がっていた。
その背後には、人間大の影が……三十か、四十か。
「ぜんいんころしたら、おいかけていいの」
首のない人形を抱えた女の子が、にっこりと極上の笑顔でそう言った。
「おとうさんもおかあさんも、みんないるから、すぐおいかけられるよ」
いずれも上質の服を着た、裕福な家庭の主や使用人を思わせる人形達が、身形に似合わぬ様々な武器を手に、城門を塞いでいた。
解説
※このシナリオは、のどかMS『【闇光】夢幻城崩城戦』、稲田SSD『【闇光】夢幻城援軍阻止戦 』とリンクしております
シナリオ結果が、両シナリオに直接、間接的に影響しますので、そちらも注視しつつのご参加をお勧めします
●依頼の目的
ジャンヌ・ポワソンの夢幻城にて、その城門周辺にいる敵勢力の殲滅
●敵勢力
・人形兵?
成人男女程の大きさの陶器人形
一人ずつ顔が違い、服装は元は良い仕立ての物を着ている
剣、斧、槍など、刃の付いた武器を携帯し、PCを見付けると襲ってくる
戦闘力や素早さと外見は一致しない(強いのも弱いのもいる)
数は、リプレイ開始時に四十まで確認出来ている
・女の子
七、八歳程度の女の子
頭は生身の人間ながら、首から下は陶器人形
誰かを追い掛けるために、PCを皆殺しにしようとしている
・カッツォ・ヴォイ(PL情報)
嫉妬の歪虚、殺人脚本家
夢幻城を訪問していたが、現在は城から離れようとしている
城門の人形兵達を作った張本人
PCの前には姿を見せていないので、その存在を知るには、何らかの方策が必要
●城門周辺
夢幻城の城門の一つ
幅三メートルで、扉は壊れて閉じられない
入ってすぐの前庭は、城まで三十メートル程度ある
足元は元は平らな石畳だったが、割れたり、城や門の破片が転がっており足場は悪い
門前から人形兵が詰めており、隙間を縫って入り込む事は出来ない
城門以外から内部に入ろうとすると、人形兵が城内に向かうなど、城内戦闘に影響する可能性が高くなる
シナリオ結果が、両シナリオに直接、間接的に影響しますので、そちらも注視しつつのご参加をお勧めします
●依頼の目的
ジャンヌ・ポワソンの夢幻城にて、その城門周辺にいる敵勢力の殲滅
●敵勢力
・人形兵?
成人男女程の大きさの陶器人形
一人ずつ顔が違い、服装は元は良い仕立ての物を着ている
剣、斧、槍など、刃の付いた武器を携帯し、PCを見付けると襲ってくる
戦闘力や素早さと外見は一致しない(強いのも弱いのもいる)
数は、リプレイ開始時に四十まで確認出来ている
・女の子
七、八歳程度の女の子
頭は生身の人間ながら、首から下は陶器人形
誰かを追い掛けるために、PCを皆殺しにしようとしている
・カッツォ・ヴォイ(PL情報)
嫉妬の歪虚、殺人脚本家
夢幻城を訪問していたが、現在は城から離れようとしている
城門の人形兵達を作った張本人
PCの前には姿を見せていないので、その存在を知るには、何らかの方策が必要
●城門周辺
夢幻城の城門の一つ
幅三メートルで、扉は壊れて閉じられない
入ってすぐの前庭は、城まで三十メートル程度ある
足元は元は平らな石畳だったが、割れたり、城や門の破片が転がっており足場は悪い
門前から人形兵が詰めており、隙間を縫って入り込む事は出来ない
城門以外から内部に入ろうとすると、人形兵が城内に向かうなど、城内戦闘に影響する可能性が高くなる
マスターより
夢幻城の攻防戦、敵は可愛い女の子とお人形の戦場をお届けします。
敵の強さは、フラグの有無で判断可能かもしれません。
が、今回は殺人脚本家カッツォの、急造ながらも悪意はたっぷり籠った展開のご用意です。
この脚本に立ち向かう気概を持った皆さんのご参加を、お待ちしております。
敵の強さは、フラグの有無で判断可能かもしれません。
が、今回は殺人脚本家カッツォの、急造ながらも悪意はたっぷり籠った展開のご用意です。
この脚本に立ち向かう気概を持った皆さんのご参加を、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/04 07:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 リカルド=フェアバーン(ka0356) 人間(リアルブルー)|32才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/12/24 21:24:08 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/21 21:57:58 |