ゲスト
(ka0000)
【闇光】カム・ラディ遺跡で鬱憤晴らし
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/10 22:00
オープニング
●奇妙なコンビ
「はあああぁァァッ!!!」
巨大なハンマーが雪を飛ばし、地面を突出させる衝撃波を放つ。
それによって吹き飛んだ小石と氷が礫となってリザードマンに降り注ぐと、ゼナイド(kz0052)は眉間に皺を寄せて次なる敵を見据えた。
「貴重な資料なんですが~、あの人にはそんなの関係なさそうですねぇ~」
後方から様子を見ていたナサニエル・カロッサ(kz0028)はそう語ると自らの手元に視線を落とした。
ナディアの強制転移後、仲間と分かれて中央ドームを出たのだが、思った以上に歪虚の数が多い。
「やっぱりここは強欲の眷属ばかりなんですねぇ~」
そう零すナサニエルの手元には出立前に即席で作り上げた魔導機械がある。
これは今まで重かったマテリアル計測装置の小型版のようなもの。ナディアの負担を考え小さくしたので性能は劣るが、それでも欲しい数値は取れる代物になっている。
「ああーんッ! もう、もうもうッ!!」
ゼナイドは内に抱える鬱憤を晴らすように出現する歪虚を薙ぎ払ってゆく。
その勢いは鬼神の如くなのだが、同行するハンターの中には不憫な視線を注ぐものもいるようだ。
「あ、ゼナイドさ~ん、右から敵が来てますぅ~」
「陛下の仇ぃぃぃいいっ! ってェ言うか、わたくしに対する陛下の愛情を返しなさいーーーーッ!!!!」
「あはは、まだ根に持ってるんですねぇ~♪」
叫ぶゼナイドに笑うナサニエル。何故この2人が一緒に行動しているのか。
その疑問は今作戦が発表された直後にある。
●その訳は……
ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)の容態が心配だったゼナイドは、第十師団本拠地アネリブーベに戻らずバルトアンデルスで数日を過ごしていた。
そこに今作戦の発表である。
当初帝国側としてはナサニエルとハンターだけを遺跡に送り込むつもりでいた。
しかしゼナイドがそれに異を唱えたのだ。
「陛下のお身体を傷つけ、わたくしとの目くるめく愛の軌跡を奪った憎き歪虚! その殲滅行動に是非ともわたくしも起用下さいませッ!」
「あー、かなり目が血走ってて怖いゼナイドにこんなこと言うのも悪ぃんだが、お前さんの副官から連絡が来てな。そろそろお前さんを帰してくれって言われてんだよ」
こんな変態でも――基、ネジの緩んだ人物でも彼女は第十師団師団長。
彼女がいなければ立ち行かない業務もあるのだろう。だからこそ副師団長直々にオズワルド(kz0027)へ連絡が来たのだが、ゼナイドは頑として引かなかった。
「そんなもの『嫌ですわ!』と電報でも打てば問題ありませんわ! それにそこのうらやワカメに行かせるくらいでしたらわたくしの方が何倍も、何千倍も、それこそ一億二千倍も役に立ちますわよっ!!」
ダンッと机を割らん勢いで叩いた彼女に肩を竦めながら勝手が呟く。
「……うらやワカメって?」
「羨ましいワカメ、って言う意味ですよぉ~。前に僕が陛下に殴られたからぁ~」
えー?! と若干引くカッテ・ウランゲル(kz0033)。
その姿を横目にオズワルドは深い息を吐くと言い辛そうにゼナイドに言った。
「仕方ねぇ。これはお前さんを見た陛下が言ってたんだが、『可憐な美少女が前戦で戦うのか……悲しいことだな』ってな」
「……陛下が? 今の、ですの?」
「そうだ。お前さんは気にするだろうから言わなかったが、憂いげに視線を落として言ってたぜ」
実際には『可憐な美少女』ではなく『少女』だけだったのだが、そこはオズワルド流脚色だ。
そう伝えれば陛下LOVEのゼナイドは引くと思ったのだ。しかし――
「わたくしの陛下が……その様な事を言うはずがありませんわ」
「あ?」
「陛下はわたくしに告げるのは『愛くるしくも愛おしいゼナイド』という愛称ですものっ!!」
誰がいつ言った!! と総突っ込みされる中、ゼナイドは意志を固めたように立ち上がり、拳を掲げて宣言する。
「わたくしは陛下のために彼の地へ向かいます! そして必ずや陛下のわたくしへの愛を取り戻す切欠とするのですわっ!! 憎き歪虚に制裁をぉぉぉおおおッ!!!!」
「……オズワルド」
「……言うな」
叫び続けるゼナイドの声を避けるために耳を塞いだカッテとオズワルド。
この数分後。2人は『ナサニエルを同行させる』と言う条件の下、ゼナイドの申し出を受ける事になるのだった。
●そして、鬱憤晴らし!
「ん~、そろそろスメラギ様が転移門を作りあげる頃ですかねぇ~」
到着してからの時間から考えても目的達成は間もなく。となれば時間稼ぎはもう暫く、と言ったところか。
「ん~? なんだか暗いですねぇ~」
零し、魔導機械から顔を上げた時だ。
「ふふ……ふふふふふ。皆さん、ここまで体力温存できましたわね? ならわかってますわよね~?」
口角を上げてハンマーを握り締めるゼナイドの視線の先にあったのは黒い鱗を持つワイバーンだ。
彼女は不穏な笑いをそのままにハンマーを持ち上げると、降り積もった雪を踏み締めた。
ゼナイドの言うとおり、ハンターの殆どはここまで未戦闘だ。その理由は彼女が前戦で敵を蹴散らしていたから。
「それではこの間に僕は地形調査をしてましょう~。あ、みなさんはどうぞ戦闘に集中してくださいね~♪」
「言われなくてもやりますわよッ!!」
何も今開始しなくても! そうは思うがナサニエルは既にノリノリで魔導機械操作し始めている。
ゼナイドはギリギリと奥歯を噛み締めると、すべての怒りを放つように巨大ハンマーを振り下ろした。
キュィィィィイーーーーッ!!
ワイバーンの翼を叩き割ろうとする動きに、敵から奇声が上がる。そしてその声に誘われるようにリザードマンが飛び出してくると、ハンター達は彼女に続いて自らの武器を抜き取った。
「はあああぁァァッ!!!」
巨大なハンマーが雪を飛ばし、地面を突出させる衝撃波を放つ。
それによって吹き飛んだ小石と氷が礫となってリザードマンに降り注ぐと、ゼナイド(kz0052)は眉間に皺を寄せて次なる敵を見据えた。
「貴重な資料なんですが~、あの人にはそんなの関係なさそうですねぇ~」
後方から様子を見ていたナサニエル・カロッサ(kz0028)はそう語ると自らの手元に視線を落とした。
ナディアの強制転移後、仲間と分かれて中央ドームを出たのだが、思った以上に歪虚の数が多い。
「やっぱりここは強欲の眷属ばかりなんですねぇ~」
そう零すナサニエルの手元には出立前に即席で作り上げた魔導機械がある。
これは今まで重かったマテリアル計測装置の小型版のようなもの。ナディアの負担を考え小さくしたので性能は劣るが、それでも欲しい数値は取れる代物になっている。
「ああーんッ! もう、もうもうッ!!」
ゼナイドは内に抱える鬱憤を晴らすように出現する歪虚を薙ぎ払ってゆく。
その勢いは鬼神の如くなのだが、同行するハンターの中には不憫な視線を注ぐものもいるようだ。
「あ、ゼナイドさ~ん、右から敵が来てますぅ~」
「陛下の仇ぃぃぃいいっ! ってェ言うか、わたくしに対する陛下の愛情を返しなさいーーーーッ!!!!」
「あはは、まだ根に持ってるんですねぇ~♪」
叫ぶゼナイドに笑うナサニエル。何故この2人が一緒に行動しているのか。
その疑問は今作戦が発表された直後にある。
●その訳は……
ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)の容態が心配だったゼナイドは、第十師団本拠地アネリブーベに戻らずバルトアンデルスで数日を過ごしていた。
そこに今作戦の発表である。
当初帝国側としてはナサニエルとハンターだけを遺跡に送り込むつもりでいた。
しかしゼナイドがそれに異を唱えたのだ。
「陛下のお身体を傷つけ、わたくしとの目くるめく愛の軌跡を奪った憎き歪虚! その殲滅行動に是非ともわたくしも起用下さいませッ!」
「あー、かなり目が血走ってて怖いゼナイドにこんなこと言うのも悪ぃんだが、お前さんの副官から連絡が来てな。そろそろお前さんを帰してくれって言われてんだよ」
こんな変態でも――基、ネジの緩んだ人物でも彼女は第十師団師団長。
彼女がいなければ立ち行かない業務もあるのだろう。だからこそ副師団長直々にオズワルド(kz0027)へ連絡が来たのだが、ゼナイドは頑として引かなかった。
「そんなもの『嫌ですわ!』と電報でも打てば問題ありませんわ! それにそこのうらやワカメに行かせるくらいでしたらわたくしの方が何倍も、何千倍も、それこそ一億二千倍も役に立ちますわよっ!!」
ダンッと机を割らん勢いで叩いた彼女に肩を竦めながら勝手が呟く。
「……うらやワカメって?」
「羨ましいワカメ、って言う意味ですよぉ~。前に僕が陛下に殴られたからぁ~」
えー?! と若干引くカッテ・ウランゲル(kz0033)。
その姿を横目にオズワルドは深い息を吐くと言い辛そうにゼナイドに言った。
「仕方ねぇ。これはお前さんを見た陛下が言ってたんだが、『可憐な美少女が前戦で戦うのか……悲しいことだな』ってな」
「……陛下が? 今の、ですの?」
「そうだ。お前さんは気にするだろうから言わなかったが、憂いげに視線を落として言ってたぜ」
実際には『可憐な美少女』ではなく『少女』だけだったのだが、そこはオズワルド流脚色だ。
そう伝えれば陛下LOVEのゼナイドは引くと思ったのだ。しかし――
「わたくしの陛下が……その様な事を言うはずがありませんわ」
「あ?」
「陛下はわたくしに告げるのは『愛くるしくも愛おしいゼナイド』という愛称ですものっ!!」
誰がいつ言った!! と総突っ込みされる中、ゼナイドは意志を固めたように立ち上がり、拳を掲げて宣言する。
「わたくしは陛下のために彼の地へ向かいます! そして必ずや陛下のわたくしへの愛を取り戻す切欠とするのですわっ!! 憎き歪虚に制裁をぉぉぉおおおッ!!!!」
「……オズワルド」
「……言うな」
叫び続けるゼナイドの声を避けるために耳を塞いだカッテとオズワルド。
この数分後。2人は『ナサニエルを同行させる』と言う条件の下、ゼナイドの申し出を受ける事になるのだった。
●そして、鬱憤晴らし!
「ん~、そろそろスメラギ様が転移門を作りあげる頃ですかねぇ~」
到着してからの時間から考えても目的達成は間もなく。となれば時間稼ぎはもう暫く、と言ったところか。
「ん~? なんだか暗いですねぇ~」
零し、魔導機械から顔を上げた時だ。
「ふふ……ふふふふふ。皆さん、ここまで体力温存できましたわね? ならわかってますわよね~?」
口角を上げてハンマーを握り締めるゼナイドの視線の先にあったのは黒い鱗を持つワイバーンだ。
彼女は不穏な笑いをそのままにハンマーを持ち上げると、降り積もった雪を踏み締めた。
ゼナイドの言うとおり、ハンターの殆どはここまで未戦闘だ。その理由は彼女が前戦で敵を蹴散らしていたから。
「それではこの間に僕は地形調査をしてましょう~。あ、みなさんはどうぞ戦闘に集中してくださいね~♪」
「言われなくてもやりますわよッ!!」
何も今開始しなくても! そうは思うがナサニエルは既にノリノリで魔導機械操作し始めている。
ゼナイドはギリギリと奥歯を噛み締めると、すべての怒りを放つように巨大ハンマーを振り下ろした。
キュィィィィイーーーーッ!!
ワイバーンの翼を叩き割ろうとする動きに、敵から奇声が上がる。そしてその声に誘われるようにリザードマンが飛び出してくると、ハンター達は彼女に続いて自らの武器を抜き取った。
解説
●目的
・ワイバーン及びリザードマンの殲滅
・ナサニエルの護衛(重要度:低)
●概要
カム・ラディ遺跡にいた強欲の眷属を討伐してください。
現場は遺跡の外で、歩けないほどではありませんが雪が積もっています。
今作戦で重要なのは敵の討伐は勿論ですが、ナサニエルを護衛すると言うのも名目上の任務になっています。
まあ守らなくても生き残れる人材ではありますが、一応よろしくお願いします。
●敵戦力
『ワイバーン(黒)』
黒鱗のワイバーン。
高度な知能は存在しない。
【攻撃手段】
・黒炎‥‥扇状に広がる炎を黒い吐く(射程5・使用回数・不明)
・突進‥‥貯めを使ってからの突進(予備動作あり)
・引っかく、噛む、飛び掛る。など
『リザードマン』
二足歩行のトカゲ。
ちょっと耐久地の高いスケルトンで武器を持っている他、一応尻尾がある。
武器は槍。突いたり切ったりしてくる。基本雑魚。
●友軍戦力
『ゼナイド』
第十師団長。闘狩人。
高飛車で傲慢な性格だが、実力は確か。
武器は重量オーバーなハンマー。タングラムが基本嫌い。
『ナサニエル』
ワルプルギス錬魔院院長。ワカメ。
地形調査のために地面にへばりついて動かない。
尚、調査中は調査に集中しているため戦闘には不参加。
適当に助ければ良し!
※ご質問にはゼナイドが答えます(出発24時間前まで)
・ワイバーン及びリザードマンの殲滅
・ナサニエルの護衛(重要度:低)
●概要
カム・ラディ遺跡にいた強欲の眷属を討伐してください。
現場は遺跡の外で、歩けないほどではありませんが雪が積もっています。
今作戦で重要なのは敵の討伐は勿論ですが、ナサニエルを護衛すると言うのも名目上の任務になっています。
まあ守らなくても生き残れる人材ではありますが、一応よろしくお願いします。
●敵戦力
『ワイバーン(黒)』
黒鱗のワイバーン。
高度な知能は存在しない。
【攻撃手段】
・黒炎‥‥扇状に広がる炎を黒い吐く(射程5・使用回数・不明)
・突進‥‥貯めを使ってからの突進(予備動作あり)
・引っかく、噛む、飛び掛る。など
『リザードマン』
二足歩行のトカゲ。
ちょっと耐久地の高いスケルトンで武器を持っている他、一応尻尾がある。
武器は槍。突いたり切ったりしてくる。基本雑魚。
●友軍戦力
『ゼナイド』
第十師団長。闘狩人。
高飛車で傲慢な性格だが、実力は確か。
武器は重量オーバーなハンマー。タングラムが基本嫌い。
『ナサニエル』
ワルプルギス錬魔院院長。ワカメ。
地形調査のために地面にへばりついて動かない。
尚、調査中は調査に集中しているため戦闘には不参加。
適当に助ければ良し!
※ご質問にはゼナイドが答えます(出発24時間前まで)
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回はゼナイドとナサニエルの奇妙な組み合わせでのおつかいです。
自称帝国軍代表は果たしてどこまれやれるのか。
そしてゼナイドが言うところの陛下の愛を取り戻すことは出来るのか。
――全部神のみぞ知るといった感じではありますが、とりあえず目の前の戦闘に集中しましょう!
みなさまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!!
今回はゼナイドとナサニエルの奇妙な組み合わせでのおつかいです。
自称帝国軍代表は果たしてどこまれやれるのか。
そしてゼナイドが言うところの陛下の愛を取り戻すことは出来るのか。
――全部神のみぞ知るといった感じではありますが、とりあえず目の前の戦闘に集中しましょう!
みなさまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/09 02:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 レイレリア・リナークシス(ka3872) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/02/01 19:21:42 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/01 01:10:27 |
|
![]() |
質問場所 ヒース・R・ウォーカー(ka0145) 人間(リアルブルー)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/01/31 18:20:07 |