ゲスト
(ka0000)
【闇光】ダイヤモンドダスト・マーチ
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/02/10 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
――それは奇跡であった。
北伐作戦により大損害を受けた連合軍だが、暴食王ハヴァマールの撃退は歪虚の軍勢にも大きな打撃を与えていた。
少なくともあの不死王と不死の軍勢は大きく北へ撤退した筈。でなければ“あり得ない”。
帝国が辺境に対する誤った圧力を認めパシュパティ条約が結ばれる事になり、その調停役としてナディア・ドラゴネッティが辺境へ赴いたのも、全ては北伐戦があってこそ。
「命懸けの挑戦が偶然にも重なって作られる未来。いや……偶然ではないな。これも“宿業”という事かの」
聖地リタ・ティト。嘗て白龍の座したその場所に立つナディアの足元には大きな魔法陣が描かれている。
「この作戦に二度目はない。一発限りの奥の手じゃ。おぬしらの双肩に、多くの仲間たちの運命がかかっておる」
足元から立ち上る光に照らされるハンターたちへと振り返り、ナディアはその腕を振るう。
「征くのじゃ、勇者たちよ! 我が主たる青龍との契約を守るため、今こそ“北へ”――!」
●
「――北へもう一度攻めるんですか!?」
オフィスに於いて、ナディアから依頼斡旋の指示を受けた受付嬢:ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は文字通り目を丸くして、彼女に食い掛かるように攻め寄って居た。
「若干語弊はあるが、その認識で相違無い。ただし、目指すのは先の戦いよりももっともっと北の方になるがのぅ」
「信じられませんよ。あんなにこっぴどくやられたって言うのに……」
あれだけの犠牲を出し、損害を出し、ようやく終着した北伐作戦の矢先。
休む間も無く発令されたその作戦案に、呆れた様子で吐き捨てたルミ。
そんな彼女をナディアは「まぁよく聞け」と優しく宥める。
「危険は重々承知じゃ。じゃが、その危険の先に助けを待つ人々が……わらわの祖国がそこにある。そのためにわらわもその命を捧げる覚悟じゃ」
強い意志を持って語るナディア。
小さい背に背負った大きな責務。
その胸に秘めた覚悟が、煌々と瞳の奥に宿って見えた。
「言っておきますけど……ハンターさんを送り出すのはルミちゃんの役目なんですからね。送り出した一人一人の顔を、声を、私は覚えているんです」
「……辛い役目を押し付けているのは分かっておる」
ルミの言いたい事をナディア自身も良く分かっていた。
すべて覚えている。
だからこそ、その数が減って帰って来るなんてこと――いや、そもそも“誰も帰って来ない”という事すらも今回は覚悟しなければならないのだ。
「分かりました。他でもない総長の頼みですから……斡旋任務、お引き受けします」
「すまぬ、恩に着るぞ」
そう返事をして、ルミは静かにその瞼を閉じた。
脳裏に過るのは記憶に新しいあの熱く、激しい、フレーベルニンゲンの戦い。
皆の心が一つになったステージでの歌舞と、それによって命を救われた存在。
「ルミちゃんだって……世界を救いたいんだから――」
まるで自分に言い聞かせるように、ルミは静かにそう口走っていた。
●
北方へ転移したハンター達の前に広がるのはどこまでも続く雪原だった。
北伐よりは酷くない、うっすらと積もったそれであったが……代わりに汚染区域内で草木も生えぬだだっ広い荒野の雪景色に、まるで自分たちがこの世界で唯一の存在となってしまったかのような、そんな孤独感、そして疎外感を一心に味わっていた。
そんな哀愁も束の間、空を切って飛来した物体にハンター達は咄嗟に飛び退いていた。
足元の地面にその柄を撓らせて突き刺さる槍。
同時にガサガサと、雪を踏みしめるような足音と共にその者たちは姿を現した。
ヒトの身体にトカゲの頭、太く強靭な尻尾。
口から真っ赤な舌を覗かせて全身を照り輝く鱗で覆われた異形の主。
リザードマン――トカゲ人間とはまさしく、彼らの事であった。
北方王国のものか、刀剣や盾で武装した彼らはにじり寄るようにハンター達との距離を詰めていく。
否――迫る存在はそれだけではない。
雲の切れ間から僅かに降り注ぐ日の光を遮り、空を飛び交う翼の主達。
リザードマン達のそれとはまた違う、雪原を、遺跡の石畳を這うような重く、長い不快音。
遺跡に巣くっていた者達か。
たどり着いた先はまさしく、敵の真っただ中であった。
同行したスメラギ達は既に転移門開通の準備に取り掛かっている。
この地は北方侵攻の橋頭保。
ここだけは何としても、死守しなければならない。
意を決したかのようにその強靭な脚で雪原を蹴り上げ、ハンター達へと飛びかかるリザードマン達。
覚悟を決める間も無く――いや、ナディアの術で転移したその時からとうに覚悟などできている。
北の地への反撃は、ここから始まるのだ――
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
――それは奇跡であった。
北伐作戦により大損害を受けた連合軍だが、暴食王ハヴァマールの撃退は歪虚の軍勢にも大きな打撃を与えていた。
少なくともあの不死王と不死の軍勢は大きく北へ撤退した筈。でなければ“あり得ない”。
帝国が辺境に対する誤った圧力を認めパシュパティ条約が結ばれる事になり、その調停役としてナディア・ドラゴネッティが辺境へ赴いたのも、全ては北伐戦があってこそ。
「命懸けの挑戦が偶然にも重なって作られる未来。いや……偶然ではないな。これも“宿業”という事かの」
聖地リタ・ティト。嘗て白龍の座したその場所に立つナディアの足元には大きな魔法陣が描かれている。
「この作戦に二度目はない。一発限りの奥の手じゃ。おぬしらの双肩に、多くの仲間たちの運命がかかっておる」
足元から立ち上る光に照らされるハンターたちへと振り返り、ナディアはその腕を振るう。
「征くのじゃ、勇者たちよ! 我が主たる青龍との契約を守るため、今こそ“北へ”――!」
●
「――北へもう一度攻めるんですか!?」
オフィスに於いて、ナディアから依頼斡旋の指示を受けた受付嬢:ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は文字通り目を丸くして、彼女に食い掛かるように攻め寄って居た。
「若干語弊はあるが、その認識で相違無い。ただし、目指すのは先の戦いよりももっともっと北の方になるがのぅ」
「信じられませんよ。あんなにこっぴどくやられたって言うのに……」
あれだけの犠牲を出し、損害を出し、ようやく終着した北伐作戦の矢先。
休む間も無く発令されたその作戦案に、呆れた様子で吐き捨てたルミ。
そんな彼女をナディアは「まぁよく聞け」と優しく宥める。
「危険は重々承知じゃ。じゃが、その危険の先に助けを待つ人々が……わらわの祖国がそこにある。そのためにわらわもその命を捧げる覚悟じゃ」
強い意志を持って語るナディア。
小さい背に背負った大きな責務。
その胸に秘めた覚悟が、煌々と瞳の奥に宿って見えた。
「言っておきますけど……ハンターさんを送り出すのはルミちゃんの役目なんですからね。送り出した一人一人の顔を、声を、私は覚えているんです」
「……辛い役目を押し付けているのは分かっておる」
ルミの言いたい事をナディア自身も良く分かっていた。
すべて覚えている。
だからこそ、その数が減って帰って来るなんてこと――いや、そもそも“誰も帰って来ない”という事すらも今回は覚悟しなければならないのだ。
「分かりました。他でもない総長の頼みですから……斡旋任務、お引き受けします」
「すまぬ、恩に着るぞ」
そう返事をして、ルミは静かにその瞼を閉じた。
脳裏に過るのは記憶に新しいあの熱く、激しい、フレーベルニンゲンの戦い。
皆の心が一つになったステージでの歌舞と、それによって命を救われた存在。
「ルミちゃんだって……世界を救いたいんだから――」
まるで自分に言い聞かせるように、ルミは静かにそう口走っていた。
●
北方へ転移したハンター達の前に広がるのはどこまでも続く雪原だった。
北伐よりは酷くない、うっすらと積もったそれであったが……代わりに汚染区域内で草木も生えぬだだっ広い荒野の雪景色に、まるで自分たちがこの世界で唯一の存在となってしまったかのような、そんな孤独感、そして疎外感を一心に味わっていた。
そんな哀愁も束の間、空を切って飛来した物体にハンター達は咄嗟に飛び退いていた。
足元の地面にその柄を撓らせて突き刺さる槍。
同時にガサガサと、雪を踏みしめるような足音と共にその者たちは姿を現した。
ヒトの身体にトカゲの頭、太く強靭な尻尾。
口から真っ赤な舌を覗かせて全身を照り輝く鱗で覆われた異形の主。
リザードマン――トカゲ人間とはまさしく、彼らの事であった。
北方王国のものか、刀剣や盾で武装した彼らはにじり寄るようにハンター達との距離を詰めていく。
否――迫る存在はそれだけではない。
雲の切れ間から僅かに降り注ぐ日の光を遮り、空を飛び交う翼の主達。
リザードマン達のそれとはまた違う、雪原を、遺跡の石畳を這うような重く、長い不快音。
遺跡に巣くっていた者達か。
たどり着いた先はまさしく、敵の真っただ中であった。
同行したスメラギ達は既に転移門開通の準備に取り掛かっている。
この地は北方侵攻の橋頭保。
ここだけは何としても、死守しなければならない。
意を決したかのようにその強靭な脚で雪原を蹴り上げ、ハンター達へと飛びかかるリザードマン達。
覚悟を決める間も無く――いや、ナディアの術で転移したその時からとうに覚悟などできている。
北の地への反撃は、ここから始まるのだ――
解説
▼目的
カム・ラディ遺跡周辺の敵殲滅
▼概要
北方王国「リグ・サンガマ」へと向かうための橋頭保となるカム・ラディ遺跡。
ここに転移門を開く事が今回の一連の任務の最終目的です。
それにあたり、皆さんは遺跡周辺に蔓延っている敵勢を掃討し、周辺の安全を確保してください。
外縁部への襲来や、内部に関しては他のハンター達が対応に回っています。
皆さんは遊撃的なポジションで、周辺の敵を掃討する事が求められています。
敵となるのは災厄の十三魔:ガルドブルムに例を見る《強欲》の雑魔。
鱗に覆われた堅牢な身体を武器に戦う暴れん坊達です。
帰り道を今から作り出す手前、退路は無く、また増援もありません。
死力を賭して、任務を全うしてください。
なお、転移に際して大きくて力のあるもの(ユニット・幻獣)を持ち込むことはできません。
騎乗ペット(バイク含む)は許容範囲となっています。
▼戦場
カム・ラディ遺跡外周部。
平坦な荒野にうっすらと雪が積もったような戦場です。
遮蔽物は崩れた遺跡の壁や塀、柱がある程度で、それ以外は見通しは良好。
積雪の状況も北伐のように酷くはありません。
▼敵戦力 総勢:不明(目算数十体)
・リザードマン
成人男性のような身体にトカゲの頭・尻尾を持つ1.5mほどのトカゲ人間です。
鋭い爪や牙を持つ他、王国との戦闘で手に入れたと思われる剣や槍、盾で武装しています。
最も数が多いです。
・ワイバーン
翼と一体化した大きな腕を持つ3~4mほどのドラゴンです。
空を自由自在に飛び回り鈎爪や牙の他、口から炎を吐いて攻撃します。
2番目に数が多いです。
・ナーガ
リザードマンの下半身が蛇の尾のようになった2mほどの蛇人間です。
爪・牙による攻撃の他、下半身による巻き付き。
また、歪虚による汚染を局所的な人・物などに発生させる術を操ります。
放置しておくと、戦場はどんどん歪虚に有利なものとなって行くでしょう。
数は最も少ないです。
カム・ラディ遺跡周辺の敵殲滅
▼概要
北方王国「リグ・サンガマ」へと向かうための橋頭保となるカム・ラディ遺跡。
ここに転移門を開く事が今回の一連の任務の最終目的です。
それにあたり、皆さんは遺跡周辺に蔓延っている敵勢を掃討し、周辺の安全を確保してください。
外縁部への襲来や、内部に関しては他のハンター達が対応に回っています。
皆さんは遊撃的なポジションで、周辺の敵を掃討する事が求められています。
敵となるのは災厄の十三魔:ガルドブルムに例を見る《強欲》の雑魔。
鱗に覆われた堅牢な身体を武器に戦う暴れん坊達です。
帰り道を今から作り出す手前、退路は無く、また増援もありません。
死力を賭して、任務を全うしてください。
なお、転移に際して大きくて力のあるもの(ユニット・幻獣)を持ち込むことはできません。
騎乗ペット(バイク含む)は許容範囲となっています。
▼戦場
カム・ラディ遺跡外周部。
平坦な荒野にうっすらと雪が積もったような戦場です。
遮蔽物は崩れた遺跡の壁や塀、柱がある程度で、それ以外は見通しは良好。
積雪の状況も北伐のように酷くはありません。
▼敵戦力 総勢:不明(目算数十体)
・リザードマン
成人男性のような身体にトカゲの頭・尻尾を持つ1.5mほどのトカゲ人間です。
鋭い爪や牙を持つ他、王国との戦闘で手に入れたと思われる剣や槍、盾で武装しています。
最も数が多いです。
・ワイバーン
翼と一体化した大きな腕を持つ3~4mほどのドラゴンです。
空を自由自在に飛び回り鈎爪や牙の他、口から炎を吐いて攻撃します。
2番目に数が多いです。
・ナーガ
リザードマンの下半身が蛇の尾のようになった2mほどの蛇人間です。
爪・牙による攻撃の他、下半身による巻き付き。
また、歪虚による汚染を局所的な人・物などに発生させる術を操ります。
放置しておくと、戦場はどんどん歪虚に有利なものとなって行くでしょう。
数は最も少ないです。
マスターより
おはようございます、のどかです。
今回は【東征】の時に似た状況の北方王国救出戦、その第一歩をお届けいたします。
猫又MS、馬車猪MS、朝臣あむMSとお送りするこの連動任務では「任務完遂」以外に求められている事はありません。
未達成 = 死 です。
文字通りの人柱となる覚悟で皆さまは死地へと赴いてください。
もしあなたに大切な人が居るのなら――どうぞ、遺書・遺言の準備はお忘れなく。
質問は斡旋担当のルミちゃんがお答えいたしますので別途質問卓を立ててご用命ください。
【闇光】によって切り開かれたこの道。
闇と成すのか光と成すのか。
それは皆様次第です。
奮ってのご参加をお待ちしております。
今回は【東征】の時に似た状況の北方王国救出戦、その第一歩をお届けいたします。
猫又MS、馬車猪MS、朝臣あむMSとお送りするこの連動任務では「任務完遂」以外に求められている事はありません。
未達成 = 死 です。
文字通りの人柱となる覚悟で皆さまは死地へと赴いてください。
もしあなたに大切な人が居るのなら――どうぞ、遺書・遺言の準備はお忘れなく。
質問は斡旋担当のルミちゃんがお答えいたしますので別途質問卓を立ててご用命ください。
【闇光】によって切り開かれたこの道。
闇と成すのか光と成すのか。
それは皆様次第です。
奮ってのご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/12 19:00
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/01/31 23:06:42 |
|
![]() |
ルミちゃんに質問! ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/02/01 17:11:16 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/27 17:43:49 |