ゲスト
(ka0000)
リベルタース攻防、アイテルカイト撃破戦
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/15 19:00
オープニング
グラズヘイム王国西方リベルタース。ハルトフォート砦の総司令官、ドワーフのラーズスヴァンは、ひとまず先日の戦闘を終えて帰還していた。砦の中は平時には傭兵や騎士たちの喧騒で満たされており、士官たちが前線からの報告を受けていた。
ラーズスヴァンはここ数日執務室の中に閉じこもっていて、デスクに向き合っていた。要塞砲のデザイン画を書き起こしていたのである。
「失礼します」
軍務省の官僚であり、現在ハルトフォートに着任した女性アリアがドアを開けて入って来た。
「おう、アリアか。お前さんが欲しがっていたのもの。見せてやろうか」
「と言いますと?」
「まあいいからこれを見てくれ」
ラーズスヴァンは言って、デザイン画をアリアに見せた。アリアは感心した様子で、そのデザイン画を見やる。新式の要塞砲のデザインを見て、アリアは思案顔。
「凄いですね。どこかで学ばれたのですか?」
「わしがハルトフォートの司令官をやっておる理由が少しは分かるだろう」
ラーズスヴァンが描いていたのは、リアルブルーで言うところのアームストロング砲に近いものであり、それをクリムゾンウェストテイストに精霊の装飾を施してアレンジしたものであった。そのようなデザイン画がすでに何枚も書き起こされていた。
「設計図はまだですか?」
「お前さん、誰の下で働いておる?」
「軍務省のトップに近しい方です。私は補佐官的な役割をしておりますが」
「ううむ……」
ラーズスヴァンは思案顔でアリアを見上げた。
「何か」
「わしの忠誠心はすべからくシスティーナ王女殿下にある」
「もちろんです」
「王女が議長的立場におられる円卓会議の意向は当然無視できん。そう焦るでないわ。ほれ、デザイン画を何枚かくれてやる。ちいと軍務省へ行ってくれんか?」
「どうなさるおつもりですか?」
「せっかくここへ来たのだ。もう少し手伝えい。野砲を改良した魔導砲は遠くない将来にも出来るだろうが、そのためには機導師も必要になってくるし、軍務省からちいとばかり優秀な奴を引っ張って来てくれんかね。兵器部門の銃砲担当部局に俺が知ってる若いのがおる。大砲オタクってやつよ。名はベルトハイム。そのデザイン画を持って行って、人事に掛け合って奴を寄こしてくれねえか? その辺の調整はお前さん得意そうだからな」
ラーズスヴァンの言葉に、アリアは苦笑した。
「食えないお方ですね」
「出来るかね」
「勿論です」
「ようし頼んだ」
「承知しました」
アリアはデザイン画を持って、退室した。
「さて、と……」
ラーズスヴァンは立ち上がった。
ドワーフの司令官はハルトフォートの中を歩きながら、兵士たちに挨拶して回っていた。騎士や傭兵、兵士達は、軍服姿のラーズスヴァンに敬礼して道を開ける。ラーズスヴァンは馴染みのバーに入っていった。そこは上級騎士や士官たちなどが利用する赤熊亭というバーで、シュベルタスという引退兵のバーテンダーが経営していて、ホステスではないのだがレミアンという若い娘が働いていた。
「いらっしゃい」
「あら司令官」
シュベルタスが頬笑みを浮かべると、真っ赤なドレスを身に付けたレミアンはドワーフのもとへ歩み寄って来た。他に数人の騎士たちがいる。
「エールをくれ」
「ここでエールを注文するお客さんて、司令官くらいよ。ま、司令官のお店も同然だけどね」
「構わんだろう。エールはわしの血だ」
ラーズスヴァンは笑った。
レミアンがエールの入ったジョッキとパイプを持ってきた。ラーズスヴァンはパイプに火を付けると、一服してエールをあおった。
「司令官」
騎士が歩み寄ってくる。
「先日のアイテルカイトの鋼塊弾ですが、あれは何かの兆しでしょうか……?」
「知らん。奴らもイスルダ島で何を企んでいるのやら。こっちから手の出しようは無いしな。想像もつかんが。ただの試験攻撃だったのかも知れんが、警戒は必要だな」
「やあねえ。軍人さんたら、戦の話ばっかり」
レミアンがラーズスヴァンの髭を撫でるように触れると、ドワーフは笑っていた。
「シュベルタス、相変わらずこの娘は怖いもの知らずだな!」
「誰に似たのやら」
「お前の隠し子かと思っておったが、違うのか」
「人聞きの悪いことを言わんで下さい」
「いやだ司令官。私はマスターの友達。それ以上でも以下でもないんだから」
「がっはっは!」
それからややあって、士官が一人、知らせを持って赤熊亭に入って来た。ハルトフォートの近郊で歪虚が攻撃を開始したとの知らせであった。すでに騎士と傭兵が戦闘に入ったが、アイテルカイト兵の猛攻凄まじく、近隣に被害が及びそうであるとのことだった。
「ジャックス」
「はい司令官」
ラーズスヴァンの呼び掛けに、その場にいたジャックス騎士隊長が答えた。
「どうも形勢が不利のようだ。行って方を付けて来い。それから、リゼリオに連絡。至急ハンターたちを呼べ。ハンターを待てよ。無茶はするな」
「承知いたしました」
ジャックス隊長は敬礼して出て行った。
リゼリオ、ハンターたちの冒険都市。ハンターズソサエティのスタッフ、ソフィア・メイデルン(kz0177)は、リベルタースからの依頼を受けて、ハンターたちに状況を説明していた。
「ハルトフォート近郊でアイテルカイトの攻撃が始まったみたいです」
ソフィアは、コンソールを叩いてモニターに依頼内容を映し出して行く。
「敵には指揮官がいるみたいですね。近くには町や村もあるみたいです。まだ地元の傭兵や騎士たちが食い止めてるみたい。急がないといけませんね! みなさん、宜しくお願いしますね!」
ハンターたちは、事前情報を確認すると、リベルタースへ飛ぶのだった。
ラーズスヴァンはここ数日執務室の中に閉じこもっていて、デスクに向き合っていた。要塞砲のデザイン画を書き起こしていたのである。
「失礼します」
軍務省の官僚であり、現在ハルトフォートに着任した女性アリアがドアを開けて入って来た。
「おう、アリアか。お前さんが欲しがっていたのもの。見せてやろうか」
「と言いますと?」
「まあいいからこれを見てくれ」
ラーズスヴァンは言って、デザイン画をアリアに見せた。アリアは感心した様子で、そのデザイン画を見やる。新式の要塞砲のデザインを見て、アリアは思案顔。
「凄いですね。どこかで学ばれたのですか?」
「わしがハルトフォートの司令官をやっておる理由が少しは分かるだろう」
ラーズスヴァンが描いていたのは、リアルブルーで言うところのアームストロング砲に近いものであり、それをクリムゾンウェストテイストに精霊の装飾を施してアレンジしたものであった。そのようなデザイン画がすでに何枚も書き起こされていた。
「設計図はまだですか?」
「お前さん、誰の下で働いておる?」
「軍務省のトップに近しい方です。私は補佐官的な役割をしておりますが」
「ううむ……」
ラーズスヴァンは思案顔でアリアを見上げた。
「何か」
「わしの忠誠心はすべからくシスティーナ王女殿下にある」
「もちろんです」
「王女が議長的立場におられる円卓会議の意向は当然無視できん。そう焦るでないわ。ほれ、デザイン画を何枚かくれてやる。ちいと軍務省へ行ってくれんか?」
「どうなさるおつもりですか?」
「せっかくここへ来たのだ。もう少し手伝えい。野砲を改良した魔導砲は遠くない将来にも出来るだろうが、そのためには機導師も必要になってくるし、軍務省からちいとばかり優秀な奴を引っ張って来てくれんかね。兵器部門の銃砲担当部局に俺が知ってる若いのがおる。大砲オタクってやつよ。名はベルトハイム。そのデザイン画を持って行って、人事に掛け合って奴を寄こしてくれねえか? その辺の調整はお前さん得意そうだからな」
ラーズスヴァンの言葉に、アリアは苦笑した。
「食えないお方ですね」
「出来るかね」
「勿論です」
「ようし頼んだ」
「承知しました」
アリアはデザイン画を持って、退室した。
「さて、と……」
ラーズスヴァンは立ち上がった。
ドワーフの司令官はハルトフォートの中を歩きながら、兵士たちに挨拶して回っていた。騎士や傭兵、兵士達は、軍服姿のラーズスヴァンに敬礼して道を開ける。ラーズスヴァンは馴染みのバーに入っていった。そこは上級騎士や士官たちなどが利用する赤熊亭というバーで、シュベルタスという引退兵のバーテンダーが経営していて、ホステスではないのだがレミアンという若い娘が働いていた。
「いらっしゃい」
「あら司令官」
シュベルタスが頬笑みを浮かべると、真っ赤なドレスを身に付けたレミアンはドワーフのもとへ歩み寄って来た。他に数人の騎士たちがいる。
「エールをくれ」
「ここでエールを注文するお客さんて、司令官くらいよ。ま、司令官のお店も同然だけどね」
「構わんだろう。エールはわしの血だ」
ラーズスヴァンは笑った。
レミアンがエールの入ったジョッキとパイプを持ってきた。ラーズスヴァンはパイプに火を付けると、一服してエールをあおった。
「司令官」
騎士が歩み寄ってくる。
「先日のアイテルカイトの鋼塊弾ですが、あれは何かの兆しでしょうか……?」
「知らん。奴らもイスルダ島で何を企んでいるのやら。こっちから手の出しようは無いしな。想像もつかんが。ただの試験攻撃だったのかも知れんが、警戒は必要だな」
「やあねえ。軍人さんたら、戦の話ばっかり」
レミアンがラーズスヴァンの髭を撫でるように触れると、ドワーフは笑っていた。
「シュベルタス、相変わらずこの娘は怖いもの知らずだな!」
「誰に似たのやら」
「お前の隠し子かと思っておったが、違うのか」
「人聞きの悪いことを言わんで下さい」
「いやだ司令官。私はマスターの友達。それ以上でも以下でもないんだから」
「がっはっは!」
それからややあって、士官が一人、知らせを持って赤熊亭に入って来た。ハルトフォートの近郊で歪虚が攻撃を開始したとの知らせであった。すでに騎士と傭兵が戦闘に入ったが、アイテルカイト兵の猛攻凄まじく、近隣に被害が及びそうであるとのことだった。
「ジャックス」
「はい司令官」
ラーズスヴァンの呼び掛けに、その場にいたジャックス騎士隊長が答えた。
「どうも形勢が不利のようだ。行って方を付けて来い。それから、リゼリオに連絡。至急ハンターたちを呼べ。ハンターを待てよ。無茶はするな」
「承知いたしました」
ジャックス隊長は敬礼して出て行った。
リゼリオ、ハンターたちの冒険都市。ハンターズソサエティのスタッフ、ソフィア・メイデルン(kz0177)は、リベルタースからの依頼を受けて、ハンターたちに状況を説明していた。
「ハルトフォート近郊でアイテルカイトの攻撃が始まったみたいです」
ソフィアは、コンソールを叩いてモニターに依頼内容を映し出して行く。
「敵には指揮官がいるみたいですね。近くには町や村もあるみたいです。まだ地元の傭兵や騎士たちが食い止めてるみたい。急がないといけませんね! みなさん、宜しくお願いしますね!」
ハンターたちは、事前情報を確認すると、リベルタースへ飛ぶのだった。
解説
グラズヘイム王国西方リベルタース。ハルトフォート砦近郊で発生した歪虚の攻撃を撃破するシナリオです。
近くには町や村があり、攻撃を開始しようとしていた歪虚を地元の騎士や傭兵たちが食い止めています。丘陵地での戦いになります。森や木が生い茂っており、地元の部隊と交戦中です。一部が町や村へ抜けようと機会を窺っています。交戦地帯は五百メートル四方程度。ざっくりとではありますが、味方が西、歪虚が東側に陣取っています。みなさんはどの方向からでも交戦地帯に入れます。
■敵戦力
アイテルカイト歪虚コマンダー×4:人間に擬態している人語を話すアイテルカイト。角を生やし豪奢な戦闘服に身を包んでいる。大きな剣と、アサルトライフルやスナイパーライフルの「ようなもの」に変形可能な大き目の鋼塊体を装備している。
アイテルカイト歪虚兵×30:鋼面に戦闘服を身に付けた歪虚兵。人間に擬態している知能の高いアイテルカイト。剣と鋼塊体で武装している。鋼塊体にはコマンダーほどの変形能力は無い。単発の弾体を発射できるピストルかライフルの「ようなもの」に変形できる。
※鋼塊体のイメージはワールドガイドのアイテルカイトの鉄車や大剣の装備のようなものです。
■味方戦力
ジャックス騎士隊長:エンフォーサーLV25。味方指揮官。
ハルトフォート騎士&リベルタース騎士×20:エンフォーサーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×5:イェーガーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×3:ストライダーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×2:アルケミストLV5~10程度。
※PCと連携できます。今回は敵の仕様に合わせて刀剣類や弓、銃火器も装備しています。
その他、質問事項などありましたらハンターズソサエティのスタッフ、ソフィア・メイデルン(kz0177)を関連付けておきます。正解は無いと思いますが、答えられる範囲でお答えします。
近くには町や村があり、攻撃を開始しようとしていた歪虚を地元の騎士や傭兵たちが食い止めています。丘陵地での戦いになります。森や木が生い茂っており、地元の部隊と交戦中です。一部が町や村へ抜けようと機会を窺っています。交戦地帯は五百メートル四方程度。ざっくりとではありますが、味方が西、歪虚が東側に陣取っています。みなさんはどの方向からでも交戦地帯に入れます。
■敵戦力
アイテルカイト歪虚コマンダー×4:人間に擬態している人語を話すアイテルカイト。角を生やし豪奢な戦闘服に身を包んでいる。大きな剣と、アサルトライフルやスナイパーライフルの「ようなもの」に変形可能な大き目の鋼塊体を装備している。
アイテルカイト歪虚兵×30:鋼面に戦闘服を身に付けた歪虚兵。人間に擬態している知能の高いアイテルカイト。剣と鋼塊体で武装している。鋼塊体にはコマンダーほどの変形能力は無い。単発の弾体を発射できるピストルかライフルの「ようなもの」に変形できる。
※鋼塊体のイメージはワールドガイドのアイテルカイトの鉄車や大剣の装備のようなものです。
■味方戦力
ジャックス騎士隊長:エンフォーサーLV25。味方指揮官。
ハルトフォート騎士&リベルタース騎士×20:エンフォーサーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×5:イェーガーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×3:ストライダーLV5~10程度。
リベルタース傭兵×2:アルケミストLV5~10程度。
※PCと連携できます。今回は敵の仕様に合わせて刀剣類や弓、銃火器も装備しています。
その他、質問事項などありましたらハンターズソサエティのスタッフ、ソフィア・メイデルン(kz0177)を関連付けておきます。正解は無いと思いますが、答えられる範囲でお答えします。
マスターより
リベルタースでの戦いとなります。何気に要塞砲や魔導砲の話も進んでいますが、ひとまず戦闘を解決して下さい。ハルトフォートに立ち寄って頂いても構いません。余力があればですが。赤熊亭で一杯などでも大丈夫です。宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/05 20:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/03/01 17:59:49 |
|
![]() |
質問卓 ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/02/29 15:54:47 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/28 23:25:38 |