ゲスト
(ka0000)
ひな人形になってパーティーを盛り上げよう
マスター:星群彩佳

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在13人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2016/03/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/23 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
ウィクトーリア家では、リアルブルーからの転移者に職を紹介することがある。
神無月(かんなづき)紗綾(さあや)はウィクトーリア家でメイドとして働くことを選んだ、リアルブルーからの転移者の一人であった。
ウィクトーリア家で『サーヤ』の愛称で呼ばれ、二十歳になった今ではすっかりクリムゾンウェストの生活に慣れている。
そんな彼女は今、ウィクトーリア家の廊下に立ち止まり、憂いの表情を浮かべながら窓の外を見ていた。
「はあ……。もう三月、ですか……」
「サーヤ、どうしたの? 何だか重いと言うか、暗いわね」
サーヤの独り言を、たまたま廊下を歩いている途中で聞いたルサリィ・ウィクトーリア(kz0133)は声をかける。
「あっ、ルサリィお嬢様! これは失礼しました!」
ルサリィの後ろを歩いていたフェイト・アルテミス(kz0134)は、頭を深々と下げたサーヤを見て首を傾げた。
「先程から窓の外を見ていたようですが、何かあるのですか?」
「それほど重要なことではないのですが……。中庭で咲いている梅の花を見て、故郷を思い出しておりました」
メイドとしてはフェイトの方が上の立場であり先輩なので、年齢が上のサーヤは敬語を使う。
「ああ、そう言えばこの梅の花はサーヤが生まれた国の花だったわね。以前、お父様がリアルブルーの方から種を貰って、ウチで育てているのよ」
ルサリィは窓へ近付き、中庭で見事に咲いている梅の花を見る。
「綺麗な花だし、いろいろと使えて便利な植物なのよね。何か思い出でもあるの?」
「はあ……。 ルサリィお嬢様とフェイト先輩は『雛祭り』という行事をご存知ですか? 簡単に言いますと、桃の節句である3月3日に行われる、女の子が主役のお祭りのようなものです」
ルサリィとフェイトは顔を見合わせて、思い出すように眉間にシワを寄せた。
「まあ何となくは知っているわ。グラズヘイム王国ではあまり有名ではないけれど、リアルブルーの方達からお話しは聞いているからね」
「冒険都市リゼリオでは、本物のひな人形がいくつかあるようです。転移した人形職人が作ったとか、リアルブルーから持ち込んだとか、いろいろ言われておりますが……」
「ええ、そうなんです。クリムゾンウェストでも雛祭りをしようと思えば、リゼリオまで行けば何とかなるんですが……。できればグラズヘイム王国の方達にも、広く知ってほしいと思いまして」
ルサリィは腕を組み、う~む……と唸る。
「サーヤはこのグラズヘイム王国で、雛祭りパーティーをしたいと思っているのね。まあひな人形はリゼリオまで行って、借りてこればいいけど……」
「あとお料理の方は、ちらし寿司、菱餅、ひなあられ、ハマグリの吸い物、白酒ですね。リアルブルーからの転移者の中には料理人も多数いるようですし、材料もそろえられますので、こちらも何とかなります」
グラズヘイム王国ではさほど有名な行事ではないとはいえ、雛祭りを行えないことはない。
寄せ集めのようになるが、何とかパーティーを行える形にはできるのだ。
「それじゃあ女の子達の為に、雛祭りパーティーをやりましょうか。フェイト、イベント屋敷会場、3月3日空いているかしら?」
「ええ。使用することは可能です」
「それなら女の子達を集めて、無料でイベントを行うわね。サーヤ」
「あっ、ありがとうございます……」
ヤル気のルサリィとは反対に、何故だかサーヤは相変わらず暗い表情のまま。
「サーヤ、お嬢様の提案に何か不満でも?」
「とっとんでもございません! フェイト先輩! お気持ちはとても嬉しいのですが……。ただ、ひな人形を見ながらパーティーをするだけでは、あまり印象というか記憶に残らない気がしまして……」
「うっ! それを言われると、ちょっと……ね」
ルサリィは胸元を手で押さえて、よろけた。
貴族はパーティーを好む上に、ウィクトーリア家では一般市民向けのイベントパーティーを何回も行っている。
その為サーヤが言った通り、ひな人形を見ながら料理を食べるだけでは、内容が薄いと言えてしまう。
「それでなのですが……ワガママを承知で言わせてもらいますが、パーティーのスタッフにひな人形の姿になってもらうのはどうでしょう?」
サーヤはすがるような眼差しを、ルサリィへ向ける。
「ひな人形の姿……と言うと、あの和服姿になるってこと?」
「ええ。ひな人形の格好を、生きた人間がすればとてもインパクトがあります。特に子供達が大喜びしてくれると思いますが、……どうですか?」
「衣装自体は何とかなりますが、着る人が問題ですね」
フェイトはウィクトーリア家の使用人達を思い浮かべて、ひな人形のような恰好をするのは少々難しい気がしているのだ。
使用人のほとんどがクリムゾンウェスト出身の為に、着ても違和感があるだろうし、動きにくいだろう。それではパーティーのスタッフとして、客の前には出せない。
「それなら、フェイト。ハンター達はどうかしら? 和服を着ているハンター達を、何度か見かけたことがあるわ」
「確かにハンターはリアルブルーからの転移者が多いですので、和服を着慣れている方もいらっしゃるでしょう。それに持ち前の身体能力で、和服を着ても動きに問題は無いでしょうが……」
「それじゃあ決まりね! 今回のハンター達への依頼内容は『生きたひな人形』になること! うふふっ、雛祭りパーティーが楽しみだわ♪」
ウィクトーリア家では、リアルブルーからの転移者に職を紹介することがある。
神無月(かんなづき)紗綾(さあや)はウィクトーリア家でメイドとして働くことを選んだ、リアルブルーからの転移者の一人であった。
ウィクトーリア家で『サーヤ』の愛称で呼ばれ、二十歳になった今ではすっかりクリムゾンウェストの生活に慣れている。
そんな彼女は今、ウィクトーリア家の廊下に立ち止まり、憂いの表情を浮かべながら窓の外を見ていた。
「はあ……。もう三月、ですか……」
「サーヤ、どうしたの? 何だか重いと言うか、暗いわね」
サーヤの独り言を、たまたま廊下を歩いている途中で聞いたルサリィ・ウィクトーリア(kz0133)は声をかける。
「あっ、ルサリィお嬢様! これは失礼しました!」
ルサリィの後ろを歩いていたフェイト・アルテミス(kz0134)は、頭を深々と下げたサーヤを見て首を傾げた。
「先程から窓の外を見ていたようですが、何かあるのですか?」
「それほど重要なことではないのですが……。中庭で咲いている梅の花を見て、故郷を思い出しておりました」
メイドとしてはフェイトの方が上の立場であり先輩なので、年齢が上のサーヤは敬語を使う。
「ああ、そう言えばこの梅の花はサーヤが生まれた国の花だったわね。以前、お父様がリアルブルーの方から種を貰って、ウチで育てているのよ」
ルサリィは窓へ近付き、中庭で見事に咲いている梅の花を見る。
「綺麗な花だし、いろいろと使えて便利な植物なのよね。何か思い出でもあるの?」
「はあ……。 ルサリィお嬢様とフェイト先輩は『雛祭り』という行事をご存知ですか? 簡単に言いますと、桃の節句である3月3日に行われる、女の子が主役のお祭りのようなものです」
ルサリィとフェイトは顔を見合わせて、思い出すように眉間にシワを寄せた。
「まあ何となくは知っているわ。グラズヘイム王国ではあまり有名ではないけれど、リアルブルーの方達からお話しは聞いているからね」
「冒険都市リゼリオでは、本物のひな人形がいくつかあるようです。転移した人形職人が作ったとか、リアルブルーから持ち込んだとか、いろいろ言われておりますが……」
「ええ、そうなんです。クリムゾンウェストでも雛祭りをしようと思えば、リゼリオまで行けば何とかなるんですが……。できればグラズヘイム王国の方達にも、広く知ってほしいと思いまして」
ルサリィは腕を組み、う~む……と唸る。
「サーヤはこのグラズヘイム王国で、雛祭りパーティーをしたいと思っているのね。まあひな人形はリゼリオまで行って、借りてこればいいけど……」
「あとお料理の方は、ちらし寿司、菱餅、ひなあられ、ハマグリの吸い物、白酒ですね。リアルブルーからの転移者の中には料理人も多数いるようですし、材料もそろえられますので、こちらも何とかなります」
グラズヘイム王国ではさほど有名な行事ではないとはいえ、雛祭りを行えないことはない。
寄せ集めのようになるが、何とかパーティーを行える形にはできるのだ。
「それじゃあ女の子達の為に、雛祭りパーティーをやりましょうか。フェイト、イベント屋敷会場、3月3日空いているかしら?」
「ええ。使用することは可能です」
「それなら女の子達を集めて、無料でイベントを行うわね。サーヤ」
「あっ、ありがとうございます……」
ヤル気のルサリィとは反対に、何故だかサーヤは相変わらず暗い表情のまま。
「サーヤ、お嬢様の提案に何か不満でも?」
「とっとんでもございません! フェイト先輩! お気持ちはとても嬉しいのですが……。ただ、ひな人形を見ながらパーティーをするだけでは、あまり印象というか記憶に残らない気がしまして……」
「うっ! それを言われると、ちょっと……ね」
ルサリィは胸元を手で押さえて、よろけた。
貴族はパーティーを好む上に、ウィクトーリア家では一般市民向けのイベントパーティーを何回も行っている。
その為サーヤが言った通り、ひな人形を見ながら料理を食べるだけでは、内容が薄いと言えてしまう。
「それでなのですが……ワガママを承知で言わせてもらいますが、パーティーのスタッフにひな人形の姿になってもらうのはどうでしょう?」
サーヤはすがるような眼差しを、ルサリィへ向ける。
「ひな人形の姿……と言うと、あの和服姿になるってこと?」
「ええ。ひな人形の格好を、生きた人間がすればとてもインパクトがあります。特に子供達が大喜びしてくれると思いますが、……どうですか?」
「衣装自体は何とかなりますが、着る人が問題ですね」
フェイトはウィクトーリア家の使用人達を思い浮かべて、ひな人形のような恰好をするのは少々難しい気がしているのだ。
使用人のほとんどがクリムゾンウェスト出身の為に、着ても違和感があるだろうし、動きにくいだろう。それではパーティーのスタッフとして、客の前には出せない。
「それなら、フェイト。ハンター達はどうかしら? 和服を着ているハンター達を、何度か見かけたことがあるわ」
「確かにハンターはリアルブルーからの転移者が多いですので、和服を着慣れている方もいらっしゃるでしょう。それに持ち前の身体能力で、和服を着ても動きに問題は無いでしょうが……」
「それじゃあ決まりね! 今回のハンター達への依頼内容は『生きたひな人形』になること! うふふっ、雛祭りパーティーが楽しみだわ♪」
解説
○今回はひな人形の格好をしながら、雛祭りパーティーにやってくる女の子達に接客をすることが仕事内容です。
☆ひな人形の格好について
男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁など、どの役でもお好きになってください。
男装・女装・役かぶりもOKです! 衣装はこちらで用意します(カツラも有り)。
☆雛祭りパーティーについて
イベント屋敷会場の大ホールにて、行います。
昼間に行いますので、窓を開けて梅が咲いている中庭にも出られるようにします。
ハンターの皆様にはスタッフとして、働いてもらいます。
ノンアルコールの白酒を配ってもらったり、料理や飲み物を作ってもらっても構いません。
またパーティーを盛り上げる為に、男雛・女雛・三人官女が舞を披露したり、五人囃子が楽器の演奏つきで歌を歌ったり、随身や仕丁が中庭で剣舞や弓矢の的当て、騎射をするのも良いと思います。
グラズヘイム王国では珍しい雛祭りパーティー、子供達の良い思い出にさせてあげてください。
☆ひな人形の格好について
男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁など、どの役でもお好きになってください。
男装・女装・役かぶりもOKです! 衣装はこちらで用意します(カツラも有り)。
☆雛祭りパーティーについて
イベント屋敷会場の大ホールにて、行います。
昼間に行いますので、窓を開けて梅が咲いている中庭にも出られるようにします。
ハンターの皆様にはスタッフとして、働いてもらいます。
ノンアルコールの白酒を配ってもらったり、料理や飲み物を作ってもらっても構いません。
またパーティーを盛り上げる為に、男雛・女雛・三人官女が舞を披露したり、五人囃子が楽器の演奏つきで歌を歌ったり、随身や仕丁が中庭で剣舞や弓矢の的当て、騎射をするのも良いと思います。
グラズヘイム王国では珍しい雛祭りパーティー、子供達の良い思い出にさせてあげてください。
マスターより
と言うことで、ファナティックブラッドではじめての雛祭りシナリオです。
ハンターの皆様がどのひな人形になり、何をするのか、楽しみにしています♪
ハンターの皆様がどのひな人形になり、何をするのか、楽しみにしています♪
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/23 00:16