ゲスト
(ka0000)
【壊神】破壊の光、シヴァの宣戦布告
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/03/17 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/31 09:00
オープニング
グラズヘイム王国西方リベルタース。旧伯爵領城下町、ラマヤナ。すでに伯爵はこの危険な地域を破棄している。しかし、いまだ城下町には千人の人々が歪虚の攻撃に晒されながらも暮らしていた。リベルタース地方の騎士たちが数十人詰めていて、町を守っていた。そんなある晴れた日……。
少年はふと空を見上げた。光が降ってくる。
「お母さん」
年端もいかない少年は、母の袖を引いた。
「お星様が降ってくるよ」
「お星様?」
母親は空を見上げた。
町のあちこちで、人々は空を見上げていた。
そして――。
閃光がラマヤナの町に降り注いだ。光と爆発が町を貫き、全てを焼き払った。一瞬のことだった。ラマヤナの町は灰塵と化した。
閃光の先、はるか上空、歪虚が浮遊していた。黄金の外衣を纏い、金の長い髪を伸ばした眉目秀麗な男性の姿をして角を生やしている。額に、第三の目が開いている。閃光を放った張本人、上級歪虚。名をシヴァと言った。
「力は十分だな。宣戦布告としても十分だろう」
シヴァはそれだけ呟くと、身を翻した。イスルダ島に帰還する。
帰還したシヴァを、金髪の女性歪虚が待っていた。
「シヴァ。吉報よ」
「パールバティ。本当に良い知らせか」
「魔槍トリシューラが見つかったわ」
「それは良い知らせだな。先の大戦で失ってから、随分と探したからな。で、どこにあった」
「リベルタース沿岸。海の中よ。雑魔が発生していたけれど、人間たちもそれくらいじゃ気付かなかったみたいね」
「そうか。先の大戦で私の腕を撃ち抜いたあの騎士。殺してやったが、こうもトリシューラを探すことになるとはな」
「トリシューラの回収には私が行くわ。誰か……人間の目を欺く陽動に動いてもらわないと」
「では、カーラネミに行かせよう」
「そう。ではそのように」
パールバティはシヴァの前を辞した。
黒髪の黒衣の戦士がいた。シヴァ麾下の女戦士、カーラネミである。パールバティから事の次第を確認すると、カーラネミは笑った。
「そうか。シヴァ様が動かれたか。トリシューラも見つかるとは重畳極まりない」
「私は魔槍の回収に向かうわ。あなたには派手に暴れて来て欲しい」
「任せておけパールバティ。久しぶりの戦場……腕が鈍っていたところだ」
「頼んだわよ。兵隊は適当に連れて行って」
「承知した」
ハルトフォート砦。物見台から、ラマヤナの街を焼き払った「破壊の光」を確認していた司令官のラーズスヴァンは悪態をついた。
「あの野郎! シヴァか!」
シヴァは六年前の大戦でも、「破壊の光」によって幾つものリベルタースの町や村を焼き尽くした。その暴虐な残虐性から王国からは「破壊神」とあだ名された。
「くそが! また忙しくなりそうだな!」
ラーズスヴァンは物見台から降りて行くと、士官や実戦部隊の傭兵隊長や騎士隊長を集めた。
「シヴァの野郎、またおっぱじめやがった」
「先ほどの……あれですか」
すでにラマヤナに救援部隊が向かったが、生存者がどれだけいることか……。
「なぜ奴がハルトフォートを直接狙ってこないか分かるか。王国上層部にとって、軍事拠点一つ攻撃されることなど大したことではないが、町一つ消滅したとなると話は別だ。人心に与える影響いかほどか。イルダーナのトップニュースになるぞ。シヴァの野郎、そこまで読んでやがる」
指揮官たちが重々しく吐息する。
そこへ兵士が駆けこんで来る。
「イスルダ島からの攻撃です! 上空、次々と歪虚が飛んでいきます!」
「敵もどうして動きが早い!」
ラーズスヴァンは指令室から飛び出して行った。
再び物見台に上る。
黒い巨大な怪鳥型歪虚に乗った歪虚戦士達がハルトフォートの上空を飛んでいく。
カーラネミは笑声を発してラーズスヴァンの上空を旋回した。
「砦の上はもぬけの殻だな! 遠慮なく背後の町に行かせてもらうぞ! はっはっは!」
カーラネミは飛び去った。
「くそったれ」
ラーズスヴァンは指令室に戻った。
すぐさま傭兵と騎士たちを手配する。
……その頃。ハルトフォートの外では、軍務省のアリアが兵器部門から引き抜いてきた大砲オタクの若者ベルトハイムと、魔導砲関連分室担当ユゼリウスが、完成した魔導砲ゼロ号機を設置していた。上空を行く歪虚を何事かと見やる一同。
「物騒なところだなあ……」
ベルトハイムはおっかなびっくりで空を見ていた。
後装式十二ポンド魔導砲ゼロ号機。リアルブルーの十九世紀のものと酷似している。
ユゼリウスは「とにかく始めよう」と言って、ベルトハイムを促した。
「僕の設計にミスは無い」
ベルトハイムは言いきった。
アリアは面白そうにその様子を見ていた。
砲兵が魔導砲を操作する。
「ファイア!」
ドカン! 榴弾が飛び出した。直後、魔導砲は暴発した。砲兵達は吹っ飛んだ。
「おかしいなあ……」
ベルトハイムはせき込みながら、魔導砲の残骸に歩み寄った。こちらは前途は多難である。
しかし、今、リベルタースはそれどころではない。緊急事態に見舞われていた。ラマヤナの町の消失。破壊の光。それは破壊神シヴァの宣戦布告であった。
カーラネミがリベルタースの町に襲い掛かる。
ハンターオフィスにも依頼が飛ぶ。ハンターたちは急ぎリベルタースへと飛ぶことになるのであった。
少年はふと空を見上げた。光が降ってくる。
「お母さん」
年端もいかない少年は、母の袖を引いた。
「お星様が降ってくるよ」
「お星様?」
母親は空を見上げた。
町のあちこちで、人々は空を見上げていた。
そして――。
閃光がラマヤナの町に降り注いだ。光と爆発が町を貫き、全てを焼き払った。一瞬のことだった。ラマヤナの町は灰塵と化した。
閃光の先、はるか上空、歪虚が浮遊していた。黄金の外衣を纏い、金の長い髪を伸ばした眉目秀麗な男性の姿をして角を生やしている。額に、第三の目が開いている。閃光を放った張本人、上級歪虚。名をシヴァと言った。
「力は十分だな。宣戦布告としても十分だろう」
シヴァはそれだけ呟くと、身を翻した。イスルダ島に帰還する。
帰還したシヴァを、金髪の女性歪虚が待っていた。
「シヴァ。吉報よ」
「パールバティ。本当に良い知らせか」
「魔槍トリシューラが見つかったわ」
「それは良い知らせだな。先の大戦で失ってから、随分と探したからな。で、どこにあった」
「リベルタース沿岸。海の中よ。雑魔が発生していたけれど、人間たちもそれくらいじゃ気付かなかったみたいね」
「そうか。先の大戦で私の腕を撃ち抜いたあの騎士。殺してやったが、こうもトリシューラを探すことになるとはな」
「トリシューラの回収には私が行くわ。誰か……人間の目を欺く陽動に動いてもらわないと」
「では、カーラネミに行かせよう」
「そう。ではそのように」
パールバティはシヴァの前を辞した。
黒髪の黒衣の戦士がいた。シヴァ麾下の女戦士、カーラネミである。パールバティから事の次第を確認すると、カーラネミは笑った。
「そうか。シヴァ様が動かれたか。トリシューラも見つかるとは重畳極まりない」
「私は魔槍の回収に向かうわ。あなたには派手に暴れて来て欲しい」
「任せておけパールバティ。久しぶりの戦場……腕が鈍っていたところだ」
「頼んだわよ。兵隊は適当に連れて行って」
「承知した」
ハルトフォート砦。物見台から、ラマヤナの街を焼き払った「破壊の光」を確認していた司令官のラーズスヴァンは悪態をついた。
「あの野郎! シヴァか!」
シヴァは六年前の大戦でも、「破壊の光」によって幾つものリベルタースの町や村を焼き尽くした。その暴虐な残虐性から王国からは「破壊神」とあだ名された。
「くそが! また忙しくなりそうだな!」
ラーズスヴァンは物見台から降りて行くと、士官や実戦部隊の傭兵隊長や騎士隊長を集めた。
「シヴァの野郎、またおっぱじめやがった」
「先ほどの……あれですか」
すでにラマヤナに救援部隊が向かったが、生存者がどれだけいることか……。
「なぜ奴がハルトフォートを直接狙ってこないか分かるか。王国上層部にとって、軍事拠点一つ攻撃されることなど大したことではないが、町一つ消滅したとなると話は別だ。人心に与える影響いかほどか。イルダーナのトップニュースになるぞ。シヴァの野郎、そこまで読んでやがる」
指揮官たちが重々しく吐息する。
そこへ兵士が駆けこんで来る。
「イスルダ島からの攻撃です! 上空、次々と歪虚が飛んでいきます!」
「敵もどうして動きが早い!」
ラーズスヴァンは指令室から飛び出して行った。
再び物見台に上る。
黒い巨大な怪鳥型歪虚に乗った歪虚戦士達がハルトフォートの上空を飛んでいく。
カーラネミは笑声を発してラーズスヴァンの上空を旋回した。
「砦の上はもぬけの殻だな! 遠慮なく背後の町に行かせてもらうぞ! はっはっは!」
カーラネミは飛び去った。
「くそったれ」
ラーズスヴァンは指令室に戻った。
すぐさま傭兵と騎士たちを手配する。
……その頃。ハルトフォートの外では、軍務省のアリアが兵器部門から引き抜いてきた大砲オタクの若者ベルトハイムと、魔導砲関連分室担当ユゼリウスが、完成した魔導砲ゼロ号機を設置していた。上空を行く歪虚を何事かと見やる一同。
「物騒なところだなあ……」
ベルトハイムはおっかなびっくりで空を見ていた。
後装式十二ポンド魔導砲ゼロ号機。リアルブルーの十九世紀のものと酷似している。
ユゼリウスは「とにかく始めよう」と言って、ベルトハイムを促した。
「僕の設計にミスは無い」
ベルトハイムは言いきった。
アリアは面白そうにその様子を見ていた。
砲兵が魔導砲を操作する。
「ファイア!」
ドカン! 榴弾が飛び出した。直後、魔導砲は暴発した。砲兵達は吹っ飛んだ。
「おかしいなあ……」
ベルトハイムはせき込みながら、魔導砲の残骸に歩み寄った。こちらは前途は多難である。
しかし、今、リベルタースはそれどころではない。緊急事態に見舞われていた。ラマヤナの町の消失。破壊の光。それは破壊神シヴァの宣戦布告であった。
カーラネミがリベルタースの町に襲い掛かる。
ハンターオフィスにも依頼が飛ぶ。ハンターたちは急ぎリベルタースへと飛ぶことになるのであった。
解説
六年前の戦いで猛威を振るったという破壊神シヴァが動き出しました。ここ最近のアイテルカイトの活動は、シヴァが背後にいたようです。シヴァ麾下の戦士、カーラネミがリベルタースの街を攻撃しています。至急迎撃に向かって下さい。
■敵情報
上級歪虚カーラネミ:シヴァ麾下の歪虚戦士。連続攻撃、強打、二刀流、オーラチャージで攻撃上昇、突撃アタック、衝撃波を操る戦士。強制と変容を使います。歪虚固有スキルとしてタイムストップを使えます。集中すればするほど操れる時間が増します。一ラウンドの集中で十秒ほど時間を止めることが出来ます。
シヴァ麾下の歪虚兵士×50:スマッシュ、ソニックブーム、チャージアタック、ダブルアタックなど。
怪鳥歪虚×約50:カーラネミらを地上に送り出して上空を飛び回っています。隙を見て町の人などに襲い掛かります。
■味方NPC
騎士隊長:エンフォーサーLV25。
傭兵隊長:イェーガーLV20。
ハルトフォート騎士×30:エンフォーサー中心。LV5~15。
ハルトフォート傭兵×20:クラス混合。LV5~15。
市街戦となります。カーラネミ撃退で歪虚兵も撤退します。
その他、質問事項などはソフィアまでお願いします。
■敵情報
上級歪虚カーラネミ:シヴァ麾下の歪虚戦士。連続攻撃、強打、二刀流、オーラチャージで攻撃上昇、突撃アタック、衝撃波を操る戦士。強制と変容を使います。歪虚固有スキルとしてタイムストップを使えます。集中すればするほど操れる時間が増します。一ラウンドの集中で十秒ほど時間を止めることが出来ます。
シヴァ麾下の歪虚兵士×50:スマッシュ、ソニックブーム、チャージアタック、ダブルアタックなど。
怪鳥歪虚×約50:カーラネミらを地上に送り出して上空を飛び回っています。隙を見て町の人などに襲い掛かります。
■味方NPC
騎士隊長:エンフォーサーLV25。
傭兵隊長:イェーガーLV20。
ハルトフォート騎士×30:エンフォーサー中心。LV5~15。
ハルトフォート傭兵×20:クラス混合。LV5~15。
市街戦となります。カーラネミ撃退で歪虚兵も撤退します。
その他、質問事項などはソフィアまでお願いします。
マスターより
【壊神】シヴァ関連シナリオの開始となります。苛烈なまでの宣戦布告を行ったシヴァ。ラマヤナの街を焼き払い、戦いの物語は幕を開けます。ではみなさん。宜しくお願い致します。なお、一つだけネタばらしします。破壊の光はシヴァのチートスキルです。実戦闘では使用不可能です。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/03/25 02:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/03/16 20:32:27 |
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宣戦布告返し! 万歳丸(ka5665) 鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/03/15 22:48:39 |