ゲスト
(ka0000)
【壊神】ティルタニス小砦攻防戦
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/27 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/11 22:00
オープニング
グラズヘイム王国西方リベルタース、ハルトフォート砦。
司令官のドワーフ戦士、ラーズスヴァンは赤熊亭でエールを飲んでいた。赤熊亭のマスター、シュベルタスはその様子を見やりながら、無言で手元のグラスなどを整理していた。今日の客はドワーフ一人。看板娘のレミアンはピアノを弾いていた。
「…………」
ラーズスヴァンはソーセージを食べるとエールをあおった。先日の激戦から数日、敵の要塞は姿を見せていなかった。
「それはそうだろうな……」
ラーズスヴァンはひとりごちた。シヴァも少しは肝が冷えたのではないか。
と、チュンチュンと、赤熊亭の入り口から、黒い小鳥が入って来た。
ドワーフはちらりと小鳥を見やり、また吐息してエールを飲んだ。
『ラーズスヴァン司令』
一瞬、室内の全員が辺りを見渡した。
『ハルトフォート司令官』
その男の声が、小鳥から発せられていると知覚した時には、ラーズスヴァンは拳銃を抜いた。が、それよりも早くシュベルタスがライフルをズドン! と撃っていた。――しかし。銃弾は小鳥の手前でシールドに弾かれた。
『バーテンダーも武装しているのか』
「何だてめえは」
ドワーフの怒号に、小鳥の「向こう」の歪虚は答えた。
『シヴァ、と言えば分かるかな』
「ほう。小鳥ちゃんになってきたか。使い魔か?」
『お前を確認するのに手間取った。司令官』
「そいつは御挨拶いたみいる。何の用だ。シヴァ。ホロウレイドの昔話でもしようってのか」
『いや。先日の礼をしておこうと思ってな』
「何の話だ」
『統制がとれなくなった雑魔を片付けてくれたようで助かった。礼を言う』
「今度ほったらかしたらぶっ潰す。……いや、それが言いたかったのか」
『いや。実はハルトフォートの司令官の顔が見たかっただけだ』
「わしにはお前が見えないが」
『そうだな』
すると、小鳥の口から青い陽炎が立ち上り、金髪の男の姿を映し出した。幻影であろう。陽炎は揺らめくだけである。
ラーズスヴァンは鼻を鳴らした。
「また随分と小奇麗な姿をしているな。傲慢が」
『実体を伴えば、握手でも交わしたいところだが、そうもいくまい』
ドガアアアアアアアアアアア――!
小鳥を剣撃が粉々に破壊した。
ラーズスヴァンは視線を上げた。銀髪の女性騎士がいた。リンスファーサ・ブラックホーク(kz0188)上級騎士卿である。
「司令官、御無事ですか」
「リンス。もう少し奴と話したかったんだが」
「シヴァの使い魔ですよ。今度から黒い小鳥を見たら撃ち殺すように指示を出しておきます」
リンスファーサは吐息して店内に入ってくると、シュベルタスにジンを注文した。
レミアンのピアノがまた流れ出す。
「……敵の要塞は消えましたね」
「その割に、今の感じだとシヴァは余裕そうだな」
「どうなんでしょうか」
「分からんよ。とは言え、さしたる反動も今のところなさそうだ。というと語弊があるが、今更ワイルドカードなんてありゃせんからな。上級歪虚が出てくるか……」
ラーズスヴァンはエールをあおった。
リンスファーサはジンに口をつけると、しばらく司令官と話をした。
翌日。リンスファーサはいつものように兵士達の訓練場に出勤した。そこへラーズスヴァンからの命令が舞いこんで来る。リベルタース北部、ティルタニス小砦に歪虚の群れが接近。ハンターとともにこれを迎撃せよ、と。リンスファーサは剣を置いた。
「よし、行くぞ。みな支度を整えろ」
リンスファーサはてきぱきと指示を下し始めた。
ティルタニス小砦。
小砦は十人に満たない騎士と兵士達の詰め所である。石造りではあるが、大した防備は無い。物見台から見える歪虚に、騎士は望遠鏡で敵状を確認していた。
黒衣の歪虚が漆黒の軍馬に乗っていた。歪虚の名はジェーリンガム。先日の雑魔掃討作戦で報告された歪虚であった。ジェーリンガムの他には黒甲冑のアイテルカイト騎士たち。ざっと五十騎はいる。
「…………」
ジェーリンガムは黒い瞳で砦を見やり、思案していた。小砦は簡単に落とせるだろう。問題は……。
「どこで人間たちと遭遇するか……だが」
ジェーリンガムはヴァジュラを持ち上げると、念を込めた。魔具の両端から刃が伸びる。
「まずは……」
ジェーリンガムは小砦の攻略から開始することにした。
司令官のドワーフ戦士、ラーズスヴァンは赤熊亭でエールを飲んでいた。赤熊亭のマスター、シュベルタスはその様子を見やりながら、無言で手元のグラスなどを整理していた。今日の客はドワーフ一人。看板娘のレミアンはピアノを弾いていた。
「…………」
ラーズスヴァンはソーセージを食べるとエールをあおった。先日の激戦から数日、敵の要塞は姿を見せていなかった。
「それはそうだろうな……」
ラーズスヴァンはひとりごちた。シヴァも少しは肝が冷えたのではないか。
と、チュンチュンと、赤熊亭の入り口から、黒い小鳥が入って来た。
ドワーフはちらりと小鳥を見やり、また吐息してエールを飲んだ。
『ラーズスヴァン司令』
一瞬、室内の全員が辺りを見渡した。
『ハルトフォート司令官』
その男の声が、小鳥から発せられていると知覚した時には、ラーズスヴァンは拳銃を抜いた。が、それよりも早くシュベルタスがライフルをズドン! と撃っていた。――しかし。銃弾は小鳥の手前でシールドに弾かれた。
『バーテンダーも武装しているのか』
「何だてめえは」
ドワーフの怒号に、小鳥の「向こう」の歪虚は答えた。
『シヴァ、と言えば分かるかな』
「ほう。小鳥ちゃんになってきたか。使い魔か?」
『お前を確認するのに手間取った。司令官』
「そいつは御挨拶いたみいる。何の用だ。シヴァ。ホロウレイドの昔話でもしようってのか」
『いや。先日の礼をしておこうと思ってな』
「何の話だ」
『統制がとれなくなった雑魔を片付けてくれたようで助かった。礼を言う』
「今度ほったらかしたらぶっ潰す。……いや、それが言いたかったのか」
『いや。実はハルトフォートの司令官の顔が見たかっただけだ』
「わしにはお前が見えないが」
『そうだな』
すると、小鳥の口から青い陽炎が立ち上り、金髪の男の姿を映し出した。幻影であろう。陽炎は揺らめくだけである。
ラーズスヴァンは鼻を鳴らした。
「また随分と小奇麗な姿をしているな。傲慢が」
『実体を伴えば、握手でも交わしたいところだが、そうもいくまい』
ドガアアアアアアアアアアア――!
小鳥を剣撃が粉々に破壊した。
ラーズスヴァンは視線を上げた。銀髪の女性騎士がいた。リンスファーサ・ブラックホーク(kz0188)上級騎士卿である。
「司令官、御無事ですか」
「リンス。もう少し奴と話したかったんだが」
「シヴァの使い魔ですよ。今度から黒い小鳥を見たら撃ち殺すように指示を出しておきます」
リンスファーサは吐息して店内に入ってくると、シュベルタスにジンを注文した。
レミアンのピアノがまた流れ出す。
「……敵の要塞は消えましたね」
「その割に、今の感じだとシヴァは余裕そうだな」
「どうなんでしょうか」
「分からんよ。とは言え、さしたる反動も今のところなさそうだ。というと語弊があるが、今更ワイルドカードなんてありゃせんからな。上級歪虚が出てくるか……」
ラーズスヴァンはエールをあおった。
リンスファーサはジンに口をつけると、しばらく司令官と話をした。
翌日。リンスファーサはいつものように兵士達の訓練場に出勤した。そこへラーズスヴァンからの命令が舞いこんで来る。リベルタース北部、ティルタニス小砦に歪虚の群れが接近。ハンターとともにこれを迎撃せよ、と。リンスファーサは剣を置いた。
「よし、行くぞ。みな支度を整えろ」
リンスファーサはてきぱきと指示を下し始めた。
ティルタニス小砦。
小砦は十人に満たない騎士と兵士達の詰め所である。石造りではあるが、大した防備は無い。物見台から見える歪虚に、騎士は望遠鏡で敵状を確認していた。
黒衣の歪虚が漆黒の軍馬に乗っていた。歪虚の名はジェーリンガム。先日の雑魔掃討作戦で報告された歪虚であった。ジェーリンガムの他には黒甲冑のアイテルカイト騎士たち。ざっと五十騎はいる。
「…………」
ジェーリンガムは黒い瞳で砦を見やり、思案していた。小砦は簡単に落とせるだろう。問題は……。
「どこで人間たちと遭遇するか……だが」
ジェーリンガムはヴァジュラを持ち上げると、念を込めた。魔具の両端から刃が伸びる。
「まずは……」
ジェーリンガムは小砦の攻略から開始することにした。
解説
王国西方リベルタース。ティルタニス小砦を巡ることに端を発した戦いとなります。ここを突破された後、ジェーリンガムが近隣町へ攻撃するか、リベルタース内部へ侵入するかは不明。最高で敵軍撃滅による依頼達成となります。
●敵戦力
上級歪虚ジェーリンガム:アイテルカイト歪虚騎士。魔具ヴァジュラ剣を操る歪虚騎士。連続攻撃スキルを多めに使えます。他、衝撃波、チャージアタック。カウンターアタック。回避スキルなど。歪虚固有スキル「闘気爆発」によってマテリアルを全方位に放射します。例によって限界突破あり。騎乗しています。
アイテルカイト歪虚騎士(大型)×2:巨人ではないが、ごつい甲冑の三メートルほどの身長の大柄な黒騎士。大剣装備。打撃系スキル。限界突破。騎乗しています。
アイテルカイト歪虚騎士×50:ジェーリンガム麾下の黒騎士たち。打撃系スキル。限界突破。騎乗しています。
●味方戦力
ティルタニス小砦兵:騎士×1(エンフォーサー)、兵士×8(エンフォーサー)
ハルトフォート軍:
・指揮官:リンスファーサ上級騎士卿
・ハルトフォート騎士×30(エンフォーサー)
・ハルトフォート傭兵×20(エンフォーサー×10、イェーガー×5、アルケミスト×1、ストライダー×2、クルセイダー×2)
その他、質問事項はソフィアかリンスファーサでお答えします。
宜しくお願いします。
●敵戦力
上級歪虚ジェーリンガム:アイテルカイト歪虚騎士。魔具ヴァジュラ剣を操る歪虚騎士。連続攻撃スキルを多めに使えます。他、衝撃波、チャージアタック。カウンターアタック。回避スキルなど。歪虚固有スキル「闘気爆発」によってマテリアルを全方位に放射します。例によって限界突破あり。騎乗しています。
アイテルカイト歪虚騎士(大型)×2:巨人ではないが、ごつい甲冑の三メートルほどの身長の大柄な黒騎士。大剣装備。打撃系スキル。限界突破。騎乗しています。
アイテルカイト歪虚騎士×50:ジェーリンガム麾下の黒騎士たち。打撃系スキル。限界突破。騎乗しています。
●味方戦力
ティルタニス小砦兵:騎士×1(エンフォーサー)、兵士×8(エンフォーサー)
ハルトフォート軍:
・指揮官:リンスファーサ上級騎士卿
・ハルトフォート騎士×30(エンフォーサー)
・ハルトフォート傭兵×20(エンフォーサー×10、イェーガー×5、アルケミスト×1、ストライダー×2、クルセイダー×2)
その他、質問事項はソフィアかリンスファーサでお答えします。
宜しくお願いします。
マスターより
今回はいったん落ち着きを取り戻したハルトフォート周り。リベルタースが舞台です。ティルタニス小砦近郊に端を発した戦いとなります。宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/30 12:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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![]() |
質問卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/04/25 19:09:45 |
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相談卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/04/27 19:30:06 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/26 22:09:38 |