ゲスト
(ka0000)
闇追いの剣
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/02 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/11 22:00
オープニング
山奥にある古びた洋館に夜な夜な亡霊が出現すると言う話は、その地域では割と有名な噂話だった。
だからといって何の被害もなかったものだから、誰も噂の真偽を確かめる事はしなかった。しかしある日、麓の村に一人の男が訪れ、村人達に言った。
「あれはそこそこ強い歪虚だ。近づかなければ害はないが……俺は故あって亡霊を狩っていてね。俺が奴を仕留めてやる。その代わりと言ってはなんだが、情報と寝床を提供してもらえないかね……」
男は全身甲冑、所謂騎士のような外見だった。しかし尾を紅いマントの裾は千切れ、鎧は黒ずみ、汚れ錆びついていた。
余りにも胡散臭く、薄気味悪いその男の申し出受けはしたものの、村人達は不安になった。この男があの洋館に向かい、そこで歪虚を刺激する事で何かこの村にも良くない事が起こるのではないか、と……。
依頼を受けたハンター達が洋館へ辿り着いたのは夜半だった。亡霊は夜の方が活発になると踏んで、鎧男が出立したのを追いかけたからだ。
館の入り口には複数のスケルトンの残骸が転がっていた。男はハンターの気配に気づいたのか、振り返り剣を向ける。
「……ほう? どうやら不死者の類ではないと見える」
警戒を解かず、男は枯れた声で呟く。ゆっくりとハンターへと歩み寄り、兜の穴から品定めするかのように凝視した。
「クックク……成程。さしずめ村人の依頼を受けたハンターと言った所か。ククク……俺を殺す様に頼まれたのか?」
首を横に振るハンター。あくまでも目的はこの洋館から歪虚の脅威を取り除く事だ。
確かにこの男が“余計な事”をしないように監視するのも仕事のうちには入っているが、命を奪うような物騒さは求められていない。
「ほう。安心したよ。こんな所で余計な戦闘をして手傷を負うのも癪だからな……尤も、そう言いながら背後から……何て事もあるだろうがね……ククク」
男は剣を鞘に納め、恭しく一礼する。
「俺は闇追いの剣士グスタフ……。心配は無用だ。貴殿らに迷惑をかけるつもりはない。目当てはこの館にいるデュラハンだからな……」
やはりどうにも男は怪しい。纏った気配は只ならぬもので、光よりも闇を強く思わせる。全く肌の露出がなく、顔が見えないのも不安を掻きたてた。
「理由? そんなものはどうでも良い事だろう。金の為……とでもしておこうか。金品の為に剣を振るう貴殿らのような者には納得の理由だろう……? ククク、冗談だ……クククク」
何が楽しいのか男は笑っている。それがまた薄気味悪い。
「提案があるのだが……そう、ここに巣食う歪虚の事だ。ここのデュラハンは館を根城にしている……つまり、核が霊体と同行していない部類だ。ん? デュラハンの性質は承知の上で来ているのだろう? まさか知らないなどという事はないだろうな……」
男の話によれば、この館にはデュラハン以外にもスケルトンが複数潜伏していると言う。館のどこかに核となるものが隠されているのだろうが、それを破壊しない限りデュラハンを葬る事は出来ない。
「俺一人でも十分だが、人手が大いに越したことはない。幸い俺は奴の核に思い当たる物がある。貴殿らが時間稼ぎさえしてくれれば、俺がその核を破壊してみせよう。デュラハンを倒すという目的において俺達は反目していない。ここは手を取り合うのが賢い選択だと思うがね……」
グスタフと名乗る男の提案にハンター達は顔を見合わせた。この男を信じるのか信じないのか。協力するのかしないのか。
今回の依頼は、ただの亡霊退治より少し厄介な事になりそうな予感がした。
だからといって何の被害もなかったものだから、誰も噂の真偽を確かめる事はしなかった。しかしある日、麓の村に一人の男が訪れ、村人達に言った。
「あれはそこそこ強い歪虚だ。近づかなければ害はないが……俺は故あって亡霊を狩っていてね。俺が奴を仕留めてやる。その代わりと言ってはなんだが、情報と寝床を提供してもらえないかね……」
男は全身甲冑、所謂騎士のような外見だった。しかし尾を紅いマントの裾は千切れ、鎧は黒ずみ、汚れ錆びついていた。
余りにも胡散臭く、薄気味悪いその男の申し出受けはしたものの、村人達は不安になった。この男があの洋館に向かい、そこで歪虚を刺激する事で何かこの村にも良くない事が起こるのではないか、と……。
依頼を受けたハンター達が洋館へ辿り着いたのは夜半だった。亡霊は夜の方が活発になると踏んで、鎧男が出立したのを追いかけたからだ。
館の入り口には複数のスケルトンの残骸が転がっていた。男はハンターの気配に気づいたのか、振り返り剣を向ける。
「……ほう? どうやら不死者の類ではないと見える」
警戒を解かず、男は枯れた声で呟く。ゆっくりとハンターへと歩み寄り、兜の穴から品定めするかのように凝視した。
「クックク……成程。さしずめ村人の依頼を受けたハンターと言った所か。ククク……俺を殺す様に頼まれたのか?」
首を横に振るハンター。あくまでも目的はこの洋館から歪虚の脅威を取り除く事だ。
確かにこの男が“余計な事”をしないように監視するのも仕事のうちには入っているが、命を奪うような物騒さは求められていない。
「ほう。安心したよ。こんな所で余計な戦闘をして手傷を負うのも癪だからな……尤も、そう言いながら背後から……何て事もあるだろうがね……ククク」
男は剣を鞘に納め、恭しく一礼する。
「俺は闇追いの剣士グスタフ……。心配は無用だ。貴殿らに迷惑をかけるつもりはない。目当てはこの館にいるデュラハンだからな……」
やはりどうにも男は怪しい。纏った気配は只ならぬもので、光よりも闇を強く思わせる。全く肌の露出がなく、顔が見えないのも不安を掻きたてた。
「理由? そんなものはどうでも良い事だろう。金の為……とでもしておこうか。金品の為に剣を振るう貴殿らのような者には納得の理由だろう……? ククク、冗談だ……クククク」
何が楽しいのか男は笑っている。それがまた薄気味悪い。
「提案があるのだが……そう、ここに巣食う歪虚の事だ。ここのデュラハンは館を根城にしている……つまり、核が霊体と同行していない部類だ。ん? デュラハンの性質は承知の上で来ているのだろう? まさか知らないなどという事はないだろうな……」
男の話によれば、この館にはデュラハン以外にもスケルトンが複数潜伏していると言う。館のどこかに核となるものが隠されているのだろうが、それを破壊しない限りデュラハンを葬る事は出来ない。
「俺一人でも十分だが、人手が大いに越したことはない。幸い俺は奴の核に思い当たる物がある。貴殿らが時間稼ぎさえしてくれれば、俺がその核を破壊してみせよう。デュラハンを倒すという目的において俺達は反目していない。ここは手を取り合うのが賢い選択だと思うがね……」
グスタフと名乗る男の提案にハンター達は顔を見合わせた。この男を信じるのか信じないのか。協力するのかしないのか。
今回の依頼は、ただの亡霊退治より少し厄介な事になりそうな予感がした。
解説
●目的
歪虚の殲滅。
●概要
山奥の洋館に掬うデュラハンを討伐する。
既に放棄されて久しい洋館だが、旧帝国時代には貴族の別荘として使われていたらしい場所で、二階建ての広い中庭がある。
目的のデュラハンは主にこの中庭にいるようだが、館の彼方此方にはスケルトンが徘徊しており、警戒が必要だ。
屋敷は革命戦争時に何かしら事件があったのか、血痕や戦いの痕跡が生々しく残されている。
尚、本依頼には素性の分からない剣士が一人同行している。
彼はデュラハンのコアとなる部分に関して心当たりがあるとの事だが、信用するかどうかは自分で判断すべし。
剣士の扱いに関しては依頼内容に含まれていないが、邪魔をされるようならば対処が必要となるだろう。
●敵情報
『スピリッツ・ウィズ・イン』
隻腕の鎧騎士の亡霊。大柄で鎧の上からボロ布を纏っている。サイズ2。
身体の節々から青い炎のような本体が溢れている。外見から推測するに、本体は青い炎の霊体だ。
左右の腕に一本ずつ人間から見たら大剣と呼ぶべきサイズの剣を持つ二刀流。
本体である青い炎に熱はないが、魔法的な力を持っている為、それに準じた攻撃は推測される。
『スケルトン』
よく見かけるスケルトン。特別な能力は持たないが、不意の遭遇戦に注意。
●???
『グスタフ』
闘狩人の剣士。全身甲冑で薄気味悪い雰囲気。
長剣と盾を装備。一人でも何とか出来たと豪語するが……。
コアが何かについて心当たりがあると言う。
歪虚の殲滅。
●概要
山奥の洋館に掬うデュラハンを討伐する。
既に放棄されて久しい洋館だが、旧帝国時代には貴族の別荘として使われていたらしい場所で、二階建ての広い中庭がある。
目的のデュラハンは主にこの中庭にいるようだが、館の彼方此方にはスケルトンが徘徊しており、警戒が必要だ。
屋敷は革命戦争時に何かしら事件があったのか、血痕や戦いの痕跡が生々しく残されている。
尚、本依頼には素性の分からない剣士が一人同行している。
彼はデュラハンのコアとなる部分に関して心当たりがあるとの事だが、信用するかどうかは自分で判断すべし。
剣士の扱いに関しては依頼内容に含まれていないが、邪魔をされるようならば対処が必要となるだろう。
●敵情報
『スピリッツ・ウィズ・イン』
隻腕の鎧騎士の亡霊。大柄で鎧の上からボロ布を纏っている。サイズ2。
身体の節々から青い炎のような本体が溢れている。外見から推測するに、本体は青い炎の霊体だ。
左右の腕に一本ずつ人間から見たら大剣と呼ぶべきサイズの剣を持つ二刀流。
本体である青い炎に熱はないが、魔法的な力を持っている為、それに準じた攻撃は推測される。
『スケルトン』
よく見かけるスケルトン。特別な能力は持たないが、不意の遭遇戦に注意。
●???
『グスタフ』
闘狩人の剣士。全身甲冑で薄気味悪い雰囲気。
長剣と盾を装備。一人でも何とか出来たと豪語するが……。
コアが何かについて心当たりがあると言う。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます……ククク。
亡霊型歪虚についてまさか知らない方はおしえてタングラム3辺りを読むといいでしょう……ククク。
グスタフは実力者ですがとっても胡散臭いので、扱いに関してはお任せします……ククク……冗談だ。
それでは宜しくお願い致します。
亡霊型歪虚についてまさか知らない方はおしえてタングラム3辺りを読むといいでしょう……ククク。
グスタフは実力者ですがとっても胡散臭いので、扱いに関してはお任せします……ククク……冗談だ。
それでは宜しくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/10 05:00
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/09/02 01:19:47 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/28 23:27:38 |