ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 不遜なる帝、かの場所に座す
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在1人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 不明
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/12 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/21 15:00
オープニング
◆
「『アルカナ』は、元人間……この手記によるならば、確かにそう記されています」
タロッキの集落、エフィーリア・タロッキ(kz0077)は自室にて、先の探索で見つけた手記を読み耽っては一人ごちる。
ハンター達の協力のお陰で、街にて待ち伏せていたJusticeは撃退でき、タロッキの英雄のものとされる手記を見つけることができた。だが、そこに書かれていた内容は大まかに言うなれば『英雄は自らの手でアルカナという存在を生み出してしまった』ということだ。
手記にある内容はこうだ。かつての英雄のいた一団は『ファンタズマ』と呼ばれる義勇軍であり、歪虚との戦いで幾度も人々を救った22人の戦士達だった。
しかし義勇軍は戦いに倒れ、英雄一人が生き延びてしまう。仲間達の死を憂いだ英雄は、とある歪虚の甘言に唆されて、彼らの復活を望んでしまう。その結果として21の戦士達の存在と性質が反転、負のマテリアルによって思想すらも書き換えられてしまった存在、『アルカナ』となってしまったというのだ。
「……何て、哀しい話なのでしょう」
エフィーリアは声を潜めて呟く。その声には悲しみと寂しさが篭っていた。かつての彼らは人の可能性を信じ、人の未来を守るべく戦った存在だ。だが今の……『アルカナ』と成り果てた彼らはその真逆。人の可能性を否定し、人の未来を奪う事を目的とした存在となってしまっている。
英雄は伝承の中でこそ神格化されていたが、その心はただの人であったのだ。だからこそ人の死を悲しみ、誘惑を振り切る事は能わなかったのだろう。
「……暫く伏せておいた方が、いいかもしれませんね」
タロッキ族はかの英雄を英霊と崇める事で成り立ってきた部族だ。この英雄譚はあまりにも悲哀に満ちており、これが明るみに出れば中には信仰心を失う者が出てくる可能性もある。タロッキにとっての英雄はあくまで、『アルカナ』という災厄から人々を守った存在であるからだ。
エフィーリアは、同封してあった地図を見る。英雄が、未来に生きる者に遺した遺産。そのメッセージ。ここにまた新たな、アルカナたちへの打開策が遺されているというらしいが……。
「……過去を憂いでいても仕方ありませんね。今の私達に出来る事を、精一杯やらなければ……」
その呟きの直後、トントンと扉をノックする音。エフィーリアは手記を隠しながら『どうぞ』と返答する。
入ってきたのは族長のローテス・タロッキだ。その顔は険しい。
「エフィーリア、よいか? ……こんなものが送られてきおってな」
「それは……手紙、でしょうか?」
ローテスが見せたものは手紙だ。それもやたらと高級な便箋に入れられている。エフィーリアが手に取り中を検める。
『久方振りの命を出そう。余の前に新たな貢物を献上する事を許可する。光栄に思うがよい
1つ目は先ず酒だ。以前よりも上物を持ってこい。贅を重ねる事こそ王の特権なるぞ。
2つ目は側室。余の寵愛を受ける事を許可する。善き美貌を持つ者、その身を捧ぐがよい。
3つ目は喜劇だ。余興は必要であろう? 余を笑わせて見るが良い。それを肴に杯を呷るとしよう。
4つ目は武勇譚。自らが成し得た、最高の死闘の戦果を聞かせるがよい。
5つ目は業物の武具だ。鍛え上げた最高級の武具をこの余に献上せよ。
6つ目は使用人を求める。王に仕えるに値する技量を見せるがよい。
以上。三度日が昇るまでの猶予をくれてやろう。聊か貧相な城ではあるが、待たせる事を赦そう』
「これは……Emperor……? こんな時に……」
Emperor。過去、エフィーリア達が撃退した『アルカナ』の一体だ。面倒な相手に苦い顔をするエフィーリアだったが、指定された場所を見て衝撃を受ける。
「……!?」
「どうかしたか、エフィーリア」
「……いえ、何でもありません……」
Emperorの便箋に送られていた、場所を示す地図。
それは英雄の手記に記されていた『遺された場所』と同じ場所だった。
「『アルカナ』は、元人間……この手記によるならば、確かにそう記されています」
タロッキの集落、エフィーリア・タロッキ(kz0077)は自室にて、先の探索で見つけた手記を読み耽っては一人ごちる。
ハンター達の協力のお陰で、街にて待ち伏せていたJusticeは撃退でき、タロッキの英雄のものとされる手記を見つけることができた。だが、そこに書かれていた内容は大まかに言うなれば『英雄は自らの手でアルカナという存在を生み出してしまった』ということだ。
手記にある内容はこうだ。かつての英雄のいた一団は『ファンタズマ』と呼ばれる義勇軍であり、歪虚との戦いで幾度も人々を救った22人の戦士達だった。
しかし義勇軍は戦いに倒れ、英雄一人が生き延びてしまう。仲間達の死を憂いだ英雄は、とある歪虚の甘言に唆されて、彼らの復活を望んでしまう。その結果として21の戦士達の存在と性質が反転、負のマテリアルによって思想すらも書き換えられてしまった存在、『アルカナ』となってしまったというのだ。
「……何て、哀しい話なのでしょう」
エフィーリアは声を潜めて呟く。その声には悲しみと寂しさが篭っていた。かつての彼らは人の可能性を信じ、人の未来を守るべく戦った存在だ。だが今の……『アルカナ』と成り果てた彼らはその真逆。人の可能性を否定し、人の未来を奪う事を目的とした存在となってしまっている。
英雄は伝承の中でこそ神格化されていたが、その心はただの人であったのだ。だからこそ人の死を悲しみ、誘惑を振り切る事は能わなかったのだろう。
「……暫く伏せておいた方が、いいかもしれませんね」
タロッキ族はかの英雄を英霊と崇める事で成り立ってきた部族だ。この英雄譚はあまりにも悲哀に満ちており、これが明るみに出れば中には信仰心を失う者が出てくる可能性もある。タロッキにとっての英雄はあくまで、『アルカナ』という災厄から人々を守った存在であるからだ。
エフィーリアは、同封してあった地図を見る。英雄が、未来に生きる者に遺した遺産。そのメッセージ。ここにまた新たな、アルカナたちへの打開策が遺されているというらしいが……。
「……過去を憂いでいても仕方ありませんね。今の私達に出来る事を、精一杯やらなければ……」
その呟きの直後、トントンと扉をノックする音。エフィーリアは手記を隠しながら『どうぞ』と返答する。
入ってきたのは族長のローテス・タロッキだ。その顔は険しい。
「エフィーリア、よいか? ……こんなものが送られてきおってな」
「それは……手紙、でしょうか?」
ローテスが見せたものは手紙だ。それもやたらと高級な便箋に入れられている。エフィーリアが手に取り中を検める。
『久方振りの命を出そう。余の前に新たな貢物を献上する事を許可する。光栄に思うがよい
1つ目は先ず酒だ。以前よりも上物を持ってこい。贅を重ねる事こそ王の特権なるぞ。
2つ目は側室。余の寵愛を受ける事を許可する。善き美貌を持つ者、その身を捧ぐがよい。
3つ目は喜劇だ。余興は必要であろう? 余を笑わせて見るが良い。それを肴に杯を呷るとしよう。
4つ目は武勇譚。自らが成し得た、最高の死闘の戦果を聞かせるがよい。
5つ目は業物の武具だ。鍛え上げた最高級の武具をこの余に献上せよ。
6つ目は使用人を求める。王に仕えるに値する技量を見せるがよい。
以上。三度日が昇るまでの猶予をくれてやろう。聊か貧相な城ではあるが、待たせる事を赦そう』
「これは……Emperor……? こんな時に……」
Emperor。過去、エフィーリア達が撃退した『アルカナ』の一体だ。面倒な相手に苦い顔をするエフィーリアだったが、指定された場所を見て衝撃を受ける。
「……!?」
「どうかしたか、エフィーリア」
「……いえ、何でもありません……」
Emperorの便箋に送られていた、場所を示す地図。
それは英雄の手記に記されていた『遺された場所』と同じ場所だった。
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Emperor』の討伐
◆Emperorの特徴
Emperorは過去シナリオ『【アルカナ】 傲慢不遜な歪みの王』にて登場したものと同じ個体です。詳しい能力はそちらのガイドをご覧下さい。
非常高い戦闘力かつ、『重き言葉』による行動の制限や事象の現出を仕掛けてくる厄介な存在で、正攻法での討伐は現状のハンター様方をもっても厳しいと判断される相手です。
しかしながらOPで述べられた6つの条件のうちいずれかを満たす対象は正当な『献上者』と認められ、戦闘力が激減します。プレイヤーの皆様はこの条件を満たすよう心がけつつ、Emperorを討伐するプレイングを組み立てて頂ければと思います。
◆今回の『条件』について
条件で示された内容に関して明確な答えはありません。文章の解釈は、プレイヤー様それぞれの判断に委ねます。
Emperorは傲慢かつ不遜ではありますが、単純という訳ではありません。
皆様の個性溢れるプレイングで、Emperorを満足させてください。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
歪虚『アルカナ-The Emperor』の討伐
◆Emperorの特徴
Emperorは過去シナリオ『【アルカナ】 傲慢不遜な歪みの王』にて登場したものと同じ個体です。詳しい能力はそちらのガイドをご覧下さい。
非常高い戦闘力かつ、『重き言葉』による行動の制限や事象の現出を仕掛けてくる厄介な存在で、正攻法での討伐は現状のハンター様方をもっても厳しいと判断される相手です。
しかしながらOPで述べられた6つの条件のうちいずれかを満たす対象は正当な『献上者』と認められ、戦闘力が激減します。プレイヤーの皆様はこの条件を満たすよう心がけつつ、Emperorを討伐するプレイングを組み立てて頂ければと思います。
◆今回の『条件』について
条件で示された内容に関して明確な答えはありません。文章の解釈は、プレイヤー様それぞれの判断に委ねます。
Emperorは傲慢かつ不遜ではありますが、単純という訳ではありません。
皆様の個性溢れるプレイングで、Emperorを満足させてください。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
マスターより
お久しぶりです、桐咲です。お世話になっております
『アルカナ』シリーズの初のシナリオに登場した『皇帝』のアルカナが再登場。
タロッキの英雄の指した地に腰を下ろすかの王、彼らアルカナの目的とは一体…?
シリーズシナリオになっておりますが、初めての方でも楽しめる内容となっておりますので、どんな方でもお気軽にご参加下さいませ。
皆様の個性あふれるプレイングをお待ちしております。
『アルカナ』シリーズの初のシナリオに登場した『皇帝』のアルカナが再登場。
タロッキの英雄の指した地に腰を下ろすかの王、彼らアルカナの目的とは一体…?
シリーズシナリオになっておりますが、初めての方でも楽しめる内容となっておりますので、どんな方でもお気軽にご参加下さいませ。
皆様の個性あふれるプレイングをお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/20 06:22
参加者一覧
サポート一覧
- シェリル・マイヤーズ(ka0509)
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】貢物達の晩餐会 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/06/11 23:10:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/10 23:23:48 |
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補足及び質問卓 エフィーリア・タロッキ(kz0077) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/06/09 23:46:29 |