ゲスト
(ka0000)
ドレスのかわりにメイドなエプロン?
マスター:紺堂 カヤ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/20 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/29 15:00
オープニング
「は~~~~~~」
宝石商・モンド氏の一人娘、ダイヤは、広間に飾られた絵を見て大きなため息をついた。
それは、とある少女の肖像画である。
とある、も何も、まさしく、ダイヤを描いた肖像画である。
「は~~~~~~」
ダイヤは再び、ため息をついた。
確かに、絵は素晴らしい出来栄えだ。画家の腕は確かである。
だが、どんなに素晴らしい絵であろうと、いや、素晴らしい絵であるからこそ、ダイヤは落ち着かない気持ちになるのである。
朝・昼・晩とこの広間で食事をする方の身にもなってほしい。つねに自分の絵に見守られながらの食事。修行かなんかか。
ダイヤにとっては苦行でしかないが、この肖像画を発注したダイヤの父・モンド氏はいたくお気に入りで、三度の食事を前以上に楽しみにするようになっている。
まあいい。
父が喜んでいることを無下に否定するほどダイヤも親不孝ではない。
だからまあ、日々のことはいいとしよう。
しかし、だ。
「この絵を飾ったまま、この広間で誕生日パーティーをするのは本当に勘弁してほしい!!!」
来週はダイヤの誕生日。
それに合わせてモンド氏はパーティーを開くという。身内だけでやってくれたらいいものを、と思うのだが、もうお前も元気に人前へ出れるようになったのだから、というわけでたくさんのお客様を招くらしい。
(どうせ、お父様のお仕事関係の方ばかりなんでしょうけど……)
小さいころは体が弱くて出歩けなかったダイヤは、家族や使用人以外との交流経験が少ない。体は丈夫になったけれど、だからといって初対面の人とフレンドリーに喋れる技能までが急に身に着くわけでもない。モンド氏の仕事関係の方、つまりはだいぶ年上の人々が相手となれば、それはなおのことと思われた。
(憂鬱だなあ)
ダイヤがはーっ、と深いため息をつくと。
「どうしたんですか、お嬢様。ご自分の肖像画を見ながらため息なんて。そんなに自分の顔がお好きだったとは知りませんでした」
後ろから、そんな言葉が投げかけられた。使用人のクロスだ。本日も切れ味抜群の舌鋒である。
「違うわよっ!!!」
「違うんですか? 私はお嬢様のお顔……」
「えっ」
「面白いと思いますけどね」
「おいこら」
(ちょっとドキッとしちゃったでしょ、バカ!!)
ダイヤは舌打ちをなんとかこらえた。うっかりそんなものをしようものなら、正座で嫌味と皮肉の三時間コース間違いなしだ。
「ねえ、クロスー! 来週の誕生日パーティ、なんとかやめさせられないかしら?」
「無理ですね」
「そんなにきっぱり言う!? もうちょっと何とかしてあげようっていう姿勢を見せてもいいんじゃないの?」
「嫌ですよ面倒くさい」
「面倒くさい!?」
相変わらずであるとはいえ、まったくもって使用人らしからぬセリフである。
「お嬢様は祝われる側なんですから、よろしいじゃありませんか」
「だって……。ちっとも楽しめる気がしないんだもの」
ダイヤはそう言ってうつむいた。うつむいて。そして、ふと、思いついた。
「そうだわ。ねえ、私の誕生日パーティーなんだから、私のお友だちを呼んだっていいはずよね?」
「それはまあ、そうですけど……、お嬢様にはお友だち、おられないじゃないですか」
「失礼ね! そ、そりゃ、最近まではそうだったけど! 今は違うわ! きっと来てくれる子がいるはずだし、それに、パーティーを機会に新しいお友だちを作ったって問題ないでしょう?」
ダイヤは前のめりになってクロスに力説した。クロスはそんなダイヤを胡乱げに見やる。
「……お嬢様、なにかたくらんでおられます?」
「私はただ楽しいお誕生日パーティを過ごしたいだけよ。だって私の誕生日なのに……」
再びうつむいたダイヤを見て、さすがのクロスも不憫に思ったらしい。ふう、とひとつ息を吐いて、頷いた。
「よろしいでしょう。私が招待の手筈を整えますよ」
「ありがとうクロス!」
満面の笑みで自室へ戻ってきたダイヤは、ドアに鍵をかけると、ベッドの下に隠していたメイド服を取り出した。先日、結婚して辞めて行ったメイドから、こっそりもらっておいたのである。
「これを着る時が、やってきたわ!」
そう。
お嬢様はしっかり、なにかたくらんでおられたのである。
宝石商・モンド氏の一人娘、ダイヤは、広間に飾られた絵を見て大きなため息をついた。
それは、とある少女の肖像画である。
とある、も何も、まさしく、ダイヤを描いた肖像画である。
「は~~~~~~」
ダイヤは再び、ため息をついた。
確かに、絵は素晴らしい出来栄えだ。画家の腕は確かである。
だが、どんなに素晴らしい絵であろうと、いや、素晴らしい絵であるからこそ、ダイヤは落ち着かない気持ちになるのである。
朝・昼・晩とこの広間で食事をする方の身にもなってほしい。つねに自分の絵に見守られながらの食事。修行かなんかか。
ダイヤにとっては苦行でしかないが、この肖像画を発注したダイヤの父・モンド氏はいたくお気に入りで、三度の食事を前以上に楽しみにするようになっている。
まあいい。
父が喜んでいることを無下に否定するほどダイヤも親不孝ではない。
だからまあ、日々のことはいいとしよう。
しかし、だ。
「この絵を飾ったまま、この広間で誕生日パーティーをするのは本当に勘弁してほしい!!!」
来週はダイヤの誕生日。
それに合わせてモンド氏はパーティーを開くという。身内だけでやってくれたらいいものを、と思うのだが、もうお前も元気に人前へ出れるようになったのだから、というわけでたくさんのお客様を招くらしい。
(どうせ、お父様のお仕事関係の方ばかりなんでしょうけど……)
小さいころは体が弱くて出歩けなかったダイヤは、家族や使用人以外との交流経験が少ない。体は丈夫になったけれど、だからといって初対面の人とフレンドリーに喋れる技能までが急に身に着くわけでもない。モンド氏の仕事関係の方、つまりはだいぶ年上の人々が相手となれば、それはなおのことと思われた。
(憂鬱だなあ)
ダイヤがはーっ、と深いため息をつくと。
「どうしたんですか、お嬢様。ご自分の肖像画を見ながらため息なんて。そんなに自分の顔がお好きだったとは知りませんでした」
後ろから、そんな言葉が投げかけられた。使用人のクロスだ。本日も切れ味抜群の舌鋒である。
「違うわよっ!!!」
「違うんですか? 私はお嬢様のお顔……」
「えっ」
「面白いと思いますけどね」
「おいこら」
(ちょっとドキッとしちゃったでしょ、バカ!!)
ダイヤは舌打ちをなんとかこらえた。うっかりそんなものをしようものなら、正座で嫌味と皮肉の三時間コース間違いなしだ。
「ねえ、クロスー! 来週の誕生日パーティ、なんとかやめさせられないかしら?」
「無理ですね」
「そんなにきっぱり言う!? もうちょっと何とかしてあげようっていう姿勢を見せてもいいんじゃないの?」
「嫌ですよ面倒くさい」
「面倒くさい!?」
相変わらずであるとはいえ、まったくもって使用人らしからぬセリフである。
「お嬢様は祝われる側なんですから、よろしいじゃありませんか」
「だって……。ちっとも楽しめる気がしないんだもの」
ダイヤはそう言ってうつむいた。うつむいて。そして、ふと、思いついた。
「そうだわ。ねえ、私の誕生日パーティーなんだから、私のお友だちを呼んだっていいはずよね?」
「それはまあ、そうですけど……、お嬢様にはお友だち、おられないじゃないですか」
「失礼ね! そ、そりゃ、最近まではそうだったけど! 今は違うわ! きっと来てくれる子がいるはずだし、それに、パーティーを機会に新しいお友だちを作ったって問題ないでしょう?」
ダイヤは前のめりになってクロスに力説した。クロスはそんなダイヤを胡乱げに見やる。
「……お嬢様、なにかたくらんでおられます?」
「私はただ楽しいお誕生日パーティを過ごしたいだけよ。だって私の誕生日なのに……」
再びうつむいたダイヤを見て、さすがのクロスも不憫に思ったらしい。ふう、とひとつ息を吐いて、頷いた。
「よろしいでしょう。私が招待の手筈を整えますよ」
「ありがとうクロス!」
満面の笑みで自室へ戻ってきたダイヤは、ドアに鍵をかけると、ベッドの下に隠していたメイド服を取り出した。先日、結婚して辞めて行ったメイドから、こっそりもらっておいたのである。
「これを着る時が、やってきたわ!」
そう。
お嬢様はしっかり、なにかたくらんでおられたのである。
解説
■成功条件
ダイヤの「たくらみ」に協力し、誕生日パーティを楽しむ。
■ダイヤのたくらみ
ダイヤはメイド服を着て、メイドに紛れ込む(お屋敷のメイドは皆ダイヤと仲良しなので喜んで協力してくれるはず)
参加ハンターの中から「ダイヤ役」をやってくれる人を募集します。
変装してくれるのなら女性でも男性でもOK。ドレスはもちろんダイヤのものを貸し出します。
おそらく、クロスや両親にはすぐばれてしまうでしょうが(騙せるほどの完璧な変装をしてもらえたらそれはもちろん嬉しい)、ばれてからもできるだけダイヤの所在を隠し、「変則かくれんぼパーティ」を楽しんでください。
■プレゼント
誕生日パーティですが、ダイヤにとっては「ハンターの皆が来てくれること」が一番のプレゼントなので、品物を持参する必要はありません。
ダイヤの「たくらみ」に協力し、誕生日パーティを楽しむ。
■ダイヤのたくらみ
ダイヤはメイド服を着て、メイドに紛れ込む(お屋敷のメイドは皆ダイヤと仲良しなので喜んで協力してくれるはず)
参加ハンターの中から「ダイヤ役」をやってくれる人を募集します。
変装してくれるのなら女性でも男性でもOK。ドレスはもちろんダイヤのものを貸し出します。
おそらく、クロスや両親にはすぐばれてしまうでしょうが(騙せるほどの完璧な変装をしてもらえたらそれはもちろん嬉しい)、ばれてからもできるだけダイヤの所在を隠し、「変則かくれんぼパーティ」を楽しんでください。
■プレゼント
誕生日パーティですが、ダイヤにとっては「ハンターの皆が来てくれること」が一番のプレゼントなので、品物を持参する必要はありません。
マスターより
とにかく、いかに「かしこい使用人・クロス」を出し抜くことができるか、を楽しんでください!
ダイヤとクロスはすでに何本もシナリオに登場しておりますが、これまでの登場シナリオを知らない方でも是非、どんどん、お気軽にご参加ください!
ダイヤ→人付き合いになれていないお嬢様
クロス→毒舌な使用人
ということさえわかれば問題ありません!ダイヤお嬢様のお友だちになってあげてください!
ダイヤとクロスはすでに何本もシナリオに登場しておりますが、これまでの登場シナリオを知らない方でも是非、どんどん、お気軽にご参加ください!
ダイヤ→人付き合いになれていないお嬢様
クロス→毒舌な使用人
ということさえわかれば問題ありません!ダイヤお嬢様のお友だちになってあげてください!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/26 18:11
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/20 10:46:33 |
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相談卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/06/20 14:30:24 |