ゲスト
(ka0000)
【龍奏】ヒトと龍の宴~親睦を深める為に~
マスター:瑞木雫

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/08 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
*********
西方から遠来した勇者達は、長く続いた北伐に終止符を打つ。
かつての赤龍、強欲王・メイルストロム。
――彼の肉体は光の粒子となり、世界に還っていったのだった――
*********
青龍の眷属たちは人間を認めた。
それは今後国交が友好的に回復する証でもあり、ヒトと龍が共に在る道の実現を意味する。
斯くして――巨大な白亜の結晶神殿を中心とする宗教都市“龍園”ヴリトラルカでは今夜、西方から遠来した勇者達を大勢招いて宴を開き、賑わっていた。
ヒトも龍も肩を並べ楽しそうに笑い合うその中には、 以前龍園に来訪した際、人に敵意を向けていた龍や眷属のヒトの姿もあった。けれどそんな彼らも考えを改め直してくれたのだ。
「……本当に良かった。ヒトと龍が、手を取りあえて」
ジャンルカ・アルベローニ(kz0164)の弟分・カークが龍園の様子を見渡しながら深く噛み締め実感すると、青のリザードマンが『グォ!』と鳴きながら返事をした。するとカークは、屈託のない笑顔を浮かべる。
「さあ、今日は飲むぞー!」
「ダメよ。アンタは下戸なんだから程々にしなさい」
「……キアラ!? なんだようるせーな。めでたい時ぐらい別に良いじゃんか」
「ダメったらダメ。2杯目からはノンアルコールね」
「はぁ!?」
同じダウンタウンの精鋭部隊でジャンルカの妹分であるキアラとは、いつもこんな感じだ。
ずっと一緒に居る幼馴染だからお互いの事をよく理解しているし、キアラは何かとカークの世話を焼きたがる。本人達は友情だと言い張るが、二人から漂う雰囲気はまるで夫妻のようで、青のリザードマンや飛龍達にもそう感じるらしく微笑ましそうに見守っていた。
そしていつもならこんな時、彼らの兄貴分であるジャンルカが「もう付き合っちゃえよ」と割り込んで冷やかしに来る筈なのだが――。
「あれ、そういえば兄さん何処行ったの? 見当たらないけど……」
「兄さんなら青龍に聞きたい事があるって言って、神殿の中に行っちまったきりだ」
「あぁ……そうだったの」
キアラが納得する一方、カークはジャンルカを気に掛けるように神殿を見つめていた。
ジャンルカにとっては未だ全てが終わった訳ではないのだ。
*********
――白亜の結晶神殿の最奥。
そこで体を丸めて休んでいる青龍は、言葉を紡いだ。
『――ディストルツィオーネ、か。彼が自身をそう呼称する迄は、確かに私の眷属。誰よりも深い愛をヒトに注ぐ守護龍だった』
聴いたジャンルカは眉を潜めて息を飲む。
威力偵察の最中に遭遇した高位の強欲<ガイツ>が言っていた事は実感味を増した。
300年以上前に、かつて人々が名誉の為に横行していた歴史の一部 “龍狩り”――
赤龍の守護者だったディストルツィオーネの親友もまた、“龍狩り”によって残酷な死を与えられたというのは現実に起きたことだった。
そしてディストルツィオーネは何百年もの間<世界>を恨み続けていたというのも、事実なのである。
龍が生まれ世界に還っていくのを青龍は今迄数え切れぬ程見てきたが、ディストルツィオーネの豹変した脅威は青龍の記憶にも刻まれていた。
『彼に会ったというなら言うまでもないが――彼にはもう、人に対する嘗ての愛情や寛容の心は存在せぬ。在るのは世界に対する憎しみと恨み。
そうして彼は、大殺戮を繰り返してきた悪竜なのだ。……彼に殺された龍園の者達も、少なくは無い。必ず倒さねばならない』
そう、倒さねばならない。
これまでも世界への復讐を掲げながら歪虚として目的を遂行してきた強欲であるだろう。
しかしこの北伐は――北伐のひとまずの終結は、ディストルツィオーネにとって大きな転機であり刺激となった筈だ。
殺戮と破壊を好むディストルツィオーネは近い内に次の一手を用意してくるだろう。
そうしてジャンルカは記憶の片隅に残るディストルツィオーネを想い出しながら、彼が我が王と慕っていたスフィーダの事も思い出す。
(――あの野郎も絶対にぶっ殺す……)
ディストルツィオーネもスフィーダも、必ずまた、自分の前に現れる気がしていた。
確証がある訳ではない――けれど、ダウンタウンの狂犬と呼ばれた男の直感が激しく警鐘を鳴らしていたのだった。
*********
その頃……。
「――我が傲慢の軍が撤退した途端にコレか。狂気が突如現れた挙句、無差別に襲うなんて、どうなってやがる……?
それに彼のメイルストロム王の肉体も、まさか人類にトドメを刺されるとはな……………」
スフィーダは一見冷静なようにも見えるが、内心ではひどく苛立ちを覚えていた。
自身の見立てが甘かったことへの苛立ちだ。
だが“面白い”とも感じている強欲な微笑みを浮かばせる。
「――行くぞ、ディストルツィオーネ。“星の傷跡”へ」
「……!」
スフィーダ同様、まさか本当に人類軍が勝利するとは思ってもみず――最愛の親友が慕っていた赤龍――メイルストロム王の肉体を傍で守ってやれなかった事を悔いていたディストルツィオーネは顔を上げる。
そしてスフィーダの背についていくように追い掛けた。ディストルツィオーネが居た場所には、空になったクッキーの包みが広がっていた。
*********
全てはまだ、終わった訳ではない。
けれど今はヒトと龍の勝利と絆に、乾杯しよう。
*********
*********
西方から遠来した勇者達は、長く続いた北伐に終止符を打つ。
かつての赤龍、強欲王・メイルストロム。
――彼の肉体は光の粒子となり、世界に還っていったのだった――
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青龍の眷属たちは人間を認めた。
それは今後国交が友好的に回復する証でもあり、ヒトと龍が共に在る道の実現を意味する。
斯くして――巨大な白亜の結晶神殿を中心とする宗教都市“龍園”ヴリトラルカでは今夜、西方から遠来した勇者達を大勢招いて宴を開き、賑わっていた。
ヒトも龍も肩を並べ楽しそうに笑い合うその中には、 以前龍園に来訪した際、人に敵意を向けていた龍や眷属のヒトの姿もあった。けれどそんな彼らも考えを改め直してくれたのだ。
「……本当に良かった。ヒトと龍が、手を取りあえて」
ジャンルカ・アルベローニ(kz0164)の弟分・カークが龍園の様子を見渡しながら深く噛み締め実感すると、青のリザードマンが『グォ!』と鳴きながら返事をした。するとカークは、屈託のない笑顔を浮かべる。
「さあ、今日は飲むぞー!」
「ダメよ。アンタは下戸なんだから程々にしなさい」
「……キアラ!? なんだようるせーな。めでたい時ぐらい別に良いじゃんか」
「ダメったらダメ。2杯目からはノンアルコールね」
「はぁ!?」
同じダウンタウンの精鋭部隊でジャンルカの妹分であるキアラとは、いつもこんな感じだ。
ずっと一緒に居る幼馴染だからお互いの事をよく理解しているし、キアラは何かとカークの世話を焼きたがる。本人達は友情だと言い張るが、二人から漂う雰囲気はまるで夫妻のようで、青のリザードマンや飛龍達にもそう感じるらしく微笑ましそうに見守っていた。
そしていつもならこんな時、彼らの兄貴分であるジャンルカが「もう付き合っちゃえよ」と割り込んで冷やかしに来る筈なのだが――。
「あれ、そういえば兄さん何処行ったの? 見当たらないけど……」
「兄さんなら青龍に聞きたい事があるって言って、神殿の中に行っちまったきりだ」
「あぁ……そうだったの」
キアラが納得する一方、カークはジャンルカを気に掛けるように神殿を見つめていた。
ジャンルカにとっては未だ全てが終わった訳ではないのだ。
*********
――白亜の結晶神殿の最奥。
そこで体を丸めて休んでいる青龍は、言葉を紡いだ。
『――ディストルツィオーネ、か。彼が自身をそう呼称する迄は、確かに私の眷属。誰よりも深い愛をヒトに注ぐ守護龍だった』
聴いたジャンルカは眉を潜めて息を飲む。
威力偵察の最中に遭遇した高位の強欲<ガイツ>が言っていた事は実感味を増した。
300年以上前に、かつて人々が名誉の為に横行していた歴史の一部 “龍狩り”――
赤龍の守護者だったディストルツィオーネの親友もまた、“龍狩り”によって残酷な死を与えられたというのは現実に起きたことだった。
そしてディストルツィオーネは何百年もの間<世界>を恨み続けていたというのも、事実なのである。
龍が生まれ世界に還っていくのを青龍は今迄数え切れぬ程見てきたが、ディストルツィオーネの豹変した脅威は青龍の記憶にも刻まれていた。
『彼に会ったというなら言うまでもないが――彼にはもう、人に対する嘗ての愛情や寛容の心は存在せぬ。在るのは世界に対する憎しみと恨み。
そうして彼は、大殺戮を繰り返してきた悪竜なのだ。……彼に殺された龍園の者達も、少なくは無い。必ず倒さねばならない』
そう、倒さねばならない。
これまでも世界への復讐を掲げながら歪虚として目的を遂行してきた強欲であるだろう。
しかしこの北伐は――北伐のひとまずの終結は、ディストルツィオーネにとって大きな転機であり刺激となった筈だ。
殺戮と破壊を好むディストルツィオーネは近い内に次の一手を用意してくるだろう。
そうしてジャンルカは記憶の片隅に残るディストルツィオーネを想い出しながら、彼が我が王と慕っていたスフィーダの事も思い出す。
(――あの野郎も絶対にぶっ殺す……)
ディストルツィオーネもスフィーダも、必ずまた、自分の前に現れる気がしていた。
確証がある訳ではない――けれど、ダウンタウンの狂犬と呼ばれた男の直感が激しく警鐘を鳴らしていたのだった。
*********
その頃……。
「――我が傲慢の軍が撤退した途端にコレか。狂気が突如現れた挙句、無差別に襲うなんて、どうなってやがる……?
それに彼のメイルストロム王の肉体も、まさか人類にトドメを刺されるとはな……………」
スフィーダは一見冷静なようにも見えるが、内心ではひどく苛立ちを覚えていた。
自身の見立てが甘かったことへの苛立ちだ。
だが“面白い”とも感じている強欲な微笑みを浮かばせる。
「――行くぞ、ディストルツィオーネ。“星の傷跡”へ」
「……!」
スフィーダ同様、まさか本当に人類軍が勝利するとは思ってもみず――最愛の親友が慕っていた赤龍――メイルストロム王の肉体を傍で守ってやれなかった事を悔いていたディストルツィオーネは顔を上げる。
そしてスフィーダの背についていくように追い掛けた。ディストルツィオーネが居た場所には、空になったクッキーの包みが広がっていた。
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全てはまだ、終わった訳ではない。
けれど今はヒトと龍の勝利と絆に、乾杯しよう。
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解説
●目的
青龍の眷属は人類を認め、西方との国交も回復し、ヒトと龍は友好的な関係となりました。
――そうして実現する事ができた、龍園ヴリトラルカでまったりする宴シナリオです。
宴を楽しむも良し、心情に浸るも良しです。
親睦を深め合いながら、皆で楽しく過ごしましょう!
北伐が終結しても強欲達との戦いはまだまだ続きますので、今回は勝利を祝いつつ憩いのひとときとなれれば幸いです。
●宴の内容
今現在は、美味しいお酒を飲みながら交流する予定となっておりますが、
ハンターの皆さんが何かを催してくださるならば、もっと盛り上がるかと思います。
※ただし龍園を荒らしたり、仲間や龍に迷惑を掛けるような行為はご遠慮くださいませ
※『大勢のハンターを招いての宴』という想定なので、今迄は青龍達と関わりが無かった方々の御参加も大歓迎な宴です
●登場人物
青龍
六大龍の一体。神殿の中で体を休めています。
飛龍<青のワイバーン>
青龍の眷属。
グラシナの「遺跡防衛戦/イニシャライザー展開A」及び「ヒトと龍が共に在る道」でも登場した飛龍達も居ます。皆さんと一緒に宴を楽しみます。
青のリザードマン、守護龍、ヒト
青龍の眷属。皆さんと一緒に宴を楽しみます。
ジャンルカ・アルベローニ
ダウンタウンの狂犬と呼ばれている男です。
ですが仲間にはとても友好的で、冗談好きな所もありますが、精鋭達にとっては兄貴分であり、割と面倒見がいい人物です。
ダウンタウンの精鋭達
ジャンの弟分・妹分であり、10人の精鋭達です。
皆さんとお酒を飲んだり、青龍の眷属である龍達と共に親睦を深めたりしているようです
※歪虚のスフィーダとディストルツィオーネはリプレイの場に居ないので接触は不可能です
●飲酒・喫煙の描写について
未成年の方の飲酒・喫煙はお断りしております
ノンアルコールで雰囲気に酔う・場酔い等はOKです
●質問卓
お気軽にご利用ください。ジャンルカが回答いたします。
青龍の眷属は人類を認め、西方との国交も回復し、ヒトと龍は友好的な関係となりました。
――そうして実現する事ができた、龍園ヴリトラルカでまったりする宴シナリオです。
宴を楽しむも良し、心情に浸るも良しです。
親睦を深め合いながら、皆で楽しく過ごしましょう!
北伐が終結しても強欲達との戦いはまだまだ続きますので、今回は勝利を祝いつつ憩いのひとときとなれれば幸いです。
●宴の内容
今現在は、美味しいお酒を飲みながら交流する予定となっておりますが、
ハンターの皆さんが何かを催してくださるならば、もっと盛り上がるかと思います。
※ただし龍園を荒らしたり、仲間や龍に迷惑を掛けるような行為はご遠慮くださいませ
※『大勢のハンターを招いての宴』という想定なので、今迄は青龍達と関わりが無かった方々の御参加も大歓迎な宴です
●登場人物
青龍
六大龍の一体。神殿の中で体を休めています。
飛龍<青のワイバーン>
青龍の眷属。
グラシナの「遺跡防衛戦/イニシャライザー展開A」及び「ヒトと龍が共に在る道」でも登場した飛龍達も居ます。皆さんと一緒に宴を楽しみます。
青のリザードマン、守護龍、ヒト
青龍の眷属。皆さんと一緒に宴を楽しみます。
ジャンルカ・アルベローニ
ダウンタウンの狂犬と呼ばれている男です。
ですが仲間にはとても友好的で、冗談好きな所もありますが、精鋭達にとっては兄貴分であり、割と面倒見がいい人物です。
ダウンタウンの精鋭達
ジャンの弟分・妹分であり、10人の精鋭達です。
皆さんとお酒を飲んだり、青龍の眷属である龍達と共に親睦を深めたりしているようです
※歪虚のスフィーダとディストルツィオーネはリプレイの場に居ないので接触は不可能です
●飲酒・喫煙の描写について
未成年の方の飲酒・喫煙はお断りしております
ノンアルコールで雰囲気に酔う・場酔い等はOKです
●質問卓
お気軽にご利用ください。ジャンルカが回答いたします。
マスターより
こんにちは、瑞木雫です。
【龍奏】事後シナリオ第一弾です。第二弾は今回のシナリオが出発した後、近い内に公開する予定です。
OPがとても長いですが、ほぼ見て頂かなくても問題ありません。
『ヒトと龍の宴』を楽しんで頂ける事が何より一番で、
――ハンターの皆さんや、青龍の眷属たち、ダウンタウンの仲間と共に過ごす交流や絡みがメインのシナリオです。
リプレイでは、とてもアドリブが多くなるかと思います。
宜しくお願い致します。
【龍奏】事後シナリオ第一弾です。第二弾は今回のシナリオが出発した後、近い内に公開する予定です。
OPがとても長いですが、ほぼ見て頂かなくても問題ありません。
『ヒトと龍の宴』を楽しんで頂ける事が何より一番で、
――ハンターの皆さんや、青龍の眷属たち、ダウンタウンの仲間と共に過ごす交流や絡みがメインのシナリオです。
リプレイでは、とてもアドリブが多くなるかと思います。
宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/07 23:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談卓 久延毘 大二郎(ka1771) 人間(リアルブルー)|22才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/06/23 23:27:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/19 20:44:46 |