ゲスト
(ka0000)
【龍奏】龍虎、宴に見え
マスター:神宮寺飛鳥

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/10 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
『いや~、この試合も接戦でしたね~!』
『カウンターマジックは強力だが、回数制限が難点だな。まあ、ここぞという時に使うには……』
『スメラギ……おぬしなんでそんなに詳しいのじゃ?』
ハンターらが暮らす冒険者の街、リゼリオ。
ここは今武闘大会とそれに伴う様々なイベントで例年以上の盛り上がりを見せていた。
街頭に並べられた魔導スクリーンには各地で行われる試合の様子が中継され、多くの人々が足を止めていた。
「ナディアめ、急にいなくなったと思ったらこんなことをしていたのか。スメラギの君も、苦労が絶えないね」
「ナディアさんはソサエティの最高責任者ですからね。スメラギ様はなんかもう大変なんだと思います」
篠原 神薙(kz0001)の答えに笑みを浮かべたのはアズラエル・ドラゴネッティ。すなわちナディアの兄であった。
彼がリゼリオに足を踏み入れるのは人生初の事。彼にとっての西方の記憶は300年以上も途切れたままで、まさかこんな事になっているとは夢にも思わなかっただろう。
そしてリゼリオ初体験はもう一人。ラヴィアン・リュー中尉……地球から北方へ転移したという軍人だ。
「すごい人ね……。この世界にこれだけの文明があるだなんて……」
「北方はほとんど壊滅してたからね。ラヴィアンにとっては龍園だけがクリムゾンウェストの全てだ。驚きは当然だろう。かくいう僕も驚いたよ。とっくに歪虚に滅ぼされたと思っていたからね」
アズラエルは龍園では実は青龍に次ぐ立場であり、神官としては最高位に座する。
そしてラヴィアンは地球転移作戦のきっかけとなる、トマーゾ教授の使者。その二人をリゼリオに連れ出すのには骨を折った。
もともと二人共あまり人類に友好的ではなかったのだ。誘いをかけるのも、神薙を除いて他にいないだろう。
「しかし、武闘大会とはね。西方の文明は野蛮じゃないのかい?」
「いや、これはたまたまですよ。というか、初の催しだと思いますけど」
「これ、地球の技術も使われてるわよね? いいのかしら……異世界に勝手に技術を伝えて」
「いや、ラヴィアンさんはこっちの技術持ち帰るのが任務ですよね?」
アズラエルは青龍に仕える神官であり、ナディアの兄。
ヒトに向けた冷たい眼差しは悪辣を憎む正義から生まれるもので、彼は相応の悪事を見つめてきた。
尤も、自分もヒトである以上は“正義”を口にするのはむず痒い。すると、自己肯定の逆、他者批判が自然と増える。
「だからいちいちトゲがあるんだよなあ」
ラヴィアンは異世界の力を借りろというある意味キャパシティーオーバーの任務を帯び、異世界のヒトを疑っていた。
信じたい気持ちと、それが原因で地球の情勢が混乱する可能性。責任感から吟味に伴い、やはり懐疑的な眼差しを持つに至る。
「ずっと眉間にシワよってるんだよなあ」
「何か言ったかい?」
「何か言ったかしら?」
同時に口を開き、顔を見合わせる二人。ラヴィアンはそっぽを向き、アズラエルは笑みを浮かべる。
態度は正反対だが考えは同じ。要するにこいつらは、ソリが合わない。
「こんな所で油を売っていていいのかい、ラヴィアン。リアルブルーに帰るとあんなに息巻いていたじゃないか」
「あなたこそ、ゲートの資料を集めろと青龍に命じられたばかりでしょう」
「資料集めは難航していてね……龍園以外がほとんど雪と氷に沈んだ国だ。有史と言えるのは随分と近年のことでね」
「私も結局ナサニエル頼りだから、手伝える事があまりないのよ」
「僕は可愛い妹がしっかりやれているか確認しに来たという正当な理由があるわけだけど」
「私は地球文明が悪用されていないか確認するという、重要な……」
「あの~~、せっかくのお祭りなんだから、もう少し楽しみません?」
二人の間に挟まれた神薙は両腕で互いを遠ざけるように割り込みながら声をかける。
「そうは言うけれどね、篠原君。本来私達は遊んでいられる立場ではないのよ。今こうしている間にも、地球の人々はVOIDに苦しめられて……」
「じゃあ今すぐ地球に戻って戦えるんですか?」
「そ、それは……」
腰に手を当て悩むラヴィアン。その様子にアズラエルは笑う。
「子供に論破されているようではまだまだじゃないか、ラヴィアン」
「アズラエルさんも300歳超えてますよね? 大人なんだからもう少し相手に合わせてください」
「ぬぐ……神薙の言う通りだ。僕はラヴィアンと違って素直だからね。肝に銘じよう」
眼鏡のブリッジを押し上げながら笑みを浮かべるアズラエル。神薙は二人の前に立ち。
「今日は西方の文化を正しく吟味し、立場の違う国家・世界がそれぞれ手を取り合うための学習会と考えてください!」
「確かに、今後は西方と北方の国交を回復させる必要もあるね。その先端と心得よう」
「……まあ、この街にはLH044の難民も暮らしているみたいだしね。彼らが無事に過ごせているか、興味があるわ」
二人共厳格ではあるが、悪い人間ではない。神薙は付き合いの中でそう確信していた。
誤解は実際に晴らしていけばいい。せっかく北伐作戦が終わったのだ。
これからはより、立場の違う人々がお互いを信頼できる世界にしていきたい。
北伐の旅の最中で倒れて行った多くのヒトの願いは、きっとそこにあったのだから……。
『いや~、この試合も接戦でしたね~!』
『カウンターマジックは強力だが、回数制限が難点だな。まあ、ここぞという時に使うには……』
『スメラギ……おぬしなんでそんなに詳しいのじゃ?』
ハンターらが暮らす冒険者の街、リゼリオ。
ここは今武闘大会とそれに伴う様々なイベントで例年以上の盛り上がりを見せていた。
街頭に並べられた魔導スクリーンには各地で行われる試合の様子が中継され、多くの人々が足を止めていた。
「ナディアめ、急にいなくなったと思ったらこんなことをしていたのか。スメラギの君も、苦労が絶えないね」
「ナディアさんはソサエティの最高責任者ですからね。スメラギ様はなんかもう大変なんだと思います」
篠原 神薙(kz0001)の答えに笑みを浮かべたのはアズラエル・ドラゴネッティ。すなわちナディアの兄であった。
彼がリゼリオに足を踏み入れるのは人生初の事。彼にとっての西方の記憶は300年以上も途切れたままで、まさかこんな事になっているとは夢にも思わなかっただろう。
そしてリゼリオ初体験はもう一人。ラヴィアン・リュー中尉……地球から北方へ転移したという軍人だ。
「すごい人ね……。この世界にこれだけの文明があるだなんて……」
「北方はほとんど壊滅してたからね。ラヴィアンにとっては龍園だけがクリムゾンウェストの全てだ。驚きは当然だろう。かくいう僕も驚いたよ。とっくに歪虚に滅ぼされたと思っていたからね」
アズラエルは龍園では実は青龍に次ぐ立場であり、神官としては最高位に座する。
そしてラヴィアンは地球転移作戦のきっかけとなる、トマーゾ教授の使者。その二人をリゼリオに連れ出すのには骨を折った。
もともと二人共あまり人類に友好的ではなかったのだ。誘いをかけるのも、神薙を除いて他にいないだろう。
「しかし、武闘大会とはね。西方の文明は野蛮じゃないのかい?」
「いや、これはたまたまですよ。というか、初の催しだと思いますけど」
「これ、地球の技術も使われてるわよね? いいのかしら……異世界に勝手に技術を伝えて」
「いや、ラヴィアンさんはこっちの技術持ち帰るのが任務ですよね?」
アズラエルは青龍に仕える神官であり、ナディアの兄。
ヒトに向けた冷たい眼差しは悪辣を憎む正義から生まれるもので、彼は相応の悪事を見つめてきた。
尤も、自分もヒトである以上は“正義”を口にするのはむず痒い。すると、自己肯定の逆、他者批判が自然と増える。
「だからいちいちトゲがあるんだよなあ」
ラヴィアンは異世界の力を借りろというある意味キャパシティーオーバーの任務を帯び、異世界のヒトを疑っていた。
信じたい気持ちと、それが原因で地球の情勢が混乱する可能性。責任感から吟味に伴い、やはり懐疑的な眼差しを持つに至る。
「ずっと眉間にシワよってるんだよなあ」
「何か言ったかい?」
「何か言ったかしら?」
同時に口を開き、顔を見合わせる二人。ラヴィアンはそっぽを向き、アズラエルは笑みを浮かべる。
態度は正反対だが考えは同じ。要するにこいつらは、ソリが合わない。
「こんな所で油を売っていていいのかい、ラヴィアン。リアルブルーに帰るとあんなに息巻いていたじゃないか」
「あなたこそ、ゲートの資料を集めろと青龍に命じられたばかりでしょう」
「資料集めは難航していてね……龍園以外がほとんど雪と氷に沈んだ国だ。有史と言えるのは随分と近年のことでね」
「私も結局ナサニエル頼りだから、手伝える事があまりないのよ」
「僕は可愛い妹がしっかりやれているか確認しに来たという正当な理由があるわけだけど」
「私は地球文明が悪用されていないか確認するという、重要な……」
「あの~~、せっかくのお祭りなんだから、もう少し楽しみません?」
二人の間に挟まれた神薙は両腕で互いを遠ざけるように割り込みながら声をかける。
「そうは言うけれどね、篠原君。本来私達は遊んでいられる立場ではないのよ。今こうしている間にも、地球の人々はVOIDに苦しめられて……」
「じゃあ今すぐ地球に戻って戦えるんですか?」
「そ、それは……」
腰に手を当て悩むラヴィアン。その様子にアズラエルは笑う。
「子供に論破されているようではまだまだじゃないか、ラヴィアン」
「アズラエルさんも300歳超えてますよね? 大人なんだからもう少し相手に合わせてください」
「ぬぐ……神薙の言う通りだ。僕はラヴィアンと違って素直だからね。肝に銘じよう」
眼鏡のブリッジを押し上げながら笑みを浮かべるアズラエル。神薙は二人の前に立ち。
「今日は西方の文化を正しく吟味し、立場の違う国家・世界がそれぞれ手を取り合うための学習会と考えてください!」
「確かに、今後は西方と北方の国交を回復させる必要もあるね。その先端と心得よう」
「……まあ、この街にはLH044の難民も暮らしているみたいだしね。彼らが無事に過ごせているか、興味があるわ」
二人共厳格ではあるが、悪い人間ではない。神薙は付き合いの中でそう確信していた。
誤解は実際に晴らしていけばいい。せっかく北伐作戦が終わったのだ。
これからはより、立場の違う人々がお互いを信頼できる世界にしていきたい。
北伐の旅の最中で倒れて行った多くのヒトの願いは、きっとそこにあったのだから……。
解説
●目的
ラヴィアンとアズラエルに西方文化を見せつけろ!
●概要
こんにちは、篠原神薙です。
武闘大会イベント、どうやら盛り上がってるみたいだね。
今日は依頼というかお願いになるんだけど、ラヴィアンさんとアズラエルさんの二名を連れてリゼリオを歩いて欲しいんだ。
二人共リゼリオどころか西方に来るのが初めてだから、ちゃんとわかってないと思うんだよね。
二人にリゼリオを知ってもらうことは、リグ・サンガマや地球との交流の先駆けになると思うんだ。
まあ、そこまで深刻に考えず、皆の考えるリゼリオのよさ、日常を二人に見せてほしい。
ちなみにアズラエルさんがお金持ちだから、今回の依頼主は厳密には彼になるよ……。
●友軍情報
『篠原神薙』
俺? 俺は屋台を見て周るくらいしか案はないなあ。
俺自身に特別な芸もないし、結構世界中を転々としてるからリゼリオに拠点もないし。
君たちにそういうのがあるなら、それを見せるのもいいんじゃない?
『アズラエル』
武闘大会は少々野蛮な気がするね。
僕は人混みは嫌いなもので、できれば静かで落ち着ける場所がいいかな。
ああ、こちらの世界の歴史がどうなっているのかも気になる。
読書が好きなので、本を買える場所があると嬉しいね。
まあ、君たちのガイドにそこまで期待はしていないけどね。ははは。
『ラヴィアン』
リアルブルーの難民も、この大会を楽しんでいるのかしら?
別に直接話を聞きたいわけじゃないけど、彼らがちゃんと馴染めているのか心配だわ。
こうして見ていると、あまり地球と違いはないようにも思える。
異世界ではなく、少し遠い異国に迷い込んでしまったかのようね。
それにしても、こっちは暑いわね……上着を脱いでくるべきだった。
ラヴィアンとアズラエルに西方文化を見せつけろ!
●概要
こんにちは、篠原神薙です。
武闘大会イベント、どうやら盛り上がってるみたいだね。
今日は依頼というかお願いになるんだけど、ラヴィアンさんとアズラエルさんの二名を連れてリゼリオを歩いて欲しいんだ。
二人共リゼリオどころか西方に来るのが初めてだから、ちゃんとわかってないと思うんだよね。
二人にリゼリオを知ってもらうことは、リグ・サンガマや地球との交流の先駆けになると思うんだ。
まあ、そこまで深刻に考えず、皆の考えるリゼリオのよさ、日常を二人に見せてほしい。
ちなみにアズラエルさんがお金持ちだから、今回の依頼主は厳密には彼になるよ……。
●友軍情報
『篠原神薙』
俺? 俺は屋台を見て周るくらいしか案はないなあ。
俺自身に特別な芸もないし、結構世界中を転々としてるからリゼリオに拠点もないし。
君たちにそういうのがあるなら、それを見せるのもいいんじゃない?
『アズラエル』
武闘大会は少々野蛮な気がするね。
僕は人混みは嫌いなもので、できれば静かで落ち着ける場所がいいかな。
ああ、こちらの世界の歴史がどうなっているのかも気になる。
読書が好きなので、本を買える場所があると嬉しいね。
まあ、君たちのガイドにそこまで期待はしていないけどね。ははは。
『ラヴィアン』
リアルブルーの難民も、この大会を楽しんでいるのかしら?
別に直接話を聞きたいわけじゃないけど、彼らがちゃんと馴染めているのか心配だわ。
こうして見ていると、あまり地球と違いはないようにも思える。
異世界ではなく、少し遠い異国に迷い込んでしまったかのようね。
それにしても、こっちは暑いわね……上着を脱いでくるべきだった。
マスターより
お世話になっております。神宮寺です。
龍奏であり、半分くらいは闘祭です。
リゼリオに重要人物二人を連れて行って楽しませて下さい。
そもそも二人の事を知っている人がリゼリオにはいないので、護衛とかはしなくても平気です。
辻斬りとかいても、二人なら余裕で撃退できるでしょう。
なお、質問には神薙がお答えできます。
それではよろしくお願い致します。
龍奏であり、半分くらいは闘祭です。
リゼリオに重要人物二人を連れて行って楽しませて下さい。
そもそも二人の事を知っている人がリゼリオにはいないので、護衛とかはしなくても平気です。
辻斬りとかいても、二人なら余裕で撃退できるでしょう。
なお、質問には神薙がお答えできます。
それではよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/09 18:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】龍虎御一行の闘祭 キサ・I・アイオライト(ka4355) エルフ|17才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/06/28 09:16:29 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/25 20:34:37 |