ゲスト
(ka0000)
汝、死にたもうことなかれ
マスター:ムジカ・トラス

- シナリオ形態
- シリーズ(新規)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,800
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/14 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
死にたかったわけじゃない。
そんなつもりで、ハンターになったんじゃない。
奇特なやつもいるが、誰だってそうだったはずだ。死に場所を求めるならハンターじゃなくたっていい。
俺は、生きたかった。活かしたかったんだ。
俺には力があった。誰かを助けられる力で、守りたい誰かが持たない力が。だから、俺はハンターになった。
守りたい人が、いたのに。
なのに。
「……っ! 死ぬっ、わけ、にはっ……いかねぇん、だ、よ……っ!」
分断された時点で、死を覚悟した。それでも、抗い続けると決めたのだ。
――罠だった。今なら、はっきりとそう思う。
戦力は過小で、戦場は狭小に過ぎた。
叫び続けた代償として残った嗄れた声で、それでも、叫ぶ。左脚は動かず、ただ激痛と共に身体を支えるだけ。効き腕の右手も“奴ら”に噛みちぎられ、左手だけで振るう赤い斧の頼り無さで、心がくじけそうだ。
切る。斬る。斬って斬って、斬りまくる。“奴ら”の血が猛然と弾けるが、その間にも“奴ら”は俺の身体をめがけて走り、喰らいつき、爪を振るい、殴打する。誰かが犠牲になることはつまり、好機。そうと知るとすぐに間合いを詰めてくる。
“奴ら”には感情はない。俺の隙を喜ぶでもなく、痛みに猛ることもなく、殺意を見せることもなく――淡々と、ことを進める。
そうして、俺を抉る。貪り喰らう。
痛み以上に、理解の及ばぬおぞましさに震えた。
「が、あ、あ……ッ!」
絶叫しながら、腕を振るう。その手が、”奴ら”の一体に留められた。勝機と見たか、”奴ら”が一斉に攻め立てて来た。安定を保てない身体は瞬く間に引き倒され、視界が奴らで埋め尽くされる。
「いっ……!」
身体を起こそうと力いっぱい振りおろした左手は、虚しく床板を叩き割るにとどまった。破片を掴む。
「あ、っ、あァァ……ッ!」
限界を超えた激痛に、身体が痙攣する中、思考する。こいつらは歪虚だ。だが、元は人間だった。つまり――。
ああ。あいつらは、ぶじだろうか。
「アンタらは来るな!!!!」
激痛と失血に、意識を削がれながら――――――、
俺は、左手に握った鋭利な木片を頭蓋に叩き込み、世界の暗転を、
●
王国北部。歪虚の影を恐れて閉鎖された貴族の別荘に、子供たちが消えた。今もなおその土地に縛られて生活する者たちが住まう村があり、そこの子供達5人が雪解けのただなか競うようにその別荘地へと足を踏み入れたらしい。
歪虚か、はたまた、以前からこの地を根城にしている賊の仕業か。
いずれかの関与が疑われ、依頼が出される。依頼主は消えた子供の母親だった。父親は出稼ぎに出ており、事の次第を知らない。ただ、急を要するため、依頼がだされたという。
――そこまでは。
生物の気配は欠片も滲ませぬまま、唐突に敵の気配が湧いた。階下から。階上から。ありとあらゆる部屋から。
大量の、余りにも多い黒波の如き人と、獣の群だった。
態勢を整えなければ、死ぬ。ハンター達は、まずは自らの生存を優先させるほかなかった。走り、得物を振るい、持てる技を尽くして、大きく口を開けた正面の門から屋敷の外に逃げ仰せる事が出来たのは――果たして、僥倖以外のなにものでもないだろう。
「……っ!」
重厚な扉を抑えながら、扉取っ手の間に至近にあった手近な棒を差し込む。すぐに“敵”の気配は消えた。屋敷の奥へと、波が引くように。
しかし、ハンター達に安堵の息を零す余裕は無かった。
すぐに気付くことができたのは、幸いだったといえよう。
仲間が、足りない、と。
●
「こんな……っ!」
縋るように碧剣を握るシュリ・エルキンズ(kz0195)は、今まさに、絶望していた。
王立学校、騎士科で学ぶ苦学生の兼業ハンターだ。焚き火に飛び込む蛾虫のように、高額報酬に目が無かった過去があったが今は違う。自分の手に余る危険を避けて、救えるだけ救おう、と活動していたのだ。
なのに、眼前の惨劇に相対するハメになった。
―――――!!!!!!
館の中では絶叫と、戦闘の気配が滲んでいる。
「……っ! くそ!!」
助けなくては。意識よりも先に、身体が動いた。手を伸ばそうとして――その手が、止まる。
来るな、と。声を遺して、はたりと音が止んだのだ。
「あ…………」
全てを呑みこんだ"かのように見える”屋敷を前に、ハンター達がとった行動は――。
―・―・―・―
●目的
生き延びてください
●解説
ハンターの皆様には、まず以下の二つに分かれていただきます。
1.屋敷の外へ逃れられたハンター
・屋敷の外(どこでもよい)スタート
・生命6割、スキル残半減
2.屋敷の中で逃げまどうハンター
・解説中の二階or地下1階より選択
・最低一人は選択すること(そうでなければ依頼無効/大失敗とします)
・一人でも複数人でもOK。
OP内のハンターは下地図(B,b)で死亡しております。
彼が大量の敵を惹きつけてくれたおかげで屋敷内のPC達は未だ生存できていますが、依頼開始後、行動如何に依っては続々と襲ってきます。
▼その他付記
・『壁』は壊れません。(PC情報として扱ってよい)
・外部に応援を求めるなど時間が掛かる行動をした場合、【時間制限により】内部のハンターは死亡します。(PL情報)
・窓から内部は伺えません。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
死にたかったわけじゃない。
そんなつもりで、ハンターになったんじゃない。
奇特なやつもいるが、誰だってそうだったはずだ。死に場所を求めるならハンターじゃなくたっていい。
俺は、生きたかった。活かしたかったんだ。
俺には力があった。誰かを助けられる力で、守りたい誰かが持たない力が。だから、俺はハンターになった。
守りたい人が、いたのに。
なのに。
「……っ! 死ぬっ、わけ、にはっ……いかねぇん、だ、よ……っ!」
分断された時点で、死を覚悟した。それでも、抗い続けると決めたのだ。
――罠だった。今なら、はっきりとそう思う。
戦力は過小で、戦場は狭小に過ぎた。
叫び続けた代償として残った嗄れた声で、それでも、叫ぶ。左脚は動かず、ただ激痛と共に身体を支えるだけ。効き腕の右手も“奴ら”に噛みちぎられ、左手だけで振るう赤い斧の頼り無さで、心がくじけそうだ。
切る。斬る。斬って斬って、斬りまくる。“奴ら”の血が猛然と弾けるが、その間にも“奴ら”は俺の身体をめがけて走り、喰らいつき、爪を振るい、殴打する。誰かが犠牲になることはつまり、好機。そうと知るとすぐに間合いを詰めてくる。
“奴ら”には感情はない。俺の隙を喜ぶでもなく、痛みに猛ることもなく、殺意を見せることもなく――淡々と、ことを進める。
そうして、俺を抉る。貪り喰らう。
痛み以上に、理解の及ばぬおぞましさに震えた。
「が、あ、あ……ッ!」
絶叫しながら、腕を振るう。その手が、”奴ら”の一体に留められた。勝機と見たか、”奴ら”が一斉に攻め立てて来た。安定を保てない身体は瞬く間に引き倒され、視界が奴らで埋め尽くされる。
「いっ……!」
身体を起こそうと力いっぱい振りおろした左手は、虚しく床板を叩き割るにとどまった。破片を掴む。
「あ、っ、あァァ……ッ!」
限界を超えた激痛に、身体が痙攣する中、思考する。こいつらは歪虚だ。だが、元は人間だった。つまり――。
ああ。あいつらは、ぶじだろうか。
「アンタらは来るな!!!!」
激痛と失血に、意識を削がれながら――――――、
俺は、左手に握った鋭利な木片を頭蓋に叩き込み、世界の暗転を、
●
王国北部。歪虚の影を恐れて閉鎖された貴族の別荘に、子供たちが消えた。今もなおその土地に縛られて生活する者たちが住まう村があり、そこの子供達5人が雪解けのただなか競うようにその別荘地へと足を踏み入れたらしい。
歪虚か、はたまた、以前からこの地を根城にしている賊の仕業か。
いずれかの関与が疑われ、依頼が出される。依頼主は消えた子供の母親だった。父親は出稼ぎに出ており、事の次第を知らない。ただ、急を要するため、依頼がだされたという。
――そこまでは。
生物の気配は欠片も滲ませぬまま、唐突に敵の気配が湧いた。階下から。階上から。ありとあらゆる部屋から。
大量の、余りにも多い黒波の如き人と、獣の群だった。
態勢を整えなければ、死ぬ。ハンター達は、まずは自らの生存を優先させるほかなかった。走り、得物を振るい、持てる技を尽くして、大きく口を開けた正面の門から屋敷の外に逃げ仰せる事が出来たのは――果たして、僥倖以外のなにものでもないだろう。
「……っ!」
重厚な扉を抑えながら、扉取っ手の間に至近にあった手近な棒を差し込む。すぐに“敵”の気配は消えた。屋敷の奥へと、波が引くように。
しかし、ハンター達に安堵の息を零す余裕は無かった。
すぐに気付くことができたのは、幸いだったといえよう。
仲間が、足りない、と。
●
「こんな……っ!」
縋るように碧剣を握るシュリ・エルキンズ(kz0195)は、今まさに、絶望していた。
王立学校、騎士科で学ぶ苦学生の兼業ハンターだ。焚き火に飛び込む蛾虫のように、高額報酬に目が無かった過去があったが今は違う。自分の手に余る危険を避けて、救えるだけ救おう、と活動していたのだ。
なのに、眼前の惨劇に相対するハメになった。
―――――!!!!!!
館の中では絶叫と、戦闘の気配が滲んでいる。
「……っ! くそ!!」
助けなくては。意識よりも先に、身体が動いた。手を伸ばそうとして――その手が、止まる。
来るな、と。声を遺して、はたりと音が止んだのだ。
「あ…………」
全てを呑みこんだ"かのように見える”屋敷を前に、ハンター達がとった行動は――。
―・―・―・―
●目的
生き延びてください
●解説
ハンターの皆様には、まず以下の二つに分かれていただきます。
1.屋敷の外へ逃れられたハンター
・屋敷の外(どこでもよい)スタート
・生命6割、スキル残半減
2.屋敷の中で逃げまどうハンター
・解説中の二階or地下1階より選択
・最低一人は選択すること(そうでなければ依頼無効/大失敗とします)
・一人でも複数人でもOK。
OP内のハンターは下地図(B,b)で死亡しております。
彼が大量の敵を惹きつけてくれたおかげで屋敷内のPC達は未だ生存できていますが、依頼開始後、行動如何に依っては続々と襲ってきます。
▼その他付記
・『壁』は壊れません。(PC情報として扱ってよい)
・外部に応援を求めるなど時間が掛かる行動をした場合、【時間制限により】内部のハンターは死亡します。(PL情報)
・窓から内部は伺えません。
解説
●場所
古めかしい洋館
広々としたホールがある1階と種々の客室などがある2階、用途不明の地下一階に分かれる。
1階の地図情報は明らか
2階については該当PCの情報が全てで、そこにPCが居ない限りPL情報です
一階
ABCDEFGHIJKLMN
a■■■■■■■■■■■■■■
b■□□□□□□■□□扉□□※ 1マス=4Sq
c■□□広場□□■□□■□□■
d■□□□□□□■□□■□□■ ※:勝手口
e■■□□□□□■扉扉■扉■■
f■階□□□□□□□□□□階■ ■:壁(破壊不能)
g■段□□□□□□□□□□段■
h■■■■■■□□■■■■■■
i■□□□□□□□□□□□□■
j■□□□□□□□□□□□□■
k■扉■■■■□□■■■■扉■
l■□□■□□□□□□■□□■
m■□□■□□□□□□■□□■
n■■■■■■扉扉■■■■■■
二階
地点い:(B,f)の階段をあがり、左に逃げた先の扉に逃げ込んだ。扉の前に濃厚に敵の気配。動きはない。
地点ろ:(M,f)の階段をあがったところ、右側に敵が不在だったためそちらに走りつきあたりの物置の影に隠れている。
地下一階
地点は:(M,g)の階段から敵に押し出されて追いやられた先で、鉄格子からなる牢を見つけた。何とか牢を締め鍵をかけたが牢越しに多量の敵と睨みあっている。
▼敵情報について
血色の悪い獣や人型の敵達。身体には鱗や草花、茨や眼球などが混じり合っている歪虚。一体一体は物理攻撃のみの雑魚と言っていいがややしぶとい。知覚は五感のみ。
1.【群体】 PC情報
協調の取れた動きで多数の利を活かし犠牲は出しつつも他の個体で損害を与える立ち周りをする。
2.【沈静化?】 PL情報(地点“は”にPCが居る場合PC情報)
追撃が無駄と知れたら獰猛さはなりを顰め、じっと動かなくなる。
●味方NPC
シュリ・エルキンズ:【碧剣】と盾を握る闘狩人の少年。守勢に強い防御型。
古めかしい洋館
広々としたホールがある1階と種々の客室などがある2階、用途不明の地下一階に分かれる。
1階の地図情報は明らか
2階については該当PCの情報が全てで、そこにPCが居ない限りPL情報です
一階
ABCDEFGHIJKLMN
a■■■■■■■■■■■■■■
b■□□□□□□■□□扉□□※ 1マス=4Sq
c■□□広場□□■□□■□□■
d■□□□□□□■□□■□□■ ※:勝手口
e■■□□□□□■扉扉■扉■■
f■階□□□□□□□□□□階■ ■:壁(破壊不能)
g■段□□□□□□□□□□段■
h■■■■■■□□■■■■■■
i■□□□□□□□□□□□□■
j■□□□□□□□□□□□□■
k■扉■■■■□□■■■■扉■
l■□□■□□□□□□■□□■
m■□□■□□□□□□■□□■
n■■■■■■扉扉■■■■■■
二階
地点い:(B,f)の階段をあがり、左に逃げた先の扉に逃げ込んだ。扉の前に濃厚に敵の気配。動きはない。
地点ろ:(M,f)の階段をあがったところ、右側に敵が不在だったためそちらに走りつきあたりの物置の影に隠れている。
地下一階
地点は:(M,g)の階段から敵に押し出されて追いやられた先で、鉄格子からなる牢を見つけた。何とか牢を締め鍵をかけたが牢越しに多量の敵と睨みあっている。
▼敵情報について
血色の悪い獣や人型の敵達。身体には鱗や草花、茨や眼球などが混じり合っている歪虚。一体一体は物理攻撃のみの雑魚と言っていいがややしぶとい。知覚は五感のみ。
1.【群体】 PC情報
協調の取れた動きで多数の利を活かし犠牲は出しつつも他の個体で損害を与える立ち周りをする。
2.【沈静化?】 PL情報(地点“は”にPCが居る場合PC情報)
追撃が無駄と知れたら獰猛さはなりを顰め、じっと動かなくなる。
●味方NPC
シュリ・エルキンズ:【碧剣】と盾を握る闘狩人の少年。守勢に強い防御型。
マスターより
お世話になっております、ムジカ・トラスです。
諸々裏と仕掛けはございますが、取り残されたハンターを救うというシナリオです。
無線機や短伝話は使えますので、「あえて返事をしない」とか「俺を捨てて先にいけ!」的なRPの一幕も挟めます、が!
決して攻略不可能な程に難しくはないものの行動・結果如何では死亡・再起不能・長期重体もあり得ます。
シリーズ仕立てなのは、『もし状況が今回で完結しない場合』の為の措置です。
例えば『死亡判定が危ぶまれる時の対応として』のものであり、上手くいけば『このシナリオ1本で終わります』。
その分、お値段が上がってしまい申し訳ないのですが、それらを了解の上で、参加をご検討ください。
諸々裏と仕掛けはございますが、取り残されたハンターを救うというシナリオです。
無線機や短伝話は使えますので、「あえて返事をしない」とか「俺を捨てて先にいけ!」的なRPの一幕も挟めます、が!
決して攻略不可能な程に難しくはないものの行動・結果如何では死亡・再起不能・長期重体もあり得ます。
シリーズ仕立てなのは、『もし状況が今回で完結しない場合』の為の措置です。
例えば『死亡判定が危ぶまれる時の対応として』のものであり、上手くいけば『このシナリオ1本で終わります』。
その分、お値段が上がってしまい申し訳ないのですが、それらを了解の上で、参加をご検討ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/02 10:42
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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【相談卓】惨劇の館 ウィンス・デイランダール(ka0039) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/07/05 12:32:57 |
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【質問卓】 メトロノーム・ソングライト(ka1267) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/07/04 21:36:26 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/02 08:17:15 |