※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

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「あー、負けたー！」
　ここは冒険都市リゼリオ。その青い空に女の声が響く。声の主の名はイバラキ(kz0159)。ハンターである。
　彼女は現在開催中の武闘大会に参加したが、惜しくも敗戦したのであった。
「お疲れ様でした。でもまだ敗者復活戦もありますからね。最後まであきらめないでください」
　と機械的に淡々と対応しているのはモア・プリマクラッセ(kz0066)。ハンターオフィスの受付嬢、つまりこの武闘大会の運営側の人間である。そんな彼女が参加者たちの労をねぎらっていた。

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「ありがとうな。しかしどうするかね。アタシは決勝リーグに行く気満々だったからな」
　敗者復活戦は予選リーグが終わった後、その敗者たちを集めて行われる。ということは予選リーグが終わらなければ当然敗者復活戦も始まらないということだ。それまでしばらく時間がある。その間の暇をどうしようと、イバラキは悩んでいた。
　そしてそんな彼女の言葉を聞いて、表情の変わらないモアの目が光った、ような気がした。
「それでは敗者復活戦までの時間を利用して、お風呂に入って疲れを取るというのはいかがですか？」
「風呂かぁ……そいつはいいな！　でも近くに温泉とか風呂とかあったか？」
「それがあるんです」
　モアはハンターオフィスの受付嬢であると同時に、極彩色の街・ヴァリオスで番頭として働く商人でもある。そんな彼女の務めるバロテッリ商会ではこの度他の商人たちと協力して新規事業に乗り出すことになった。
「リゼリオの街中でなかなかの温泉が発見されました。それで我々で施設を作って運営を行うことになったんです」
「へぇ、そいつはいいな。でも高いんじゃ無いの？」
「いえ、お代は結構です」
　もちろん金勘定にシビアなモアが何の打算もなくタダでこんなことをするわけがない。武闘大会に参加したハンター達は、今やリゼリオではちょっとした有名人である。そんな彼ら、彼女らにお風呂に入ってもらって、その事を宣伝すればファンに成った人々が詰めかけてくれる、ということであった。つまり体のいい広告塔に使われているわけだが、イバラキにはそんなことを知る由もなかった。

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「おおおっ！　こいつはスゲェな！」
　というわけで施設に到着したイバラキの第一声がこれであった。広々とした浴室に、これまた大きな湯船が並んでいる。単に大きな湯船があるだけでなく、露天風呂やらサウナやら、バラエティに飛んだ設備が揃っている。
「じゃあ、これから行くか！」
　そんな彼女の前にあったのは『源泉直結風呂』の文字、源泉をそのままつかっているのである。これは体に効きそうだ。ちなみにこの風呂だけは一つしか無いので、水着着用の上男女混浴になっている。
　そしていきなり飛び込むイバラキ。
「あっちぃーーーーーーっ！！」
　次の瞬間浴室に叫び声が木霊した。ここの源泉はかなりの高温である。そこに飛び込めばそりゃこうなる。
「いや……なかなか……いい風呂だぜ」
　顔を真っ赤にしながら湯船に浸かるイバラキ。負けず嫌いな彼女のことである、当然こんなお風呂に入ってもやせ我慢をするのであった。
　そして他のハンター達にもモアから声がかけられていた。ぜひ決勝までの間、温泉で労をねぎらって欲しい。

●目標
　リゼリオに出来た豪華温泉施設を楽しんでください。

●施設
　様々な施設があります。好きな施設でお楽しみください。
・大露天風呂
　50人入っても広々とした大きな湯船があります。ここに入っていると、ファンの人たちに声をかけられるかもしれません。
・サウナ
　汗を流してさっぱりできますが、湯船に浸からないのでハンター同士で互いの体の観察ができます。お好きなようにお使いください。
・源泉直結風呂
　唯一の男女混浴になっている場所で、ここでは水着を着て入浴してください。OPにあるとおりとても熱いので熱湯風呂我慢大会になるでしょう。
・その他
　美味しい食事が楽しめる施設やマッサージ施設など、温泉にありそうなものは全部用意されています。要は言ったもの勝ちです。お好きなものをお使いください。

●つまりは
・まったり過ごして武闘大会の感想戦をしたい人→大露天風呂へどうぞ
・勝負事にとにかく参加したいバトルジャンキー→源泉直結ブロへどうぞ
・女の子同士、男の子同士で乳繰り合いたい人→サウナへどうぞ
　となっております。

●その他
　質問への回答担当として、モア・プリマクラッセ(kz0066)が関連付けられています。
　何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。

　皆さんこんにちは、ｃｒです。
　現在絶賛開催中の武闘大会ですが、勝った人も負けた人もその疲れを温泉で癒やしていただきたい！　というわけでこんなシナリオを用意しました。
　頑張って蔵倫の限界に挑みたいと思います！
　というわけで皆さんのご参加をお待ちしております。