ゲスト
(ka0000)
【詩天】交流、時々売り込み
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/27 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「へえ、西から来たのかい。遠いところからよう来たね」
詩天というエトファリカ連邦に属する国の中央都市『若峰』にたどり着いたミネアが挨拶すると、町人はまだ幼さの残る彼女の姿と、海を渡って来たという事実との相反ぶりに驚いているようであった。
「エトファリカには色んな縁がありまして。まだ右も左もわかりませんけれど、よろしくお願いいたします」
お辞儀するミネアに興味を持ってくれた町人は、まあまあと相好を崩した。
が。そんな笑顔が少しばかり強張る。
何か失礼なことをしてしまっただろうか、と肝を冷やしたミネアであったが、町人の視線はミネアではなく、その背後にあるとすぐ気付いた。
視線を追って振り返ってみれば、羽織袴に刀を二本挿した男が歩いていた。暑さの為か気崩した格好に、鋭い目つきをして周りをうかがっている。
「あれは即疾隊っていうのよ。一応詩天の首都警備隊として発足したっていうけど……あの雰囲気じゃねえ。余計に治安を悪くしてるんじゃないかしら」
「確かに、ちょっと雰囲気怖いですね」
お仕事できるかなぁ。
ミネアは商人。先日は山の方で詩天の果物などをいただいたので、そのお礼と思ってこちらに来たのだけれど。
「何をおっしゃいますか。詩天の兵は、歪虚の手に落ちた城を取り戻す為に躍起になっております。農村部では泥田坊という雑魔を筆頭に、カニだ、カエルだ、クモだと色んな雑魔が跋扈する始末。ここで志を持つ人間がいなければ当主様も本格的な詩天復興活動を展開できませぬ。あらゆる脅威に即時対応できる即疾隊はこのご時世には必ず必要なものでございましょう!」
!?
いきなり立て板に水を流すような勢いでまくしたてられ、ミネアも町人も目を丸くした。
話すのはそのどちらでもなく、真横から割り込んできた薄墨の衣を見に纏った女であり、ミネアも町人もよく知った顔であった。この詩天の勘定方、ようするに財務を司るところで役人をしている女、五条君香だ。
「ご、ご、五条さん?」
「不安もよくわかります。ちょっと粗野であるとか、コミュ障気味であるとか、だいたい前のお家騒動であぶれた浪人共の寄せ集め、何の役に立つのって思われるのも当然の事。しかし、彼らは詩天を心から良くしたいと自ら立ち上がった者達。その志の高さたるや峰より高し。飯は食わねど高楊枝なのであります。今日とて先日山登りして手に入れた山菜各種の飯の種をみんなで分け合って、ご飯粒の数まで均等に分け合っていたなど涙無くして語れませぬ」
五条は拳をぎゅっと握り締めて、涙を浮かべつつそう語ると、訝しんでいた町人もさすがにため息を漏らした。
「そんな人達だったんだねぇ。単に飯にありつくためだけに寄り集まって、御大層なことを言っている連中だと思ってたよ」
「即疾隊の良さを知ってもらえないのは、1ふぁんとしても大変残念なところ。特に最近入隊された壬生殿の颯爽たるお姿たるや……局長も捨てがたきところでございますが」
だんだん、ノロケかボヤキかよくわからない状態に、ミネアはくすりと笑った。
五条はお金稼ぎにはとにかく辣腕を振り回すような人間で、先日ミネアも友達のハンターも随分振り回されたが、故郷の為に全身全霊を傾けている様子は良くわかるし、おそらく眉目秀麗であろう彼らに思いを寄せるような純情さも持ち合わせているのだと、ミネアは思い直した。
愁いを帯びた眼で即疾隊の後ろ姿を見送る五条に対して、ミネアは自分の馬車に積んでいた木箱を下ろして彼女に呼びかけた。
「それなら。町の人と一緒にお食事とかいいと思いますよ。ご飯を食べながらみんなでお話したりとかすれば、お友達になれる機会とか、相手のことを良く知る機会っ絶対できますから」
「残念ながら、即疾隊には振る舞うような飯もない有様で……」
と振り返った五条に、ミネアは笑顔で箱の中につまったジャガイモを見せた。
「先日の果物狩りのお礼です。詩天ではどこもご飯に困っているっていうから。これ、帝国では主食なんですよ」
そんな笑顔のミネアに、五条は目をぱちくりとさせた。
「ミネア殿、それでは貴女様の儲けは……前回はこちらの無理を飲んでくださったばかりか、雑魔退治まで手伝ってくださったというのに……」
「困っている時はお互いさまですから。みんなに幸せを運ぶのが商人としての私の仕事ですからね! それにジャガイモは安くて保存もきいて大量ですから、詩天の人にもその良さをわかってもらえたらなって……って、わぁ、五条さん。いきなりどうしたんですか。ハンカチハンカチ!」
そういうわけで、若峰の住人と即疾隊の間を結ぶキューピッド兼お食事会運営メンバーの募集が始まった。
「へえ、西から来たのかい。遠いところからよう来たね」
詩天というエトファリカ連邦に属する国の中央都市『若峰』にたどり着いたミネアが挨拶すると、町人はまだ幼さの残る彼女の姿と、海を渡って来たという事実との相反ぶりに驚いているようであった。
「エトファリカには色んな縁がありまして。まだ右も左もわかりませんけれど、よろしくお願いいたします」
お辞儀するミネアに興味を持ってくれた町人は、まあまあと相好を崩した。
が。そんな笑顔が少しばかり強張る。
何か失礼なことをしてしまっただろうか、と肝を冷やしたミネアであったが、町人の視線はミネアではなく、その背後にあるとすぐ気付いた。
視線を追って振り返ってみれば、羽織袴に刀を二本挿した男が歩いていた。暑さの為か気崩した格好に、鋭い目つきをして周りをうかがっている。
「あれは即疾隊っていうのよ。一応詩天の首都警備隊として発足したっていうけど……あの雰囲気じゃねえ。余計に治安を悪くしてるんじゃないかしら」
「確かに、ちょっと雰囲気怖いですね」
お仕事できるかなぁ。
ミネアは商人。先日は山の方で詩天の果物などをいただいたので、そのお礼と思ってこちらに来たのだけれど。
「何をおっしゃいますか。詩天の兵は、歪虚の手に落ちた城を取り戻す為に躍起になっております。農村部では泥田坊という雑魔を筆頭に、カニだ、カエルだ、クモだと色んな雑魔が跋扈する始末。ここで志を持つ人間がいなければ当主様も本格的な詩天復興活動を展開できませぬ。あらゆる脅威に即時対応できる即疾隊はこのご時世には必ず必要なものでございましょう!」
!?
いきなり立て板に水を流すような勢いでまくしたてられ、ミネアも町人も目を丸くした。
話すのはそのどちらでもなく、真横から割り込んできた薄墨の衣を見に纏った女であり、ミネアも町人もよく知った顔であった。この詩天の勘定方、ようするに財務を司るところで役人をしている女、五条君香だ。
「ご、ご、五条さん?」
「不安もよくわかります。ちょっと粗野であるとか、コミュ障気味であるとか、だいたい前のお家騒動であぶれた浪人共の寄せ集め、何の役に立つのって思われるのも当然の事。しかし、彼らは詩天を心から良くしたいと自ら立ち上がった者達。その志の高さたるや峰より高し。飯は食わねど高楊枝なのであります。今日とて先日山登りして手に入れた山菜各種の飯の種をみんなで分け合って、ご飯粒の数まで均等に分け合っていたなど涙無くして語れませぬ」
五条は拳をぎゅっと握り締めて、涙を浮かべつつそう語ると、訝しんでいた町人もさすがにため息を漏らした。
「そんな人達だったんだねぇ。単に飯にありつくためだけに寄り集まって、御大層なことを言っている連中だと思ってたよ」
「即疾隊の良さを知ってもらえないのは、1ふぁんとしても大変残念なところ。特に最近入隊された壬生殿の颯爽たるお姿たるや……局長も捨てがたきところでございますが」
だんだん、ノロケかボヤキかよくわからない状態に、ミネアはくすりと笑った。
五条はお金稼ぎにはとにかく辣腕を振り回すような人間で、先日ミネアも友達のハンターも随分振り回されたが、故郷の為に全身全霊を傾けている様子は良くわかるし、おそらく眉目秀麗であろう彼らに思いを寄せるような純情さも持ち合わせているのだと、ミネアは思い直した。
愁いを帯びた眼で即疾隊の後ろ姿を見送る五条に対して、ミネアは自分の馬車に積んでいた木箱を下ろして彼女に呼びかけた。
「それなら。町の人と一緒にお食事とかいいと思いますよ。ご飯を食べながらみんなでお話したりとかすれば、お友達になれる機会とか、相手のことを良く知る機会っ絶対できますから」
「残念ながら、即疾隊には振る舞うような飯もない有様で……」
と振り返った五条に、ミネアは笑顔で箱の中につまったジャガイモを見せた。
「先日の果物狩りのお礼です。詩天ではどこもご飯に困っているっていうから。これ、帝国では主食なんですよ」
そんな笑顔のミネアに、五条は目をぱちくりとさせた。
「ミネア殿、それでは貴女様の儲けは……前回はこちらの無理を飲んでくださったばかりか、雑魔退治まで手伝ってくださったというのに……」
「困っている時はお互いさまですから。みんなに幸せを運ぶのが商人としての私の仕事ですからね! それにジャガイモは安くて保存もきいて大量ですから、詩天の人にもその良さをわかってもらえたらなって……って、わぁ、五条さん。いきなりどうしたんですか。ハンカチハンカチ!」
そういうわけで、若峰の住人と即疾隊の間を結ぶキューピッド兼お食事会運営メンバーの募集が始まった。
解説
詩天の都市若峰において、即疾隊の知名度向上の為と、彼らへの応援も含めて食事会が開催されます。
参加者はホスト役として、町民と即疾隊の間を取り持つ役をお願いします。
●場所など
若峰のどこかにある寺のお堂をお借りしています。
時間設定はご随意に。昼間だと女性層が、夕刻だと子供が、夜は男性層が多めになります。
人数は呼び込み次第です。
●内容
ジャガイモを使った芋煮がメインですが、適宜変更してくださって構いません。
東方系の調味料は自由に使えます。西方系の調味料はミネアが持っていますのでやっぱり自由にできます。
食事以外の仕掛けもご自由に。道芸でも殺陣芝居でも音楽でも講談漫談でも。
●成功度判定
・即疾隊のお腹が膨れる
・町人と即疾隊の距離が縮まる
・ジャガイモの知名度が上がる(詩天においてジャガイモを知らない人は割といます)
●即疾隊について
15名ほど参加予定です。彼らに何かしら手伝いを依頼することも可能です。
数名は治安で見回りをしていたり、某所で雑魔退治などの任務についていますので、もしかすると参加できないかもしれません。
●その他
NPCにミネアが同行します。ご質問等ございましたら、受付いたします。
また五条君香もミネアが代行して応答いたします。
参加者はホスト役として、町民と即疾隊の間を取り持つ役をお願いします。
●場所など
若峰のどこかにある寺のお堂をお借りしています。
時間設定はご随意に。昼間だと女性層が、夕刻だと子供が、夜は男性層が多めになります。
人数は呼び込み次第です。
●内容
ジャガイモを使った芋煮がメインですが、適宜変更してくださって構いません。
東方系の調味料は自由に使えます。西方系の調味料はミネアが持っていますのでやっぱり自由にできます。
食事以外の仕掛けもご自由に。道芸でも殺陣芝居でも音楽でも講談漫談でも。
●成功度判定
・即疾隊のお腹が膨れる
・町人と即疾隊の距離が縮まる
・ジャガイモの知名度が上がる(詩天においてジャガイモを知らない人は割といます)
●即疾隊について
15名ほど参加予定です。彼らに何かしら手伝いを依頼することも可能です。
数名は治安で見回りをしていたり、某所で雑魔退治などの任務についていますので、もしかすると参加できないかもしれません。
●その他
NPCにミネアが同行します。ご質問等ございましたら、受付いたします。
また五条君香もミネアが代行して応答いたします。
マスターより
この度は皆様が楽しむ側ではなく、楽しませて縁をつなぐ役。若干距離のある即疾隊と町の人間の距離を縮めるお手伝いをお願いしたいと思います。
レベル制限も含め、何かを知っていないと困るような事はありませんので、どなたでもご参加できます。
詩天のストーリーに噛んでみたい方、宴会幹事やりたい方、NPCが気になる方。一発芸を思いついた方。是非ご参加くださいませ。
レベル制限も含め、何かを知っていないと困るような事はありませんので、どなたでもご参加できます。
詩天のストーリーに噛んでみたい方、宴会幹事やりたい方、NPCが気になる方。一発芸を思いついた方。是非ご参加くださいませ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/26 20:00
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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ミネアに質問 ナツキ(ka2481) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/07/16 09:35:58 |
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食事会支度・お世話 シャーリーン・クリオール(ka0184) 人間(リアルブルー)|22才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/07/18 14:09:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/18 07:35:23 |