ゲスト
(ka0000)
花想~火をつけるもの
マスター:君矢

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/04 22:00
オープニング
薄暗い石室の中で、ディーナーはお嬢様の肖像画を石の上に丁寧に置いて頭を下げた。
「湿っていてかび臭い場所で申し訳ありません。あの屋敷は危なくなってしまいました。どこか別の場所を見繕うまで、ここでお許しください」
ディーナーが居る場所は、山奥にひっそりと存在している小さな古墳の中だった。山の斜面を掘り、大きな岩を床と天井に敷き詰めた大昔の墳墓。盗掘されたのか野生動物に荒らされたかは定かではないが、ディーナーが見つけた時には入り口の岩は割れて、中身は何も存在しなかった。
通路と玄室があるだけの小さい古墳の中に、屋敷から持ち出した僅かばかりの荷物を置く。
墓の中などどいう不吉な場所にお嬢様の肖像画を置きたくなどなかったが、あの屋敷がシェノグ族とハンターにばれてしまっては仕方がなかった。
「シェノグ族に見つかってしまいました。このまま奴らが居ては、お嬢様に安心して過ごしていただくことが叶いません。これまでは見逃してやっておりましたが、もう、放っては置けません。お嬢様に害の及ばぬうちに除いてしまいましょう。それから、ゆっくりとお嬢様の復活を……」
コツコツと石の上を歩いて、日の差し込む外に出る。外に用意しておいた雑魔たちを確認する。
「燃やしてしまおう。全部。もう一度」
辺境の山の中、シェノグ族の村。
族長の家で長い髭の族長とハンター達が、ディーナー討伐の為の話し合いをしていた。
「部族民の安全のためにも、ディーナーは討伐しなくてはならんのにのう」
「しかし、肝心のディーナーがどこにいるのか分からないのでは手の出しようもない」
「アジトだったあの屋敷にはもういないようだな」
ハンターにディーナー討伐を依頼したが、ディーナーは旧シェノグ族の村の屋敷から移動してしまったらしい。その後の足取りがつかめていなかった。
「族長! 大変!」
そこへ部族の少女、ディシャンが駆け込んできた。
「ス、スライムが! スライムが村に! いっぱい入り込んできた!」
ディシャンが息を切らしながら報告する。
族長がディシャンから報告を聞いていると、カン、カン、カンと村の半鐘が鳴り響いた。
「これは火事の時の……」
ツアンプが立ち上がって窓の外を窺うと黒い煙がいく筋もモクモクと立ち上っていた。
煙と炎は、瞬く間に村を覆っていく。まだ昼間だというのに周囲は夕方のように赤とオレンジの光に彩られていく。
燃え盛る村の中、緑髪の少女たちが立っていて、キリキリと火矢を引き絞り家の扉にくっついているスライムを射貫いた。
べトッとしたオイルの様な光沢を持つスライムに着火すると、周りの家屋を巻き込んで炎が立ち上っていく。
「火を消せ!」
男たちが井戸からくみ上げる水をかけて消火していくが、井戸から汲み上げた少しばかりの水では火の勢いに追いつくことは出来なかった。
立ち上る炎を見上げて呆然とする男の背後に、緑髪の少女が火矢を射る。
「がはっ」
胸を貫かれた男は、炎の中に倒れ込む。
「歪虚がいるぞ! 逃げるんだ!」
少女の弓に狙われながら、もう一人の男が叫んだ。
同時多発的に炎が村を焼き、気が付いた部族民が消火を試みるも炎に近づくと火矢の少女に射抜かれてしまう。
熱に炙られたスライムが突然発火するのも、消火を困難にしていた。
「これはもうダメだ! ああ、畜生!」
「荷物は諦めろ! 逃げるぞ!」
「また、火に奪われるのか……」
「道は塞がれてるぞ! 森を走れ!」
「誰か! うちの子供見なかった? いないの!」
「きっと先に逃げているさ。大丈夫だ」
「避難場所は分かるな?」
「ばあちゃん、オレにつかまってな。逃げるよ」
部族民たちは互いに励まし合って、少しでも炎の少ない場所へと非難を始めた。
「さぁ、全て燃えてしまえ! 邪魔な物は全て灰に返してしまえばいい!」
ディーナーは村を包み込んでいく炎を見上げていると、ふと何かを思い出した様だった。
「そうだった。全てが燃え尽きる前に、あれだけは回収しておかないといけないな……」
と呟いた。
「湿っていてかび臭い場所で申し訳ありません。あの屋敷は危なくなってしまいました。どこか別の場所を見繕うまで、ここでお許しください」
ディーナーが居る場所は、山奥にひっそりと存在している小さな古墳の中だった。山の斜面を掘り、大きな岩を床と天井に敷き詰めた大昔の墳墓。盗掘されたのか野生動物に荒らされたかは定かではないが、ディーナーが見つけた時には入り口の岩は割れて、中身は何も存在しなかった。
通路と玄室があるだけの小さい古墳の中に、屋敷から持ち出した僅かばかりの荷物を置く。
墓の中などどいう不吉な場所にお嬢様の肖像画を置きたくなどなかったが、あの屋敷がシェノグ族とハンターにばれてしまっては仕方がなかった。
「シェノグ族に見つかってしまいました。このまま奴らが居ては、お嬢様に安心して過ごしていただくことが叶いません。これまでは見逃してやっておりましたが、もう、放っては置けません。お嬢様に害の及ばぬうちに除いてしまいましょう。それから、ゆっくりとお嬢様の復活を……」
コツコツと石の上を歩いて、日の差し込む外に出る。外に用意しておいた雑魔たちを確認する。
「燃やしてしまおう。全部。もう一度」
辺境の山の中、シェノグ族の村。
族長の家で長い髭の族長とハンター達が、ディーナー討伐の為の話し合いをしていた。
「部族民の安全のためにも、ディーナーは討伐しなくてはならんのにのう」
「しかし、肝心のディーナーがどこにいるのか分からないのでは手の出しようもない」
「アジトだったあの屋敷にはもういないようだな」
ハンターにディーナー討伐を依頼したが、ディーナーは旧シェノグ族の村の屋敷から移動してしまったらしい。その後の足取りがつかめていなかった。
「族長! 大変!」
そこへ部族の少女、ディシャンが駆け込んできた。
「ス、スライムが! スライムが村に! いっぱい入り込んできた!」
ディシャンが息を切らしながら報告する。
族長がディシャンから報告を聞いていると、カン、カン、カンと村の半鐘が鳴り響いた。
「これは火事の時の……」
ツアンプが立ち上がって窓の外を窺うと黒い煙がいく筋もモクモクと立ち上っていた。
煙と炎は、瞬く間に村を覆っていく。まだ昼間だというのに周囲は夕方のように赤とオレンジの光に彩られていく。
燃え盛る村の中、緑髪の少女たちが立っていて、キリキリと火矢を引き絞り家の扉にくっついているスライムを射貫いた。
べトッとしたオイルの様な光沢を持つスライムに着火すると、周りの家屋を巻き込んで炎が立ち上っていく。
「火を消せ!」
男たちが井戸からくみ上げる水をかけて消火していくが、井戸から汲み上げた少しばかりの水では火の勢いに追いつくことは出来なかった。
立ち上る炎を見上げて呆然とする男の背後に、緑髪の少女が火矢を射る。
「がはっ」
胸を貫かれた男は、炎の中に倒れ込む。
「歪虚がいるぞ! 逃げるんだ!」
少女の弓に狙われながら、もう一人の男が叫んだ。
同時多発的に炎が村を焼き、気が付いた部族民が消火を試みるも炎に近づくと火矢の少女に射抜かれてしまう。
熱に炙られたスライムが突然発火するのも、消火を困難にしていた。
「これはもうダメだ! ああ、畜生!」
「荷物は諦めろ! 逃げるぞ!」
「また、火に奪われるのか……」
「道は塞がれてるぞ! 森を走れ!」
「誰か! うちの子供見なかった? いないの!」
「きっと先に逃げているさ。大丈夫だ」
「避難場所は分かるな?」
「ばあちゃん、オレにつかまってな。逃げるよ」
部族民たちは互いに励まし合って、少しでも炎の少ない場所へと非難を始めた。
「さぁ、全て燃えてしまえ! 邪魔な物は全て灰に返してしまえばいい!」
ディーナーは村を包み込んでいく炎を見上げていると、ふと何かを思い出した様だった。
「そうだった。全てが燃え尽きる前に、あれだけは回収しておかないといけないな……」
と呟いた。
解説
シェノグ族の村から、無事に脱出してください。
村の略図
○=森、また書かれていない部分も森。
◆=火のついた倒木で塞がれている。
麓から山奥へ続く道は使用できる。
井戸は小規模な物がいくつか点在している。
過去の教訓から東と西の両方に避難場所がある(マップの外)
崖=覚醒者であれば、慎重に降りられなくもない。一般人は無理。一度降りてしまうと登ることは困難で崖の低い場所まで移動する必要がある。
村の建物は、木造建築が主。
村の北側から出火して広がっていく。
西(山奥)
沢崖○○○○○道○
沢崖村村村○○道○
沢崖村村村◆道道○
沢崖村村村◆○道○
沢崖村村村◆○道○ 北
沢崖村村村◆道道○
沢崖村村村○○道○
沢崖○○○○○道○
東(麓)
皆さんは現在、族長の家にいる(村の中央)
族長の家はまだ、燃えていない。
皆さんと一緒に、ツアンプ・シェノグ(kz0170)、ディシャン(少女)、族長(老人)が一緒にいる。
三人は皆さんの指示に従います。指示がない場合、ツアンプは備蓄していた薬草を持ち出そうとして非難が遅れるでしょう。
PL情報
逃げ遅れている部族民がいます。
老婆と青年
猫を抱えた子供
赤ちゃんを抱えた若夫婦
など。
敵
桐の少女 6体 雑魔
二体ずつ三組に分かれて村の中を移動しながら火矢で火をつけている。
少女たちの攻撃の優先順位は1、スライム 2、シェノグ族。
シェノグ族については、身に着けている赤い鞭で判断している。
※火に強い雑魔、スライムともども火事に巻き込まれて最終的には焼失する。
ユーカリスライム 多数
油分を大量に含んでいて発火しやすい。それ以外はごく普通のスライム。
村に点在
ディーナー 堕落者 並歪虚
ペスト医師の姿をしている。
能力
向日葵の種を投げてくる。急成長して花が咲くと花が周囲に打撃を加える、????
???
???
ディーナーは現場にいますがハンターと出会わないように行動します。
ディーナーの存在は判定に関わりません。
村の略図
○=森、また書かれていない部分も森。
◆=火のついた倒木で塞がれている。
麓から山奥へ続く道は使用できる。
井戸は小規模な物がいくつか点在している。
過去の教訓から東と西の両方に避難場所がある(マップの外)
崖=覚醒者であれば、慎重に降りられなくもない。一般人は無理。一度降りてしまうと登ることは困難で崖の低い場所まで移動する必要がある。
村の建物は、木造建築が主。
村の北側から出火して広がっていく。
西(山奥)
沢崖○○○○○道○
沢崖村村村○○道○
沢崖村村村◆道道○
沢崖村村村◆○道○
沢崖村村村◆○道○ 北
沢崖村村村◆道道○
沢崖村村村○○道○
沢崖○○○○○道○
東(麓)
皆さんは現在、族長の家にいる(村の中央)
族長の家はまだ、燃えていない。
皆さんと一緒に、ツアンプ・シェノグ(kz0170)、ディシャン(少女)、族長(老人)が一緒にいる。
三人は皆さんの指示に従います。指示がない場合、ツアンプは備蓄していた薬草を持ち出そうとして非難が遅れるでしょう。
PL情報
逃げ遅れている部族民がいます。
老婆と青年
猫を抱えた子供
赤ちゃんを抱えた若夫婦
など。
敵
桐の少女 6体 雑魔
二体ずつ三組に分かれて村の中を移動しながら火矢で火をつけている。
少女たちの攻撃の優先順位は1、スライム 2、シェノグ族。
シェノグ族については、身に着けている赤い鞭で判断している。
※火に強い雑魔、スライムともども火事に巻き込まれて最終的には焼失する。
ユーカリスライム 多数
油分を大量に含んでいて発火しやすい。それ以外はごく普通のスライム。
村に点在
ディーナー 堕落者 並歪虚
ペスト医師の姿をしている。
能力
向日葵の種を投げてくる。急成長して花が咲くと花が周囲に打撃を加える、????
???
???
ディーナーは現場にいますがハンターと出会わないように行動します。
ディーナーの存在は判定に関わりません。
マスターより
フハハハハハ! 燃えろ! 燃えろ!
ユーカリは自然発火するくらいに燃えやすいと知って以来、どこかに火を付けたくて仕方ありませんでした。燃やせて満足です。
※ディーナーの存在は、判定に関わりません。
ユーカリは自然発火するくらいに燃えやすいと知って以来、どこかに火を付けたくて仕方ありませんでした。燃やせて満足です。
※ディーナーの存在は、判定に関わりません。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/01 12:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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~相談~ リアリュール(ka2003) エルフ|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/07/21 19:54:26 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/19 01:54:01 |