ゲスト
(ka0000)
俺たちゃ沿岸警備隊 リターンズ
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/07/31 07:30
オープニング
●
「ボブ! ジョン! 今だ!」
「おうよ!」
威勢のいい声と共に、ロープが引っ張られる。
ロープを引くのは筋骨隆々の男達。男達が力強く引っ張るにつれて、巨大な貝殻に包まれた生物の体が傾いでいく。
貝殻に覆われた生物――巨大なヤドカリ雑魔の足元には落とし穴がある。アリジゴクの巣に飲み込まれた蟻のように、雑魔は必死に足をばたつかせ、ロープにかかる力に負けまいとするが……叶わず、その巨体はすり鉢状の砂地に倒れ込み、貝殻の中に隠れているヤドカリの本体が男達の目前にさらけだされる。
「よし! ハイパーライフル! 撃て!」
「了解!」
ここはグラズヘイム王国南西部、クオレマリナ地方のとある海岸地帯。
熱い夏の日差しの中、砂浜の上で隊列を組んだ男達の銃が一斉に火を吹いた。彼らからハイパーライフルと呼称されている武器はここぞとばかりに巨大ヤドカリの本体を蹂躙する。
ヤドカリ雑魔はしばらく暴れたものの、やがて動かなくなり、消滅した。
「やりましたね隊長!」
「ああ! あの時のハンターのおかげだ!」
去年の夏、彼らは今回の敵と同じタイプの敵に遭遇し、敗北するという事件があった。その際、ハンターに討伐依頼を行い、ハンター達は見事にヤドカリ雑魔を撃破した。彼ら沿岸警備隊はその時にハンターのレクチャーを受け、同じような敵が現れた場合に対処できる方法を学んだのである。
そして今、先の戦いから得た教訓を活かし、大した損害を出すこともなくヤドカリ雑魔を仕留めることができた。上々の戦果といえる。
「やはり俺達は最高だ!」
「ああ! もう何も怖くないぜ!」
男達は銃を天に掲げ、勝利に酔いしれる。
中天にある太陽は、そんな彼らに祝福の光を投げかけていた。
●
ある日、クオレマリナ地方の一部の海岸で海霧が発生していた。そして霧の中にうごめく巨体がその地の住人によって目撃される。どうやら、巨大ヤドカリの雑魔がまたもや現れたらしい。連絡を受けた沿岸警備隊はハイパーライフルを手に砂浜へとやってきた。
隊長の視線の先には山のような影が見える。
「霧のせいでシルエットしか見えないが……たしかにあれは巨大ヤドカリのようだな……よし! 落とし穴用意!」
「はっ!」
メンバーの数人がシャベルを持って砂浜に穴を掘る。その間に隊長を含む他のメンバーはヤドカリのシルエットを囲む。
ヤドカリ雑魔は見た目に似合わず素早いのが特徴だ。ある程度の距離を取る沿岸警備隊の面々。雑魔は彼らの存在に気付いたのか、沿岸警備隊の方へと歩を進めてくる。
迫る黒いシルエットから目をそらさず、隊長は部下へと伝達する。
「落とし穴に誘導するぞ!」
「了解……うおっ!?」
「ぐわっ!?」
霧につつまれた戦場で悲鳴があがる。まだ巨大な敵からは十分な距離を取っていたにもかかわらずだ。
沿岸警備隊メンバーの二人が砂浜に片膝をついた。
「ボブ! ジョン! ……ぐっ!!」
深い霧の中、風を切った何かが隊長の足を薙いだ。防具を切り裂かれはしたもののそれほど深い傷ではない。ほっとした隊長だったが、突然患部からすさまじい激痛が発した。隊長は歯を食いしばり、己の足を見た。そこに、うねうねと動くものが纏わりついている。
「何だこれは……!? 触手……!?」
沿岸警備隊の面々を襲ったもの。それは、隊長がその正体を看破したように無数の触手であった。
「くそっ!! 敵はヤドカリじゃないのか!? 撃てっ!! 撃てっ!!」
隊長の号令と共に、警備隊の銃が火を吹いた。濃霧を切り裂くかのように放たれた無数の銃弾は敵を蜂の巣にせんと襲い掛かる……しかし。
「隊長! ハイパーライフルが効きません!」
返ってきたのは銃弾が弾かれる硬質な音だった。巨大な敵は動きを止めることもなく彼らへと近づいてくる。もちろん、先に彼らを襲った触手らしきものも休むことなく振るわれていた。このままでは全滅の危機である。
それでも必死に抗戦する警備隊員。ようやく、海岸の霧が薄くなってきた。彼らは、ついに敵の正体を目の当たりにする。
警備隊の面々の前にさらけだされた敵の姿は確かに巨大ヤドカリであった。しかし、その背を覆っていたのはただの貝殻ではなく……まるで貝殻のように硬質な体を持つ巨大なイソギンチャクであった。もちろん、遠距離から警備隊を襲撃したのはこの雑魔に生えている触手の仕業だ。
巨大ヤドカリの上で、悪夢のように触手を振るい続ける巨大イソギンチャク。もちろん宿主であるヤドカリも黙っているわけではない。素早く警備隊員に近づき、大きな鋏で周囲をなぎ払って屈強な男達を軽々と吹き飛ばしている。
「……ハンターだ。ハンターに依頼するぞ」
隊長は無念そうに言葉を吐き出し、隊員達に撤退の指示を出した。
「ボブ! ジョン! 今だ!」
「おうよ!」
威勢のいい声と共に、ロープが引っ張られる。
ロープを引くのは筋骨隆々の男達。男達が力強く引っ張るにつれて、巨大な貝殻に包まれた生物の体が傾いでいく。
貝殻に覆われた生物――巨大なヤドカリ雑魔の足元には落とし穴がある。アリジゴクの巣に飲み込まれた蟻のように、雑魔は必死に足をばたつかせ、ロープにかかる力に負けまいとするが……叶わず、その巨体はすり鉢状の砂地に倒れ込み、貝殻の中に隠れているヤドカリの本体が男達の目前にさらけだされる。
「よし! ハイパーライフル! 撃て!」
「了解!」
ここはグラズヘイム王国南西部、クオレマリナ地方のとある海岸地帯。
熱い夏の日差しの中、砂浜の上で隊列を組んだ男達の銃が一斉に火を吹いた。彼らからハイパーライフルと呼称されている武器はここぞとばかりに巨大ヤドカリの本体を蹂躙する。
ヤドカリ雑魔はしばらく暴れたものの、やがて動かなくなり、消滅した。
「やりましたね隊長!」
「ああ! あの時のハンターのおかげだ!」
去年の夏、彼らは今回の敵と同じタイプの敵に遭遇し、敗北するという事件があった。その際、ハンターに討伐依頼を行い、ハンター達は見事にヤドカリ雑魔を撃破した。彼ら沿岸警備隊はその時にハンターのレクチャーを受け、同じような敵が現れた場合に対処できる方法を学んだのである。
そして今、先の戦いから得た教訓を活かし、大した損害を出すこともなくヤドカリ雑魔を仕留めることができた。上々の戦果といえる。
「やはり俺達は最高だ!」
「ああ! もう何も怖くないぜ!」
男達は銃を天に掲げ、勝利に酔いしれる。
中天にある太陽は、そんな彼らに祝福の光を投げかけていた。
●
ある日、クオレマリナ地方の一部の海岸で海霧が発生していた。そして霧の中にうごめく巨体がその地の住人によって目撃される。どうやら、巨大ヤドカリの雑魔がまたもや現れたらしい。連絡を受けた沿岸警備隊はハイパーライフルを手に砂浜へとやってきた。
隊長の視線の先には山のような影が見える。
「霧のせいでシルエットしか見えないが……たしかにあれは巨大ヤドカリのようだな……よし! 落とし穴用意!」
「はっ!」
メンバーの数人がシャベルを持って砂浜に穴を掘る。その間に隊長を含む他のメンバーはヤドカリのシルエットを囲む。
ヤドカリ雑魔は見た目に似合わず素早いのが特徴だ。ある程度の距離を取る沿岸警備隊の面々。雑魔は彼らの存在に気付いたのか、沿岸警備隊の方へと歩を進めてくる。
迫る黒いシルエットから目をそらさず、隊長は部下へと伝達する。
「落とし穴に誘導するぞ!」
「了解……うおっ!?」
「ぐわっ!?」
霧につつまれた戦場で悲鳴があがる。まだ巨大な敵からは十分な距離を取っていたにもかかわらずだ。
沿岸警備隊メンバーの二人が砂浜に片膝をついた。
「ボブ! ジョン! ……ぐっ!!」
深い霧の中、風を切った何かが隊長の足を薙いだ。防具を切り裂かれはしたもののそれほど深い傷ではない。ほっとした隊長だったが、突然患部からすさまじい激痛が発した。隊長は歯を食いしばり、己の足を見た。そこに、うねうねと動くものが纏わりついている。
「何だこれは……!? 触手……!?」
沿岸警備隊の面々を襲ったもの。それは、隊長がその正体を看破したように無数の触手であった。
「くそっ!! 敵はヤドカリじゃないのか!? 撃てっ!! 撃てっ!!」
隊長の号令と共に、警備隊の銃が火を吹いた。濃霧を切り裂くかのように放たれた無数の銃弾は敵を蜂の巣にせんと襲い掛かる……しかし。
「隊長! ハイパーライフルが効きません!」
返ってきたのは銃弾が弾かれる硬質な音だった。巨大な敵は動きを止めることもなく彼らへと近づいてくる。もちろん、先に彼らを襲った触手らしきものも休むことなく振るわれていた。このままでは全滅の危機である。
それでも必死に抗戦する警備隊員。ようやく、海岸の霧が薄くなってきた。彼らは、ついに敵の正体を目の当たりにする。
警備隊の面々の前にさらけだされた敵の姿は確かに巨大ヤドカリであった。しかし、その背を覆っていたのはただの貝殻ではなく……まるで貝殻のように硬質な体を持つ巨大なイソギンチャクであった。もちろん、遠距離から警備隊を襲撃したのはこの雑魔に生えている触手の仕業だ。
巨大ヤドカリの上で、悪夢のように触手を振るい続ける巨大イソギンチャク。もちろん宿主であるヤドカリも黙っているわけではない。素早く警備隊員に近づき、大きな鋏で周囲をなぎ払って屈強な男達を軽々と吹き飛ばしている。
「……ハンターだ。ハンターに依頼するぞ」
隊長は無念そうに言葉を吐き出し、隊員達に撤退の指示を出した。
解説
砂浜での戦いとなります。ハンター達が到着する頃にはすでに霧は晴れています。
OPの通り、巨大ヤドカリが背負っているのは巨大なイソギンチャクです。巨大なイソギンチャク雑魔の体が貝殻のように巨大ヤドカリを覆っています。
このイソギンチャクの体は、警備隊が使う銃を防ぐほどの防御力を持ちます。ただ、触手が取り巻く口のあたりと、触手そのものの防御点はそれほどではありません。
触手の口の部分は地上5メートルを越す位置にあるため、肉弾戦で狙うのは難しいですが、触手自体はハンターへと襲い掛かってくるため、これをカウンターで狙うことは可能です。
イソギンチャク雑魔は触手を見た目以上に伸ばして攻撃してきます。攻撃対象はランダムですが、複数の対象を同時に狙うことが可能です。
また、触手による攻撃でダメージを受けた場合、即座に毒による10点の追加ダメージを受けます。この追加ダメージは防御点で減らすことが出来ません。
もちろん下にいるヤドカリ雑魔も移動と攻撃を行います。
ヤドカリ雑魔の主な攻撃方法は鋏による攻撃です。
巨大ヤドカリと巨大イソギンチャク、両方を撃破することがこの依頼の目的となります。
警備隊の隊長は少し離れた場所から貴方達の戦いぶりを見守っています。
ただのヤドカリ雑魔ではない強敵との戦い方を、今後の参考にしたいと考えているようです。
なお、警備隊の面々がハイパーライフルと呼んでいる銃の攻撃力は80です。
※関連シナリオ
俺たちゃ沿岸警備隊
OPの通り、巨大ヤドカリが背負っているのは巨大なイソギンチャクです。巨大なイソギンチャク雑魔の体が貝殻のように巨大ヤドカリを覆っています。
このイソギンチャクの体は、警備隊が使う銃を防ぐほどの防御力を持ちます。ただ、触手が取り巻く口のあたりと、触手そのものの防御点はそれほどではありません。
触手の口の部分は地上5メートルを越す位置にあるため、肉弾戦で狙うのは難しいですが、触手自体はハンターへと襲い掛かってくるため、これをカウンターで狙うことは可能です。
イソギンチャク雑魔は触手を見た目以上に伸ばして攻撃してきます。攻撃対象はランダムですが、複数の対象を同時に狙うことが可能です。
また、触手による攻撃でダメージを受けた場合、即座に毒による10点の追加ダメージを受けます。この追加ダメージは防御点で減らすことが出来ません。
もちろん下にいるヤドカリ雑魔も移動と攻撃を行います。
ヤドカリ雑魔の主な攻撃方法は鋏による攻撃です。
巨大ヤドカリと巨大イソギンチャク、両方を撃破することがこの依頼の目的となります。
警備隊の隊長は少し離れた場所から貴方達の戦いぶりを見守っています。
ただのヤドカリ雑魔ではない強敵との戦い方を、今後の参考にしたいと考えているようです。
なお、警備隊の面々がハイパーライフルと呼んでいる銃の攻撃力は80です。
※関連シナリオ
俺たちゃ沿岸警備隊
マスターより
こんにちは、こんばんは。秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
再び沿岸警備隊を襲った強敵。
以前のヤドカリ雑魔よりも攻撃力が増しているといっても過言ではありません。
ご参加お待ちしております。
再び沿岸警備隊を襲った強敵。
以前のヤドカリ雑魔よりも攻撃力が増しているといっても過言ではありません。
ご参加お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/26 18:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/21 07:26:13 |
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海生雑魔?との戦いリターンズ 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/07/22 00:01:34 |