ゲスト
(ka0000)
『龍葬』鎮魂の式典
マスター:香月丈流

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在20人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/06 19:00
オープニング
竜種との戦いが終わり、青龍と再び友好を結んでから約一ヶ月。人類と青龍の眷属は互いの文化や風習を学び合い、絆を深めていた。
断絶していた期間が長い上、種族も生活様式も全く違うため、戸惑う事も少なくない。人類側から見れば『マテリアル温泉に入る』という行為は、カルチャーショックどころの騒ぎではなかっただろう。
もっとも、それは青龍の眷属も同じである。ニンゲン達の暮らしは、驚きと新発見の連続だった。見聞を広める機会が何度かあったが……それ以上に、理解不能の行為に戸惑う事が多かった。
息絶えた同胞を前に、涙を流すニンゲン達。大地に穴を掘り、同胞を埋め、花を飾って手を合わせる……この一連の行動に何の意味があるのか、最初は全く分からなかった。
同胞を土に埋めて、何の意味があるのだろう?
何故、花を飾って手を合わせる?
涙を流し、辛そうな表情で、そこまで頑張る理由は何なのか。
疑問は次々に湧いてきたが、それを聞けるような状況ではなかった。泣き叫ぶニンゲンの声が、涙を流す姿が、苦痛に歪んだ表情が……痛々しく脳裏に焼き付いている。
そんな光景を何度か目撃し、人々の会話に耳を傾け、ようやく理解した。
『これは、ニンゲン流の別れの儀式なのだ』と。
精霊に属する青龍の眷属と、人類では『死』の概念が大きく違う。眷属側の考えとしては、死して肉体を失っても魂は消えない。星に還り、マテリアルとなって生き続ける……星の傷跡が『魂の還る場所』と呼ばれていたのは、そういう理由からだろう。
一方のニンゲン側は、『死=永遠の別れ』。失われた命は二度と戻らないし、語る事も会う事も出来なくなる。魂は天に昇り、残された肉体は朽ちゆくだけ。死体を土に埋めるのは、死者の冥福を願い、大地に還す意味を持っている。最後に、故人への想いと安らかな眠りを祈って、黙祷を捧げるのだ。
ニンゲンはそれを、葬儀や葬送と呼んでいるらしい。
死に対する解釈は違うが、行動の意味は分かった。ニンゲンも眷属も、根底にある想いは同じ……親しい者を失った時の悲しみは、大きいのだ。
互いの共通点を新たに発見し、青龍の眷属達は『ニンゲンの葬儀で仲間を送ってみたい』と思うようになった。『強欲』との激戦から一ヶ月……未だに、仲間を失った悲しみから立ち直れない者も居る。葬儀を行う事で、彼らが前に進む『キッカケ』を作れるかもしれない。
それに、新たな文化を学ぶ事は、種族を越えた相互理解にも繋がる。静かに、新たな交流が生まれようとしていた。
断絶していた期間が長い上、種族も生活様式も全く違うため、戸惑う事も少なくない。人類側から見れば『マテリアル温泉に入る』という行為は、カルチャーショックどころの騒ぎではなかっただろう。
もっとも、それは青龍の眷属も同じである。ニンゲン達の暮らしは、驚きと新発見の連続だった。見聞を広める機会が何度かあったが……それ以上に、理解不能の行為に戸惑う事が多かった。
息絶えた同胞を前に、涙を流すニンゲン達。大地に穴を掘り、同胞を埋め、花を飾って手を合わせる……この一連の行動に何の意味があるのか、最初は全く分からなかった。
同胞を土に埋めて、何の意味があるのだろう?
何故、花を飾って手を合わせる?
涙を流し、辛そうな表情で、そこまで頑張る理由は何なのか。
疑問は次々に湧いてきたが、それを聞けるような状況ではなかった。泣き叫ぶニンゲンの声が、涙を流す姿が、苦痛に歪んだ表情が……痛々しく脳裏に焼き付いている。
そんな光景を何度か目撃し、人々の会話に耳を傾け、ようやく理解した。
『これは、ニンゲン流の別れの儀式なのだ』と。
精霊に属する青龍の眷属と、人類では『死』の概念が大きく違う。眷属側の考えとしては、死して肉体を失っても魂は消えない。星に還り、マテリアルとなって生き続ける……星の傷跡が『魂の還る場所』と呼ばれていたのは、そういう理由からだろう。
一方のニンゲン側は、『死=永遠の別れ』。失われた命は二度と戻らないし、語る事も会う事も出来なくなる。魂は天に昇り、残された肉体は朽ちゆくだけ。死体を土に埋めるのは、死者の冥福を願い、大地に還す意味を持っている。最後に、故人への想いと安らかな眠りを祈って、黙祷を捧げるのだ。
ニンゲンはそれを、葬儀や葬送と呼んでいるらしい。
死に対する解釈は違うが、行動の意味は分かった。ニンゲンも眷属も、根底にある想いは同じ……親しい者を失った時の悲しみは、大きいのだ。
互いの共通点を新たに発見し、青龍の眷属達は『ニンゲンの葬儀で仲間を送ってみたい』と思うようになった。『強欲』との激戦から一ヶ月……未だに、仲間を失った悲しみから立ち直れない者も居る。葬儀を行う事で、彼らが前に進む『キッカケ』を作れるかもしれない。
それに、新たな文化を学ぶ事は、種族を越えた相互理解にも繋がる。静かに、新たな交流が生まれようとしていた。
解説
龍園ヴリトラルカで、青龍の眷属達と合同葬儀を行います。参加者の皆様は、眷属達に『人間の葬送』を教えて下さい。
場所は龍園の近辺数km圏内で、眷属達は50名前後が参加予定です。彼らは人間の言語を話せませんが、こちらの言葉は理解しているようです。恐らく、基本的な意思疎通の手段はボディランゲージになるでしょう。
大まかな流れとして、行うべき事は3つ。
まず、埋葬の準備をします。土葬用の穴を掘ったり、墓石を作ったり、お供え物を準備したり。それ以外にも、部族や集落に伝わる方法で葬儀を進めてもOKです。
次に、埋葬に移ります。眷属達の遺体は無いので、今回は『故人の愛用品』で代用します。一緒に、食べ物や草花を埋めても構いません。埋葬後は、お供え物や黙祷も忘れずに。
最後に、簡単な食事会を開いて終了になります。食事は事前に準備しても、その場で調理してもOKです。泥酔しなければ、アルコールを飲んでも問題ありません。青龍の眷属達も、人間と同じ物を飲食できます。
その他、自身の『故人に対する思い出』を教えたり、一般的な葬儀とは違う方法を伝えるのもアリです。大事なのは『死者を弔う気持ち』なので、色んな表現手法があっても良いでしょう。
必要な物があればギルドで準備しますので、プレイングに明記して下さい。ただし、全てが反映されるワケではないので、ご了承下さいませ。
場所は龍園の近辺数km圏内で、眷属達は50名前後が参加予定です。彼らは人間の言語を話せませんが、こちらの言葉は理解しているようです。恐らく、基本的な意思疎通の手段はボディランゲージになるでしょう。
大まかな流れとして、行うべき事は3つ。
まず、埋葬の準備をします。土葬用の穴を掘ったり、墓石を作ったり、お供え物を準備したり。それ以外にも、部族や集落に伝わる方法で葬儀を進めてもOKです。
次に、埋葬に移ります。眷属達の遺体は無いので、今回は『故人の愛用品』で代用します。一緒に、食べ物や草花を埋めても構いません。埋葬後は、お供え物や黙祷も忘れずに。
最後に、簡単な食事会を開いて終了になります。食事は事前に準備しても、その場で調理してもOKです。泥酔しなければ、アルコールを飲んでも問題ありません。青龍の眷属達も、人間と同じ物を飲食できます。
その他、自身の『故人に対する思い出』を教えたり、一般的な葬儀とは違う方法を伝えるのもアリです。大事なのは『死者を弔う気持ち』なので、色んな表現手法があっても良いでしょう。
必要な物があればギルドで準備しますので、プレイングに明記して下さい。ただし、全てが反映されるワケではないので、ご了承下さいませ。
マスターより
この依頼に目を通して下さった方、参加して下さった方、過去に参加して下さった方に感謝を。
香月丈流です。
葬儀をブチ壊すような大問題が起きない限りは失敗になりませんので、遠慮なくご参加下さい。
質問等があれば克牙が答えますので、遠慮なく聞いて下さい。
テンプレートを気にせず、プレイングは自由に書いて構いません。
基本的に、香月はPL様を名前で表記しますが、『リプレイは苗字で書いて欲しい』という方はプレイングに明記をお願いします。
香月丈流です。
葬儀をブチ壊すような大問題が起きない限りは失敗になりませんので、遠慮なくご参加下さい。
質問等があれば克牙が答えますので、遠慮なく聞いて下さい。
テンプレートを気にせず、プレイングは自由に書いて構いません。
基本的に、香月はPL様を名前で表記しますが、『リプレイは苗字で書いて欲しい』という方はプレイングに明記をお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/08 22:47