ゲスト
(ka0000)
少年、寄り道で猫を追いかける
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/02 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/11 19:00
オープニング
●まずい
ハンターから負った傷を治しながらプエル(kz0127)は考え込んだ。
「あーあ、レチタティーヴォ様くらいいてほしかったなぁ」
レチタティーヴォがハンターに倒された後、プエルの友人とも部下ともいえたエクエスが無に還る。レチタティーヴォに会う前の記憶がさっぱりなかったのが不安だったが、あちこちうろうろしている間に思い出した。先日、生前「家族に嫌われていたと思うし殺しに行こう」とした。その際、ペットたちも雑魔化したけどハンターに倒された。ハンターに迫られ自分自身も危険だったが、父と妹のためにも生き延びる選択をした――というようなことを考える。
「ざっとこんな感じ……うーん、父上とイノアを優しく殺してあげたい。うーん、演出! うーん。たぶん父上たちあのヒトたちは嫌いだろうなぁ。でもなぁ……今の僕が一人でやれることって! もっとマテリアルがあれば僕、もっといろいろやれるのに!」
プエルはゴロゴロしていたところから起き上がる。荷物の中からレチタティーヴォを模したような人形を取り出すと抱きしめる。先日の戦いで消えた同型の人形はマテリアルをため込んでいようだが、この人形は何もない。何体か同じのあったが、どれもこれもプエルが遊ぶとすぐに壊れてしまった。持ち歩いていた人形は特別だったとはっきりと理解した。
「やっぱりこっちのほうがいいかな」
羊のぬいぐるみをカバンから引っ張り出し、それを抱きしめた。新しい服に着かえて出かけることにした。
●邂逅
森の中を歩いていたネル・ベル(kz0082)が、不意に視線を感じ顔を上げる。
見慣れぬ歪虚が木の陰にいた。一見すると人の子供の様にも見えるその歪虚は、木から顔を少しだして、何か言いたげにネル・ベルを見つめている。
「……歪虚か。この私のマテリアルを奪いに来たか?」
「なんで?」
「……」
沈黙が漂う。
子供の様な姿の歪虚は木の陰から姿を現す。気を取り直したらしく、片手に羊のぬいぐるみを抱きしめ、仰々しく一礼すると、艶かしい上目使いでネル・ベルに言った。
「初めまして、ネル・ベルさん。僕は憂悦孤唱プエル。レチタティーヴォ様の下でさえずる者」
その言葉にネル・ベルが眉をひそめた。
「ハンター共に倒された十三魔の配下か……」
レチタティーヴォが倒れた後の帝国領であった混乱にはネル・ベルも出向いている。
「むう……僕ね、一人だと困ってしまったの。グラズヘイム王国には偉大なべリアル様がおられる。なら、そこに行けば何かできるかなって」
「つまり、この私に、『紹介』されたいという事か」
「そうそう。僕なんかより王国の事を知っていて、ベリアル様もご存じなネル・ベルさんに、先に挨拶しておこうと思って」
ネル・ベルはプエルの頭にポンと手を乗せた。
「良い心掛けだ……王国の西、海を渡ったイスルダ島にベリアル様は滞在しておられる。私の名を出せば……同族に喰われる事はないだろう」
「わーい、ありがとう!」
プエルは彼の周りを、無邪気に羊を振り回し踊った。ポケットから取り出したプレゼント――2本のフリルリボン――をネル・ベルに手渡す。
「それ、きっと、似合うと思うよ」
手を振りながらプエルは立ち去った。
●羊と猫と
ネル・ベルと会ったあと、プエルはイスルダ島へ向かうために海岸線を歩いていた。
「……うーん、あれ?」
ハンターがうろつくのを見かけて隠れる。様子をうかがって、回避するか倒すか考えることにした。
ハンターが走る。
その先に羊歪虚が走る。
その先に猫が走る。
「……猫が二足歩行しているよ! え? あれ? 僕、初めて見た! ユグディラだ!」
プエルはこの追いかけっこに加わることにした。
●ハンターのお仕事
ハンターたちはリベルタース地方に羊歪虚を見たという話の調査に来ていた。
調査中に猫対羊のバトルではないが威嚇しあいを発見した。
猫も羊も二足歩行するんだな……一瞬、とぼけたことを考えたかもしれない。しかし、羊に関しては和やかな存在ではなく、話に上がっている羊歪虚だ。猫は猫でもユグディラである。ハンターは色めき立つ。
羊歪虚を追い払うもしくは倒そうとハンターは動いた。
ユグディラが逃げはじめ、羊歪虚が追いかける。それをハンターが追うと慌てた羊がより一層逃げる。
埒が明かない。どうにかしないといけない。
ふと、気づいた、自分たちの後ろにも追いかけてくる者がいることに。余裕があったものが振り返る。少年の人形が、羊のぬいぐるみを持ってついてくるのだ。
十中八九危険だ。人形が歪虚であり、すごくいい笑顔で走ってくる。ハンターを気にしているのかいないのか。
突然追いかけっこが止まった。ユグディラたちが通りすがりのゴブリンに遭遇したのだった。
ハンターを追うように来ていたプエルは木の陰に隠れた。プエルの思惑がわからぬまま、ハンターたちはユグディラを守るべく戦わないとならない。
ハンターから負った傷を治しながらプエル(kz0127)は考え込んだ。
「あーあ、レチタティーヴォ様くらいいてほしかったなぁ」
レチタティーヴォがハンターに倒された後、プエルの友人とも部下ともいえたエクエスが無に還る。レチタティーヴォに会う前の記憶がさっぱりなかったのが不安だったが、あちこちうろうろしている間に思い出した。先日、生前「家族に嫌われていたと思うし殺しに行こう」とした。その際、ペットたちも雑魔化したけどハンターに倒された。ハンターに迫られ自分自身も危険だったが、父と妹のためにも生き延びる選択をした――というようなことを考える。
「ざっとこんな感じ……うーん、父上とイノアを優しく殺してあげたい。うーん、演出! うーん。たぶん父上たちあのヒトたちは嫌いだろうなぁ。でもなぁ……今の僕が一人でやれることって! もっとマテリアルがあれば僕、もっといろいろやれるのに!」
プエルはゴロゴロしていたところから起き上がる。荷物の中からレチタティーヴォを模したような人形を取り出すと抱きしめる。先日の戦いで消えた同型の人形はマテリアルをため込んでいようだが、この人形は何もない。何体か同じのあったが、どれもこれもプエルが遊ぶとすぐに壊れてしまった。持ち歩いていた人形は特別だったとはっきりと理解した。
「やっぱりこっちのほうがいいかな」
羊のぬいぐるみをカバンから引っ張り出し、それを抱きしめた。新しい服に着かえて出かけることにした。
●邂逅
森の中を歩いていたネル・ベル(kz0082)が、不意に視線を感じ顔を上げる。
見慣れぬ歪虚が木の陰にいた。一見すると人の子供の様にも見えるその歪虚は、木から顔を少しだして、何か言いたげにネル・ベルを見つめている。
「……歪虚か。この私のマテリアルを奪いに来たか?」
「なんで?」
「……」
沈黙が漂う。
子供の様な姿の歪虚は木の陰から姿を現す。気を取り直したらしく、片手に羊のぬいぐるみを抱きしめ、仰々しく一礼すると、艶かしい上目使いでネル・ベルに言った。
「初めまして、ネル・ベルさん。僕は憂悦孤唱プエル。レチタティーヴォ様の下でさえずる者」
その言葉にネル・ベルが眉をひそめた。
「ハンター共に倒された十三魔の配下か……」
レチタティーヴォが倒れた後の帝国領であった混乱にはネル・ベルも出向いている。
「むう……僕ね、一人だと困ってしまったの。グラズヘイム王国には偉大なべリアル様がおられる。なら、そこに行けば何かできるかなって」
「つまり、この私に、『紹介』されたいという事か」
「そうそう。僕なんかより王国の事を知っていて、ベリアル様もご存じなネル・ベルさんに、先に挨拶しておこうと思って」
ネル・ベルはプエルの頭にポンと手を乗せた。
「良い心掛けだ……王国の西、海を渡ったイスルダ島にベリアル様は滞在しておられる。私の名を出せば……同族に喰われる事はないだろう」
「わーい、ありがとう!」
プエルは彼の周りを、無邪気に羊を振り回し踊った。ポケットから取り出したプレゼント――2本のフリルリボン――をネル・ベルに手渡す。
「それ、きっと、似合うと思うよ」
手を振りながらプエルは立ち去った。
●羊と猫と
ネル・ベルと会ったあと、プエルはイスルダ島へ向かうために海岸線を歩いていた。
「……うーん、あれ?」
ハンターがうろつくのを見かけて隠れる。様子をうかがって、回避するか倒すか考えることにした。
ハンターが走る。
その先に羊歪虚が走る。
その先に猫が走る。
「……猫が二足歩行しているよ! え? あれ? 僕、初めて見た! ユグディラだ!」
プエルはこの追いかけっこに加わることにした。
●ハンターのお仕事
ハンターたちはリベルタース地方に羊歪虚を見たという話の調査に来ていた。
調査中に猫対羊のバトルではないが威嚇しあいを発見した。
猫も羊も二足歩行するんだな……一瞬、とぼけたことを考えたかもしれない。しかし、羊に関しては和やかな存在ではなく、話に上がっている羊歪虚だ。猫は猫でもユグディラである。ハンターは色めき立つ。
羊歪虚を追い払うもしくは倒そうとハンターは動いた。
ユグディラが逃げはじめ、羊歪虚が追いかける。それをハンターが追うと慌てた羊がより一層逃げる。
埒が明かない。どうにかしないといけない。
ふと、気づいた、自分たちの後ろにも追いかけてくる者がいることに。余裕があったものが振り返る。少年の人形が、羊のぬいぐるみを持ってついてくるのだ。
十中八九危険だ。人形が歪虚であり、すごくいい笑顔で走ってくる。ハンターを気にしているのかいないのか。
突然追いかけっこが止まった。ユグディラたちが通りすがりのゴブリンに遭遇したのだった。
ハンターを追うように来ていたプエルは木の陰に隠れた。プエルの思惑がわからぬまま、ハンターたちはユグディラを守るべく戦わないとならない。
解説
ユグディラを歪虚から守ろう!だと思う。
●地図 一言でいえば上からゴブリン、ユグディラ、羊歪虚、ハンター、プエルという状況で散っている
□ゴ□ゴ□ゴ□□ 1マス=2×2メートル
□□□□□□□□ ~=省略(30メートルほど)
□□□猫猫□□□ ゴ=ゴブリン
□□□□□□□□ 猫=ユグディラ
□□□猫□□□□ 羊=羊歪虚
□□□□□□□□ プ=プエル
□□□羊□□□□ 草原時々灌木
□□□□□□□□
□□羊羊羊□□□
□□羊羊羊□□□
□羊□□□羊□□
□□□□□□□□
□□□羊羊□□□
□羊□□□□□□
~~~~~~~~
□□ハンター□□
□□ハンター□□
~~~~~~~~
□□□木□□□□
□□□プ□□□□
●敵勢力
・プエル 嫉妬の歪虚の少年。歩いている最中にユグディラ発見したので寄り道開始した。ユグディラ触りたいだけ。ハンターが攻撃してこないとスルーする予定。大剣での攻撃および魔法攻撃します。
・羊歪虚×1 二足歩行の羊のような人間のような……歪虚。白い毛並みにちょっと色がついている。ちょっと強そうに見えるモコモコ。魔法使ったりもする。
・羊歪虚×11 二足歩行の歪虚。白いモコモコ。魔法使ったりするけれどあまり強くない。
・ゴブリン×3 通りすがり。簡単なこん棒くらいしか持っていない。
●地図 一言でいえば上からゴブリン、ユグディラ、羊歪虚、ハンター、プエルという状況で散っている
□ゴ□ゴ□ゴ□□ 1マス=2×2メートル
□□□□□□□□ ~=省略(30メートルほど)
□□□猫猫□□□ ゴ=ゴブリン
□□□□□□□□ 猫=ユグディラ
□□□猫□□□□ 羊=羊歪虚
□□□□□□□□ プ=プエル
□□□羊□□□□ 草原時々灌木
□□□□□□□□
□□羊羊羊□□□
□□羊羊羊□□□
□羊□□□羊□□
□□□□□□□□
□□□羊羊□□□
□羊□□□□□□
~~~~~~~~
□□ハンター□□
□□ハンター□□
~~~~~~~~
□□□木□□□□
□□□プ□□□□
●敵勢力
・プエル 嫉妬の歪虚の少年。歩いている最中にユグディラ発見したので寄り道開始した。ユグディラ触りたいだけ。ハンターが攻撃してこないとスルーする予定。大剣での攻撃および魔法攻撃します。
・羊歪虚×1 二足歩行の羊のような人間のような……歪虚。白い毛並みにちょっと色がついている。ちょっと強そうに見えるモコモコ。魔法使ったりもする。
・羊歪虚×11 二足歩行の歪虚。白いモコモコ。魔法使ったりするけれどあまり強くない。
・ゴブリン×3 通りすがり。簡単なこん棒くらいしか持っていない。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
プエルの再始動のシナリオです。いろいろ吹っ切ったおかげで、コミカル路線に?
今回は交友があっても上司違いで縁遠かった、赤山MSのところのネル・ベルさんにご協力いただきました。忙しい中、言動チェック、ありがとうございました!
何か、気になる単語が追加されていましたがそのままにしてみたり……ネル・ベルさん視点ですしね。
よろしくお願いします。
プエルの再始動のシナリオです。いろいろ吹っ切ったおかげで、コミカル路線に?
今回は交友があっても上司違いで縁遠かった、赤山MSのところのネル・ベルさんにご協力いただきました。忙しい中、言動チェック、ありがとうございました!
何か、気になる単語が追加されていましたがそのままにしてみたり……ネル・ベルさん視点ですしね。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/07 19:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/31 02:04:56 |
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そうだん セリス・アルマーズ(ka1079) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/08/02 18:59:53 |