ゲスト
(ka0000)
【深棲】「それは海を守った戦士達の物語」
マスター:えーてる

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/16 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/25 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
「以上が調査結果の報告となります」
受付嬢の彼女は、とんとんと資料を纏めて脇に置いた。
「本当にありがとうございました。助かりましたわ」
「お気になさらず。今後とも、ハンターズソサエティをご贔屓ください」
自由都市同盟に属する地域、とある孤児院に、彼女は仕事でやってきていた。シスターの個人的な調査の依頼である。
さほど長い話ではなかった。シスターの懸念は外れ、結果は彼女の予想以上に良いものだったということもあり、そのまま少し話をしようという流れになった。
受付嬢の彼女も、予定より早く事が済んで手持ち無沙汰であったから、ありがたく受けることにした。
「ハンターの皆さんは、最近も海でご活躍だったのでしょう?」
「皆様のご助力あっての勝利ですので」
「ご謙遜なさらず。皆さんがいなければ、どうなっていたか……」
「ですが、漁場も荒れた所があります。この夏は海に行けなかったという方も多いです。……孤児院の皆様も、そうでしょう?」
窓の外では、子供たちがわいわいと走り回って遊んでいる。時折、海に行きたかったという声が聞こえた。
絵を描く少女たちの間では、海の絵が流行っているらしい。
シスターは困った顔で受付嬢を見て、彼女は小さく首を振った。
「申し訳ありません、嫌味のつもりはありませんでした。子供たちが不平を言っておりましたのを小耳に挟んだもので」
「あぁ、そうお気になさらないでください。すみません、失礼をしまして。ですが子供たちが退屈しているのですよね……。皆、まだ我慢の出来ない年頃ですから」
「あまりお叱りにならないであげてはくれませんか。子供の言ったことです」
「お優しいのですね」
「職務外では、人並みに優しくあろうとは考えています。表情が固いのは自覚していますから……」
彼女は暫く眉根を寄せ、それから顔を上げた。
「ですからこれは、職務外からの親切心だとお受け止め頂きたいのですが」
「はい?」
受付嬢はほんの少しだけ口元を緩め、小首を傾げた。
プラチナブロンドの髪がさらりと頬を撫でる。碧眼には、どこかからかうような色が乗っていた。
「報酬は私が受け持ちましょう。子供たちの退屈を解消するため、依頼を出してはみませんか?」
●
「――というのがことのあらましです」
所変わってハンターオフィス。受付嬢は眼鏡を押し上げた。
海に出れずに退屈している孤児院の子供たちを楽しませてあげよう、というのが今回の趣旨だ。
「子供たちに尋ねてみましたが、殆ど満場一致で『ハンターの海での戦いが知りたい』ということでした」
他には、男児からは『かっこいいの』『戦いが見たい』『武器』など、女児からは『綺麗な海について』『恋の話』などの声が上がった。
「孤児院のシスター様方と相談した結果、まだ言葉も怪しい年頃の子も多いですから、語り聞かせても理解できない子が出ると思われます。そのため、視覚や聴覚に訴えかける形がよいとの結論になり」
それで劇を? というハンターの問いかけを彼女は首肯した。
「覚醒者の皆様なら多少派手な演出も可能ですので、それが良いと子供たちからの強い要請を頂きました」
劇のストーリーは非常に単純、狂気の歪虚がいて、ヒロインがピンチになって、ハンターたちが助けるだけだ。その他の脚色は一任されるが、複雑なものでは理解され難く、残酷なものや不道徳なものは歓迎されない。
勿論、劇とは別に紙芝居や弾き語りを行ってもいいだろう。当事者であるハンターたちにやってもらうことに意味があるのだ。自分の体験談を語るのでもよし、脚色するもよし、関係ない話だって、彼らが好むような内容なら歓迎されるだろう。
「資材の準備や裏方の機材などは、僭越ながら私イルムトラウトが担当させて頂きます。ハンターオフィスからの正式な依頼ですので、やろうと思えば高額な機材の貸出も可能です」
受付嬢――イルムトラウト女史は機導師であり、魔導機械の知識があるらしい。
なんで受付嬢をやってるんだ、という質問に、彼女はいつもの冷たい顔のまま、小首を傾げた。
「ハンター業務は本業との兼任が奨励されております。オフィスでの業務と兼任しても問題はございません。なんでしたら紹介しましょうか? 事務作業など、中々ハードな職場ですが」
彼女が後ろを指し示すと、そこには報告書と思われるものが山になって積まれていた。
引きつった顔で拒否するハンターに彼女は「冗談です」と無表情に返した。
「それはそれとして……はっきり申し上げますが。今回はチャリティーやボランティアに近い依頼ですので、報酬はかなり少額となります。皆様の善意を頼る形となるのは心苦しいのですが、お受けいただければ幸いです」
受付嬢、イルムトラウト女史は深く一礼した。
「私個人と、孤児院の皆様からの依頼となります。私からもどうぞよろしくお願い致します」
●
「以上が調査結果の報告となります」
受付嬢の彼女は、とんとんと資料を纏めて脇に置いた。
「本当にありがとうございました。助かりましたわ」
「お気になさらず。今後とも、ハンターズソサエティをご贔屓ください」
自由都市同盟に属する地域、とある孤児院に、彼女は仕事でやってきていた。シスターの個人的な調査の依頼である。
さほど長い話ではなかった。シスターの懸念は外れ、結果は彼女の予想以上に良いものだったということもあり、そのまま少し話をしようという流れになった。
受付嬢の彼女も、予定より早く事が済んで手持ち無沙汰であったから、ありがたく受けることにした。
「ハンターの皆さんは、最近も海でご活躍だったのでしょう?」
「皆様のご助力あっての勝利ですので」
「ご謙遜なさらず。皆さんがいなければ、どうなっていたか……」
「ですが、漁場も荒れた所があります。この夏は海に行けなかったという方も多いです。……孤児院の皆様も、そうでしょう?」
窓の外では、子供たちがわいわいと走り回って遊んでいる。時折、海に行きたかったという声が聞こえた。
絵を描く少女たちの間では、海の絵が流行っているらしい。
シスターは困った顔で受付嬢を見て、彼女は小さく首を振った。
「申し訳ありません、嫌味のつもりはありませんでした。子供たちが不平を言っておりましたのを小耳に挟んだもので」
「あぁ、そうお気になさらないでください。すみません、失礼をしまして。ですが子供たちが退屈しているのですよね……。皆、まだ我慢の出来ない年頃ですから」
「あまりお叱りにならないであげてはくれませんか。子供の言ったことです」
「お優しいのですね」
「職務外では、人並みに優しくあろうとは考えています。表情が固いのは自覚していますから……」
彼女は暫く眉根を寄せ、それから顔を上げた。
「ですからこれは、職務外からの親切心だとお受け止め頂きたいのですが」
「はい?」
受付嬢はほんの少しだけ口元を緩め、小首を傾げた。
プラチナブロンドの髪がさらりと頬を撫でる。碧眼には、どこかからかうような色が乗っていた。
「報酬は私が受け持ちましょう。子供たちの退屈を解消するため、依頼を出してはみませんか?」
●
「――というのがことのあらましです」
所変わってハンターオフィス。受付嬢は眼鏡を押し上げた。
海に出れずに退屈している孤児院の子供たちを楽しませてあげよう、というのが今回の趣旨だ。
「子供たちに尋ねてみましたが、殆ど満場一致で『ハンターの海での戦いが知りたい』ということでした」
他には、男児からは『かっこいいの』『戦いが見たい』『武器』など、女児からは『綺麗な海について』『恋の話』などの声が上がった。
「孤児院のシスター様方と相談した結果、まだ言葉も怪しい年頃の子も多いですから、語り聞かせても理解できない子が出ると思われます。そのため、視覚や聴覚に訴えかける形がよいとの結論になり」
それで劇を? というハンターの問いかけを彼女は首肯した。
「覚醒者の皆様なら多少派手な演出も可能ですので、それが良いと子供たちからの強い要請を頂きました」
劇のストーリーは非常に単純、狂気の歪虚がいて、ヒロインがピンチになって、ハンターたちが助けるだけだ。その他の脚色は一任されるが、複雑なものでは理解され難く、残酷なものや不道徳なものは歓迎されない。
勿論、劇とは別に紙芝居や弾き語りを行ってもいいだろう。当事者であるハンターたちにやってもらうことに意味があるのだ。自分の体験談を語るのでもよし、脚色するもよし、関係ない話だって、彼らが好むような内容なら歓迎されるだろう。
「資材の準備や裏方の機材などは、僭越ながら私イルムトラウトが担当させて頂きます。ハンターオフィスからの正式な依頼ですので、やろうと思えば高額な機材の貸出も可能です」
受付嬢――イルムトラウト女史は機導師であり、魔導機械の知識があるらしい。
なんで受付嬢をやってるんだ、という質問に、彼女はいつもの冷たい顔のまま、小首を傾げた。
「ハンター業務は本業との兼任が奨励されております。オフィスでの業務と兼任しても問題はございません。なんでしたら紹介しましょうか? 事務作業など、中々ハードな職場ですが」
彼女が後ろを指し示すと、そこには報告書と思われるものが山になって積まれていた。
引きつった顔で拒否するハンターに彼女は「冗談です」と無表情に返した。
「それはそれとして……はっきり申し上げますが。今回はチャリティーやボランティアに近い依頼ですので、報酬はかなり少額となります。皆様の善意を頼る形となるのは心苦しいのですが、お受けいただければ幸いです」
受付嬢、イルムトラウト女史は深く一礼した。
「私個人と、孤児院の皆様からの依頼となります。私からもどうぞよろしくお願い致します」
解説
●目標
孤児院の子供たちを楽しませる
●人物
・イルムトラウト
リアルブルー出身、機導師の女性です。ハンターズソサエティ受付嬢兼事務員です。
結い上げた金髪に碧眼、眼鏡です。表情に乏しく、冷たい印象を与えます。
非覚醒者のハンター数名と共に、必要な手続きや裏方の業務一切を担当します。必要な事は彼女に伝えるといいでしょう。
自分から劇に参加することはありません。
・ハンター
非覚醒者です。数名います(必要に応じて人数が前後します)。裏方でせっせと働きます。
何もなければ、劇においては雑魚敵や名も無き一般人を担当するようです。
・シスター
エクラ教の敬虔なシスターです。二人います。
・子供たち
下は一歳から上は十二ほどの年です。男女比は半々です。
大体は純粋無垢なので、あまり変な事を教えないでください。シスターたちに怒られます。
●準備
・ストーリーについて
狂気の歪虚(ワァーシン)が出る→ヒロインがピンチに陥る→ハンターが助ける、という流れでハッピーエンドです。
他の脚色は自由ですが、公序良俗に反するものや複雑な題材は避けてください。
人型の敵が出るみたいな、多少の嘘が混じっても構いません。所詮劇です。
・小道具
ハリボテやきぐるみ、衣装、演出用具の作成、台本の作成(特に希望者がいなければ出たアイデアを元にイルムが編集・作成します)、役決めが必要条件です。
一般的な機材・資材(照明などの魔導機械、背景用の材料など)に関してはオフィス経由で貸与してもらえます。
・会場
特に希望がなければ、近所の適当な会場を貸しきる形になります。
他の場所を使用することも可能です。
●その他
自分のコネを使うのでもない限り、資材・機材・権利関係の雑事はイルムに言えば解決します。
役決めは穏便に行いましょう。
孤児院の子供たちを楽しませる
●人物
・イルムトラウト
リアルブルー出身、機導師の女性です。ハンターズソサエティ受付嬢兼事務員です。
結い上げた金髪に碧眼、眼鏡です。表情に乏しく、冷たい印象を与えます。
非覚醒者のハンター数名と共に、必要な手続きや裏方の業務一切を担当します。必要な事は彼女に伝えるといいでしょう。
自分から劇に参加することはありません。
・ハンター
非覚醒者です。数名います(必要に応じて人数が前後します)。裏方でせっせと働きます。
何もなければ、劇においては雑魚敵や名も無き一般人を担当するようです。
・シスター
エクラ教の敬虔なシスターです。二人います。
・子供たち
下は一歳から上は十二ほどの年です。男女比は半々です。
大体は純粋無垢なので、あまり変な事を教えないでください。シスターたちに怒られます。
●準備
・ストーリーについて
狂気の歪虚(ワァーシン)が出る→ヒロインがピンチに陥る→ハンターが助ける、という流れでハッピーエンドです。
他の脚色は自由ですが、公序良俗に反するものや複雑な題材は避けてください。
人型の敵が出るみたいな、多少の嘘が混じっても構いません。所詮劇です。
・小道具
ハリボテやきぐるみ、衣装、演出用具の作成、台本の作成(特に希望者がいなければ出たアイデアを元にイルムが編集・作成します)、役決めが必要条件です。
一般的な機材・資材(照明などの魔導機械、背景用の材料など)に関してはオフィス経由で貸与してもらえます。
・会場
特に希望がなければ、近所の適当な会場を貸しきる形になります。
他の場所を使用することも可能です。
●その他
自分のコネを使うのでもない限り、資材・機材・権利関係の雑事はイルムに言えば解決します。
役決めは穏便に行いましょう。
マスターより
えーてるです。
この度自由都市同盟担当となりました。皆様よろしくお願い致します。
今回はチャリティーイベントですね。孤児院の子供たちを喜ばせてあげてください。
この夏の戦いを振り返る、そんな意味もあるでしょう。今更ではありますが、皆様お疲れ様でした。
それでは、皆様の知力と活力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
この度自由都市同盟担当となりました。皆様よろしくお願い致します。
今回はチャリティーイベントですね。孤児院の子供たちを喜ばせてあげてください。
この夏の戦いを振り返る、そんな意味もあるでしょう。今更ではありますが、皆様お疲れ様でした。
それでは、皆様の知力と活力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/25 12:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談場 虎牙 こうき(ka2980) 人間(リアルブルー)|19才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/09/16 00:45:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/14 03:21:22 |