ゲスト
(ka0000)
鳥人ジョット
マスター:雪村彩人

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/18 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/01 12:00
オープニング
●
ゾンネンシュトラール帝国辺境。
その街は中規模の大きさをもっていた。そして街の東部。幾つもの破壊された建物があった。
先日のことだ。突如、街に歪虚が現れた。巨人の吸血鬼である。建物はその吸血鬼が破壊したものであった。
その吸血鬼は七人のハンターの手により殲滅されている。が、それは数日前のことであったから、街にはいぜんとして爪痕が残されているのだった。そして――。
街の西の辺り。人々の営みは絶えることなく続き、街路は行き交う者たちの姿で溢れていた。
ひゅん、と。
風が鳴った。そのこと気づいた数人が怪訝そうに足をとめた。そして、気づいた。異様な現実に。
街路に不気味なものが立っている。手足を備えた人間のようなもの。しかし、それには頭がなかった。
刹那である。首の切断面から血がしぶいた。顔を血で真っ赤に染めた女が悲鳴をあげる。
いや、悲鳴はすぐにやんだ。女の頭部が吹き飛んだからである。何が起こったのか、わからない。
人々が一斉に逃げ出した。その様を笑う声は空にある。
それは人間のようであった。が、断じて人間ではない。それの背には蝙蝠の翼があった。
「……これで二人」
ニヤリとすると、男は手を上げた。その手は男の首をしっかりと掴んでいる。頭部を切り裂いて持ち去ったのは男であったのだ。
「さあて。次の獲物は――」
舌なめずりすると、男は下界を見下ろした。
●
「……結局、マティス何人殺ったんだ?」
可愛らしい顔の少年が口を開いた。街を見下ろす丘の上である。
「どうでもいい」
冷たくこたえたのは陽光に浮かび上がった輝く美貌の少年だ。
「奴は死んだからな。失格だ」
「ジョットは何人殺れるかな」
ケケケ、と男が笑った。狂犬の目をしている。すると優美な女が眉をひそめた。
「マティスを殺った奴、また出てくるんじゃないかしら?」
「心配はいらん」
五つめの声。老人であった。
「あの街の自警団がどれほどの力をもっているのか知らんが、鳥のごとくに空翔けるジョットを捉えることなどできようはずもない」
くつくつと老人は嗤った。
●
逃げてみせろ。
街路を逃げ惑う人々を見下ろし、ジョットは思った。
彼もかつては逃げていた。暴力から。が、暴力は彼を逃がさなかった。そしてジョットは殺された。
「今度は俺が追いつく番だ」
獲物を定めると、彼は急降下した。
ゾンネンシュトラール帝国辺境。
その街は中規模の大きさをもっていた。そして街の東部。幾つもの破壊された建物があった。
先日のことだ。突如、街に歪虚が現れた。巨人の吸血鬼である。建物はその吸血鬼が破壊したものであった。
その吸血鬼は七人のハンターの手により殲滅されている。が、それは数日前のことであったから、街にはいぜんとして爪痕が残されているのだった。そして――。
街の西の辺り。人々の営みは絶えることなく続き、街路は行き交う者たちの姿で溢れていた。
ひゅん、と。
風が鳴った。そのこと気づいた数人が怪訝そうに足をとめた。そして、気づいた。異様な現実に。
街路に不気味なものが立っている。手足を備えた人間のようなもの。しかし、それには頭がなかった。
刹那である。首の切断面から血がしぶいた。顔を血で真っ赤に染めた女が悲鳴をあげる。
いや、悲鳴はすぐにやんだ。女の頭部が吹き飛んだからである。何が起こったのか、わからない。
人々が一斉に逃げ出した。その様を笑う声は空にある。
それは人間のようであった。が、断じて人間ではない。それの背には蝙蝠の翼があった。
「……これで二人」
ニヤリとすると、男は手を上げた。その手は男の首をしっかりと掴んでいる。頭部を切り裂いて持ち去ったのは男であったのだ。
「さあて。次の獲物は――」
舌なめずりすると、男は下界を見下ろした。
●
「……結局、マティス何人殺ったんだ?」
可愛らしい顔の少年が口を開いた。街を見下ろす丘の上である。
「どうでもいい」
冷たくこたえたのは陽光に浮かび上がった輝く美貌の少年だ。
「奴は死んだからな。失格だ」
「ジョットは何人殺れるかな」
ケケケ、と男が笑った。狂犬の目をしている。すると優美な女が眉をひそめた。
「マティスを殺った奴、また出てくるんじゃないかしら?」
「心配はいらん」
五つめの声。老人であった。
「あの街の自警団がどれほどの力をもっているのか知らんが、鳥のごとくに空翔けるジョットを捉えることなどできようはずもない」
くつくつと老人は嗤った。
●
逃げてみせろ。
街路を逃げ惑う人々を見下ろし、ジョットは思った。
彼もかつては逃げていた。暴力から。が、暴力は彼を逃がさなかった。そしてジョットは殺された。
「今度は俺が追いつく番だ」
獲物を定めると、彼は急降下した。
解説
急げば街に着くのは深夜。ジョットは鐘楼の屋根で休んでいます。鐘楼は内部の階段で登るようになっています。
ジョットの能力は飛行。手の爪は鋭利な刃物と同じです。
さらには超音波を吐きます。射程距離は十メートルです。
ジョットは基本的に超音波の射程内で戦おうとします。ハンターが現れても逃げることはありませんが、死にそうになったらさすがに逃げます。
成功条件はジョットの撃破です。逃すと失敗となります。他の吸血鬼と接触することはできません。
ジョットの能力は飛行。手の爪は鋭利な刃物と同じです。
さらには超音波を吐きます。射程距離は十メートルです。
ジョットは基本的に超音波の射程内で戦おうとします。ハンターが現れても逃げることはありませんが、死にそうになったらさすがに逃げます。
成功条件はジョットの撃破です。逃すと失敗となります。他の吸血鬼と接触することはできません。
マスターより
雪村と申します。
連作シナリオ第2話。今回は飛行する吸血鬼と戦っていただきます。
夜明けになるとジョットは獲物を追って街中を飛び回ります。そうなると補足することは困難。ハンターが囮となり、戦う必要があります。マティスのことを持ち出せば戦いを挑んでくるかもしれません。
連作シナリオ第2話。今回は飛行する吸血鬼と戦っていただきます。
夜明けになるとジョットは獲物を追って街中を飛び回ります。そうなると補足することは困難。ハンターが囮となり、戦う必要があります。マティスのことを持ち出せば戦いを挑んでくるかもしれません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/01 00:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/08/19 14:20:41 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/16 00:54:07 |