●多すぎる数のオオカミに……
　王都イルダーナ。
　聖堂教会の総本山があるこの地は多数の巡礼者が訪れているのだが、その巡礼者が旅路において、どす黒く、大きく体躯を膨らませたオオカミ雑魔から襲われる事件が起こっている。
　ここしばらく、ハンターによってオオカミの討伐が行われているが、なかなか状況が改善しない。
　そこで、聖堂協会がようやく重い腰を上げた。巡礼者を再び呼び戻すべく、狼討伐に当たり始めたのだ。
「私も、できる限りハンターの皆様に働きかけをしてほしいと、上から託されています」
　王都のハンターズソサエティ。そこでハンターに依頼を持ちかけにきていたのは、ファリーナ・リッジウェイ（kz0182）だ。
　彼女は以前、王都を始めとした場所で起こったスケルトン事件で実績を上げている。だから今回もと、聖堂戦士団において白羽の矢が当たった。
「聖堂戦士団も、小隊を組んで雑魔討伐の予定を立てています」
　事件が続いていることもあり、巡礼者は減少傾向にある。だからこそ、その護衛に当たる部分の人手を雑魔対策に回すことができるようになった。なんとも皮肉な話である。
「現状ですが……、数を減らす他ないのが実情ですね……」
　とある依頼においては、かなりの数のオオカミが確認されている。具体的には分からないが、その数はおそらく、１００はゆうに超えると見られている。
　また、敵は小さな群れを編成して襲ってくるが、それにリーダーがいないことが多いのが特徴だ。おそらく、こちらの戦いを傍から見ている、本当のリーダーがいるのだろう。
「とはいえ、なかなかそのリーダーは姿を現すことすらしませんから……」
　だからこそ、オオカミの絶対数を減らすことで、リーダーの尻尾をつかみたいとファリーナは主張する。
　必ず、相手はこちらの戦いを見ているはず。しかし、用心深い敵はそれを悟られぬよう立ち回る。しばらく、いたちごっこが続くかもしれないが、敵もいつかボロを出すはずだ。
「相手の数が多いのであれば、こちらもハンター、戦士団と、幾度も攻め入れば、必ず……！」
　相手が用心深いなら、誘い出すことができるまで辛抱強く戦うのみ。その作戦の第一陣として、助力を願いたいとファリーナは告げる。
「今回は、私も参加させていただきます。どうか、よろしくお願いします」
　ファリーナは最後に改めて挨拶し、ハンター達と同行を願ったのだった。

王都イルダーナ東の平原、リンダールの森に生息するオオカミの雑魔の討伐を願います。
今回は、シリーズシナリオでの運営です。
オオカミとの戦いは根気との勝負になりそうです。あらかじめご了承くださいませ。

●敵
○オオカミ……大型６体。小型３体。
（最初に現れる数です。参加者が８人に満たない場合、数が減ることがあります。
また、敵逃走時においては、新手が現れる可能性があります）
　その体躯は雑魔となったことでどす黒くなり、全長３メートルほどにまで大きく膨れ上がっております。
　不必要な数では群れず、またリーダーがこの群れにいないのが特徴です。
　戦いにおいては、噛みつき、前足の爪、体当たりで攻撃を行います。噛みつきには麻痺、爪には毒の効果があります。
　また、通常のオオカミと同じくらいの大きさの個体も、大型のオオカミに従って出現します。攻撃方法は、噛み付きと体当たりのみ。噛み付きには麻痺の効果があります。
　大型が劣勢になると小型を呼ぶことがありますので、対策を練る必要があるでしょう。
　敵逃走時の追撃は自由ですが、敵も幾度か追撃を受けている為、今回はそれを想定した動きを見せてきます。新手に囲まれる危険を考慮の上で追撃は願います。

●状況
巡礼者の素振りをしつつ、敵を誘い出す形です。
今回はリンダールの森西付近を歩いて敵を誘い出します。
徒歩、馬車など、手段はお任せいたします。
基本的には平原ですので、見通しがよい場所です。

●ＮＰＣ
ファリーナ・リッジウェイ（kz0182）が参加いたします。
ささやかではありますが、皆様のサポートを行います。
立ち回りなどでご指定ありましたら、
プレイングで指示を願います。

初めましての方も、
どこかでお会いしたことのある方もこんにちは。なちゅいです。
本腰を入れて雑魔となった狼を叩くこととなりましたが、
数が多すぎて対処が苦しい現状があります。
この為、小分けにして討伐の回数を増やし、
敵の数を減らすことになりました。
ハンターの皆様の助力を願います。
今回もよろしくお願いいたします。