ゲスト
(ka0000)
ブリとボインと渡り鳥の騎士とハンターと
マスター:朝臣あむ

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/02/25 07:30
オープニング
エルフハイムから帰還したリーゼロッテ・クリューガー(kz0037)は昼夜問わず錬金術師組合の研究室に篭って作業を続けていた。その手元にあるのはパワーアシスト装備の設計図だ。
「やはり覚醒者以外が使用できるようにするにはエンジンから発想を変える必要がありますね。もっと小柄でエネルギーを必要としない精密な物……」
呟いて眼鏡を机の上に置くと、彼女の口から長い溜息が漏れた。
「……何度書き直しても、何度考えても同じ場所に戻ってきてしまう……やはり、錬金術が人の役に立つためにはマテリアルの運用方法を根底から変えなければいけない。けれどそれは……」
額を抑えるようにして俯いた瞬間、盛大な音が響いた。
「ボイン! ボインはいるのよさ!!」
扉を大きく開け放って現れたのはブリジッタ・ビットマン(kz0119)だ。
彼女は外の風を纏ってリーゼロッテの前に立つと、僅かに苛立った様子で見下ろしてきた。
「ブリちゃん、何でここに……?」
「ほあ……ワカメから話は聞いてたけど、そーぞー以上に酷いありさまなのよさ。このままだとボインがしぼんじゃうのよさ」
「は? ボインが、しぼむ?」
思わず胸に手を添えたリーゼロッテに「違うわい!」と叫んでブリジッタは咳払いを零す。そうして溜息を吐くと、机の上に広げられた設計図に目を向けた。
「パワーアシスト装備の設計図……これって……」
「色々と思う所がありまして、私なりに錬金術を見直してみようかと」
でもダメですね。と零して引き出しから取り出した缶に入る角砂糖を口に運ぶと、もう1つを摘まんでブリジッタに差し出した。
「錬金術は無から有を作り出す術です。ただ本当に何もないところからは作り出せませんので、私たちはマテリアルに頼ってそれを為しています。ですがマテリアルは限りある資源です。覚醒者が放つマテリアルもまた同じ……ではもし本当に無から有を作り出すことが出来たら……いえ、完全に無でなくてもそれに近い何かが出来たら。そう思って頭を動かすのですが動かせば動かすほどに上手くいかなくて……」
ブリジッタが角砂糖を受け取るのを見て少し微笑むと、机の上の眼鏡を取って掛けた。その仕草にブリジッタがストップをかける。
「とーっても効率が悪い方法なのよ!」
「え、ちょっと!?」
ブリジッタはリーゼロッテの腕を掴むとツカツカと外に向かって歩き出した。これに驚いたのはリーゼロッテだ。
「ブリちゃん! 私はまだやることが――」
「いくら考えてもあんなんじゃいい案はでないのよさ! ボインは少し頭を冷やすのよさ!!」
何を怒っているのだろう。そう目を瞬くリーゼロッテを他所に、ブリジッタは錬金術師組合を出て帝都の中を歩き進めてゆく。そうして郊外に辿り着くと、彼女は驚いたように目を見開いて足を止めた。
「プラヴァーが正式稼働することに決まったのよさ!」
ピクニックのように広げられたシートとお弁当。それを囲むハンターの向こうには正式稼働が決まったというプラヴァーが置かれている。
ブリジッタは誇らしげに笑んでリーゼロッテを振り返った。
「プラヴァーの完成にボインのパワーアシスト装備は必須だったのよ。だからボインにプラヴァーのスキルを考えて欲しいのよ。ここにいるみんなと一緒に!」
聞けば、研究室に篭りっきりなリーゼロッテを心配してブリジッタが考案したピクニック兼スキル開発会と言うではないか。
「ブリちゃん、ありがと――」
「あたしは戦闘用スキルを搭載させて、ずばーんっと前戦に出れる機体が良いと思うのよ。やっぱり魔導アーマーの神髄は戦闘なのよさ!」
目をキラキラさせて語り出したブリジッタにリーゼロッテの眉間に皺が寄る。それでも彼女の話は続く。
「アームへのマテリアル伝達率をもう少し上げて、武器の性能をアップさせて攻撃力や命中率を上げるっていう手もあるのよ。あとプラヴァーは魔法の伝達力がピカイチなのよ! そこを生かした魔法を装備させるって言うてもあるのよさ!」
「コホン。この子はパワーアシスト装備が元になっていますし、人の役に立つ機能を強化させた方が良いと思いますよ。例えば災害救助に強くするため、周囲の生命反応を感知する能力をつけたり、実機だけでなく他機の防御性能を上げたり……きっと素晴らしい機体になると思いますよ」
「むむ。生命反応を感知する能力なんてどうやってつけるのよさ。それにプラヴァーは小回りが利く上に器用なのよさ。そこを生かしてもっと戦場で優位に立てるように戦える機体の方が良いのよ!」
「マテリアル観測装置を応用させて出来ないでしょうか? それに小回りが利くのであればそれこそ災害救助に有利です。あ、脚のローラーを無駄にしない為にも加速ブースターを搭載させて――」
「加速ブースターを搭載するなら戦闘に使うべきなのよ!!」
唐突に始まったスキル談議に集まったハンター達が笑みを滲ませる。
そうして聞こえて来た「座ってお茶でも」の声にリーゼロッテとブリジッタは顔を見合わせると、頬を少しだけ染めてシートの上に腰を下ろした。
こうして青空の下で、プラヴァー最後の仕上げが始まる。
開発当初から関わっていた2人の錬金術師と、それを見守るハンター達の手によって――。
「やはり覚醒者以外が使用できるようにするにはエンジンから発想を変える必要がありますね。もっと小柄でエネルギーを必要としない精密な物……」
呟いて眼鏡を机の上に置くと、彼女の口から長い溜息が漏れた。
「……何度書き直しても、何度考えても同じ場所に戻ってきてしまう……やはり、錬金術が人の役に立つためにはマテリアルの運用方法を根底から変えなければいけない。けれどそれは……」
額を抑えるようにして俯いた瞬間、盛大な音が響いた。
「ボイン! ボインはいるのよさ!!」
扉を大きく開け放って現れたのはブリジッタ・ビットマン(kz0119)だ。
彼女は外の風を纏ってリーゼロッテの前に立つと、僅かに苛立った様子で見下ろしてきた。
「ブリちゃん、何でここに……?」
「ほあ……ワカメから話は聞いてたけど、そーぞー以上に酷いありさまなのよさ。このままだとボインがしぼんじゃうのよさ」
「は? ボインが、しぼむ?」
思わず胸に手を添えたリーゼロッテに「違うわい!」と叫んでブリジッタは咳払いを零す。そうして溜息を吐くと、机の上に広げられた設計図に目を向けた。
「パワーアシスト装備の設計図……これって……」
「色々と思う所がありまして、私なりに錬金術を見直してみようかと」
でもダメですね。と零して引き出しから取り出した缶に入る角砂糖を口に運ぶと、もう1つを摘まんでブリジッタに差し出した。
「錬金術は無から有を作り出す術です。ただ本当に何もないところからは作り出せませんので、私たちはマテリアルに頼ってそれを為しています。ですがマテリアルは限りある資源です。覚醒者が放つマテリアルもまた同じ……ではもし本当に無から有を作り出すことが出来たら……いえ、完全に無でなくてもそれに近い何かが出来たら。そう思って頭を動かすのですが動かせば動かすほどに上手くいかなくて……」
ブリジッタが角砂糖を受け取るのを見て少し微笑むと、机の上の眼鏡を取って掛けた。その仕草にブリジッタがストップをかける。
「とーっても効率が悪い方法なのよ!」
「え、ちょっと!?」
ブリジッタはリーゼロッテの腕を掴むとツカツカと外に向かって歩き出した。これに驚いたのはリーゼロッテだ。
「ブリちゃん! 私はまだやることが――」
「いくら考えてもあんなんじゃいい案はでないのよさ! ボインは少し頭を冷やすのよさ!!」
何を怒っているのだろう。そう目を瞬くリーゼロッテを他所に、ブリジッタは錬金術師組合を出て帝都の中を歩き進めてゆく。そうして郊外に辿り着くと、彼女は驚いたように目を見開いて足を止めた。
「プラヴァーが正式稼働することに決まったのよさ!」
ピクニックのように広げられたシートとお弁当。それを囲むハンターの向こうには正式稼働が決まったというプラヴァーが置かれている。
ブリジッタは誇らしげに笑んでリーゼロッテを振り返った。
「プラヴァーの完成にボインのパワーアシスト装備は必須だったのよ。だからボインにプラヴァーのスキルを考えて欲しいのよ。ここにいるみんなと一緒に!」
聞けば、研究室に篭りっきりなリーゼロッテを心配してブリジッタが考案したピクニック兼スキル開発会と言うではないか。
「ブリちゃん、ありがと――」
「あたしは戦闘用スキルを搭載させて、ずばーんっと前戦に出れる機体が良いと思うのよ。やっぱり魔導アーマーの神髄は戦闘なのよさ!」
目をキラキラさせて語り出したブリジッタにリーゼロッテの眉間に皺が寄る。それでも彼女の話は続く。
「アームへのマテリアル伝達率をもう少し上げて、武器の性能をアップさせて攻撃力や命中率を上げるっていう手もあるのよ。あとプラヴァーは魔法の伝達力がピカイチなのよ! そこを生かした魔法を装備させるって言うてもあるのよさ!」
「コホン。この子はパワーアシスト装備が元になっていますし、人の役に立つ機能を強化させた方が良いと思いますよ。例えば災害救助に強くするため、周囲の生命反応を感知する能力をつけたり、実機だけでなく他機の防御性能を上げたり……きっと素晴らしい機体になると思いますよ」
「むむ。生命反応を感知する能力なんてどうやってつけるのよさ。それにプラヴァーは小回りが利く上に器用なのよさ。そこを生かしてもっと戦場で優位に立てるように戦える機体の方が良いのよ!」
「マテリアル観測装置を応用させて出来ないでしょうか? それに小回りが利くのであればそれこそ災害救助に有利です。あ、脚のローラーを無駄にしない為にも加速ブースターを搭載させて――」
「加速ブースターを搭載するなら戦闘に使うべきなのよ!!」
唐突に始まったスキル談議に集まったハンター達が笑みを滲ませる。
そうして聞こえて来た「座ってお茶でも」の声にリーゼロッテとブリジッタは顔を見合わせると、頬を少しだけ染めてシートの上に腰を下ろした。
こうして青空の下で、プラヴァー最後の仕上げが始まる。
開発当初から関わっていた2人の錬金術師と、それを見守るハンター達の手によって――。
解説
●目的
プラヴァーに実装するスキルを決める
●概要
リーゼロッテとブリジッタ、それぞれに望む方向性があるようです。
双方の意見を聞きながらより良い機体にするために知恵を貸す、と言うのが今回の依頼内容です。
どちらかの味方をするも良し、自分なりの意見を述べるのも良し。
今回で実装前最後の依頼になると思います。悔いの残らないように良く相談をして決めて下さい。
●プラヴァー
部分甲冑方式のパワーアシスト機能を重視した魔導アーマー。
各部位に小型魔導エンジンを採用。背に加速装置を搭載し、足パーツに脱着可能な車輪を着けている。
※車輪は1度外すと自然装着は出来ない
■基本ステータス
移動速度:30km/h
サイズ:2
筋力:50 瞬発:50 器用:50 耐久:40
知識: 0 直感:20 精神:0
近接命中:70 近接威力:60
射撃命中:10 射撃威力:10
魔法命中:60 魔法威力:60
回避:45 受け:35 抵抗:20
生命力:260 装備力:120
移動力:4
防御(急所/頭/腕/胴/脚/足):0/30/60/30/30/60
装備枠:武器1、防具、アクセサリ1、アクセサリ2
●NPC
『リーゼロッテ』
錬金術師組合組合長。
あくまで堅実に、災害救助や戦闘補助に強い機体を希望。
『ブリジッタ』
錬魔院所属にして今ある魔導アーマーの生みの親。
天才少女だがゲームやアニメオタク。その辺の影響を受けてロボットは闘いに強いべきだと言う希望をプラヴァーにも抱く。
※質問にはリーゼロッテとブリジッタがお答えします。
尚、出発時間24時間前を過ぎるとお答えできない場合があります。
プラヴァーに実装するスキルを決める
●概要
リーゼロッテとブリジッタ、それぞれに望む方向性があるようです。
双方の意見を聞きながらより良い機体にするために知恵を貸す、と言うのが今回の依頼内容です。
どちらかの味方をするも良し、自分なりの意見を述べるのも良し。
今回で実装前最後の依頼になると思います。悔いの残らないように良く相談をして決めて下さい。
●プラヴァー
部分甲冑方式のパワーアシスト機能を重視した魔導アーマー。
各部位に小型魔導エンジンを採用。背に加速装置を搭載し、足パーツに脱着可能な車輪を着けている。
※車輪は1度外すと自然装着は出来ない
■基本ステータス
移動速度:30km/h
サイズ:2
筋力:50 瞬発:50 器用:50 耐久:40
知識: 0 直感:20 精神:0
近接命中:70 近接威力:60
射撃命中:10 射撃威力:10
魔法命中:60 魔法威力:60
回避:45 受け:35 抵抗:20
生命力:260 装備力:120
移動力:4
防御(急所/頭/腕/胴/脚/足):0/30/60/30/30/60
装備枠:武器1、防具、アクセサリ1、アクセサリ2
●NPC
『リーゼロッテ』
錬金術師組合組合長。
あくまで堅実に、災害救助や戦闘補助に強い機体を希望。
『ブリジッタ』
錬魔院所属にして今ある魔導アーマーの生みの親。
天才少女だがゲームやアニメオタク。その辺の影響を受けてロボットは闘いに強いべきだと言う希望をプラヴァーにも抱く。
※質問にはリーゼロッテとブリジッタがお答えします。
尚、出発時間24時間前を過ぎるとお答えできない場合があります。
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回はプラヴァーに実装するスキルをみんなで考えよう! という依頼です。
実際にプラヴァーをどう使用したいかが考えるコツかもしれません。
では皆さまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております。
今回はプラヴァーに実装するスキルをみんなで考えよう! という依頼です。
実際にプラヴァーをどう使用したいかが考えるコツかもしれません。
では皆さまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/25 13:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/09 23:29:16 |
|
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リーゼさんとブリへの質問所 守原 有希遥(ka4729) 人間(リアルブルー)|19才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2017/02/13 15:52:42 |
|
![]() |
ブラヴァー調整相談室 守原 有希遥(ka4729) 人間(リアルブルー)|19才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2017/02/14 03:47:34 |