ゲスト
(ka0000)
奪われた島
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/21 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/03/07 07:30
オープニング
●次の一手を
机の上に広げられた一枚の地図。
アルテミス艦隊の位置となる場所に船の形をした駒が置かれていた。
「先の海戦で、マーグミュル島の守備艦隊を撃破しました」
『軍師騎士』ノセヤが駒を進める。
位置はマーグミュル島沖合だった。
「規模的には他にも艦隊が居ると思っています。ここは偵察を出すべきでしょう」
「痩せ坊ちゃんの言う通りだな。ついでに、島の戦力も見られればいいが」
ランドル船長が髭に手を伸ばしながら言った。
「となると、潜入偵察という事でしょうか?」
ソルラ・クート(kz0096)の質問にランドル船長が応える。
「随分と、海の男らしくなってきたじゃねぇか」
「……ランドル船長、私、女性なんですけど」
逞しいという意味で使ったランドル船長の言葉にソルラが抗議の言葉を発するが、当然のようにそれを聞く男ではない。
「潜入という事なら、小舟を使って少人数で乗り込む必要があるが……」
「そこについては、刻令ゴーレムを使おうと思います」
何やら資料の束を取り出したノセヤ。
それは、刻令ゴーレムの水上対応について記されていた。
「凄い! ノセヤ君、いつの間にこんな秘密兵器を!」
ソルラは大いに驚くと、その資料を確認する。
刻令術の管理と新型兵器の開発や試作に追われているノセヤがこの時の為に用意したものとは――。
「……ノセヤ君、これ、ただの小舟に見えるけど」
「はい。率直に言います。水上対応はまだ未開発です」
堂々と答えるノセヤ。
ソルラが見た小舟は、刻令ゴーレムが牽引するものであった。
「刻令ゴーレムには魔法で海面に浮かべるようにし、波風が穏やかな時を見計らって潜入を図ります」
ユニットにも魔法は掛けられる。
それを活かした先の海戦からノセヤがこの作戦を思いついたようだ。
「という事は、今回はノセヤ君も同行するの?」
「もちろんです。ウォーターウォークの魔法を掛ける必要がありますので」
ノセヤは青の隊所属の騎士であるが、魔術師のクラスだ。
その実力を聞いた事はソルラには無かった。一度も戦場で接近戦を経験していないという噂もある。
「大丈夫なの?」
心配というよりかは疑いの視線を向けてくるソルラに対し、ノセヤは緊張した趣きで答えた。
「……頑張ります」
「まぁ、痩せ坊ちゃんの護衛は俺も付くからな。実際の島の探索はハンターらの役目だ」
「ランドル船長、大声だけは出さないで下さいね」
頼りなさそうな視線を向けてくるノセヤの背を、ランドル船長が笑いながら思いっきり叩いた。
●マーグミュル島上陸
ノセヤ、ランドル船長を乗せた刻令ゴーレム『頑張れ☆へくす君』と刻令ゴーレムに牽引されている、ハンター達が乗った小舟が島へと向かう。
定期的にウォーターウォークの魔法を掛け直す必要はあるが、ノセヤにとっては大した事ではない。
「ランドル船長、一つ、伺ってもよろしいですか?」
真剣な表情で島をみつめながらノセヤが尋ねる。
「なんだ?」
「……あくまで噂ですが、青の隊にはゲオルギウス隊長からの特命で、秘密裏に情報を集める騎士も居ると聞きます」
その問いにそれまで呑気な顔をして海原を眺めていたランドル船長が顔を強ばらせた。
「噂、なのだろう」
「僕も青の隊の隊員です。もっとも、島を奪われた時はまだ文官を目指していた少年でしたが――」
軍港であったマーグミュル島の情報をノセヤは王都に戻って漁った。
場合によっては当時、青の隊に所属していた古参の騎士にまで聞きに行った。
「――ランドル船長の一人息子さんが、島に赴任していました」
「『軍師騎士』とはよくいったものだ」
「教えて下さい。ランドル船長の息子さんは、“何故”島に赴任したのですか?」
表向きは軍港の整備補助という事だった。
だが、島と軍港を治める貴族が整備関連を行っていた。わざわざ、青の隊の隊員が赴く必要はない。
「……痩せ坊ちゃんの考えている通りだ」
「この事はハンター達には?」
ランドル船長は首を静かに振った。
「詳細は話していない。だが、目星の一つとしてある場所を教えた」
ハンター達には調査場所の目安を伝えてある。
きっと、歪虚の監視の目を潜り抜け、目的を達成してくれると信じ。
「それでいいのですか」
ノセヤの言葉に対してランドル船長から返事は無かった。
静かな海原をただ険しい表情でみつめ続けていた。
机の上に広げられた一枚の地図。
アルテミス艦隊の位置となる場所に船の形をした駒が置かれていた。
「先の海戦で、マーグミュル島の守備艦隊を撃破しました」
『軍師騎士』ノセヤが駒を進める。
位置はマーグミュル島沖合だった。
「規模的には他にも艦隊が居ると思っています。ここは偵察を出すべきでしょう」
「痩せ坊ちゃんの言う通りだな。ついでに、島の戦力も見られればいいが」
ランドル船長が髭に手を伸ばしながら言った。
「となると、潜入偵察という事でしょうか?」
ソルラ・クート(kz0096)の質問にランドル船長が応える。
「随分と、海の男らしくなってきたじゃねぇか」
「……ランドル船長、私、女性なんですけど」
逞しいという意味で使ったランドル船長の言葉にソルラが抗議の言葉を発するが、当然のようにそれを聞く男ではない。
「潜入という事なら、小舟を使って少人数で乗り込む必要があるが……」
「そこについては、刻令ゴーレムを使おうと思います」
何やら資料の束を取り出したノセヤ。
それは、刻令ゴーレムの水上対応について記されていた。
「凄い! ノセヤ君、いつの間にこんな秘密兵器を!」
ソルラは大いに驚くと、その資料を確認する。
刻令術の管理と新型兵器の開発や試作に追われているノセヤがこの時の為に用意したものとは――。
「……ノセヤ君、これ、ただの小舟に見えるけど」
「はい。率直に言います。水上対応はまだ未開発です」
堂々と答えるノセヤ。
ソルラが見た小舟は、刻令ゴーレムが牽引するものであった。
「刻令ゴーレムには魔法で海面に浮かべるようにし、波風が穏やかな時を見計らって潜入を図ります」
ユニットにも魔法は掛けられる。
それを活かした先の海戦からノセヤがこの作戦を思いついたようだ。
「という事は、今回はノセヤ君も同行するの?」
「もちろんです。ウォーターウォークの魔法を掛ける必要がありますので」
ノセヤは青の隊所属の騎士であるが、魔術師のクラスだ。
その実力を聞いた事はソルラには無かった。一度も戦場で接近戦を経験していないという噂もある。
「大丈夫なの?」
心配というよりかは疑いの視線を向けてくるソルラに対し、ノセヤは緊張した趣きで答えた。
「……頑張ります」
「まぁ、痩せ坊ちゃんの護衛は俺も付くからな。実際の島の探索はハンターらの役目だ」
「ランドル船長、大声だけは出さないで下さいね」
頼りなさそうな視線を向けてくるノセヤの背を、ランドル船長が笑いながら思いっきり叩いた。
●マーグミュル島上陸
ノセヤ、ランドル船長を乗せた刻令ゴーレム『頑張れ☆へくす君』と刻令ゴーレムに牽引されている、ハンター達が乗った小舟が島へと向かう。
定期的にウォーターウォークの魔法を掛け直す必要はあるが、ノセヤにとっては大した事ではない。
「ランドル船長、一つ、伺ってもよろしいですか?」
真剣な表情で島をみつめながらノセヤが尋ねる。
「なんだ?」
「……あくまで噂ですが、青の隊にはゲオルギウス隊長からの特命で、秘密裏に情報を集める騎士も居ると聞きます」
その問いにそれまで呑気な顔をして海原を眺めていたランドル船長が顔を強ばらせた。
「噂、なのだろう」
「僕も青の隊の隊員です。もっとも、島を奪われた時はまだ文官を目指していた少年でしたが――」
軍港であったマーグミュル島の情報をノセヤは王都に戻って漁った。
場合によっては当時、青の隊に所属していた古参の騎士にまで聞きに行った。
「――ランドル船長の一人息子さんが、島に赴任していました」
「『軍師騎士』とはよくいったものだ」
「教えて下さい。ランドル船長の息子さんは、“何故”島に赴任したのですか?」
表向きは軍港の整備補助という事だった。
だが、島と軍港を治める貴族が整備関連を行っていた。わざわざ、青の隊の隊員が赴く必要はない。
「……痩せ坊ちゃんの考えている通りだ」
「この事はハンター達には?」
ランドル船長は首を静かに振った。
「詳細は話していない。だが、目星の一つとしてある場所を教えた」
ハンター達には調査場所の目安を伝えてある。
きっと、歪虚の監視の目を潜り抜け、目的を達成してくれると信じ。
「それでいいのですか」
ノセヤの言葉に対してランドル船長から返事は無かった。
静かな海原をただ険しい表情でみつめ続けていた。
解説
●目的
マーグミュル島への潜入調査
●内容
マーグミュル島内の状況を敵勢力に見つからないように可能な限り調査する
●マーグミュル島
王国南西部より西の海に浮かぶ、小さい島『マーグミュル』
元々は王国海軍の軍港の一つ
王国歴1008年の傲慢歪虚侵略時にイスルダ島が占拠されると、その後、歪虚の強襲を受け壊滅したという
ABCDEFGH
1□□□□□□□□
2□□■■■■■□
3□■■■■■■□
4□■■■■□□□
5□■■■□□□□
6□■■■■□■□
7□◇■■■■■□
8□□□□□□□□
■:陸地
□:海
◇:ハンター達の出発地点(ノセヤとランドル船長の待機場所)
●調査先となる目安
G6:灯台
D4:市街地
G2:海岸
B3:見張り塔
E4:軍港
E6:軍港
●調査について
特別ルールを用います
まず、『敵に見つからないか』判定します
判定には【瞬発】と【直感】を足して割ったものに、各種の修正を加えます
なお、他人数になればなるほどペナルティーが発生します
敵に見つかった場合、雑魔との戦闘になります
6ラウンド以上戦闘が継続した場合、依頼はその時点で終了となります
次に、『調査内容』について判定します
判定には【器用】と【知識】を足して割ったものに、各種の修正を加えます
判定に成功すれば、調査した結果が得られます(調査した結果、何も無かった可能性もあります)
●雑魔
水兵服のようなものを纏った藻に包まれた人型の何か。曲刀で武装。駆け出しハンターでも倒せる。
数は1回につき、D4体出現する
マーグミュル島への潜入調査
●内容
マーグミュル島内の状況を敵勢力に見つからないように可能な限り調査する
●マーグミュル島
王国南西部より西の海に浮かぶ、小さい島『マーグミュル』
元々は王国海軍の軍港の一つ
王国歴1008年の傲慢歪虚侵略時にイスルダ島が占拠されると、その後、歪虚の強襲を受け壊滅したという
ABCDEFGH
1□□□□□□□□
2□□■■■■■□
3□■■■■■■□
4□■■■■□□□
5□■■■□□□□
6□■■■■□■□
7□◇■■■■■□
8□□□□□□□□
■:陸地
□:海
◇:ハンター達の出発地点(ノセヤとランドル船長の待機場所)
●調査先となる目安
G6:灯台
D4:市街地
G2:海岸
B3:見張り塔
E4:軍港
E6:軍港
●調査について
特別ルールを用います
まず、『敵に見つからないか』判定します
判定には【瞬発】と【直感】を足して割ったものに、各種の修正を加えます
なお、他人数になればなるほどペナルティーが発生します
敵に見つかった場合、雑魔との戦闘になります
6ラウンド以上戦闘が継続した場合、依頼はその時点で終了となります
次に、『調査内容』について判定します
判定には【器用】と【知識】を足して割ったものに、各種の修正を加えます
判定に成功すれば、調査した結果が得られます(調査した結果、何も無かった可能性もあります)
●雑魔
水兵服のようなものを纏った藻に包まれた人型の何か。曲刀で武装。駆け出しハンターでも倒せる。
数は1回につき、D4体出現する
マスターより
●挨拶
皆様、いかがお過ごしですか? 私は花粉症がそろそろ来ている気がします。ADivMSの赤山です。
●攻略のヒント
久々の調査依頼となっています。調査先の目安はあっても、“何を”調査するかは皆様に委ねられています。
次に繋げる為にどんな情報が必要なのか、どう手分けするのか、しっかりと連携を持って臨んでいただければと思います。
●その他
質問には、留守番でエロディラを追いかけましている途中のソルラが対応します。
ノセヤとランドル船長は待機していますが、幸運にも敵と遭遇しません。
皆様、いかがお過ごしですか? 私は花粉症がそろそろ来ている気がします。ADivMSの赤山です。
●攻略のヒント
久々の調査依頼となっています。調査先の目安はあっても、“何を”調査するかは皆様に委ねられています。
次に繋げる為にどんな情報が必要なのか、どう手分けするのか、しっかりと連携を持って臨んでいただければと思います。
●その他
質問には、留守番でエロディラを追いかけましている途中のソルラが対応します。
ノセヤとランドル船長は待機していますが、幸運にも敵と遭遇しません。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/24 04:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/17 00:45:52 |
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【相談卓】島の謎を追え! Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/20 23:37:48 |