ゲスト
(ka0000)
【血盟】憎悪の追跡者
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/02 22:00
オープニング
凍てつき、荒れ果てた大地を何日も歩き続けようやくたどり着いた小さな集落は、既に歪虚の侵攻で滅び去った後だった。
襲撃を受けてまだ日が浅いのか、崩れたテントには生々しい血痕が染みつき、人々の死体があちこちに転がっている。
「……なんということだ。こんなところにまで、既に北荻が広がりつつあるのか」
北方王国リグ・サンガマから南へ、ひたすら歪虚を避けて逃亡を続ける一団には重要な使命があった。
それは、青龍の巫女をグラズヘイム王国へ亡命させること。そして、青龍から託された重要な魔法書を届けることだ。
そう、“この状況がなんだかは知らないが、それだけは理解している”。
リグ・サンガマの高位の神官が身に纏う、豪華な――しかし度重なる逃亡でくたびれた外套の裾を翻し、少女はあなたの顔を見詰める。
「あまり長いは出来ぬことは承知だが、せめて弔ってやりたい。部族の作法はわからぬが、歪虚になって出るようではあまりにむごいじゃろう」
少女はそう言って杖を手に死体のそばに歩いていく。
あなたは“この場に長くとどまっては危険である”という焦燥感に駆られながらも、死体を火で清めるため、ひと所に山を作った。
作業は夜になるまで続いた。死体を燃やす薪として、キャンプに残された資材を使った。
鈴のついた神官の杖を鳴らし、少女は祈りの言葉を紡ぎ続ける。
こうして誰もいなくなった辺境部族の集落で死者を弔うのは、これで三回目だった。
リグ・サンガマの大地からグラズヘイムの領土までは、気が遠くなるほどの距離があった。
国が万全であれば、本来は転移術を使えば事足りる。だが、国は既に歪虚に呑まれた。
巫女とこの一団を送り出すだけで、同胞らは多大な犠牲を払った。五体満足に国を逃れただけでもうけものだろう。
ある森の中に足を踏み入れ、小休憩を取りながら古びた地図に視線を落とす。
徒歩でグラズヘイムに向かうのは自殺行為だ。
王国と辺境の間には北部辺境領と呼ばれる亜人族の支配領域があり、ここの亜人らは人間に対し容赦ない。
この少人数で亜人の支配領域を強行突破しようものなら、たちまち捕まってしまうだろう。
辺境の人々を巻き込むことには気が引けたが、やはり転移術が安定して使える場所を目指すしかない。
「やはり、聖地リタ・ティトの白龍様を頼るしかないか……」
気がかりなのは、この一団を歪虚は血眼になって探しているということ。
奴らに物事を考える理性があるとは思っていなかったが、逃亡生活を続ける中で気付いた。
明らかに、歪虚の中にこの少女を狙っている個体が混じっている。
少女は日に日にやつれ、今もびっしりと顔に汗を浮かべ、肩で息をしていた。
元々龍園育ちのお嬢様だ。こんなことにならなければ野山を走ることなど一生なかっただろう。
満足な食事もとれず、急ぎの旅である事も少女の肉体に負荷を与えていた。
「問題ない。これでも青龍様と血の契りを結んだ者……泣き言を言っては皆に笑われる」
強がりの笑顔にあなたが頷き返したその時だ。
強い負の気配を感じる。イヤなニオイが森に吹く清涼な風を怪我している。
――歪虚だ。それも、あの“特異”な……。
少女を先に苦し、あなたは武器を手に振り返る。
木々の間を縫うように走り、奇妙な怪物が寄ってくる。
リグ・サンガマを滅ぼした歪虚たち。そこに交じっていた妙な個体。
黒い影の様な光で覆われた体は獣のようであり、虫のようでもある。
大きな口から牙をむき、ハアハアと荒く息を繰り返し、怪物は素早く手足を動かし這いよってくる。
『ミツ、ケタ……キキ、キキキキキ』
ヒトを模した不気味な鳴き声を漏らし、怪物はあなたへと襲い掛かった。
襲撃を受けてまだ日が浅いのか、崩れたテントには生々しい血痕が染みつき、人々の死体があちこちに転がっている。
「……なんということだ。こんなところにまで、既に北荻が広がりつつあるのか」
北方王国リグ・サンガマから南へ、ひたすら歪虚を避けて逃亡を続ける一団には重要な使命があった。
それは、青龍の巫女をグラズヘイム王国へ亡命させること。そして、青龍から託された重要な魔法書を届けることだ。
そう、“この状況がなんだかは知らないが、それだけは理解している”。
リグ・サンガマの高位の神官が身に纏う、豪華な――しかし度重なる逃亡でくたびれた外套の裾を翻し、少女はあなたの顔を見詰める。
「あまり長いは出来ぬことは承知だが、せめて弔ってやりたい。部族の作法はわからぬが、歪虚になって出るようではあまりにむごいじゃろう」
少女はそう言って杖を手に死体のそばに歩いていく。
あなたは“この場に長くとどまっては危険である”という焦燥感に駆られながらも、死体を火で清めるため、ひと所に山を作った。
作業は夜になるまで続いた。死体を燃やす薪として、キャンプに残された資材を使った。
鈴のついた神官の杖を鳴らし、少女は祈りの言葉を紡ぎ続ける。
こうして誰もいなくなった辺境部族の集落で死者を弔うのは、これで三回目だった。
リグ・サンガマの大地からグラズヘイムの領土までは、気が遠くなるほどの距離があった。
国が万全であれば、本来は転移術を使えば事足りる。だが、国は既に歪虚に呑まれた。
巫女とこの一団を送り出すだけで、同胞らは多大な犠牲を払った。五体満足に国を逃れただけでもうけものだろう。
ある森の中に足を踏み入れ、小休憩を取りながら古びた地図に視線を落とす。
徒歩でグラズヘイムに向かうのは自殺行為だ。
王国と辺境の間には北部辺境領と呼ばれる亜人族の支配領域があり、ここの亜人らは人間に対し容赦ない。
この少人数で亜人の支配領域を強行突破しようものなら、たちまち捕まってしまうだろう。
辺境の人々を巻き込むことには気が引けたが、やはり転移術が安定して使える場所を目指すしかない。
「やはり、聖地リタ・ティトの白龍様を頼るしかないか……」
気がかりなのは、この一団を歪虚は血眼になって探しているということ。
奴らに物事を考える理性があるとは思っていなかったが、逃亡生活を続ける中で気付いた。
明らかに、歪虚の中にこの少女を狙っている個体が混じっている。
少女は日に日にやつれ、今もびっしりと顔に汗を浮かべ、肩で息をしていた。
元々龍園育ちのお嬢様だ。こんなことにならなければ野山を走ることなど一生なかっただろう。
満足な食事もとれず、急ぎの旅である事も少女の肉体に負荷を与えていた。
「問題ない。これでも青龍様と血の契りを結んだ者……泣き言を言っては皆に笑われる」
強がりの笑顔にあなたが頷き返したその時だ。
強い負の気配を感じる。イヤなニオイが森に吹く清涼な風を怪我している。
――歪虚だ。それも、あの“特異”な……。
少女を先に苦し、あなたは武器を手に振り返る。
木々の間を縫うように走り、奇妙な怪物が寄ってくる。
リグ・サンガマを滅ぼした歪虚たち。そこに交じっていた妙な個体。
黒い影の様な光で覆われた体は獣のようであり、虫のようでもある。
大きな口から牙をむき、ハアハアと荒く息を繰り返し、怪物は素早く手足を動かし這いよってくる。
『ミツ、ケタ……キキ、キキキキキ』
ヒトを模した不気味な鳴き声を漏らし、怪物はあなたへと襲い掛かった。
解説
●目的
神官の少女の生存。
●概要
ハンターズソサエティでライブラリの整理をしていたあなたは、気付くと見知らぬ大地に立っていた。
理由はわからないが、どうやらやるべきことがあるらしい。
リグ・サンガマから少女を連れ、ひたすらに南を目指さなければならない。
森の中で遭遇した追撃者は得体の知れない歪虚だ。あなたの記憶に、少なくともこの怪物はいない。
だが、なぜかこの怪物たちがリグ・サンガマを滅ぼしたということだけは理解できる。
少女をグラズヘイムに送り届けるため、まずは安全にこの森から逃げ出さねばならない。
聖地リタ・ティトを目指すのだ。それだけが唯一、未来に希望をつなぐ。
●敵情報
『???』
見覚えのない歪虚。サイズ2。4体出現。
6本脚で這いずるように動く、黒い獣。或いは虫だろうか。
外観は黒いオーラに覆われていて正確に把握できない。
頑丈で素早く、並の歪虚より狂暴。自己再生能力を持つ。
鋭利な爪と鋭い牙による近接攻撃と、オーラを放出する魔法攻撃を行う。
●友軍情報
『神官の少女』
蒼いドレスを身に纏った神官の少女。
回復の魔法が使えるが、特別に際立った戦闘力はない。
戦闘には参加せず、可能な限り逃走を優先する。
神官の少女の生存。
●概要
ハンターズソサエティでライブラリの整理をしていたあなたは、気付くと見知らぬ大地に立っていた。
理由はわからないが、どうやらやるべきことがあるらしい。
リグ・サンガマから少女を連れ、ひたすらに南を目指さなければならない。
森の中で遭遇した追撃者は得体の知れない歪虚だ。あなたの記憶に、少なくともこの怪物はいない。
だが、なぜかこの怪物たちがリグ・サンガマを滅ぼしたということだけは理解できる。
少女をグラズヘイムに送り届けるため、まずは安全にこの森から逃げ出さねばならない。
聖地リタ・ティトを目指すのだ。それだけが唯一、未来に希望をつなぐ。
●敵情報
『???』
見覚えのない歪虚。サイズ2。4体出現。
6本脚で這いずるように動く、黒い獣。或いは虫だろうか。
外観は黒いオーラに覆われていて正確に把握できない。
頑丈で素早く、並の歪虚より狂暴。自己再生能力を持つ。
鋭利な爪と鋭い牙による近接攻撃と、オーラを放出する魔法攻撃を行う。
●友軍情報
『神官の少女』
蒼いドレスを身に纏った神官の少女。
回復の魔法が使えるが、特別に際立った戦闘力はない。
戦闘には参加せず、可能な限り逃走を優先する。
マスターより
お世話になっております。神宮寺です。
というわけで血盟連動の始まりです。
謎の神官の少女……いったい何者なんだ……?
いわば史実に残る夢みたいなものなので、よくわからないと思いますが、「何がどうなってるんだ?」みたいな事を言いながら右往左往するのを楽しんでください。
ちなみにこのシナリオは森から逃げ切った所で終わりなので、リタ・ティトにはたどり着けません。
特に関係ないですがなぜかナディアが関連していますが、質問にはお答えできません。
それでは、よろしくお願いいたします。
というわけで血盟連動の始まりです。
謎の神官の少女……いったい何者なんだ……?
いわば史実に残る夢みたいなものなので、よくわからないと思いますが、「何がどうなってるんだ?」みたいな事を言いながら右往左往するのを楽しんでください。
ちなみにこのシナリオは森から逃げ切った所で終わりなので、リタ・ティトにはたどり着けません。
特に関係ないですがなぜかナディアが関連していますが、質問にはお答えできません。
それでは、よろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/25 17:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/16 21:41:15 |
|
![]() |
リタ・ティトを目指し【相談卓】 エイル・メヌエット(ka2807) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/21 15:39:44 |